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「……まさか、こうもあっさり倒せるとは――」
ブライトは驚きの表情を見せていた。
しかし、俺からしたら今のは必然の出来事でもあった。
単調な思考を持った狼型の魔物なのだから、逃げられる道を一つにしたら、そこから逃げてくるのは当然。
そして、そこに力自慢のブライトの全力攻撃。
躱す術のない魔物は一撃の下、倒される。
ここまでは策として準備することは容易だった。
そして、逃げ道を封じるための土魔法が使える巻物。
初めて使う巻物の威力を過信しないためにとどめはブライトに任せ、もし倒しきれなかったときのために次の巻物も準備してはいた。
そこまでの必要はなかったが――。
ただ、初めての魔物……ということもあり、鼓動の音は早くなる。
ちょっとのミスでも命取りになる……。
事前の準備と周辺状況の確認、あと相手の状態を注視して対策を取らないと。
死にたくないがために活動しているのに、命の危機に陥っては本末転倒だ。
ブライトが倒したシャドウウルフの素材を剥いでいるのを遠目で眺める。
その手つきは見事なもので、みるみるうちに毛皮や牙、爪と肉いった部分に別れていった。
「ふぅ……、こんなところだな。それにしてもさっきの魔法、凄かったな。いつの間に詠唱していたんだ?」
「……いや、詠唱はしていない」
「そんなことあるはずないだろう。詠唱しないと魔法は使えない――。ま、まさか!?」
「あぁ、巻物を使った」
「そんな高価な物を――」
ブライトが驚きの声を上げていた。
確かに一般的な人には手の届かないほど高価な物だ。
しかも、一度使ったら燃えてなくなってしまう。
ただ、貴族たちしか持っていないわけではなく、一般的に売っている代物なのでここから俺の正体を探ることは難しいだろう。
「たいしたことない。必要なことだった」
「いや、しかし――」
「お前が怪我せずに魔物を倒すことができた。それで良いだろう?」
口ごもるブライトに対してきっぱりと言い切る。
ただ、ブライトのおおよそ言いたいことはわかった。
無償で引き受けたのに、それだけ高価な巻物を使わせて良かったのだろうか……ということだろう。
むしろ、たかが巻物一本でブライトの信頼を買えるなら安い物だ。
「いや、お前がそれでいいのならいいんだが――。その、なんだ。礼だけ言わせてくれ。ありがとう」
ブライトが申し訳なさそうに頭を下げてくる。
しかし、俺は淡々と答える。
「気にするな。これは城壁の外へ出る道を教えてくれた礼だ。これで依頼は達成か?」
「あ、あぁ……。これで困っていた農家の奴も喜んでくれるだろうな」
「農家……か」
確かに魔物は倒したので、当面は問題がなくなる。
しかし、いずれまた魔物は現れる。
根本の問題が解決していないからな。
それこそギルドなどの組織に頼んだ方が良かったのではないだろうか?
俺が言いよどんでいるとブライトが首をかしげる。
「何か言いたいことでもあるのか?」
「いや、依頼ならギルドに頼む手もあったんじゃないのか?」
「――お前、今のギルドの事を知らないのか?」
ギルドに何か問題があるのか?
ブライトの口調なら知っていて当然といった感じなので、軽くごまかすことにする。
「ギルドはあまり利用することがないのでな――」
「まぁ、お前ほどの人物なら利用することもないよな。ただ、今のギルドは昔のギルドと違い、まともに依頼を受けてくれることはなくなったんだ……。いや、少し違うか。依頼を受け付けるのにかなり高額な金を要求してくるようになったんだ」
ギルドの職員たちにも生活がある。
慈善事業じゃないので、ある程度の金銭を要求してくるのはわかる。
しかし、そういった一面とは別に困っている人物を助けている……というイメージもある。
高額を要求する、ということはあまり金を持っていない国民を切り捨てることに他ならない。
そんなことをしたら逆に仕事が減るのではないだろうか?
