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第二王子サイラス・カイザード ②
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アイリス嬢が成績の事で父親から叱責を受けたそうだ。
今年の入学者には下位貴族の令嬢があまり居ない様で、友人も中々出来ず、一緒に勉学に励んでくれる者が居ないらしい。
フォスティナに頼んでみようとも思ったが、いくら私の友人とはいえ知り合いでもない公爵令嬢が相手ではアイリス嬢が委縮してしまうだろう。
私が出来るだけ時間を取って面倒を見てやるか……
学園生活も2年目か。
何故だか最近アイリス嬢の近くに居ると動機が激しい気がする……病気か?
先日はアイリス嬢が躓いて転んだ時に、ルシウスが助け起こした時は無性に腹が立った。
奴が転ばせた訳でもないのに何故だっ!?
アイリス嬢が私達にと言ってクッキーを焼いて来た。
やめろっ!! 食うんじゃないっ! それは私だけの、私だけがっ……
苦しい。
いやだ。
他の奴に微笑まないでくれっ。
会いたい…
彼女に会えない時がつらい…
私は一体どうしてしまったんだ…
「サイラス殿下、あなたはアイリス嬢に恋をしているのでは?」
ライアンが心配そうに言ってきた。
「僕も、しばらく前からそんな気がしておりましたが…」
ルシウスもライアンに同意を示している。
「恋……?」
声に出して自覚した途端、ぶわっと体温が上昇していくのが分かった。
「これが恋なのか…? 恋とはこんなにも苦しいものなのか…?」
あぁ……明日からどんな顔してアイリス嬢に会えばいいのだ……
今年の入学者には下位貴族の令嬢があまり居ない様で、友人も中々出来ず、一緒に勉学に励んでくれる者が居ないらしい。
フォスティナに頼んでみようとも思ったが、いくら私の友人とはいえ知り合いでもない公爵令嬢が相手ではアイリス嬢が委縮してしまうだろう。
私が出来るだけ時間を取って面倒を見てやるか……
学園生活も2年目か。
何故だか最近アイリス嬢の近くに居ると動機が激しい気がする……病気か?
先日はアイリス嬢が躓いて転んだ時に、ルシウスが助け起こした時は無性に腹が立った。
奴が転ばせた訳でもないのに何故だっ!?
アイリス嬢が私達にと言ってクッキーを焼いて来た。
やめろっ!! 食うんじゃないっ! それは私だけの、私だけがっ……
苦しい。
いやだ。
他の奴に微笑まないでくれっ。
会いたい…
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「サイラス殿下、あなたはアイリス嬢に恋をしているのでは?」
ライアンが心配そうに言ってきた。
「僕も、しばらく前からそんな気がしておりましたが…」
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「恋……?」
声に出して自覚した途端、ぶわっと体温が上昇していくのが分かった。
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