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3章:異世界と日本との二重生活の始まり
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「私が原因なのか…」
そういって項垂れるキルギスさんにかける言葉がない。だって本当のことだしね。
「そんなに心配されるほど貴女の事を口にしていたのか…」
項垂れてるから顔は見えないけど…なんか心なしか耳が赤くなっているように見えるし、松田さんがものすんごくにやにやしてる。くっそう。
「ま、それでもこっちに来る頻度は多くないだろうし、会いたかったらこっちに来たくなる理由とか、利点とか考えた方がいいよ。じゃないと、また領主様が強権発動しちゃうだろうし」
「………」
親が心配したから召喚されましたって言っちゃったからね。利点は、まあ…変わったおいしいものが食べられる位かな。あとはまあ、この世界は美男美女率高いから目の保養とか?
「私も、前回来た時に楽しかったですし、ちょっとした旅行に行くつもりで考えますから、気にしないでください」
「どっちにしろもうどうにもならないから、どうやって安全にいられるか考えた方がいいよ」
「…そう、かもしれんが」
キルギスさんは私と松田さんに畳みかけられて、そうだな。とため息とともに言われましたけども。
安全策に関しての話になるけど、他に思いつかないけどねっ!
「父の秘書官は、確かに安全だろう。だが…」
「そもそもなんですが…松田さんの能力も結構危険な感じだったかと思うのですが、こっちで自由にしてますよね。私も…その、気を付けますし、何かあったらちゃんと相談するようにしますので」
そう、そこなんだよね。全魔法を使いこなす者っていう松田さんのスキルも大概におかしい。まあバレない様に注意してただろうし、あのスキルを隠すやつもあるだろうから大丈夫なんだろうけど。
「…いわれてみればそうだな」
「高梨さんも危険性分かってるし、問題ないと思うよ~スキルはもう隠したしね」
「そうか。それなら問題ないのか」
「ない訳じゃないけどね。あっちの世界のモノをマジックバックに入れて持ってこないとか、そういう所かな」
はい、気を付けます。というか、あっちでマジックバックとアイテムボックスの機能を使わなきゃいいのよ、うん。もともとなかった能力なんだし、そんな便利なモノはありません。
「じゃあ、後は…住むところとか?」
と、松田さんに言われるけれど、住む程いないと思う。仕事あるし。
「せいぜい日帰りだと思うし、いらないでしょう?」
「出かける時の服とか、そういう…クローゼットな感じで欲しいと思うよ」
「それくらいなら、両親に頼もう。衣裳部屋をいくつも持っているしな…片づけるなり、手直しに出すなりすれば、一部屋用意する位問題ない」
え、一部屋用意できる程の衣装持ってるってこと!?すごいな…そういうのが領主様の普通なのだろうか。それともこの世界の普通なのかな?と思って松田さんに聞けば。
「そんなまさか。貴族だからでしょ。まあ、貴族といっても色々いるからそんなに持ってない人もいるけどね」
「母はあれもいいこれもいいと言って、たくさん仕立てるんだよ。しかも私たち子供の服すら取ってあるしね」
手直しして生まれた孫に渡したりできるし、実際そうしてるからいいのだといって困った様に笑う。なるほど。いやでもそれにしても多いよね!?
そういって項垂れるキルギスさんにかける言葉がない。だって本当のことだしね。
「そんなに心配されるほど貴女の事を口にしていたのか…」
項垂れてるから顔は見えないけど…なんか心なしか耳が赤くなっているように見えるし、松田さんがものすんごくにやにやしてる。くっそう。
「ま、それでもこっちに来る頻度は多くないだろうし、会いたかったらこっちに来たくなる理由とか、利点とか考えた方がいいよ。じゃないと、また領主様が強権発動しちゃうだろうし」
「………」
親が心配したから召喚されましたって言っちゃったからね。利点は、まあ…変わったおいしいものが食べられる位かな。あとはまあ、この世界は美男美女率高いから目の保養とか?
「私も、前回来た時に楽しかったですし、ちょっとした旅行に行くつもりで考えますから、気にしないでください」
「どっちにしろもうどうにもならないから、どうやって安全にいられるか考えた方がいいよ」
「…そう、かもしれんが」
キルギスさんは私と松田さんに畳みかけられて、そうだな。とため息とともに言われましたけども。
安全策に関しての話になるけど、他に思いつかないけどねっ!
「父の秘書官は、確かに安全だろう。だが…」
「そもそもなんですが…松田さんの能力も結構危険な感じだったかと思うのですが、こっちで自由にしてますよね。私も…その、気を付けますし、何かあったらちゃんと相談するようにしますので」
そう、そこなんだよね。全魔法を使いこなす者っていう松田さんのスキルも大概におかしい。まあバレない様に注意してただろうし、あのスキルを隠すやつもあるだろうから大丈夫なんだろうけど。
「…いわれてみればそうだな」
「高梨さんも危険性分かってるし、問題ないと思うよ~スキルはもう隠したしね」
「そうか。それなら問題ないのか」
「ない訳じゃないけどね。あっちの世界のモノをマジックバックに入れて持ってこないとか、そういう所かな」
はい、気を付けます。というか、あっちでマジックバックとアイテムボックスの機能を使わなきゃいいのよ、うん。もともとなかった能力なんだし、そんな便利なモノはありません。
「じゃあ、後は…住むところとか?」
と、松田さんに言われるけれど、住む程いないと思う。仕事あるし。
「せいぜい日帰りだと思うし、いらないでしょう?」
「出かける時の服とか、そういう…クローゼットな感じで欲しいと思うよ」
「それくらいなら、両親に頼もう。衣裳部屋をいくつも持っているしな…片づけるなり、手直しに出すなりすれば、一部屋用意する位問題ない」
え、一部屋用意できる程の衣装持ってるってこと!?すごいな…そういうのが領主様の普通なのだろうか。それともこの世界の普通なのかな?と思って松田さんに聞けば。
「そんなまさか。貴族だからでしょ。まあ、貴族といっても色々いるからそんなに持ってない人もいるけどね」
「母はあれもいいこれもいいと言って、たくさん仕立てるんだよ。しかも私たち子供の服すら取ってあるしね」
手直しして生まれた孫に渡したりできるし、実際そうしてるからいいのだといって困った様に笑う。なるほど。いやでもそれにしても多いよね!?
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