8 / 59
第一章 火の鍵の乙女
宵闇とともに来たる者。それは……。
しおりを挟む
「その、ナユタさん? その人とは会えそうなの?」
「はい。わたしの名前をトレースして追いつくって言ってました」
また不思議な表現が出てきた。ということは、魔法かなにかなのだろうか。異世界人だけに。確か魔術師だって言ってたよね。
「名前だけで、きみの居場所がわかるの?」
「なにか印をつけるみたいなことを言ってました。そうすると、居場所を教えてくれるとか。
わたしが遼太さんに会えたのも、名前をリンクしたからきっと会える、と言ってました」
そうだよね。なんの手かがりもなしに、ぼくを探し当てたんだから。
でも、そうすると。
考えたくない。でも考えないとならない。
「あの追っ手……キリエと言うんだっけ? どうやってきみを追っているんだ?」
ぼくの声は自分で思ったより深刻に響いたのかもしれない。サキはうつむいた。
「詳しくは分かりません。ですが……多分、何かの目印がついているんだと思います。わたしに」
ぼくは答えなかった。
なんとなく、そうじゃないかとは思っていた。でなければ、振り切ったのにまた追いつかれるなんて考えられない。
そしてそうであれば、ここも知られている可能性がある。
「ごめんなさい」
サキが謝るのは何度目だろう。
ほんとはそんな心配をさせたくなかった。ぼくに任せておけ、と言いたかった。
でも現実には、ぼくはなんにもできない非力な凡人で、追っ手は見たところ手練れの剣士で、
このままでは二人とも殺されるか、捕らえられるか。
それは、いやだ。
自分が殺されるのはもちろんいやだが、サキのそんな姿も見たくない。
目の前でそんなことになるのは真っ平だ。
ではどうしたらいい?
(やっぱり、あの本……)
本の通りにサキを「ひらく」しかない。そうすれば、サキの力で追っ手を撃退できる。多分。
女の子頼みなのが情けない限りだが、今はそれしかない。
「早く、ナユタという人と会わないと……どうすれば会える?」
会って、もっと詳しい話を聞いてみないと。
「ごめんなさい。わたしはどこにいるか知らないんです。必ず追いついてくると思うんですけど」
「そうなんだ……」
ちょっとがっかりしたけど、でもあきらめたら終わりだ。
とにかく、ナユタに会うまで、追っ手をまいて逃げるしかない。となれば、この部屋に留まっているのは危険かも知れない。動いていた方がいいのか。それともナユタと合流できるまで、向こうが探し当ててくれるまでじっとしていた方がいいのか。普通に考えれば後者なのだが。
「とにかく、用心に越したことはないよね」
食べ終わったぼくは、ドアの鍵をあらためようと思って立った。今は自分に出来る限りのことをしておくしかない。ぼくが思いつくことなんてたかが知れているけど、何もしないよりましだ。
ドアを見やる。鍵はかかっている。今まで使ったことなんてないけど、チェーンもかけておこうか。
ストーカーに追われる女の人の気持ちが分かった気がする。やっぱり不安になるんだろうな。違いがあるとすれば、ぼくには守らなきゃならない人がいる、ってことだろうか。
と、そのとき。
ドアノブががちゃりと動く。
全身が総毛だった。
ついにここまで嗅ぎつけたのか? だけど、大丈夫。鍵はしっかりかかっている。いくらすごい剣士だって、鉄の扉を斬り破って入って来るなんて漫画みたいな真似ができるわけが――。
鍵がかちゃりと外された。
なんで? なんで!?
どうやって? 合鍵? そんなばかな。だとしたら、魔法?
固まったまま動けないでいるぼくの目の前でドアが開いた。全身の皮膚が突き刺されるような寒気が走る。どうしよう? どうしよう!
