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二度目のお茶会
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時は少し前に戻る。
初回のお茶会の数日後に、ブルーベルからの謝罪文を受け取り、許すと返信をしていたミディア。
その時から10日以上が経ち、再びコロネとのお茶会の為にワッサンモフ公爵邸に訪れた彼。
気まずさはあれど、大人達に設定されたお茶会を断ることも出来ず、今日も温室に案内される。
そこにはコロネではなく、タバサと共にメイド服を着たブルーベルが出迎えてくれた。
(何故ここに彼女が? それに黒いメイド服を着ているし、どうなっているのだろう?)
彼の灰色の瞳が瞬き、思考を巡らすが答えは出ない。
その間にブルーベルが頭を下げ、謝罪を口にする。
「この間は、大変申し訳ありませんでした。実は私、大好きなウィスキーボンボンを食べ過ぎて酔っておりました。言い訳にしかならないのですが、悪酔いしてコロネ様に絡んだのです。
私の父が次男の為にこの家を継げず、その愚痴を聞いていたことで、私も心の深層ではそのように思っていたようです。コロネ様の両親が療養で苦しんでいる時に、本当に酷いことを言いました。
ミディア様にもご不快をおかけし、重ね重ね済みません」
この間とは違い口調や態度も謙虚で、まるで別人のような彼女。桃色の艶々の髪と新緑の瞳は美しく、どこから見ても教育が行き届いた令嬢だった。
貴族家同士の穏便な関係を築く為の、タバサと相談した『嘘も方便』作戦である。
「今後は料理に使われる以外の、アルコールは飲まないことを誓います。周囲の方と自らの為にも。それだけをお伝えに来ました」
「そう、なんだ。分かったよ」
一瞬の恐怖感の後に訪れた落差に、心が落ち着かない。けれど今までの悪い印象は、少しだけ払拭された気がするミディア。人間は事態に理由があれば、意外と安心するものだから。
(酒乱なのか、そっか)
その後彼女は去り、コロネが侍女を伴って温室に現れた。
コロネもまた、ブルーベルのことを謝罪したが、ミディアはもう十分に謝罪を貰ったので謝らなくて良いと伝えたのだ。
ミディアが許したことで、その話は解決となる。
その後は流行りのお菓子や楽しげな噂話などを語り、時間が過ぎて帰ることになったミディア。
コロネは微笑みながら、前回とは違う穏やかな気持ちで彼を見送ることになった。
「良かったわ。ミディア様が穏やかな方で」
「そうですね。あんなことの後でしたから、戸惑いもあったことでしょう。責める言葉一つありませんでしたしね」
良い人認定されたミディアとのお茶会は、その後も続いていくことになった。
ただミディアの関心は、少しずつブルーベルに向くことのなるのだが、この時にはまだそれに気付く者はいなかった。
当のミディア自身でさえも……。
初回のお茶会の数日後に、ブルーベルからの謝罪文を受け取り、許すと返信をしていたミディア。
その時から10日以上が経ち、再びコロネとのお茶会の為にワッサンモフ公爵邸に訪れた彼。
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そこにはコロネではなく、タバサと共にメイド服を着たブルーベルが出迎えてくれた。
(何故ここに彼女が? それに黒いメイド服を着ているし、どうなっているのだろう?)
彼の灰色の瞳が瞬き、思考を巡らすが答えは出ない。
その間にブルーベルが頭を下げ、謝罪を口にする。
「この間は、大変申し訳ありませんでした。実は私、大好きなウィスキーボンボンを食べ過ぎて酔っておりました。言い訳にしかならないのですが、悪酔いしてコロネ様に絡んだのです。
私の父が次男の為にこの家を継げず、その愚痴を聞いていたことで、私も心の深層ではそのように思っていたようです。コロネ様の両親が療養で苦しんでいる時に、本当に酷いことを言いました。
ミディア様にもご不快をおかけし、重ね重ね済みません」
この間とは違い口調や態度も謙虚で、まるで別人のような彼女。桃色の艶々の髪と新緑の瞳は美しく、どこから見ても教育が行き届いた令嬢だった。
貴族家同士の穏便な関係を築く為の、タバサと相談した『嘘も方便』作戦である。
「今後は料理に使われる以外の、アルコールは飲まないことを誓います。周囲の方と自らの為にも。それだけをお伝えに来ました」
「そう、なんだ。分かったよ」
一瞬の恐怖感の後に訪れた落差に、心が落ち着かない。けれど今までの悪い印象は、少しだけ払拭された気がするミディア。人間は事態に理由があれば、意外と安心するものだから。
(酒乱なのか、そっか)
その後彼女は去り、コロネが侍女を伴って温室に現れた。
コロネもまた、ブルーベルのことを謝罪したが、ミディアはもう十分に謝罪を貰ったので謝らなくて良いと伝えたのだ。
ミディアが許したことで、その話は解決となる。
その後は流行りのお菓子や楽しげな噂話などを語り、時間が過ぎて帰ることになったミディア。
コロネは微笑みながら、前回とは違う穏やかな気持ちで彼を見送ることになった。
「良かったわ。ミディア様が穏やかな方で」
「そうですね。あんなことの後でしたから、戸惑いもあったことでしょう。責める言葉一つありませんでしたしね」
良い人認定されたミディアとのお茶会は、その後も続いていくことになった。
ただミディアの関心は、少しずつブルーベルに向くことのなるのだが、この時にはまだそれに気付く者はいなかった。
当のミディア自身でさえも……。
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