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しおりを挟む会計を済ませ、店を出る。
……機密の島。
それなら、ここを出て行った島民達は……一体──
「あまり気にすんな」
「……」
「皆それぞれ、自ら選択した道を進んで行っただけなんだからさ」
そう言って僕の頭に手を置き、髪をくしゃくしゃと掻き混ぜる。
慰めてるつもりなんだろう。
でも、そうしながら祐輔自身も割り切ろうとしているように見えた。
「……うん」
中々、割り切れるものじゃない。
それでも──祐輔の言葉が、僕の心を軽くしてくれたのは確かだ。
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