深夜の常連客がまさかの推しだった

中島焔

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第二部 第九章 初夜

初夜5 R18

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 どうせ脱ぐのだから、と言った悟空だったが、玄奘は何も着ないのは落ち着かないと言ってバスローブを羽織った。磁路から誕生日プレゼントにもらった代物である。悟空は下半身にタオルを巻きつけたままの半裸である。

 普段の二人が一番長い時間を過ごすリビングで、今から二人でとっておきのことをする。玄奘にはまだ知らないこと、したことのないことがたくさんある。すべての秘密を悟空と一緒に解き明かしていくのだと思うと玄奘の心は踊った。

「悟空、ここに座って」

 玄奘が手を引いて悟空をソファに座らせた。床に座った玄奘は悟空の脚の間に身体を入れる。

「そんなところにいたらキスできませんよ」

 悟空にはこれからなにが起こるのか半ば予想がついているが、自分でも気づかないふりをしている。期待してから落胆するのは避けたいのだ。

「キスはあとでしよう。私も悟空を気持ちよくさせたいから、その……舐めてもいいだろうか」

 上目遣いにこちらを伺ってきた推しの威力はすさまじかった。手は悟空の膝に置かれ、バスローブの合わせ目からはちらりと乳首が覗いている。お願いの形式をとってはいても断られることは想定していない推しのおねだりに、悟空のそれは一気に充血する。

「え……っと……、おれは、あの……いいんですけど、玄奘は本当に良いんですか」

「良いに決まってるだろう?好きな人に気持ち良くなってもらいたいだけなんだから」

 好きな人、ということばを言う時に呟くようにして照れた玄奘に、悟空の心臓はどっどっどっと象の足踏みのような大きな音を立て始める。

「こんなに明るいが恥ずかしくないか?」

 タオルに手をかける前に玄奘が尋ねた。リビングの電気は煌々とついている。

「どちらかというと、舐める玄奘の顔がはっきり見えた方が……その……興奮します」

 言いながら恥ずかしくなった悟空は肘で顔を隠した。

「うん……じゃあ、見てて」

 つられるように頬を染めた玄奘であったが、タオルを外す手つきにためらいはなかった。すでに膨張したそれの頂点に口付ける。

「……っ」

 玄奘は亀頭の部分を口に含んだ。ぎこちなくだが頭をゆっくりと揺らしている。

「っく……」

「気持ち良いだろうか?」

「っいいです……すごく……」

 触覚の快感よりも視覚による快感の方が大きい気もするが、悟空のそれは今までに見たこともないほど膨れている。

「もう少し奥まで舐めた方がいいのか?」

「のどの奥まで入れると苦しいですから、全部口に入れなくてもいいです。根元の方は、あの、手で擦ってもらえたら……」

「わかった」

 にっこりした玄奘は言われるがままに、手と口で刺激を続けた。おずおずとした手つきと口の動きによる刺激自体はぎこちないが、その初々しさに悟空は身もだえしながら自分の中心を晒している。

「んっ、っく……」

「はぁ……あぁ……」

 清浄な玄奘の口の中を自分の陰部が侵している、という背徳感で悟空の興奮はみるみるうちに高まった。

 玄奘は口いっぱいに頬張りながら息を荒げている。悟空の屹立は何度かびくんと跳ねて、玄奘の頬を内側から押した。まだ舐められ始めてから数十秒ほどしか経っていないというのに限界が近い。

 悟空は手を伸ばして玄奘の赤い突起を弄りはじめた。

「ぁあっ、……悟空、……はぁ……舐められなくなるじゃないか」

 思わず一旦口を離してしまった玄奘が、艶を帯びた瞳で睨んでくるのがたまらない。

「一緒に……んっ、あっ……」

 悟空は玄奘の胸への刺激をやめない。もう舐められない玄奘は悟空のそれに熱い息を吹きかけながら手での刺激を続ける。

「ぁあっ、あぁっ……」

 悟空は達した。玄奘の顔にかからないようにとっさに避けたところ、胸元にねっちょりとした液がついた。

「あぁ、……すみません」

「私にも悟空をイかせることができて良かった……」

 安心したように言った玄奘は、胸元の液体を人差し指ですくって口に入れてみた。

「あっ、玄奘?」

 途端に玄奘は顔をしかめた。

「苦い……というか生ぐさい……のだな」

「……すみません」

「謝らなくていい。その……前に悟空は私のを飲んでいたから、どんな味がするのか気になっただけだ。妙な味のものを飲ませていたのだな。こちらこそ申し訳ない」

「そんなことっ。おれ、玄奘のものなら……なんでも飲めます」

 玄奘は優しく笑った。

「ふふ、ありがとう」

「ここ、拭きますね」

 悟空は腰元を隠していたタオルで玄奘の胸を拭いた。







 
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