シンクロ -アゲハ舞い飛ぶ さくら舞い散る5-

真田晃

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ハイジ編

112.

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「……触ンじゃねぇ!」


顔で払い、怒号を飛ばす。
僕の首に掛けていた手を外し、手錠の鎖部分を摑んで僕の頭上に叩きつけ、シーツに皺を作る。


「………聞いたぜ。この耳で。
さくらがリュウとまぐわって、アンアン喘いでンのをよ」

「………!」


……え……

瞬間、頭が真っ白になる。


「ネットに上がってンのを見つけたとかで……お節介野郎が、わざわざオレに教えに来てよ」


……ネット……

グラリ、と視界が大きく揺れる。
乱れる呼吸。ドクドクと耳奥から聞こえる脈動が、僕から現実を引き剥がそうと激しく鳴り響く。


竜一に抱かれて、嬌声を上げたのは………多分、あの一回だけ。
竜一と最後に会った、ガス点検日の……前日──


『……君の喘ぐ声、聞いたよ。……ハァハァ……凄く厭らしくて、聴いてて堪らなかった……ハァハァハァ……』

──まさか、あのガス会社の作業員が、盗聴したデータをネットに………?

ゾクッ、と背筋が凍る。


「オレは、今までどんな噂を聞いても、さくらをずっと信じてきたんだぜ。
………バカみてぇにな」


ハイジの黒い瞳が、何度も小さく揺れる。
その度に……深くて暗い瞳の奥に、憂いという感情が静かに滲んでいく。

僕の両手をベッドに深く沈めながら、割り開かれた下肢の間にハイジの身体か入り込む。
僕のモノを握っていた手が離され、その手で僕の膝裏を押し上げる。


「凄ぇムカついたぜ。あんなの聞かされた時は。
嫉妬で気が狂いそうで………その辺の野郎をとっ捕まえて、殴り殺してやりてぇ衝動に何度も駆られたよ。
でもその度に、さくらの悲しむ顔がチラついて……何度も何度も必死に抑えて………よォ」

「………っ、!」


ズンッ、、

凶器にも似たハイジのソレが、慣らされていない後孔を無理矢理こじ開け、根元まで一気に捩じ込む。

メリメリメリ……と裂ける感覚。
その痛さを逃せぬまま、容赦なく開始される抽送ピストン


「……ぃ″、あぁっッ……、」


内臓を抉られるような、鈍い痛みに吐き気が襲う。
動く度に入り口が切れ、痛みと恐怖で腰が引け──苦しくて、苦しくて……息が止まりそうになる。


「蕩けたような目ぇして、オレに縋ってくるさくらを見て……
疑ったらコイツに悪ぃって。思い直したりもしたのによ。

……なのに、何だよ。
全部、本当の事だったのかよ──」




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