6 / 8
警察署
しおりを挟む
「ホームズさん、なにしてるんですか?」
「なに、ここから見れば分かるさ。」
「え、なんなんですか・・・警察署・・・ですか?」
「そうだ。よく分かったね。」
「いや警察署以外に目に入るのは色とりどりの住宅街しかないですよ。」
「む?住宅街が目的ではないとは限らないだろう?」
「住宅街が目的って下着泥棒か何かなんですかホームズさん。」
「やれやれ・・・君はいつも短絡的な思考に陥ってしまうようだね。」
「人を弄ぶのも大概にして、用事があるなら警察署に行ってきたらどうですか?例の事件のこと知ってるかもしれませんよ。」
「言われなくてもそうするつもりだよ。では、ここで待っていてくれたまえ。」
「はいはい。」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「お邪魔するよ。ちょっといいかな?」
「え、ええ。どのような用件でしょうか?」
「私は探偵でね、事件の情報収集をさせてもらいたいなと思って。」
「えーと・・・申し訳ありません。一般の方に特定の事件の詳細を伝えることは中々難しくて・・・」
「ふうむ・・・それは残念だ。」
「申し訳ありません。お気持ちはありがたいのですが。」
「もし、私がホームズだと名乗ってもその答えは変わらないかな?」
「ほ、ホームズ?」
「そう、ホームズだ。」
「あ、あの名探偵ホームズだなんて、も、もし本人であればこちらから協力をお願いしたいのですが、でも本人かどうかなんて分かるはずが・・・」
「免許証でどうだい?」
「は、拝見します・・・」
「案外私の素顔は知られていないんだね・・・いやはや探偵としては好都合ではあるがそれでもやはり素性を明かさないとホームズだと分からないのは少しばかり残念というかなんというか」
「ホームズさん!!!!!!!!!!!本物のホームズさんじゃないですか!!!!!!!」
「あ、ああだからさっきから」
「自分ホームズさんの大ファンなんです!!!ポンデ塔で怒った密室殺人、ショコラホテルでの連続焼身自殺の謎、ゴールドビレッジでの犯人無き殺人事件、そのどれもが複雑かつ怪奇的なトリックの連続でドトール警察だけでは確実に解決できなかった・・・そんな難事件を突如現れたホームズさんが颯爽と解決してくださいました!!あれ以来ずっとホームズさんのファンでした!!!」
「わ、分かったから手を離してくれないか。」
「あ、すみません!つい舞い上がってしまいました。」
「そんなに熱い思いを持ってくれている人に会えたのは私も嬉しいよ。ありがとう。」
「ホームズさんにありがとうだなんて・・・一生の宝です!!!!!!
「言葉が宝だなんてそんな大層な・・・」
「そういえば!事件の詳細を知りたいんでしたよね!!!今すぐお持ちするので掛けてお待ちください!!!今回の事件も難解で手に終えないんです!!!!協力お願いしますね!!!」
「あ、ああ、そんなに急がなくていいからね・・・って聞いてないか。」
「お邪魔しまーすよっと」
「ん、ワトソンくん、待っていてくれればよかったのに。」
「いや、あまりに遅いんで捕まったのかと心配になってきちゃったんですよ。」
「どうして情報収集に来て捕まるんだね・・・」
「いつ捕まるかわからないですからねホームズさんは。って署の人は?」
「ああ、裏に資料をとりにいってくれてるよ。君も掛けて待つと良い。」
「なるほど、そういうことなら。」
「そういえば、この署の人は私の大ファンらしい。過去の難事件を解決した私をまるで英雄を見るかのように見つめてくれていたよ。どうだい?ワトソンくん、君も彼のように私を尊敬してみては?」
「寝言は死んでからいってくださいよホントに。どの口がそんな偉そうなことを言えるんですか。」
「ホームズに解けない謎はないとまで言われたホームズの口だよ。」
「いや、それ自分でいってたでしょ。改竄です。」
「ははっ。そうとも言うね。」
「ま、今回の事件もほとんど終わってると思いますけどね。」
「ほう。目星は着いているのかね?」
「もちろんですよ。ホームズさんにはある程度整理がついてからお話ししようと思ってましたが、情報収集がここで出来るなら僕の推理と擦り合わせて早急に事件は解決できます。」
「随分と自身があるようだね。ちなみにその目星は誰なんだい?」
「サントス婦人です。」
「・・・ほぅ、詳しく聞かせてもらおうか。」
「ホームズさん!資料をお持ちしました!・・・って誰ですか?その人」
「そうだ、君、私のサインつき色紙を君と君の家族分用意するから少し席を外してくれないか?」
「い、いいですけど・・・」
「ではよろしく頼むよ。」
「は、はい!了解です!」
「・・・・行きましたね。」
「あぁ、危なかったよ。さあ、続きを。」
「なに、ここから見れば分かるさ。」
「え、なんなんですか・・・警察署・・・ですか?」
「そうだ。よく分かったね。」
「いや警察署以外に目に入るのは色とりどりの住宅街しかないですよ。」
「む?住宅街が目的ではないとは限らないだろう?」
「住宅街が目的って下着泥棒か何かなんですかホームズさん。」
「やれやれ・・・君はいつも短絡的な思考に陥ってしまうようだね。」
「人を弄ぶのも大概にして、用事があるなら警察署に行ってきたらどうですか?例の事件のこと知ってるかもしれませんよ。」