いや、その額で依頼してくるお得意様ができたと見るべきか。
おそらく国や貴族たち――。
なるほどな……。国民から嫌われるわけだ……。
この件も国民の不満を溜める要因か……。
「それなら冒険者が反発するのじゃないのか?」
「確かに下位の冒険者は反発しているが、力のある上位冒険者は一切反発していないんだ」
上位冒険者なら元々受ける依頼は高額のものか。
それに高難度の依頼を出すのは元々金を持っているやるだろうから仕事自体もさほど変わっていないのだろう。
影響があるとしたら下位の冒険者。
ただ、下位冒険者は元々薬草摘みや町の清掃等をしている、ちょっとした雑用係だった。
――それでこの町へ出たときに嫌な臭いを感じたんだな。
依頼金が上がり、町の清掃を頼まなくなった……と。
これはちょっと対策を取らないとまずいな。
衛生面が悪いと将来、疫病が流行る可能性が出てきてしまう。
こんな世界なので医療もそれほど発達しているとは考えにくいし、万が一俺がかかったら……と考えるとな。
「……それで冒険者ギルドに依頼を出せないから、ブライトに依頼を出していたのか」
「あぁ、俺も少しでも困っている人の手助けをしたくてな」
「なるほど……。人助けか」
やりたいことはわかるが、それだと一時的には解決するが根本的には何も変わっていない。
「こういった活動で少しでも国が良くなってくれるといいんだけどな」
「それは甘いぞ」
たかが人を一人助けたところで巨大な国が良くなるはずもない。
ざっと調べている限りだと、国民の大半が不満を持っているとわかる。
大元である不満を解消しない限り決して良くなることはないだろう。
今回の場合で言えば、確かに魔物を倒してその依頼人は喜ぶかも知れない。
しかし、また別の魔物が襲ってくるかも知れないし、別の畑が襲われているかも知れない。
根本的に直すなら畑自体に魔物が来られないようにするしかない。
それができていないからこそ、わざわざ金を払って依頼をしないといけない。
解決できたとしても国や貴族への不満は溜まっていくだけだろう。
そして、それがわかるからこそブライトに対して強めの口調を使う。
「……なんだと⁉︎」
「個々で助けてどうする。それで何かが変わるのか?」
「でも、困っている奴がいるんだ。助けるしかないだろう!」
「個々で救うな! やるなら全てを救え!」
不満が残っている奴が一人でもいたらそれは反乱の起こる芽になり得る。
個々で助けていくということは、どうしても助けられなかった人物が出てくることになってしまう。
たった一人で皆を救うことはできないからな。
それに、助けてもらえなかったことに不満を持つ人物が出てくることも考えられるわけだ。
俺が殺されないためにも全てを解消する必要がある。
そのためには……やはり人助けをする集団を作る必要があるな。
一人だけでできないなら多くの人数がいれば――。
まずは仲間になり得る人物を探し出していくことが先決だろう。
ブライトと一緒に話したことでようやく活動の方針が決まる。
仲間を探す必要がある以上、ブライトが仲間になってくれるといいのだが――。
ブライトに視線を向けると彼は俺のその言葉を聞いてハッとなっていた。
しかし、すぐに眉をひそませる。
「そんなこと、簡単にできるはずが――」
「できる。この俺なら――」
俺の場合はやらないと死だ。やるしかない。
ただ、一人でするよりは可能性が上がる。
できれば手を貸して欲しい。
それにブライトなら力を貸してくれるはずだ。
しかし、ブライトがすぐに返事を出すことはなかった。
「……すこし返事を待ってもらっても良いか? 俺も色々と覚悟を決める必要があるからな」
「……わかった。良い返事を期待している」
それからブライトが魔物の素材を担ぐと一緒に町へと戻っていった。
ブライトは驚きの表情を見せていた。
しかし、俺からしたら今のは必然の出来事でもあった。
単調な思考を持った狼型の魔物なのだから、逃げられる道を一つにしたら、そこから逃げてくるのは当然。
そして、そこに力自慢のブライトの全力攻撃。
躱す術のない魔物は一撃の下、倒される。
ここまでは策として準備することは容易だった。
そして、逃げ道を封じるための土魔法が使える巻物。
初めて使う巻物の威力を過信しないためにとどめはブライトに任せ、もし倒しきれなかったときのために次の巻物も準備してはいた。
そこまでの必要はなかったが――。
ただ、初めての魔物……ということもあり、鼓動の音は早くなる。
ちょっとのミスでも命取りになる……。
事前の準備と周辺状況の確認、あと相手の状態を注視して対策を取らないと。
死にたくないがために活動しているのに、命の危機に陥っては本末転倒だ。
ブライトが倒したシャドウウルフの素材を剥いでいるのを遠目で眺める。
その手つきは見事なもので、みるみるうちに毛皮や牙、爪と肉いった部分に別れていった。
「ふぅ……、こんなところだな。それにしてもさっきの魔法、凄かったな。いつの間に詠唱していたんだ?」
「……いや、詠唱はしていない」
「そんなことあるはずないだろう。詠唱しないと魔法は使えない――。ま、まさか!?」
「あぁ、巻物を使った」
「そんな高価な物を――」
ブライトが驚きの声を上げていた。
確かに一般的な人には手の届かないほど高価な物だ。
しかも、一度使ったら燃えてなくなってしまう。
ただ、貴族たちしか持っていないわけではなく、一般的に売っている代物なのでここから俺の正体を探ることは難しいだろう。
「たいしたことない。必要なことだった」
「いや、しかし――」
「お前が怪我せずに魔物を倒すことができた。それで良いだろう?」
口ごもるブライトに対してきっぱりと言い切る。
ただ、ブライトのおおよそ言いたいことはわかった。
無償で引き受けたのに、それだけ高価な巻物を使わせて良かったのだろうか……ということだろう。
むしろ、たかが巻物一本でブライトの信頼を買えるなら安い物だ。
「いや、お前がそれでいいのならいいんだが――。その、なんだ。礼だけ言わせてくれ。ありがとう」
ブライトが申し訳なさそうに頭を下げてくる。
しかし、俺は淡々と答える。
「気にするな。これは城壁の外へ出る道を教えてくれた礼だ。これで依頼は達成か?」
「あ、あぁ……。これで困っていた農家の奴も喜んでくれるだろうな」
「農家……か」
確かに魔物は倒したので、当面は問題がなくなる。
しかし、いずれまた魔物は現れる。
根本の問題が解決していないからな。
それこそギルドなどの組織に頼んだ方が良かったのではないだろうか?
