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第三章 風の鍵の乙女
10.黄昏時の屋敷の攻防。
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暗殺の実行犯になることは口八丁で辛くも免れたものの、状況が非常に危ういものであることには変わりなかった。いつ事態が急変して、モリガン子爵家を吊し上げよという話にならないとも限らない。仮にそうなったとしてもサキとクルルがいれば自分たちの身は守れるだろうが、それで子爵一家を見殺しにしては寝覚めが悪すぎる。一宿一飯の恩義は返さなければならない。
そう考えつつ、その間ぼくは何をしていたかというと、相変わらずエルミアの健康改善に取り組んでいた。今度は空気清浄機だ。
「リョウタさま!」
向こうからエルミアがやって来た。そばにはロゼッタさんが付き添っている。
「エルミアさま」
「もう。そんな他人行儀はおやめください。ミアと呼んでくださいまし」
サキとクルルの、心の毛が逆立っているのを感じながら、やはり心の中だけでぼくは苦笑した。
「これは何ですの?」
ミアは空気清浄機をしげしげと眺めて、ぼくに訊いた。
「部屋の空気をきれいにするためのものです。これでミアさまの咳も少しは軽くなると思いますよ」
「ミアのために作ってくれたのですか! 嬉しいです!」
ぱっと顔を輝かせて無邪気に喜んでくれるので、こっちも幸せな気分になってくる。いい娘だな。
身体が弱いのが不憫でならない。
一方、ロゼッタさんはぼくに丁寧に頭を下げる。
「リョウタさま。ありがとうございます。こんなにもミアさまのお身体を気遣っていただいて……。どうお礼をすればよいのやら」
「いいんですよ。いつもお世話になりっぱなしなんだし。少しでもお役に立てたなら嬉しいです」
今はこんな事くらいしかできないけど、もっと重大な懸案も忘れているわけじゃない。その方面でもちゃんと役に立つつもりでいる。
ただ、今はあまりに手がかりが少なかった。もう少し情報か、あるいは状況の進展がほしいのだれど。
と、ロゼッタさんが身をすり寄せて小声でささやく。
「せめてもの謝礼に、この身をもらい受けていただければ嬉しいのですけれど……」
「……ロゼッタさん、ゆうべのノリを引きずってませんか?」
ていうか、あれ、そんな軽い話じゃなかったよね?
生きるか死ぬかって勢いの話だったよね?
本気か冗談か、ロゼッタさんの目は熱っぽい。
「ゆうべは、場合によっては命を投げ出す覚悟でした。それを救っていただいたばかりか、ミアさまにまでよくしていただいて。つまらぬものかも知れませんが、どうか受け取って……」
両側からぐいっと強く引っ張られた。左右を見ると、サキとクルル。ふたりとも餌をとられそうな猫みたいな顔をしている。
「あらあら。姫さまたちに嫌われてしまいましたわ。ではまたの機会にもらい受けていただくとしましょうか」
ロゼッタさんはちっとも悪びれず、ミアのもとへ戻っていく。
両側をふたりの姫に挟まれてぼくは平静をよそおっていたが、内心はどきどきしどおしだった。いったいどこまで本気なんだろう。
「ロゼッタ、リョウタさまと何を話していたの?」
「はい。ちょっとリョウタさまに愛の告白を」
「まあ! ロゼッタってば、隅に置けませんわ」
「さらっとなにをとんでもないこと口走ってるんですか! ロゼッタさん!?」
それはご令嬢の教育上よろしくないのではありませんか?
それ以前に、サキとクルルの視線が凶悪なんですけど?