そこでドアが止まる。チェーンに引っかかったのだ。よかった。シンプルゆえに効果は絶大だ。だけど安心はできない。逃げないと。
止まったドアの隙間から、誰かがのぞき込んでくる。帽子と、コーラで汚れたフード。間違いない。今日三度目の遭遇だ。その人物と、今初めて目が合った。
ぼくはへたり込んだ。腰が抜けた。燃えるような紅の眼がぼくをにらみつけていた。
その眼に宿る光。ぼくは今まで見たことがない。でもはっきりとわかった。
あれは、殺意。
ぼくは必死で、自分の靴とサキのブーツを掻き集め、奥に走った。
キッチンにいたサキにブーツを押し付ける。
「きゃっ!」
手加減する余裕がなくて、サキは軽くよろめく。
「逃げるぞ。急いで!」
ぼくの剣幕に、サキは一瞬で事態を悟った。二人で部屋に移る。
ぼくはウエストポーチを引っ掴んで、件の本を押し込んだ。靴をはき、サキを伴って、ベランダに出る。
ここは二階。普段なら絶対にやらないことだけど。
手すりを乗り越えて、ぼくはベランダの外側に出た。
柵に手足を絡めて身体を固定し、サキが乗り越えるのを手伝う。
アパートだからそんなに高くないはずだ。下は駐車場。足場は悪くない。大丈夫。きっと大丈夫。手を目いっぱい伸ばしてなるべく身体を下に持って行って、
「やっ!」
着地して前に転がる。
うー、足が痛い。手をついたから手も痛い。でもけがはしていないようだ。思いのほか上手く行って、小さくガッツポーズ。でも喜んでばかりもいられない。立ち上がって後ろを振り返る。
「サキ! おいで!」
サキに向かって両手を広げた。
サキは小さくうなずくと、一瞬ためらったあと――ぼくに向かってダイブした。
(うわっ!)
と思う間もない。必死で受け止め、後ろに転がって勢いを殺す。
あちこちぶつけた気がする。痛みも感じたが、どこと確認している暇がない。夢中だった。
「サキ! 大丈夫? けがはない?」
急いで半身を起こして、ぼくは訊いた。ぼくの上側になっているサキが、小さくうなずく。よかった。助け起こして軽くほこりを払ってあげる。
ソックスのひざが破れていた。幸い血は出ていないようだが。
「ごめん。ソックスが……」
「大丈夫です。それより、行きましょう」
うなずいてぼくも一緒に走り出した。
「はい。わたしの名前をトレースして追いつくって言ってました」
また不思議な表現が出てきた。ということは、魔法かなにかなのだろうか。異世界人だけに。確か魔術師だって言ってたよね。
「名前だけで、きみの居場所がわかるの?」
「なにか印をつけるみたいなことを言ってました。そうすると、居場所を教えてくれるとか。
わたしが遼太さんに会えたのも、名前をリンクしたからきっと会える、と言ってました」
そうだよね。なんの手かがりもなしに、ぼくを探し当てたんだから。
でも、そうすると。
考えたくない。でも考えないとならない。
「あの追っ手……キリエと言うんだっけ? どうやってきみを追っているんだ?」
ぼくの声は自分で思ったより深刻に響いたのかもしれない。サキはうつむいた。
「詳しくは分かりません。ですが……多分、何かの目印がついているんだと思います。わたしに」
ぼくは答えなかった。
なんとなく、そうじゃないかとは思っていた。でなければ、振り切ったのにまた追いつかれるなんて考えられない。
そしてそうであれば、ここも知られている可能性がある。
「ごめんなさい」
サキが謝るのは何度目だろう。
ほんとはそんな心配をさせたくなかった。ぼくに任せておけ、と言いたかった。
でも現実には、ぼくはなんにもできない非力な凡人で、追っ手は見たところ手練れの剣士で、
このままでは二人とも殺されるか、捕らえられるか。
それは、いやだ。
自分が殺されるのはもちろんいやだが、サキのそんな姿も見たくない。
目の前でそんなことになるのは真っ平だ。
ではどうしたらいい?