俺が言いよどんでいるとブライトが首をかしげる。
「何か言いたいことでもあるのか?」
「いや、依頼ならギルドに頼む手もあったんじゃないのか?」
「――お前、今のギルドの事を知らないのか?」
ギルドに何か問題があるのか?
ブライトの口調なら知っていて当然といった感じなので、軽くごまかすことにする。
「ギルドはあまり利用することがないのでな――」
「まぁ、お前ほどの人物なら利用することもないよな。ただ、今のギルドは昔のギルドと違い、まともに依頼を受けてくれることはなくなったんだ……。いや、少し違うか。依頼を受け付けるのにかなり高額な金を要求してくるようになったんだ」
ギルドの職員たちにも生活がある。
慈善事業じゃないので、ある程度の金銭を要求してくるのはわかる。
しかし、そういった一面とは別に困っている人物を助けている……というイメージもある。
高額を要求する、ということはあまり金を持っていない国民を切り捨てることに他ならない。
そんなことをしたら逆に仕事が減るのではないだろうか?
いや、その額で依頼してくるお得意様ができたと見るべきか。
おそらく国や貴族たち――。
なるほどな……。国民から嫌われるわけだ……。
この件も国民の不満を溜める要因か……。
「それなら冒険者が反発するのじゃないのか?」
「確かに下位の冒険者は反発しているが、力のある上位冒険者は一切反発していないんだ」
上位冒険者なら元々受ける依頼は高額のものか。
それに高難度の依頼を出すのは元々金を持っているやるだろうから仕事自体もさほど変わっていないのだろう。
影響があるとしたら下位の冒険者。
ただ、下位冒険者は元々薬草摘みや町の清掃等をしている、ちょっとした雑用係だった。
――それでこの町へ出たときに嫌な臭いを感じたんだな。
依頼金が上がり、町の清掃を頼まなくなった……と。
これはちょっと対策を取らないとまずいな。
衛生面が悪いと将来、疫病が流行る可能性が出てきてしまう。
こんな世界なので医療もそれほど発達しているとは考えにくいし、万が一俺がかかったら……と考えるとな。
「……それで冒険者ギルドに依頼を出せないから、ブライトに依頼を出していたのか」
「あぁ、俺も少しでも困っている人の手助けをしたくてな」
「なるほど……。人助けか」
やりたいことはわかるが、それだと一時的には解決するが根本的には何も変わっていない。
「こういった活動で少しでも国が良くなってくれるといいんだけどな」
「それは甘いぞ」
たかが人を一人助けたところで巨大な国が良くなるはずもない。
ざっと調べている限りだと、国民の大半が不満を持っているとわかる。
大元である不満を解消しない限り決して良くなることはないだろう。
今回の場合で言えば、確かに魔物を倒してその依頼人は喜ぶかも知れない。
しかし、また別の魔物が襲ってくるかも知れないし、別の畑が襲われているかも知れない。
根本的に直すなら畑自体に魔物が来られないようにするしかない。
それができていないからこそ、わざわざ金を払って依頼をしないといけない。
解決できたとしても国や貴族への不満は溜まっていくだけだろう。
そして、それがわかるからこそブライトに対して強めの口調を使う。
「……なんだと⁉︎」
「個々で助けてどうする。それで何かが変わるのか?」
「でも、困っている奴がいるんだ。助けるしかないだろう!」
「個々で救うな! やるなら全てを救え!」
不満が残っている奴が一人でもいたらそれは反乱の起こる芽になり得る。
個々で助けていくということは、どうしても助けられなかった人物が出てくることになってしまう。
たった一人で皆を救うことはできないからな。
それに、助けてもらえなかったことに不満を持つ人物が出てくることも考えられるわけだ。
俺が殺されないためにも全てを解消する必要がある。
そのためには……やはり人助けをする集団を作る必要があるな。
一人だけでできないなら多くの人数がいれば――。
まずは仲間になり得る人物を探し出していくことが先決だろう。
ブライトと一緒に話したことでようやく活動の方針が決まる。
仲間を探す必要がある以上、ブライトが仲間になってくれるといいのだが――。
ブライトに視線を向けると彼は俺のその言葉を聞いてハッとなっていた。
しかし、すぐに眉をひそませる。
「そんなこと、簡単にできるはずが――」
「できる。この俺なら――」
俺の場合はやらないと死だ。やるしかない。
ただ、一人でするよりは可能性が上がる。
できれば手を貸して欲しい。
それにブライトなら力を貸してくれるはずだ。
しかし、ブライトがすぐに返事を出すことはなかった。
「……すこし返事を待ってもらっても良いか? 俺も色々と覚悟を決める必要があるからな」
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