「言われなくてもそうするつもりだよ。では、ここで待っていてくれたまえ。」
「はいはい。」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「お邪魔するよ。ちょっといいかな?」
「え、ええ。どのような用件でしょうか?」
「私は探偵でね、事件の情報収集をさせてもらいたいなと思って。」
「えーと・・・申し訳ありません。一般の方に特定の事件の詳細を伝えることは中々難しくて・・・」
「ふうむ・・・それは残念だ。」
「申し訳ありません。お気持ちはありがたいのですが。」
「もし、私がホームズだと名乗ってもその答えは変わらないかな?」
「ほ、ホームズ?」
「そう、ホームズだ。」
「あ、あの名探偵ホームズだなんて、も、もし本人であればこちらから協力をお願いしたいのですが、でも本人かどうかなんて分かるはずが・・・」
「免許証でどうだい?」
「は、拝見します・・・」
「案外私の素顔は知られていないんだね・・・いやはや探偵としては好都合ではあるがそれでもやはり素性を明かさないとホームズだと分からないのは少しばかり残念というかなんというか」
「ホームズさん!!!!!!!!!!!本物のホームズさんじゃないですか!!!!!!!」
「あ、ああだからさっきから」
「自分ホームズさんの大ファンなんです!!!ポンデ塔で怒った密室殺人、ショコラホテルでの連続焼身自殺の謎、ゴールドビレッジでの犯人無き殺人事件、そのどれもが複雑かつ怪奇的なトリックの連続でドトール警察だけでは確実に解決できなかった・・・そんな難事件を突如現れたホームズさんが颯爽と解決してくださいました!!あれ以来ずっとホームズさんのファンでした!!!」
「わ、分かったから手を離してくれないか。」
「あ、すみません!つい舞い上がってしまいました。」
「そんなに熱い思いを持ってくれている人に会えたのは私も嬉しいよ。ありがとう。」
「ホームズさんにありがとうだなんて・・・一生の宝です!!!!!!
「言葉が宝だなんてそんな大層な・・・」
「そういえば!事件の詳細を知りたいんでしたよね!!!今すぐお持ちするので掛けてお待ちください!!!今回の事件も難解で手に終えないんです!!!!協力お願いしますね!!!」
「あ、ああ、そんなに急がなくていいからね・・・って聞いてないか。」
「お邪魔しまーすよっと」
「ん、ワトソンくん、待っていてくれればよかったのに。」
「いや、あまりに遅いんで捕まったのかと心配になってきちゃったんですよ。」
「どうして情報収集に来て捕まるんだね・・・」
「いつ捕まるかわからないですからねホームズさんは。って署の人は?」
「ああ、裏に資料をとりにいってくれてるよ。君も掛けて待つと良い。」
「なるほど、そういうことなら。」
「そういえば、この署の人は私の大ファンらしい。過去の難事件を解決した私をまるで英雄を見るかのように見つめてくれていたよ。どうだい?ワトソンくん、君も彼のように私を尊敬してみては?」
「寝言は死んでからいってくださいよホントに。どの口がそんな偉そうなことを言えるんですか。」
「ホームズに解けない謎はないとまで言われたホームズの口だよ。」
「いや、それ自分でいってたでしょ。改竄です。」
「ははっ。そうとも言うね。」
「ま、今回の事件もほとんど終わってると思いますけどね。」
「ほう。目星は着いているのかね?」
「もちろんですよ。ホームズさんにはある程度整理がついてからお話ししようと思ってましたが、情報収集がここで出来るなら僕の推理と擦り合わせて早急に事件は解決できます。」
「随分と自身があるようだね。ちなみにその目星は誰なんだい?」
「サントス婦人です。」
「・・・ほぅ、詳しく聞かせてもらおうか。」
「ホームズさん!資料をお持ちしました!・・・って誰ですか?その人」
「そうだ、君、私のサインつき色紙を君と君の家族分用意するから少し席を外してくれないか?」
「い、いいですけど・・・」
「ではよろしく頼むよ。」
「は、はい!了解です!」
「・・・・行きましたね。」
「あぁ、危なかったよ。さあ、続きを。」
0
あなたにおすすめの小説
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
次期国王様の寵愛を受けるいじめられっこの私と没落していくいじめっこの貴族令嬢
さら
恋愛
名門公爵家の娘・レティシアは、幼い頃から“地味で鈍くさい”と同級生たちに嘲られ、社交界では笑い者にされてきた。中でも、侯爵令嬢セリーヌによる陰湿ないじめは日常茶飯事。誰も彼女を助けず、婚約の話も破談となり、レティシアは「無能な令嬢」として居場所を失っていく。
しかし、そんな彼女に運命の転機が訪れた。
王立学園での舞踏会の夜、次期国王アレクシス殿下が突然、レティシアの手を取り――「君が、私の隣にふさわしい」と告げたのだ。
戸惑う彼女をよそに、殿下は一途な想いを示し続け、やがてレティシアは“王妃教育”を受けながら、自らの力で未来を切り開いていく。いじめられっこだった少女は、人々の声に耳を傾け、改革を導く“知恵ある王妃”へと成長していくのだった。
一方、他人を見下し続けてきたセリーヌは、過去の行いが明るみに出て家の地位を失い、婚約者にも見放されて没落していく――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる