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第156.5話:道程。(???視点)
しおりを挟む私は何故ここに居るのだろう?
何を成すべきなのだろう?
今更私のような者がここに居る事自体がおかしいのだ。
ならばどうする?
このまま流れるままに身を委ねるべきか?
それとも抗うべきだろうか?
分からないし何をするにも理由を探してしまう。
そして、いくら考えても理由など見つけられない。
流れに身を任せるのは怠惰だ。
それを良しとするのは思考放棄だ。
しかし、それを分かった上でも何が正解か分からない。
生きてみたい。
そうは思う。だから現状何も考えず、心の奥のもやもやをかき消すようにただただ与えられた仕事をしている。
これが正解などであるはずが無い。
それも分かっている。
だがどうしろというのだ。
このままひっそりと死んでいけとでも言うのか?
……私は誰に問うているのだろう。
馬鹿馬鹿しい。
結局のところ、自分で決めるより他に道などないのだ。
ならば、誰か、誰でもいい。
私のこの腐りきった魂を震わせてくれないか?
こんな事している場合じゃないと、そう教えてくれないか?
あぁ、また人に頼っている。
自分で答えを見つけられず、何者かにその全てを委ねるなど愚の骨頂だ。
分かっている。分かっている。分かってはいるのだ。
しかし今の私は、誰かに道を示してでも貰わなければどの道を進んでいいかすらも分からない。
誰か……。
助けて。
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