6 / 9
第1章 女騎士と共に
6話 迫り来る追手
しおりを挟む
「お前って人間?それ以前に生き物?」
「私はスキルのナビゲーター。それ以上でもそれ以外でもありません。」
「答えになっていない気がするのだが…」
そうこう話している内に寝ていたメルが目を覚ました。
「なんだ?その物体?」
…………………………………
「なるほど、スキルのナビゲーターか。なら、質問していいか?」
「はい、どんな質問にもお答えします。」
「スキル厨二心とはどういうスキルなんだ?」
俺が1番知りたいことである。もちろん、そのスキルの説明書だと自分で言っていたのだからわかるのだろう。
「スキル厨二心とは……ぶっちゃけ自分にもよくわからないスキルです。」
「へ?」
「は?」
「ピュイッ♪」
どんな質問にも答えるってなんだろう。
「正確にとは言っていません。」
………………………………
「確かに私はスキル厨二心のナビゲーターです。ですが私に分かることは、この世界のモノについてです。厨二心の説明書ではなく、この世界の説明書です。」
「な、なるほど……」
「でもなんで自分自身のことすらもわからないんだ?」
「言い方を変えます。この世界のモノ以外はわからないです。」
「んで、ナビゲーターもこの世界のモノ以外に分類されるから」
「わからない、と。」
「そういうことです。」
「んじゃあ、コイツについてはわかるのか?」
俺は子供ドラゴンを両手で持ち上げる。温かく、手触りはザラザラしている。
「ピュイッ♪」
「このドラゴンは……火炎邪龍王の子供ですね。名前はドライン・ダイア。じきに体から炎を出すでしょう。」
「へ?」
「ボワッ」
「熱っ!」
その瞬間、子供ドラゴン、いや、ダイアは炎をまとった。
「ピュイッピュ♪」
「では、また、知らないことがあったら呼んでくださいね。すぐ出てきますから。」
そう言って、丸い物体、ナビゲーターは消えた。
俺の手はこんがりと焼けた。
…………………………
朝食を食べ終わった俺たちは、宿屋をでた。
それと同時にメルに腕を掴まれ、引っ張られる。
「パシッ」
「へあっ?!」
「隠れろっ!コッチだ!」
王国兵士だ。どうやら人を探しているようだ。僕達を探しているのだろう。
「……危なかったな。」
「ああ、引っ張ってくれてありがとう。」
「ピュイッ!!」
「ん?ダイアどうした?」
メルの後ろに人影が見えた。大剣を振り下ろそうとしている。
「メル!危ないっ!!」
メルは俺の声に反応し、剣を抜いた。
「ギィィィン!!」
メルの剣と大剣がぶつかり合う。
「何者だ?!」
メルは後ろへ跳び、敵の姿に唖然とした。
「メルリーヌ、探したよ。」
「だ、団長……」
「私はスキルのナビゲーター。それ以上でもそれ以外でもありません。」
「答えになっていない気がするのだが…」
そうこう話している内に寝ていたメルが目を覚ました。
「なんだ?その物体?」
…………………………………
「なるほど、スキルのナビゲーターか。なら、質問していいか?」
「はい、どんな質問にもお答えします。」
「スキル厨二心とはどういうスキルなんだ?」
俺が1番知りたいことである。もちろん、そのスキルの説明書だと自分で言っていたのだからわかるのだろう。
「スキル厨二心とは……ぶっちゃけ自分にもよくわからないスキルです。」
「へ?」
「は?」
「ピュイッ♪」
どんな質問にも答えるってなんだろう。
「正確にとは言っていません。」
………………………………
「確かに私はスキル厨二心のナビゲーターです。ですが私に分かることは、この世界のモノについてです。厨二心の説明書ではなく、この世界の説明書です。」
「な、なるほど……」
「でもなんで自分自身のことすらもわからないんだ?」
「言い方を変えます。この世界のモノ以外はわからないです。」
「んで、ナビゲーターもこの世界のモノ以外に分類されるから」
「わからない、と。」
「そういうことです。」
「んじゃあ、コイツについてはわかるのか?」
俺は子供ドラゴンを両手で持ち上げる。温かく、手触りはザラザラしている。
「ピュイッ♪」
「このドラゴンは……火炎邪龍王の子供ですね。名前はドライン・ダイア。じきに体から炎を出すでしょう。」
「へ?」
「ボワッ」
「熱っ!」
その瞬間、子供ドラゴン、いや、ダイアは炎をまとった。
「ピュイッピュ♪」
「では、また、知らないことがあったら呼んでくださいね。すぐ出てきますから。」
そう言って、丸い物体、ナビゲーターは消えた。
俺の手はこんがりと焼けた。
…………………………
朝食を食べ終わった俺たちは、宿屋をでた。
それと同時にメルに腕を掴まれ、引っ張られる。
「パシッ」
「へあっ?!」
「隠れろっ!コッチだ!」
王国兵士だ。どうやら人を探しているようだ。僕達を探しているのだろう。
「……危なかったな。」
「ああ、引っ張ってくれてありがとう。」
「ピュイッ!!」
「ん?ダイアどうした?」
メルの後ろに人影が見えた。大剣を振り下ろそうとしている。
「メル!危ないっ!!」
メルは俺の声に反応し、剣を抜いた。
「ギィィィン!!」
メルの剣と大剣がぶつかり合う。
「何者だ?!」
メルは後ろへ跳び、敵の姿に唖然とした。
「メルリーヌ、探したよ。」
「だ、団長……」
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
合成師
あに
ファンタジー
里見瑠夏32歳は仕事をクビになって、やけ酒を飲んでいた。ビールが切れるとコンビニに買いに行く、帰り道でゴブリンを倒して覚醒に気付くとギルドで登録し、夢の探索者になる。自分の合成師というレアジョブは生産職だろうと初心者ダンジョンに向かう。
そのうち合成師の本領発揮し、うまいこと立ち回ったり、パーティーメンバーなどとともに成長していく物語だ。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
勇者パーティーを追放されました。国から莫大な契約違反金を請求されると思いますが、払えますよね?
猿喰 森繁
ファンタジー
「パーティーを抜けてほしい」
「え?なんて?」
私がパーティーメンバーにいることが国の条件のはず。
彼らは、そんなことも忘れてしまったようだ。
私が聖女であることが、どれほど重要なことか。
聖女という存在が、どれほど多くの国にとって貴重なものか。
―まぁ、賠償金を支払う羽目になっても、私には関係ないんだけど…。
前の話はテンポが悪かったので、全文書き直しました。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる