17 / 18
第17話 再会
しおりを挟む
クロードがシャーロットから解き放たれた、その数日後。
ソフィアは、第二王女・シャーロットの殺害を企てた大罪人として処刑された。
刑の執行は非公開で行われ、引き取り手のなかったその遺体は、王都の片隅にある共同墓地に葬られたという。
なお、年若い伯爵令嬢が美貌の王女を恋い慕うあまり心中を企てたという噂話は王国中を駆け巡り、吟遊詩人や旅芸人の格好のネタになっているらしい。どこかの町ではソフィアの最後の恋文を模した詩が流行しているそうだ。もちろん、そんなものを書いた覚えはない。
まあ、これで王女様の底抜けの独占欲が少しでも満たされればいい。
――かくして、ソフィア・ルミエールの人生は、幕を下ろした。
ソフィアとしての生に未練はない。
けれど、クロードという仮面の『中身』がなくなってしまったことに、少しの戸惑いは残る。加えて、シャーロットにつけられた爪痕が……疼く夜もある。
それでも、私はクロードとして得た新たな生に――目の前に広がる、雲一つない青い空のような、底抜けの清々しさを一身に感じていた。
あまりに気分が良くて、私はつい、誰も見ていないのに笑ってしまう。
「クロード様、どうされましたか?」
「いや……少し、考え事をしていただけだよ」
私は今、レインとふたり馬車に揺られ、王都から少し離れた町に向かっていた。
目的はただひとつ。
リリィに会いに行くこと。
私がシャーロットに囚われているあいだ、一通のクロード宛の手紙が『ルクレール』に届いた。その手紙の差出人は、なんとあのエリナだったという。修道院送りになったと聞いていたが、一体どうやってホストクラブなどに手紙を送りつけることができたのか……。
彼女には私と違い、自分の置かれた環境を拒絶できる強さがある。その強さに……いまでも、心から憧れている。
エリナの手紙の中身はレインが確認した。すると、封筒の中にはエリナからの手紙とは別に、もう一つの手紙が入っていた。
その手紙の差出人こそが……リリィだった。
リリィは髪を切られ、リオンという少年として辺境の修道院に幽閉されていたらしい。聞くところによると、視力や声まで奪われて……。あの男――ソフィアの父は、徹底的に身元が露見しないように入念な『対応策』を講じていたのだ。
リリィと私が別れた時、私たちはまだ7歳の子供だった。何の力も持たない少女を脅すために、別の幼い子の目や喉を焼いた……人間の所業じゃない。あの男は、悪魔より邪悪な何かだ。
……リリィからの手紙の内容はこうだった。
* * *
クロード様へ
私の名前はリリィと言います。
私には双子の姉がいます。
姉は今も王都に住んでいると思います。
金髪で青い目の優しい女性でソフィアといいます。
どうかこの手紙を姉に届けて頂けないでしょうか。
- - -
ソフィア姉さんへ
もしこの手紙を姉さんが読んでくれたら、すごくうれしい。
私は今、聖アグネスの沈黙院にいます。
ずっと、連絡できなくてごめんね。
足が悪くてなかなか外に出られないけど、
いつかぜったい会いに行くからね。
身体に気をつけて。
愛を込めて、リリィより
* * *
レインはこの手紙を読んですぐ、セシルやオズワルドと協力してリリィを保護してくれたらしい。聖アグネスの沈黙院は貴族が表に出したくない女たちを押し込めておく場所のひとつだから、きっと、すごく苦労しただろう。
それでも彼らは私のために、やり遂げてくれた。本当に、感謝してもしきれない。……特に、レインには。
「……ふふ」
『ルクレール』に戻った時のことを思い出して、笑ってしまった。隣に座るレインが怪訝な顔でこちらを見る。
クロードとして開放された日、私はその足で『ルクレール』に向かった。シャーロットの屋敷に届けてくれたあのメモの真意について、直接彼の口から説明が聞きたかったからだ。
