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菊地編
183.
しおりを挟む僕の左手の指を絡めて握り、舌先で転がしながら、もう一方の尖りを二本の指先で抓んで嬲る。
次第に芯を持ち始めた乳首は、小さいながらピンッと屹立して……
「………っ、」
ビクンッ、と跳ねてしまう身体。
熱い息が漏れる中、何とか唇を引き結んで声を押し殺す。
「……我慢するな」
自由な方の腕で口元を覆えば、簡単に剥がされてしまい。
「もっと声、聞かせろ」
「……ゃ」
取られた手を同じ様に絡められ……ベッドに強く上から押さえ付けられる。
僕を覗き込む、菊地の双眸。
獣のようなその眼はいつになく劣情を孕み、熱く潤んでいて───目が、逸らせない。
「や、じゃねぇよ……」
貪るように激しく口付けられた後、耳殻、耳朶、顎の付け根……と啄むようなキスを落とされる。
菊地の顔が埋められ、首輪で覆われていない部分──剥き出された首筋に唇を押し当てられ、じゅっと強く吸われる。
「──っあ、」
チリッとした痛み。
ゾクゾクゾクッ……と身体が粟立ち、甘い痺れが四肢の末端まで駆け抜ける。
「……脱げ」
耳元で囁かれ、邪魔だとばかりに服を引っ張り上げられる。腕をクロスし裾を摑んで捲り上げれば……下からむぁっ、と立ち篭める、甘っとろい匂い。
「この匂い、堪らねぇ……」
ゴクッ、と菊地が喉を鳴らす。
何時になく息を荒げる菊地につられ……僕の吐く息も、熱く乱れて……
「今日のお前……随分と色っぽいな」
鎖骨の窪みに沿って人差し指でなぞられながら、吐き出される熱っぽい声。横髪を掻き上げられ、菊地の眼をじっと見つめれば……柔く閉じた菊地の唇が、ゆっくりと迫り───
「………ん、」
噛み付くような、キス。
熱く濡れた唇が離されれば、平たい胸を揉まれ……菊地の吐息で熱を帯びる鎖骨に、ねっとりと舌が這われる。
『突っ込みてぇ……』って、言ってたのに。
切羽詰まった、即物的なものとは違う。
だけど……壊れ物にでも触るような扱いでもない。
長くて甘い愛撫に戸惑いながら、瞼を薄く開けて見れば、見慣れた筈の天井が、いつもと違って見えた。
菊地が上下逆向きで僕の顔の上に跨ぎ、剥き出された下半身を僕の目の前に曝す。
………え……コレ……
そう思ったのも束の間──下着を摺り下ろされ、立てた膝を通ってするりと外される。
剥き出しになった、僕の肉茎。
親指と人差し指だけで握られ、根元へと皮を引っ張られれば──突然、柔らかな粘膜に覆われて……
「………っあぁ、っ!」
強い刺激に堪え切れず、震えた声が漏れる。
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