微笑んでいるロゼッタさん。大人の余裕、なんだろうか。ふわりとぼくを包んだ髪を思い出していると、クルルにつねられた。
「リョウタ、またあの人、見てる。視線の動き、わかるんだからね」
……女って、こわい。いろいろ、こわい。
「それはそうと、これからの話なんだけどね……」
ぼくはサキとクルルに、状況を説明しようとした。ゆうべの出来事は割愛するけど。
事情が複雑だから、ことによるとふたりにも災難が降りかからないとも限らない。その辺りは話を通しておいた方がいい。
ひとわたり概要を説明したとき、唐突にサキが顔を上げた。ぐるりと顔をめぐらせ、近くの茂みで視線が止まる。
「……どうした? サキ」
ぼくは小声で訊いた。穏やかならぬ雰囲気を感じていた。
「不逞の輩がひそんでいるです。人数は4、5人です」
サキは熱を感知できる。この敷地内に、この屋敷の者ではない存在の体熱を感じたのだ。
侵入者がいる。
ぼくは思わず、ぐっと奥歯をかみしめた。
この屋敷には兵力と呼べるような人員はいない。さらに当主も運が悪いことに外出中だ。
今エルミアを守れる「兵力」は、ここにいる者しかいない。
「サキ、クルル。できるか?」
その中でもっとも頼れる二人にぼくは声をかけた。
「はい」「まかせて」
返事は、にこり。と、にやり。
「よし。まかせた!」
弾かれたようにふたりは跳ねて、茂みに向けて飛び込んだ。
すぐに反対側から飛び出してくる一団。紅い眼のふたりの戦乙女が続く。もつれあって乱戦に突入した。
「ミアさま!」
ぼくはエルミアの方へ走った。側にはロゼッタさんしかいない。エルミアはすがるような眼を向けてくる。
「大丈夫です。サキとクルルが御身をお守りしますから」
うなずくエルミアに背を向けて、賊からかばうように立つ。大丈夫。最初こそちょっとあわてたけど、サキとクルルが本気を出せばものの数じゃない。
それにしても襲撃者は誰だ。目的は?
背後で悲鳴が上がった。
驚いて振り返り、ぼくは失敗を悟った。まだ隠れている奴がいたのだ。
黒い影がふたつ、エルミアに殺到する。ロゼッタさんがエルミアの前に立ちふさがり、短剣で応戦。二手ほどで左のひとりを斬り伏せる。
残るひとりが剣を振り上げる。ぼくはエルミアに飛びついて後ろに跳ねた。振り下ろされた剣が左腕をかすめる。
(痛い痛い痛い!)
何度手傷を負っても慣れない。痛いものは痛い。
さらに追いすがる襲撃者に、ぼくは右手を上げた。防御。
刃が右手の皮一枚のところで弾き返される。
「はっ!」
ロゼッタさんが後ろから鋭く突き出した短剣が襲撃者に突き立った。よし、さすがロゼッタさん。
だが襲撃者は平然と振り払い、剣の柄でロゼッタさんを殴り倒す。短剣が落ちる。刺さっていない。浅かったのか。それとも防がれたのか。
襲撃者はぼくに体当たりしてきた。エルミアともども、もつれあって転んでしまう。賊は素早くエルミアを抱え込んだ。まずい。攫われる。
「待ちなさい!」
サキが飛び出す。クルルも後を追った。
「ロゼッタさん! 大丈夫ですか?」
ぼくはロゼッタさんに駆け寄った。頭を押さえて、ロゼッタさんは立ち上がる。出血が顔までかかって、乱れた濃い赤の髪が幾筋かへばりついている。
ロゼッタさんは必死で立ち上がるも、よろめいて手をついてしまった。
「わたくしはいいです! ミアお嬢さまを早く!」
ぼくはうなずいた。ロゼッタさんも心配だったけど、今はお嬢さまを救出しないと。
敷地の外へ出た。屋敷の裏手あたりだ。馬車が止まっているのが目に入った。