たしかあの時は夕方だったか。夜の営業に向けての準備が始まる頃、裏口を叩くと、レインが私を迎えてくれた。
顔を合わせた瞬間、彼は完全に固まってしまった。まるで人形のように、ドアノブを握ったまま動きを止めてしまったのだ。
よほど驚いたのだろうと思ってしばらく様子を見ていたが、一向に動く気配がない。仕方なく「ただいま」と声をかけてみたところ、なんとそのまま涙をこぼして、へたり込んでしまった。
レインは仲間内でも鉄仮面と呼ばれるくらい表情がない男だったから、正直驚いた。その光景を思い出すと今でもなぜか微笑んでしまう。見慣れない泣き顔がちょっと面白かったからかもしれない。……心配をかけた立場で、ごめん。
「ご機嫌でいらっしゃいますね」
「空は晴れて、穏やかで……そんな日に、気の置けない腹心と気ままな旅に出られたら、誰だって心が浮き立つものさ」
レインに目をやり軽口をいってやると、彼は居心地が悪そうにそっぽを向く。
「ご冗談を。……リリィ様にお会いになるのが、楽しみなんでしょう」
「……そうだね。でも、すこしだけ……怖くもある」
リリィに会うのは間違いなく楽しみだった。
ずっと、あの子に会うことが人生の目的の一つだったから。
けれど、それと同時に恐ろしくもあった。
「レインは、リリィに何度か会っているんだって?」
「はい。修道院に訪問した時と、これから行く町に移ってから数回」
「そうか……」
私は、随分変わってしまった。
リリィと暮らしていた頃、私はただの内気な少女だった。
いつも妹《リリィ》のあとをついていく、頼りない姉。
しかし、今はそうではない。
そもそも男として振る舞っているし、性格もある意味ひねくれて、あどけない純粋さなど欠片もない。
「リリィは……私がわかるだろうか」
リリィにとっての姉《ソフィア》など、もうどこにもいないのではないか。
その事実にリリィは失望してしまうのではないか……考え始めると、やはり胸がざわついた。
私は、何があってもリリィに会いたいと思っている。
その想いが、リリィにもあるのかどうか――どうしても自信が持てなかった。
急に感傷的な気分が襲ってきて、再び窓の外を眺める私に、レインが不意に言った。
「……僭越ながら。私は、きっとわかると思います」
思わず、レインを振り返る。彼の顔は相変わらず無表情だったが……傷のある右目だけが、微かに笑んでいるように見えた。
「……そうかな」
「リリィ様は目が不自由です。二人が別れてからもう十年以上経っていますし、お互いの声の雰囲気も変わっていることでしょう」
レインは目を閉じる。リリィの様子を思い浮かべているのかもしれない。
「それでも……おふたりには表面に現れない部分に、どこか通じるものがある。私ですらそう感じました。本人同士ならきっと、わかりますよ」
通じるものがある、か……。
何の根拠もない、あいまいな理由だ。
それでも、レインが言うのならきっと、そうなのかもしれない……。素直にそう思えることが、どうしようもなく幸せだった。
「ありがとう。レインは優しいね」
「……もったいないお言葉です」
馬の嘶きに続いて、馬車が音を立てて停止する。レインが御者に声をかけると、どうやら目的地に着いたらしい。
私は馬車から降り、まわりを見渡す。
そこは小さな田舎の町だった。
小高い丘のふもと、風に揺れる麦畑と、赤い屋根の家々が肩を寄せ合うように並んでいる。
花の咲く石畳の路地には、パンの焼ける匂いと、笑い声がゆるく混ざりあっていた。小さな噴水のそばでは、子どもたちが靴を脱ぎ、鳥と遊んでいる。煙突からのぼる白い煙が、青空にすーっと溶けていくのを見て、思わず呟いた。
「……いいところだ」
「私もそう思います」
レインに先導されて、ときおり町の人たちに挨拶をしながら道を行き、リリィのいまの住まいへ向かう。しばらく進むと教会のすぐ隣にある、小さな家にたどり着いた。
