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ハイジ編
107.
しおりを挟む僕の頬に触れた手が、離れる。
──と、乱暴に服の裾を大きく捲り上げられ、空気に晒される──白い肌のキャンバス。
「───ッ、!」
小さく膨らんだ胸の蕾をしゃぶられ、熱い舌が這う。その舌先で何度も弾かれれば、芯を持って硬くなっていく。
押し潰され、根元を巻き取るようにして舐られ、包み込んでヂュッと強く吸われ……
「………ぁ、あぁ″……ん、」
ビリビリとした刺激が身体の深部に鈍く響き、行き場を見失って燻る。
望んでいるようで、望んでいない……快楽。
身体に力が入り、唇を堅く結んで喉を反らせれば……それを見つけたハイジが指でこじ開け、咥内に突っ込む。
「ガマンすンなよ」
「……ッぅ」
「声、聞かせろ」
………怖い。
ハイジの瞳の奥に広がる深海は──暗くて、底が見えなくて。
僕を簡単に呑み込む、闇、闇、闇──
「……ゃ、あ、……っ、」
口から抜かれた指が、唾液の道標を残しながら顎先、首輪の上を通り過ぎ……まだうっすらと残る、首の根元へと移動する。
「もう、何も思い出さないように……何度でも抱き潰して、オレでいっぱいにしてやるッ───!」
重ねていた手が、外される。
その瞬間──それまでの関係が、壊れたような気がした。
……ジャラッ
ピクンと跳ね上がる指。
その手に嵌められた手錠の鎖が擦れ合い、その小さな音でぼんやりと意識が戻る。
………ハッ、……はぁ……、
僅かに唇を割り開けば、切れた口の端から鋭い痛みが走り、それ以上は開けそうにない。
……悪いのは、僕だ……
ハイジを傷つけるような事を……言ったり、したから……
まだ、意識が朦朧とする。
水中に浮かんで、ゆらゆらと揺れているみたい。
遠くで鳥のさえずりが聞こえ、開きかけていた瞼をそっと閉じる。
「……」
そう言えば昔……母にこうして縛り付けられた事があったっけ……
まだ冬の寒い夜──全裸のまま外に引っ張り出され……交通標識だかミラーだかの、地面に埋め込まれた細いポールに後ろ手で縛られて……
次第に意識がハッキリしてくると、それに比例して身体中に鈍い痛みが襲う。
頭の芯に鋭い痛みが走った途端、急激に吐き気も催す。
ベタベタした身体。咥内には、切った時の血の味と混じって、白濁液の臭いが───
「……ぅ、お″ぇ……ェ、」
手錠を掛けられ、頭頂部の髪を掴み上げられ、仁王立ちするハイジの前に跪き、腫れて熱を持った唇を大きく割り開く。
そこに反り立った怒張が突っ込まれ、容赦なく喉奥まで突き上げられる。
「……ぐ、ぅえ……ぇ″……」
フェラチオとは違う……
確か……イラマチオって、言うんだっけ……
苦しくて、苦しくて……涙で視界が滲む。
胃液が迫り上がってくるのを何とか抑え、目を瞑って必死で堪える。
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