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王都への旅
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私はちびどらがこっそりと顔を出した大きなカバンを持って、送ってくれる行商の人が待つ村の入り口までやってきた。
「それじゃあ出発するよ。忘れ物はないかい?」
行商のおじさんが聞いてくる。忘れ物……何もないと思うけど。
改めて聞かれると少し心配になってきたかも。
「大丈夫だよ。ちゃんといらないものまで入ってる」
「い、いらないものなんてないよ!」
私が必死に選び抜いた荷物……その中で手作りのぬいぐるみを取りだして言うちびどら。私の大切なぬいぐるみををいらないもの呼ばわりしたちびどら。その頭をペシペシと叩く。
「痛い、痛いよ」
すると、その様子を見ていた行商のおじさんが笑い出す。
それをみて、私もバツが悪そうに小さく笑った。
◇
「うわーっ、おっきな町……」
私たちは昼過ぎには町に到着していた。
行商のおじさんにお礼を言った後、『きぞくさま』の家に向かっていたのだが、町の光景が私の住んでいた村とあまりに違って、その街並みに思わず感嘆の声をあげていた。
綺麗なタイルが引かれた街道。
隙間なくビッチリと建ち並ぶ建物。
道を歩く沢山の人達。
そのどれもが村では見たことのないものだった。
すると、周りを歩いていた人がクスクスと口に手を当てて笑っていた。恐らく田舎者だと思われたのだろう。私は少し恥ずかしくなって顔を下げて足早に歩き出した。
「ねぇ、ちびどら……」
「なんだい?」
「この町の中ではあまり喋らないでね」
「……わかったよ」
不服そうな声ではあったけど、それでも納得してくれる。やっぱり町中でちびどらみたいなとかげが急に声を上げると驚いてしまうもんね。
それから私たちはキョロキョロ周りを見わたしながら先に進んで行った。
「ねぇねぇ、ちびどら。あれ何かな?」
「…………」
「あっちにも変わったものが置いてあるよ」
「…………」
「ねぇ、ちびどら、ちょっとくらい喋ってよ」
「ミーシャが喋るなって言ったんだよ! 僕が声を出すと驚かれるんだよね!?」
感極まった私はちびどらに言ったことも忘れ、変わったものを見るたびに話題を振っていた。
周りの人にはペットに話しかける変わった子くらいにしか思われてないだろうけど、あまり嬉しいことではなかった。
「ご、ごめんなさい」
私はちびどらに謝ったあと、また町の景色を見てぴょんぴょんと跳ね回る。
◇
「お嬢ちゃん。これ、美味しいよ」
少し進んでいくとおいしそうな匂いが漂ってきた。
その瞬間に私のお腹はキューっと鳴る。
もうお昼まわっているし、ご飯も食べてないのでお腹も空いていた。
その匂いのほうに私の足は引き寄せられていく。
「ふわぁぁぁ。これってなんですか?」
見たこともない料理に思わず私の視線は釘付けになる。
「これはポロック鳥のタレ焼きだよ」
ポロック鳥!?
と驚いたけど、どんな鳥か全然わからなかった。
ただ、これはすごく美味しそう……。
大きな骨付きのお肉。
程よい脂身が滴り落ち、また、タレが焼けるその匂いがさらに食欲をそそっている。
「お、おいくらですか?」
私はゴクリと唾を飲むと値段を尋ねる。
「これは鉄銭一枚だよ」
慌てて鞄の中から財布を取り出すと、お金を漁ってみる。
あまり多くは入っていないけど、ポーションを売った分がそのまま残っている。
私は何度も何度も財布とタレ焼きを見て、覚悟を決めたかのように頷く。
「うん、おじさん。ひとつください」
「あいよー」
私はおじさんにタレ焼きをひとつもらい、鉄銭を一枚渡す。
結構高い買い物だった。
少し後悔しつつも美味しそうな匂いに思わずその場でかじりつきたくなる。
ただ、それは我慢して側に置かれていたベンチに腰掛ける。
そして、一口。
「んーーーっ」
美味しさのあまり言葉にならない声が出る。
目を閉じゆっくりと味をかみしめる。
そして、モグモグと口を動かしながら頬に手を当てる。
「そ、そんなにうまいのか? おいらにも……、おいらにもくれよ」
私が返事をする前にちびどらもタレ焼きをかじりつく。
そして、同じように恍惚の表情を浮かべていた。
「う、うまい、うーまーいーぞー!」
感嘆の声を上げるちびどら。
そして、ちびどらと二人、タレ焼きがなくなるまで無言でかじりついていた。
タレ焼きを食べ終わると私たちは今度こそ『きぞくさま』の家に向かう。
ただ、その道の途中にも様々な誘惑が待ち構えていた。
さっきのタレ焼きが結構大きかったお陰でお腹は膨れてしまった。そ
れがなかったら、この誘惑に勝てなかっただろう。
恐るべし、大きな町……。
私は恐怖すら抱きながらも大きな道を進んでいく。
そんなことをしている内に地図に書かれた『きぞくさま』の家に着く。
着いた……。
着いたと思う……。
けど、本当にここであってるの?