大きく息を吸ってから、意を決して扉を叩くが……中から返事はなかった。
「恐らくこの時間帯なら……教会にいらっしゃるかもしれません」
レインに案内されるまま、今度は隣の教会に入る。
古びたオルガン、使い込まれた座席、傷みの目立つ床板――どれも決して新しくはないが、隅々まで手が入っていた。立派ではなくとも、長く大事にされてきたことがよくわかる。
陽だまりのような、あたたかい空気が、ここには満ちていた。
ステンドグラスからこぼれる光のなか、最前列にひとり座る姿があった。髪は褪せた金色で、短い。その人物は一心に、何かを祈っていた。
リリィだ。
間違いない。
背格好も、髪も、別れた時とはまるでちがう。
それでも、すぐにわかった。
わたしは、もうためらわず、その背中に駆け寄る。
「リリィ……。やっと、会えた」
ソフィアは、第二王女・シャーロットの殺害を企てた大罪人として処刑された。
刑の執行は非公開で行われ、引き取り手のなかったその遺体は、王都の片隅にある共同墓地に葬られたという。
なお、年若い伯爵令嬢が美貌の王女を恋い慕うあまり心中を企てたという噂話は王国中を駆け巡り、吟遊詩人や旅芸人の格好のネタになっているらしい。どこかの町ではソフィアの最後の恋文を模した詩が流行しているそうだ。もちろん、そんなものを書いた覚えはない。
まあ、これで王女様の底抜けの独占欲が少しでも満たされればいい。
――かくして、ソフィア・ルミエールの人生は、幕を下ろした。
ソフィアとしての生に未練はない。
けれど、クロードという仮面の『中身』がなくなってしまったことに、少しの戸惑いは残る。加えて、シャーロットにつけられた爪痕が……疼く夜もある。
それでも、私はクロードとして得た新たな生に――目の前に広がる、雲一つない青い空のような、底抜けの清々しさを一身に感じていた。
あまりに気分が良くて、私はつい、誰も見ていないのに笑ってしまう。
「クロード様、どうされましたか?」
「いや……少し、考え事をしていただけだよ」
私は今、レインとふたり馬車に揺られ、王都から少し離れた町に向かっていた。
目的はただひとつ。
リリィに会いに行くこと。
私がシャーロットに囚われているあいだ、一通のクロード宛の手紙が『ルクレール』に届いた。その手紙の差出人は、なんとあのエリナだったという。修道院送りになったと聞いていたが、一体どうやってホストクラブなどに手紙を送りつけることができたのか……。
彼女には私と違い、自分の置かれた環境を拒絶できる強さがある。その強さに……いまでも、心から憧れている。
エリナの手紙の中身はレインが確認した。すると、封筒の中にはエリナからの手紙とは別に、もう一つの手紙が入っていた。
その手紙の差出人こそが……リリィだった。
リリィは髪を切られ、リオンという少年として辺境の修道院に幽閉されていたらしい。聞くところによると、視力や声まで奪われて……。あの男――ソフィアの父は、徹底的に身元が露見しないように入念な『対応策』を講じていたのだ。
リリィと私が別れた時、私たちはまだ7歳の子供だった。何の力も持たない少女を脅すために、別の幼い子の目や喉を焼いた……人間の所業じゃない。あの男は、悪魔より邪悪な何かだ。
……リリィからの手紙の内容はこうだった。
* * *
クロード様へ
私の名前はリリィと言います。
私には双子の姉がいます。
姉は今も王都に住んでいると思います。
金髪で青い目の優しい女性でソフィアといいます。
どうかこの手紙を姉に届けて頂けないでしょうか。
- - -
ソフィア姉さんへ
もしこの手紙を姉さんが読んでくれたら、すごくうれしい。
私は今、聖アグネスの沈黙院にいます。
ずっと、連絡できなくてごめんね。
足が悪くてなかなか外に出られないけど、
いつかぜったい会いに行くからね。
