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5章:2つの結婚式
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紆余曲折あったものの…日本では松田さんとの偽装結婚を済ませた。これだけは、という私の両親の願いで、北海道で両家両親のみでの結婚式をした。とはいえ、キスしたくないので神前式にしました。
相手が松田さんなので、あくまで役者、演じなきゃという気持ちだけで乗り切ったので疲れ果ててしまったけど…両親がとても喜んでくれたので、よかったと思うと同時に…向こうの世界の結婚式は呼べないんだよなぁと寂しくもあった。写真は持ち込めるからとれるだろうけど…相手の男は誰だ!ってなるしね。会わせろと言われても無理だしね…これはもうしょうがない。
そうして、リュリュクスに週5、日本に週2というサイクルで活動するようになった。…んだけれど。
「ユカ、ガスールという魔獣を狩って来た。これはモモ肉だが、臭みがあるからスモークがいいと思う」
「わかったわ、ありがとうございます。お湯は沸いてるからお茶淹れてもらってもいい?ちょっと準備しちゃうから」
うん、なんかもうキルギスさんと採集&キャンプが常よ…しかも食材というか、お肉は現地調達が主。というか、そもそもここは松田さんが教えてくれた採集ポイントで、固定した結界の外に出ると危険な生物が一杯っていう恐怖の採集ポイントよ…!
キルギスさんから渡されたお肉の塊を一度インベントリに入れてから、燻製にする道具を薪の近くに設置する。この燻製用の道具はキルギスさんにそういう道具はないのかと聞いたらないと言うので、ルシーさんに伝えて作ってもらったのよ。
作るのはまた別の所に依頼したらしいけれど、発案ということでちょっとだけ売上からお金がもらえるから助かる。
それはともかくとして。燻製機の下に、この世界の燃やすといい香りがする木辺を入れておく。そうして、燻製機の切り込みに大きい網をセットしてからお肉を大き目のサイコロに切ってから、軽く塩コショウを振って網の上にのせてふたをする。
それから魔法で火をつけて、後は出来上がるのを待つ…けど、様子を見たり、火の調節はキルギスさんがいつもしてくれるのよ。私がやけどしないようにって。やけどしない様に皮の手袋も用意してるんだけど、ほんと過保護よねぇ。
「キルギスさん、後おねがいします」
「ああ。ユカの分もお茶淹れてあるから少し休むと良い」
差し出されたコップを受け取って、私が燻製機を出した辺りでキルギスさんが場所を移動してくれた椅子代わりの丸太に座ってお茶を飲む。
なんだかんだで採集に集中してたから、喉が渇いていたらしい。おかわりも入れてくれてちょっと恥ずかしかった。
「俺が居ない間に結構収穫出来たみたいだが、それでもまだかなりあるな。どうする?まだここで続けるか?」
「そう…ですね。そろそろお昼から過ぎてますし…夕ご飯の準備します。お肉は燻製でいいとして、野菜のスープ位は」
「分かった、燻製はまだ大丈夫だろうから鍋の準備だけしておく」
「はい。ありがとうございます」
と、まあ…こんな感じで…狩りも出来るし料理手伝ってくれるしで、出来る男感がすごい。でもキャンプ飯は私が作る方法が変わってて、でもおいしいと好評なので、私が作ってるけどね。キルギスさんは燻製にハマってしまったらしく、それに合う食材とか薪なんかも探してるみたいで時々これは?って言われて一緒になって楽しんでるからいいんだけどね。
こういう、二人で楽しめるのはいいなぁ。イケメンだから目の保養になるしね…
相手が松田さんなので、あくまで役者、演じなきゃという気持ちだけで乗り切ったので疲れ果ててしまったけど…両親がとても喜んでくれたので、よかったと思うと同時に…向こうの世界の結婚式は呼べないんだよなぁと寂しくもあった。写真は持ち込めるからとれるだろうけど…相手の男は誰だ!ってなるしね。会わせろと言われても無理だしね…これはもうしょうがない。
そうして、リュリュクスに週5、日本に週2というサイクルで活動するようになった。…んだけれど。
「ユカ、ガスールという魔獣を狩って来た。これはモモ肉だが、臭みがあるからスモークがいいと思う」
「わかったわ、ありがとうございます。お湯は沸いてるからお茶淹れてもらってもいい?ちょっと準備しちゃうから」
うん、なんかもうキルギスさんと採集&キャンプが常よ…しかも食材というか、お肉は現地調達が主。というか、そもそもここは松田さんが教えてくれた採集ポイントで、固定した結界の外に出ると危険な生物が一杯っていう恐怖の採集ポイントよ…!
キルギスさんから渡されたお肉の塊を一度インベントリに入れてから、燻製にする道具を薪の近くに設置する。この燻製用の道具はキルギスさんにそういう道具はないのかと聞いたらないと言うので、ルシーさんに伝えて作ってもらったのよ。
作るのはまた別の所に依頼したらしいけれど、発案ということでちょっとだけ売上からお金がもらえるから助かる。
それはともかくとして。燻製機の下に、この世界の燃やすといい香りがする木辺を入れておく。そうして、燻製機の切り込みに大きい網をセットしてからお肉を大き目のサイコロに切ってから、軽く塩コショウを振って網の上にのせてふたをする。
それから魔法で火をつけて、後は出来上がるのを待つ…けど、様子を見たり、火の調節はキルギスさんがいつもしてくれるのよ。私がやけどしないようにって。やけどしない様に皮の手袋も用意してるんだけど、ほんと過保護よねぇ。
「キルギスさん、後おねがいします」
「ああ。ユカの分もお茶淹れてあるから少し休むと良い」
差し出されたコップを受け取って、私が燻製機を出した辺りでキルギスさんが場所を移動してくれた椅子代わりの丸太に座ってお茶を飲む。
なんだかんだで採集に集中してたから、喉が渇いていたらしい。おかわりも入れてくれてちょっと恥ずかしかった。
「俺が居ない間に結構収穫出来たみたいだが、それでもまだかなりあるな。どうする?まだここで続けるか?」
「そう…ですね。そろそろお昼から過ぎてますし…夕ご飯の準備します。お肉は燻製でいいとして、野菜のスープ位は」
「分かった、燻製はまだ大丈夫だろうから鍋の準備だけしておく」
「はい。ありがとうございます」
と、まあ…こんな感じで…狩りも出来るし料理手伝ってくれるしで、出来る男感がすごい。でもキャンプ飯は私が作る方法が変わってて、でもおいしいと好評なので、私が作ってるけどね。キルギスさんは燻製にハマってしまったらしく、それに合う食材とか薪なんかも探してるみたいで時々これは?って言われて一緒になって楽しんでるからいいんだけどね。
こういう、二人で楽しめるのはいいなぁ。イケメンだから目の保養になるしね…
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