私の目の前には今まで見たことないほどの大きさの家が建っていた。
宿、いや、宿でもこれほどの大きさはないだろう。
門の先には大きな庭があり、その遙か先に小さく見える家が一軒。ただ、それも庭がかなり広いせいでそう見えるだけで実際はかなりの大きさだ。
「ねぇねぇ、ちびどら。こ、ここであってると思う?」
私は慌ててちびどらに尋ねてみる。
「お、おう。あ、あってると思うぞ」
ちびどらの方も動揺していてあまりあてにならなかった。
「と、とにかく呼んでみるね。間違ってたら一緒に謝ってね」
私は緊張しながら門扉から中に入ろうとする。すると中から高級そうな黒い服に身を包んだ渋い老人が出てきた。
「どなたですか?」
「わ、わたしゅはみ、みーしゃといいましゅ」
緊張のあまり噛み噛みになってしまう。
それが恥ずかしくて私の顔は更に赤く染まっていく。
「ああ、大丈夫ですよ。お嬢さん。旦那様から伺っております。こちらにお入りください。すぐに旦那様をお呼びいたします」
老人の案内を受け、私は大きな……とても大きな部屋に通される。
そして、フカフカのソファに座っていた。
「こちら、お待ちの間にお召し上がり下さい」
今度は知らない女の人がやってきた。
綺麗な服に身を包んだ大人の女性だ……。
思わず見惚れてしまっていると、目の前に高そうなコップと甘い匂いのする茶色のものが沢山入ったお皿が置かれる。
そして、コップにはいい香りのする飲み物ご注ぎ込まれた。
「ではごゆっくり」
女の人はそれらのものを置くと部屋から出て行ってしまった。大きな部屋に私とちびどらの2人だけ……。
「ち、ちびどら……。なんだか心細いよ……」
「こ、これが『きぞくさま』という人の接待なんだよ。と、とりあえずこれ食べよう」
目の前に置かれた茶色のものを掴むと口の中に入れる。
サクっとした食感。
それでいて、ふんわりと溶けていく。
後に残るのは甘い香りと幾ばくかの幸福感……。
「ねぇねぇ、ちびどら。どうしよう。これ、すごくおいしいよ」
「ミーシャ、落ち着いて……。とりあえずこれはおいらがもらうよ」
ちびどらがお皿を自分の方に寄せようとする。
「だ、ダメだよ。私も食べる」
お皿は元の位置に戻させて、無我夢中で食べていく。
すると、気がついたときにはお皿の中のものは一つも残らずになくなっていた。
「それじゃあ出発するよ。忘れ物はないかい?」
行商のおじさんが聞いてくる。忘れ物……何もないと思うけど。
改めて聞かれると少し心配になってきたかも。
「大丈夫だよ。ちゃんといらないものまで入ってる」
「い、いらないものなんてないよ!」
私が必死に選び抜いた荷物……その中で手作りのぬいぐるみを取りだして言うちびどら。私の大切なぬいぐるみををいらないもの呼ばわりしたちびどら。その頭をペシペシと叩く。
「痛い、痛いよ」
すると、その様子を見ていた行商のおじさんが笑い出す。
それをみて、私もバツが悪そうに小さく笑った。
◇
「うわーっ、おっきな町……」
私たちは昼過ぎには町に到着していた。
行商のおじさんにお礼を言った後、『きぞくさま』の家に向かっていたのだが、町の光景が私の住んでいた村とあまりに違って、その街並みに思わず感嘆の声をあげていた。
綺麗なタイルが引かれた街道。
隙間なくビッチリと建ち並ぶ建物。
道を歩く沢山の人達。
そのどれもが村では見たことのないものだった。
すると、周りを歩いていた人がクスクスと口に手を当てて笑っていた。恐らく田舎者だと思われたのだろう。私は少し恥ずかしくなって顔を下げて足早に歩き出した。
「ねぇ、ちびどら……」
「なんだい?」
「この町の中ではあまり喋らないでね」
「……わかったよ」
不服そうな声ではあったけど、それでも納得してくれる。やっぱり町中でちびどらみたいなとかげが急に声を上げると驚いてしまうもんね。
それから私たちはキョロキョロ周りを見わたしながら先に進んで行った。
「ねぇねぇ、ちびどら。あれ何かな?」
「…………」
「あっちにも変わったものが置いてあるよ」
「…………」
「ねぇ、ちびどら、ちょっとくらい喋ってよ」
「ミーシャが喋るなって言ったんだよ! 僕が声を出すと驚かれるんだよね!?」
感極まった私はちびどらに言ったことも忘れ、変わったものを見るたびに話題を振っていた。
周りの人にはペットに話しかける変わった子くらいにしか思われてないだろうけど、あまり嬉しいことではなかった。
「ご、ごめんなさい」
私はちびどらに謝ったあと、また町の景色を見てぴょんぴょんと跳ね回る。
◇
「お嬢ちゃん。これ、美味しいよ」
少し進んでいくとおいしそうな匂いが漂ってきた。
その瞬間に私のお腹はキューっと鳴る。
もうお昼まわっているし、ご飯も食べてないのでお腹も空いていた。
その匂いのほうに私の足は引き寄せられていく。
「ふわぁぁぁ。これってなんですか?」
見たこともない料理に思わず私の視線は釘付けになる。
「これはポロック鳥のタレ焼きだよ」
ポロック鳥!?
と驚いたけど、どんな鳥か全然わからなかった。
ただ、これはすごく美味しそう……。
大きな骨付きのお肉。
程よい脂身が滴り落ち、また、タレが焼けるその匂いがさらに食欲をそそっている。
「お、おいくらですか?」
私はゴクリと唾を飲むと値段を尋ねる。
「これは鉄銭一枚だよ」
慌てて鞄の中から財布を取り出すと、お金を漁ってみる。
あまり多くは入っていないけど、ポーションを売った分がそのまま残っている。
私は何度も何度も財布とタレ焼きを見て、覚悟を決めたかのように頷く。
「うん、おじさん。ひとつください」
「あいよー」
私はおじさんにタレ焼きをひとつもらい、鉄銭を一枚渡す。
結構高い買い物だった。
少し後悔しつつも美味しそうな匂いに思わずその場でかじりつきたくなる。
ただ、それは我慢して側に置かれていたベンチに腰掛ける。
そして、一口。
「んーーーっ」
美味しさのあまり言葉にならない声が出る。
目を閉じゆっくりと味をかみしめる。
そして、モグモグと口を動かしながら頬に手を当てる。
「そ、そんなにうまいのか? おいらにも……、おいらにもくれよ」
私が返事をする前にちびどらもタレ焼きをかじりつく。
そして、同じように恍惚の表情を浮かべていた。
「う、うまい、うーまーいーぞー!」
感嘆の声を上げるちびどら。
そして、ちびどらと二人、タレ焼きがなくなるまで無言でかじりついていた。
タレ焼きを食べ終わると私たちは今度こそ『きぞくさま』の家に向かう。
ただ、その道の途中にも様々な誘惑が待ち構えていた。
さっきのタレ焼きが結構大きかったお陰でお腹は膨れてしまった。そ
れがなかったら、この誘惑に勝てなかっただろう。
恐るべし、大きな町……。
私は恐怖すら抱きながらも大きな道を進んでいく。
そんなことをしている内に地図に書かれた『きぞくさま』の家に着く。
着いた……。
着いたと思う……。
けど、本当にここであってるの?
私の目の前には今まで見たことないほどの大きさの家が建っていた。
宿、いや、宿でもこれほどの大きさはないだろう。
門の先には大きな庭があり、その遙か先に小さく見える家が一軒。ただ、それも庭がかなり広いせいでそう見えるだけで実際はかなりの大きさだ。
「ねぇねぇ、ちびどら。こ、ここであってると思う?」
私は慌ててちびどらに尋ねてみる。
「お、おう。あ、あってると思うぞ」
ちびどらの方も動揺していてあまりあてにならなかった。
「と、とにかく呼んでみるね。間違ってたら一緒に謝ってね」
私は緊張しながら門扉から中に入ろうとする。すると中から高級そうな黒い服に身を包んだ渋い老人が出てきた。
「どなたですか?」
「わ、わたしゅはみ、みーしゃといいましゅ」
緊張のあまり噛み噛みになってしまう。
それが恥ずかしくて私の顔は更に赤く染まっていく。
「ああ、大丈夫ですよ。お嬢さん。旦那様から伺っております。こちらにお入りください。すぐに旦那様をお呼びいたします」
老人の案内を受け、私は大きな……とても大きな部屋に通される。
そして、フカフカのソファに座っていた。
「こちら、お待ちの間にお召し上がり下さい」
今度は知らない女の人がやってきた。
綺麗な服に身を包んだ大人の女性だ……。
思わず見惚れてしまっていると、目の前に高そうなコップと甘い匂いのする茶色のものが沢山入ったお皿が置かれる。
そして、コップにはいい香りのする飲み物ご注ぎ込まれた。
「ではごゆっくり」
女の人はそれらのものを置くと部屋から出て行ってしまった。大きな部屋に私とちびどらの2人だけ……。
「ち、ちびどら……。なんだか心細いよ……」
「こ、これが『きぞくさま』という人の接待なんだよ。と、とりあえずこれ食べよう」
目の前に置かれた茶色のものを掴むと口の中に入れる。
サクっとした食感。
それでいて、ふんわりと溶けていく。
後に残るのは甘い香りと幾ばくかの幸福感……。
「ねぇねぇ、ちびどら。どうしよう。これ、すごくおいしいよ」
「ミーシャ、落ち着いて……。とりあえずこれはおいらがもらうよ」
ちびどらがお皿を自分の方に寄せようとする。
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