身体に気をつけて。
愛を込めて、リリィより
* * *
レインはこの手紙を読んですぐ、セシルやオズワルドと協力してリリィを保護してくれたらしい。聖アグネスの沈黙院は貴族が表に出したくない女たちを押し込めておく場所のひとつだから、きっと、すごく苦労しただろう。
それでも彼らは私のために、やり遂げてくれた。本当に、感謝してもしきれない。……特に、レインには。
「……ふふ」
『ルクレール』に戻った時のことを思い出して、笑ってしまった。隣に座るレインが怪訝な顔でこちらを見る。
クロードとして開放された日、私はその足で『ルクレール』に向かった。シャーロットの屋敷に届けてくれたあのメモの真意について、直接彼の口から説明が聞きたかったからだ。
たしかあの時は夕方だったか。夜の営業に向けての準備が始まる頃、裏口を叩くと、レインが私を迎えてくれた。
顔を合わせた瞬間、彼は完全に固まってしまった。まるで人形のように、ドアノブを握ったまま動きを止めてしまったのだ。
よほど驚いたのだろうと思ってしばらく様子を見ていたが、一向に動く気配がない。仕方なく「ただいま」と声をかけてみたところ、なんとそのまま涙をこぼして、へたり込んでしまった。
レインは仲間内でも鉄仮面と呼ばれるくらい表情がない男だったから、正直驚いた。その光景を思い出すと今でもなぜか微笑んでしまう。見慣れない泣き顔がちょっと面白かったからかもしれない。……心配をかけた立場で、ごめん。
「ご機嫌でいらっしゃいますね」
「空は晴れて、穏やかで……そんな日に、気の置けない腹心と気ままな旅に出られたら、誰だって心が浮き立つものさ」
レインに目をやり軽口をいってやると、彼は居心地が悪そうにそっぽを向く。
「ご冗談を。……リリィ様にお会いになるのが、楽しみなんでしょう」
「……そうだね。でも、すこしだけ……怖くもある」
リリィに会うのは間違いなく楽しみだった。
ずっと、あの子に会うことが人生の目的の一つだったから。
けれど、それと同時に恐ろしくもあった。
「レインは、リリィに何度か会っているんだって?」
「はい。修道院に訪問した時と、これから行く町に移ってから数回」
「そうか……」
私は、随分変わってしまった。
リリィと暮らしていた頃、私はただの内気な少女だった。
いつも妹《リリィ》のあとをついていく、頼りない姉。
しかし、今はそうではない。
そもそも男として振る舞っているし、性格もある意味ひねくれて、あどけない純粋さなど欠片もない。
「リリィは……私がわかるだろうか」
リリィにとっての姉《ソフィア》など、もうどこにもいないのではないか。
その事実にリリィは失望してしまうのではないか……考え始めると、やはり胸がざわついた。
私は、何があってもリリィに会いたいと思っている。
その想いが、リリィにもあるのかどうか――どうしても自信が持てなかった。
急に感傷的な気分が襲ってきて、再び窓の外を眺める私に、レインが不意に言った。
「……僭越ながら。私は、きっとわかると思います」
思わず、レインを振り返る。彼の顔は相変わらず無表情だったが……傷のある右目だけが、微かに笑んでいるように見えた。
「……そうかな」
「リリィ様は目が不自由です。二人が別れてからもう十年以上経っていますし、お互いの声の雰囲気も変わっていることでしょう」
レインは目を閉じる。リリィの様子を思い浮かべているのかもしれない。
「それでも……おふたりには表面に現れない部分に、どこか通じるものがある。私ですらそう感じました。本人同士ならきっと、わかりますよ」
通じるものがある、か……。
何の根拠もない、あいまいな理由だ。
それでも、レインが言うのならきっと、そうなのかもしれない……。素直にそう思えることが、どうしようもなく幸せだった。
「ありがとう。レインは優しいね」
「……もったいないお言葉です」