(やっぱり、あの本……)
本の通りにサキを「ひらく」しかない。そうすれば、サキの力で追っ手を撃退できる。多分。
女の子頼みなのが情けない限りだが、今はそれしかない。
「早く、ナユタという人と会わないと……どうすれば会える?」
会って、もっと詳しい話を聞いてみないと。
「ごめんなさい。わたしはどこにいるか知らないんです。必ず追いついてくると思うんですけど」
「そうなんだ……」
ちょっとがっかりしたけど、でもあきらめたら終わりだ。
とにかく、ナユタに会うまで、追っ手をまいて逃げるしかない。となれば、この部屋に留まっているのは危険かも知れない。動いていた方がいいのか。それともナユタと合流できるまで、向こうが探し当ててくれるまでじっとしていた方がいいのか。普通に考えれば後者なのだが。
「とにかく、用心に越したことはないよね」
食べ終わったぼくは、ドアの鍵をあらためようと思って立った。今は自分に出来る限りのことをしておくしかない。ぼくが思いつくことなんてたかが知れているけど、何もしないよりましだ。
ドアを見やる。鍵はかかっている。今まで使ったことなんてないけど、チェーンもかけておこうか。
ストーカーに追われる女の人の気持ちが分かった気がする。やっぱり不安になるんだろうな。違いがあるとすれば、ぼくには守らなきゃならない人がいる、ってことだろうか。
と、そのとき。
ドアノブががちゃりと動く。
全身が総毛だった。
ついにここまで嗅ぎつけたのか? だけど、大丈夫。鍵はしっかりかかっている。いくらすごい剣士だって、鉄の扉を斬り破って入って来るなんて漫画みたいな真似ができるわけが――。
鍵がかちゃりと外された。
なんで? なんで!?
どうやって? 合鍵? そんなばかな。だとしたら、魔法?
固まったまま動けないでいるぼくの目の前でドアが開いた。全身の皮膚が突き刺されるような寒気が走る。どうしよう? どうしよう!
そこでドアが止まる。チェーンに引っかかったのだ。よかった。シンプルゆえに効果は絶大だ。だけど安心はできない。逃げないと。
止まったドアの隙間から、誰かがのぞき込んでくる。帽子と、コーラで汚れたフード。間違いない。今日三度目の遭遇だ。その人物と、今初めて目が合った。
ぼくはへたり込んだ。腰が抜けた。燃えるような紅の眼がぼくをにらみつけていた。
その眼に宿る光。ぼくは今まで見たことがない。でもはっきりとわかった。
あれは、殺意。
ぼくは必死で、自分の靴とサキのブーツを掻き集め、奥に走った。
キッチンにいたサキにブーツを押し付ける。
「きゃっ!」
手加減する余裕がなくて、サキは軽くよろめく。
「逃げるぞ。急いで!」
ぼくの剣幕に、サキは一瞬で事態を悟った。二人で部屋に移る。
ぼくはウエストポーチを引っ掴んで、件の本を押し込んだ。靴をはき、サキを伴って、ベランダに出る。
ここは二階。普段なら絶対にやらないことだけど。
手すりを乗り越えて、ぼくはベランダの外側に出た。
柵に手足を絡めて身体を固定し、サキが乗り越えるのを手伝う。
アパートだからそんなに高くないはずだ。下は駐車場。足場は悪くない。大丈夫。きっと大丈夫。手を目いっぱい伸ばしてなるべく身体を下に持って行って、
「やっ!」
着地して前に転がる。
うー、足が痛い。手をついたから手も痛い。でもけがはしていないようだ。思いのほか上手く行って、小さくガッツポーズ。でも喜んでばかりもいられない。立ち上がって後ろを振り返る。
「サキ! おいで!」
サキに向かって両手を広げた。
サキは小さくうなずくと、一瞬ためらったあと――ぼくに向かってダイブした。
(うわっ!)
と思う間もない。必死で受け止め、後ろに転がって勢いを殺す。
あちこちぶつけた気がする。痛みも感じたが、どこと確認している暇がない。夢中だった。
「サキ! 大丈夫? けがはない?」
急いで半身を起こして、ぼくは訊いた。ぼくの上側になっているサキが、小さくうなずく。よかった。助け起こして軽くほこりを払ってあげる。
ソックスのひざが破れていた。幸い血は出ていないようだが。
「ごめん。ソックスが……」
「大丈夫です。それより、行きましょう」
うなずいてぼくも一緒に走り出した。
0
あなたにおすすめの小説
十六歳の妹の誕生日、私はこの世を去る。
あいみ
恋愛
碌に手入れもされていない赤毛の伯爵令嬢、スカーレット。
宝石のように澄んだ青い髪をした伯爵令嬢、ルビア。
対極のような二人は姉妹。母親の違う。
お世辞にも美しいと言えない前妻の子供であるスカーレットは誰からも愛されない。
そばかすだらけで、笑顔が苦手な醜い姉。
天使のように愛らしく、誰からも好かれる可愛い妹。
生まれつき体の弱いルビアは長くは生きられないと宣告されていた。
両親の必死に看病や、“婚約者の献身的なサポート”のおかげで、日常生活が送れるようになるまで回復した。
だが……。運命とは残酷である。
ルビアの元に死神から知らせが届く。
十六歳の誕生日、ルビアの魂は天に還る、と。
美しい愛しているルビア。
失いたくない。殺されてなるものか。
それぞれのルビアを大切に思う想いが、一つの選択をさせた。
生まれてくる価値のなかった、醜いスカーレットを代わりに殺そう、と。
これは彼女が死ぬ前と死んだ後の、少しの物語。
異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?