エルミアを抱えた男が乗り込むのが見えた。
「サキ! 追ってくれ!」
サキはうなずいて、紅い髪をなびかせながら馬車に走り寄った。勢いをつけて、動き出した馬車の上に跳び乗る。
「クルル。あれに目印をつけてくれ」
「どうするの?」
「水のかたまりをくっつけられるか? そこから少しずつ水を垂らすんだ」
「うん……そうか、わかった! 『隠密の水球!』」
クルルは手を伸ばし、馬車の後ろ下に水の塊を出現させた。馬車にぶら下がった透明な水袋から、水が漏れだす。道の上に水が一条の線を引いていく。
「よし、いいぞ。これをたどっていけば追いつけるはずだ」
(ミア。どうか無事で……)
そう考えつつ、その間ぼくは何をしていたかというと、相変わらずエルミアの健康改善に取り組んでいた。今度は空気清浄機だ。
「リョウタさま!」
向こうからエルミアがやって来た。そばにはロゼッタさんが付き添っている。
「エルミアさま」
「もう。そんな他人行儀はおやめください。ミアと呼んでくださいまし」
サキとクルルの、心の毛が逆立っているのを感じながら、やはり心の中だけでぼくは苦笑した。
「これは何ですの?」
ミアは空気清浄機をしげしげと眺めて、ぼくに訊いた。
「部屋の空気をきれいにするためのものです。これでミアさまの咳も少しは軽くなると思いますよ」
「ミアのために作ってくれたのですか! 嬉しいです!」
ぱっと顔を輝かせて無邪気に喜んでくれるので、こっちも幸せな気分になってくる。いい娘だな。
身体が弱いのが不憫でならない。
一方、ロゼッタさんはぼくに丁寧に頭を下げる。
「リョウタさま。ありがとうございます。こんなにもミアさまのお身体を気遣っていただいて……。どうお礼をすればよいのやら」
「いいんですよ。いつもお世話になりっぱなしなんだし。少しでもお役に立てたなら嬉しいです」
今はこんな事くらいしかできないけど、もっと重大な懸案も忘れているわけじゃない。その方面でもちゃんと役に立つつもりでいる。
ただ、今はあまりに手がかりが少なかった。もう少し情報か、あるいは状況の進展がほしいのだれど。
と、ロゼッタさんが身をすり寄せて小声でささやく。
「せめてもの謝礼に、この身をもらい受けていただければ嬉しいのですけれど……」
「……ロゼッタさん、ゆうべのノリを引きずってませんか?」
ていうか、あれ、そんな軽い話じゃなかったよね?
生きるか死ぬかって勢いの話だったよね?
本気か冗談か、ロゼッタさんの目は熱っぽい。
「ゆうべは、場合によっては命を投げ出す覚悟でした。それを救っていただいたばかりか、ミアさまにまでよくしていただいて。つまらぬものかも知れませんが、どうか受け取って……」
両側からぐいっと強く引っ張られた。左右を見ると、サキとクルル。ふたりとも餌をとられそうな猫みたいな顔をしている。
「あらあら。姫さまたちに嫌われてしまいましたわ。ではまたの機会にもらい受けていただくとしましょうか」
ロゼッタさんはちっとも悪びれず、ミアのもとへ戻っていく。
両側をふたりの姫に挟まれてぼくは平静をよそおっていたが、内心はどきどきしどおしだった。いったいどこまで本気なんだろう。
「ロゼッタ、リョウタさまと何を話していたの?」
「はい。ちょっとリョウタさまに愛の告白を」
「まあ! ロゼッタってば、隅に置けませんわ」
「さらっとなにをとんでもないこと口走ってるんですか! ロゼッタさん!?」
それはご令嬢の教育上よろしくないのではありませんか?
それ以前に、サキとクルルの視線が凶悪なんですけど?