馬の嘶きに続いて、馬車が音を立てて停止する。レインが御者に声をかけると、どうやら目的地に着いたらしい。
私は馬車から降り、まわりを見渡す。
そこは小さな田舎の町だった。
小高い丘のふもと、風に揺れる麦畑と、赤い屋根の家々が肩を寄せ合うように並んでいる。
花の咲く石畳の路地には、パンの焼ける匂いと、笑い声がゆるく混ざりあっていた。小さな噴水のそばでは、子どもたちが靴を脱ぎ、鳥と遊んでいる。煙突からのぼる白い煙が、青空にすーっと溶けていくのを見て、思わず呟いた。
「……いいところだ」
「私もそう思います」
レインに先導されて、ときおり町の人たちに挨拶をしながら道を行き、リリィのいまの住まいへ向かう。しばらく進むと教会のすぐ隣にある、小さな家にたどり着いた。
大きく息を吸ってから、意を決して扉を叩くが……中から返事はなかった。
「恐らくこの時間帯なら……教会にいらっしゃるかもしれません」
レインに案内されるまま、今度は隣の教会に入る。
古びたオルガン、使い込まれた座席、傷みの目立つ床板――どれも決して新しくはないが、隅々まで手が入っていた。立派ではなくとも、長く大事にされてきたことがよくわかる。
陽だまりのような、あたたかい空気が、ここには満ちていた。
ステンドグラスからこぼれる光のなか、最前列にひとり座る姿があった。髪は褪せた金色で、短い。その人物は一心に、何かを祈っていた。
リリィだ。
間違いない。
背格好も、髪も、別れた時とはまるでちがう。
それでも、すぐにわかった。
わたしは、もうためらわず、その背中に駆け寄る。
「リリィ……。やっと、会えた」
0
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢、記憶をなくして辺境でカフェを開きます〜お忍びで通ってくる元婚約者の王子様、私はあなたのことなど知りません〜
咲月ねむと
恋愛
王子の婚約者だった公爵令嬢セレスティーナは、断罪イベントの最中、興奮のあまり階段から転げ落ち、頭を打ってしまう。目覚めた彼女は、なんと「悪役令嬢として生きてきた数年間」の記憶をすっぽりと失い、動物を愛する心優しくおっとりした本来の性格に戻っていた。
もはや王宮に居場所はないと、自ら婚約破棄を申し出て辺境の領地へ。そこで動物たちに異常に好かれる体質を活かし、もふもふの聖獣たちが集まるカフェを開店し、穏やかな日々を送り始める。
一方、セレスティーナの豹変ぶりが気になって仕方ない元婚約者の王子・アルフレッドは、身分を隠してお忍びでカフェを訪れる。別人になったかのような彼女に戸惑いながらも、次第に本当の彼女に惹かれていくが、セレスティーナは彼のことを全く覚えておらず…?
※これはかなり人を選ぶ作品です。
感想欄にもある通り、私自身も再度読み返してみて、皆様のおっしゃる通りもう少しプロットをしっかりしてればと。
それでも大丈夫って方は、ぜひ。
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
聖女は秘密の皇帝に抱かれる
アルケミスト
恋愛
神が皇帝を定める国、バラッハ帝国。
『次期皇帝は国の紋章を背負う者』という神託を得た聖女候補ツェリルは昔見た、腰に痣を持つ男を探し始める。
行き着いたのは権力を忌み嫌う皇太子、ドゥラコン、
痣を確かめたいと頼むが「俺は身も心も重ねる女にしか肌を見せない」と迫られる。
戸惑うツェリルだが、彼を『その気』にさせるため、寝室で、浴場で、淫らな逢瀬を重ねることになる。
快楽に溺れてはだめ。
そう思いつつも、いつまでも服を脱がない彼に焦れたある日、別の人間の腰に痣を見つけて……。
果たして次期皇帝は誰なのか?
ツェリルは無事聖女になることはできるのか?
『二流』と言われて婚約破棄されたので、ざまぁしてやります!