来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。
そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった!
亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。
「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」
「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」
おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。
現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。
お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、
美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!
拾った年上侯爵が甘え上手すぎて、よしよししてたら婚約することになりました
星乃和花
恋愛
⭐︎火木土21:00更新ー本編8話・後日談8話⭐︎
王都の市場で花屋をしているリナは、ある朝――
路地裏で倒れている“美形の年上男性”を拾ってしまう。
熱で弱っているだけ……のはずが、彼はなぜか距離が近い。
「行かないで」「撫でて」「君がいると回復する」
甘えが上手すぎるうえに、褒め方までずるい。
よしよし看病してあげていたら、いつの間にか毎日市場に現れるようになり、
気づけば花屋は貴族の面会所(?)になっていて――
しかも彼の正体は、王都を支える侯爵家の当主だった!?
「君は国のために必要だ(※僕が倒れるから)」
年上当主の“甘え策略”に、花屋の心臓は今日ももたない。
ほのぼの王都日常コメディ×甘やかし捕獲ラブ、開幕です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました
放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。
だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。
「彼女は可哀想なんだ」
「この子を跡取りにする」
そして人前で、平然と言い放つ。
――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」
その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。
「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
魔力ゼロの英雄の娘と魔族の秘密
藤原遊
ファンタジー
魔法が支配する世界で、魔力を持たない少女アリア・マーウェラ。彼女は、かつて街を守るために命を落とした英雄的冒険者の両親を持ちながら、その体質ゆえに魔法を使えず、魔道具すら扱えない。しかし、彼女は圧倒的な身体能力と戦闘センスを武器に、ギルドでソロ冒険者として活動していた。街の人々やギルド仲間からは「英雄の娘」として大切にされつつも、「魔力を捨てて進化した次世代型脳筋剣士」と妙な評価を受けている。
そんなある日、アリアは山中で倒れていた謎の魔法使いイアンを助ける。彼は並外れた魔法の才能を持ちながら、孤独な影を背負っていた。やがて二人は冒険の中で信頼を深め、街を脅かす魔王復活を阻止するため、「カギ」を探す旅に出る。
しかしイアンには秘密があった。彼は魔族と人間の混血であり、魔王軍四天王の血を引いていたのだ。その事実が明らかになったとき、アリアは「どんな過去があっても、イアンはイアンだよ」と笑顔で受け入れる。
過去に囚われたイアンと、前を向いて進むアリア。二人の絆が、世界を揺るがす冒険の行方を決める――。シリアスとギャグが織り交ざる、剣と魔法の冒険譚!
ガチャで領地改革! 没落辺境を職人召喚で立て直す若き領主
雪奈 水無月
ファンタジー
魔物大侵攻《モンスター・テンペスト》で父を失い、十五歳で領主となったロイド。
荒れ果てた辺境領を支えたのは、幼馴染のメイド・リーナと執事セバス、そして領民たちだった。
十八歳になったある日、女神アウレリアから“祝福”が降り、
ロイドの中で《スキル職人ガチャ》が覚醒する。
ガチャから現れるのは、防衛・経済・流通・娯楽など、
領地再建に不可欠な各分野のエキスパートたち。
魔物被害、経済不安、流通の断絶──
没落寸前の領地に、ようやく希望の光が差し込む。
新たな仲間と共に、若き領主ロイドの“辺境再生”が始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる