流刑島、運命の番

とある小さな離島。
それは一般人に知られてはならない、凶悪犯罪者達が収容される──流刑島。

今から二十年前。
国の命を受けた僕の父αは、この島を視察中に亡くなった。
元々棲みついていた狼に襲撃されたものの、勇敢に戦い全滅させたのだという。
そんな『英雄が残した子』である僕は、島に残った開拓移民達の『希望の光』であった。

──しかし、十五才を迎えた属性検査で、僕は平凡なβだった……

監獄が建つ頃には多くの島民が本土へと引き上げ、やがて次々と囚人達が送還された。


そんなある日。
突然、僕の前に『彼』が現れて……


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