志熊みゅう
恋愛
「どうして君は何をやらせても『二流』なんだ!」
皇太子レイモン殿下に、公衆の面前で婚約破棄された侯爵令嬢ソフィ。皇妃の命で地味な装いに徹し、妃教育にすべてを捧げた五年間は、あっさり否定された。それでも、ソフィはくじけない。婚約破棄をきっかけに、学生生活を楽しむと決めた彼女は、一気にイメチェン、大好きだったヴァイオリンを再開し、成績も急上昇!気づけばファンクラブまでできて、学生たちの注目の的に。
そして、音楽を通して親しくなった隣国の留学生・ジョルジュの正体は、なんと……?
『二流』と蔑まれた令嬢が、“恋”と“努力”で見返す爽快逆転ストーリー!
ヒロインしか愛さないはずの公爵様が、なぜか悪女の私を手放さない
魚谷
恋愛
伯爵令嬢イザベラは多くの男性と浮名を流す悪女。
そんな彼女に公爵家当主のジークベルトとの縁談が持ち上がった。
ジークベルトと対面した瞬間、前世の記憶がよみがえり、この世界が乙女ゲームであることを自覚する。
イザベラは、主要攻略キャラのジークベルトの裏の顔を知ってしまったがために、冒頭で殺されてしまうモブキャラ。
ゲーム知識を頼りに、どうにか冒頭死を回避したイザベラは最弱魔法と言われる付与魔法と前世の知識を頼りに便利グッズを発明し、離婚にそなえて資金を確保する。
いよいよジークベルトが、乙女ゲームのヒロインと出会う。
離婚を切り出されることを待っていたイザベラだったが、ジークベルトは平然としていて。
「どうして俺がお前以外の女を愛さなければならないんだ?」
予想外の溺愛が始まってしまう!
(世界の平和のためにも)ヒロインに惚れてください、公爵様!!
元平民だった侯爵令嬢の、たった一つの願い
雲乃琳雨
恋愛
バートン侯爵家の跡取りだった父を持つニナリアは、潜伏先の家から祖父に連れ去られ、侯爵家でメイドとして働いていた。18歳になったニナリアは、祖父の命令で従姉の代わりに元平民の騎士、アレン・ラディー子爵に嫁ぐことになる。
ニナリアは母のもとに戻りたいので、アレンと離婚したくて仕方がなかったが、結婚は国王の命令でもあったので、アレンが離婚に応じるはずもなかった。アレンが初めから溺愛してきたので、ニナリアは戸惑う。ニナリアは、自分の目的を果たすことができるのか?
元平民の侯爵令嬢が、自分の人生を取り戻す、溺愛から始まる物語。
完【恋愛】婚約破棄をされた瞬間聖女として顕現した令嬢は竜の伴侶となりました。
梅花
恋愛
侯爵令嬢であるフェンリエッタはこの国の第2王子であるフェルディナンドの婚約者であった。
16歳の春、王立学院を卒業後に正式に結婚をして王室に入る事となっていたが、それをぶち壊したのは誰でもないフェルディナンド彼の人だった。
卒業前の舞踏会で、惨事は起こった。
破り捨てられた婚約証書。
破られたことで切れてしまった絆。
それと同時に手の甲に浮かび上がった痣は、聖痕と呼ばれるもの。
痣が浮き出る直前に告白をしてきたのは隣国からの留学生であるベルナルド。
フェンリエッタの行方は…
王道ざまぁ予定です
ループした悪役令嬢は王子からの溺愛に気付かない
咲桜りおな
恋愛
愛する夫(王太子)から愛される事もなく結婚間もなく悲運の死を迎える元公爵令嬢のモデリーン。
自分が何度も同じ人生をやり直している事に気付くも、やり直す度に上手くいかない人生にうんざりしてしまう。
どうせなら王太子と出会わない人生を送りたい……そう願って眠りに就くと、王太子との婚約前に時は巻き戻った。
それと同時にこの世界が乙女ゲームの中で、自分が悪役令嬢へ転生していた事も知る。
嫌われる運命なら王太子と婚約せず、ヒロインである自分の妹が結婚して幸せになればいい。
悪役令嬢として生きるなんてまっぴら。自分は自分の道を行く!
そう決めて五度目の人生をやり直し始めるモデリーンの物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる