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第1章 女騎士と共に
4話 能力確認
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ここはナシ村。王都の近くにあるものの、ほぼ何無いと言っても過言ではないことからナシ村と言われている、小さな村らしい。
「安心しろ。何も無いと言っても宿屋くらいはある。」
「へぇーそうなんだ。」
「ほら見ろ、宿屋だ!」
女騎士は笑顔で宿屋に指を指す。
俺は女騎士と一緒に宿屋へ入った。
「いらっしゃい。」
おばちゃんがいた。
「これで1泊できるか?」
と女騎士は袋からお金を出す。
「ほい、ちょうど1泊できるよ。ほい。これが鍵だよ。2階に上がって奥から1番目の部屋さ。」
「どうも、ありがとう。」
女騎士は2階へ上がる。俺もそれについて行く。
女騎士は立ち止まり、振り返って言った。
「全財産無くなっちゃった。明日からどうすればいいと思う?」
「…………とりあえず、部屋で作戦会議だな。」
…………………………………………
俺達は、部屋のベッドに座った。
「っとまず、自分が何をできるか。考えよう。それによって明日何をするかを決める。」
「…なるほど、私は、腕っ節には自身があるぞ!ほら、これが私のステータスだ!」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
クラーネット・メルリーヌ
攻撃力 132 防御力 123
素早さ 162 魔力 9
役職 王国騎士団 副団長
スキル
・受け流し
・威圧
・狂化(※条件未達成)
称号
・騎士道を進む者
・仲違いの約束
・ドラゴンスレイヤー
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「なっ、お前って副団長だったのか?!」
「言ってなかったか?まぁ、元副団長だけどな…。それと、私の名前はお前では無い、メルリーヌと呼んで欲しい。」
「わかった。メル。」
「…まぁ、いいか。略称でも許そう。そういえば、気になっていたのだが、お前のスキル厨二心?ってどんなスキルなんだ?」
「俺もお前っていう名前じゃねぇ。拓ろ………タクでいいか。タクって呼んでくれ。」
「承知した。んでどんなスキルなんだ?役立たずでも、スキルである限り何らかの効果はあると思うけど。」
「そんなのコッチのが聞きてえよ。んでも厨二病と関係してるとかか?」
「関係してるものがあるのか?是非やってみて欲しい!」
「恥ずいけど、仕方ないか。」
………正直、俺の中では黒歴史なんだけどな。
そうして俺は黒歴史を言葉に放った。
「うう、右手が疼く……この右手に宿りし邪龍よ。今ここに姿を現せ!!」
「……………………」
「……………………」
「ピュイッ!」
目の前に小さい龍が現れた。
「なんか出たァァァ!」
「何なんだ?この子供ドラゴンは???」
「俺が知るかよ!!」
「ピュイッ♪ピュッピュピュイッ♪」
小さな龍は翼を羽ばたかせる。
「タク……確か、右手に宿りし邪龍って言ったよな。」
「え?言ったけど?」
「邪龍は大人になれば、人里を襲う……。この場で切り伏せる!!」
メルは、剣を子供ドラゴンに振り下ろそうとする。
「ピュイッ♪」
子供ドラゴンは目をまん丸にしてメルを見る。
「クッ、こんな目に私は騙されないぞ!!…」
「ピュイ~ピュイッ♪」
「……まぁ、まだ人里を襲ってはいない。無き罪で裁くのは天が許さないだろう。」
メルは剣を収めた。
(…龍が可愛いから見逃したんだな)
「ピュイピューイ♪」
「安心しろ。何も無いと言っても宿屋くらいはある。」
「へぇーそうなんだ。」
「ほら見ろ、宿屋だ!」
女騎士は笑顔で宿屋に指を指す。
俺は女騎士と一緒に宿屋へ入った。
「いらっしゃい。」
おばちゃんがいた。
「これで1泊できるか?」
と女騎士は袋からお金を出す。
「ほい、ちょうど1泊できるよ。ほい。これが鍵だよ。2階に上がって奥から1番目の部屋さ。」
「どうも、ありがとう。」
女騎士は2階へ上がる。俺もそれについて行く。
女騎士は立ち止まり、振り返って言った。
「全財産無くなっちゃった。明日からどうすればいいと思う?」
「…………とりあえず、部屋で作戦会議だな。」
…………………………………………
俺達は、部屋のベッドに座った。
「っとまず、自分が何をできるか。考えよう。それによって明日何をするかを決める。」
「…なるほど、私は、腕っ節には自身があるぞ!ほら、これが私のステータスだ!」
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クラーネット・メルリーヌ
攻撃力 132 防御力 123
素早さ 162 魔力 9
役職 王国騎士団 副団長
スキル
・受け流し
・威圧
・狂化(※条件未達成)
称号
・騎士道を進む者
・仲違いの約束
・ドラゴンスレイヤー
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「なっ、お前って副団長だったのか?!」
「言ってなかったか?まぁ、元副団長だけどな…。それと、私の名前はお前では無い、メルリーヌと呼んで欲しい。」
「わかった。メル。」
「…まぁ、いいか。略称でも許そう。そういえば、気になっていたのだが、お前のスキル厨二心?ってどんなスキルなんだ?」
「俺もお前っていう名前じゃねぇ。拓ろ………タクでいいか。タクって呼んでくれ。」
「承知した。んでどんなスキルなんだ?役立たずでも、スキルである限り何らかの効果はあると思うけど。」
「そんなのコッチのが聞きてえよ。んでも厨二病と関係してるとかか?」
「関係してるものがあるのか?是非やってみて欲しい!」
「恥ずいけど、仕方ないか。」
………正直、俺の中では黒歴史なんだけどな。
そうして俺は黒歴史を言葉に放った。
「うう、右手が疼く……この右手に宿りし邪龍よ。今ここに姿を現せ!!」
「……………………」
「……………………」
「ピュイッ!」
目の前に小さい龍が現れた。
「なんか出たァァァ!」
「何なんだ?この子供ドラゴンは???」
「俺が知るかよ!!」
「ピュイッ♪ピュッピュピュイッ♪」
小さな龍は翼を羽ばたかせる。
「タク……確か、右手に宿りし邪龍って言ったよな。」
「え?言ったけど?」
「邪龍は大人になれば、人里を襲う……。この場で切り伏せる!!」
メルは、剣を子供ドラゴンに振り下ろそうとする。
「ピュイッ♪」
子供ドラゴンは目をまん丸にしてメルを見る。
「クッ、こんな目に私は騙されないぞ!!…」
「ピュイ~ピュイッ♪」
「……まぁ、まだ人里を襲ってはいない。無き罪で裁くのは天が許さないだろう。」
メルは剣を収めた。
(…龍が可愛いから見逃したんだな)
「ピュイピューイ♪」
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