微笑んでいるロゼッタさん。大人の余裕、なんだろうか。ふわりとぼくを包んだ髪を思い出していると、クルルにつねられた。
「リョウタ、またあの人、見てる。視線の動き、わかるんだからね」
……女って、こわい。いろいろ、こわい。
「それはそうと、これからの話なんだけどね……」
ぼくはサキとクルルに、状況を説明しようとした。ゆうべの出来事は割愛するけど。
事情が複雑だから、ことによるとふたりにも災難が降りかからないとも限らない。その辺りは話を通しておいた方がいい。
ひとわたり概要を説明したとき、唐突にサキが顔を上げた。ぐるりと顔をめぐらせ、近くの茂みで視線が止まる。
「……どうした? サキ」
ぼくは小声で訊いた。穏やかならぬ雰囲気を感じていた。
「不逞の輩がひそんでいるです。人数は4、5人です」
サキは熱を感知できる。この敷地内に、この屋敷の者ではない存在の体熱を感じたのだ。
侵入者がいる。
ぼくは思わず、ぐっと奥歯をかみしめた。
この屋敷には兵力と呼べるような人員はいない。さらに当主も運が悪いことに外出中だ。
今エルミアを守れる「兵力」は、ここにいる者しかいない。
「サキ、クルル。できるか?」
その中でもっとも頼れる二人にぼくは声をかけた。
「はい」「まかせて」
返事は、にこり。と、にやり。
「よし。まかせた!」
弾かれたようにふたりは跳ねて、茂みに向けて飛び込んだ。
すぐに反対側から飛び出してくる一団。紅い眼のふたりの戦乙女が続く。もつれあって乱戦に突入した。
「ミアさま!」
ぼくはエルミアの方へ走った。側にはロゼッタさんしかいない。エルミアはすがるような眼を向けてくる。
「大丈夫です。サキとクルルが御身をお守りしますから」
うなずくエルミアに背を向けて、賊からかばうように立つ。大丈夫。最初こそちょっとあわてたけど、サキとクルルが本気を出せばものの数じゃない。
それにしても襲撃者は誰だ。目的は?
背後で悲鳴が上がった。
驚いて振り返り、ぼくは失敗を悟った。まだ隠れている奴がいたのだ。
黒い影がふたつ、エルミアに殺到する。ロゼッタさんがエルミアの前に立ちふさがり、短剣で応戦。二手ほどで左のひとりを斬り伏せる。
残るひとりが剣を振り上げる。ぼくはエルミアに飛びついて後ろに跳ねた。振り下ろされた剣が左腕をかすめる。
(痛い痛い痛い!)
何度手傷を負っても慣れない。痛いものは痛い。
さらに追いすがる襲撃者に、ぼくは右手を上げた。防御。
刃が右手の皮一枚のところで弾き返される。
「はっ!」
ロゼッタさんが後ろから鋭く突き出した短剣が襲撃者に突き立った。よし、さすがロゼッタさん。
だが襲撃者は平然と振り払い、剣の柄でロゼッタさんを殴り倒す。短剣が落ちる。刺さっていない。浅かったのか。それとも防がれたのか。
襲撃者はぼくに体当たりしてきた。エルミアともども、もつれあって転んでしまう。賊は素早くエルミアを抱え込んだ。まずい。攫われる。
「待ちなさい!」
サキが飛び出す。クルルも後を追った。
「ロゼッタさん! 大丈夫ですか?」
ぼくはロゼッタさんに駆け寄った。頭を押さえて、ロゼッタさんは立ち上がる。出血が顔までかかって、乱れた濃い赤の髪が幾筋かへばりついている。
ロゼッタさんは必死で立ち上がるも、よろめいて手をついてしまった。
「わたくしはいいです! ミアお嬢さまを早く!」
ぼくはうなずいた。ロゼッタさんも心配だったけど、今はお嬢さまを救出しないと。
敷地の外へ出た。屋敷の裏手あたりだ。馬車が止まっているのが目に入った。
エルミアを抱えた男が乗り込むのが見えた。
「サキ! 追ってくれ!」
サキはうなずいて、紅い髪をなびかせながら馬車に走り寄った。勢いをつけて、動き出した馬車の上に跳び乗る。
「クルル。あれに目印をつけてくれ」
「どうするの?」
「水のかたまりをくっつけられるか? そこから少しずつ水を垂らすんだ」
「うん……そうか、わかった! 『隠密の水球!』」
クルルは手を伸ばし、馬車の後ろ下に水の塊を出現させた。馬車にぶら下がった透明な水袋から、水が漏れだす。道の上に水が一条の線を引いていく。
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(ミア。どうか無事で……)
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