幸福の王子は鍵の乙女をひらく

桐坂数也

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第四章 言の鍵の乙女

01.新しき世界は言葉探しの旅。

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 ミアとふたり、取り残された世界。

「ここはどこなんだろう?」

 ミアも困ったようにかぶりを振る。わかるわけがない。
 少なくともグエンラルデ、ミアの生まれ故郷ではない。

 ぼくらが今立っているところは、道のようだった。アスファルトではなく、プラスチックのような質感だ。でもつるつるではなく適度に引っかかりがあり、それでいて表面はなめらかでとても綺麗だ。
 その道の続く先には、所々に建物が見える。これも機能的でスタイリッシュだ。少なくとも現代日本と同等か、それ以上の文明だと思われた。

 するとまた、着の身着のままで放り出されたのだろうか。


 でもぼくは、それほど心配していなかった。


 ほどなく、すぐそばの空間がざわめく気配がした。やがてそこから飛び出してきたのは。

「遼太さん!」「リョウタ!」

 ふたりの少女、サキとクルルは軽やかに着地すると、ぼくのもとに駆け寄ってきた。

「遼太さん、よかった。無事……ではないですね」
「もうリョウタってば相変わらず無茶ばかりして」
「ごめんごめん」

 喜んだり怒ったりする少女たちを迎えると、自然と顔がほころんだ。愛しい娘たちと再会できた安心感。幸福感。何ものにも代えがたい。

『きみも金の姫も無事でなによりだよ』

 サキの肩に止まった鴉がしゃべる。異国の魔術師ナユタの使い魔だ。

「きみがふたりを連れてきてくれたのかい?」
『そうだよ。きみの名前はサキとリンクされているから、たとえ異世界でも探し出すことは可能だ』
「じゃあ」

 ぼくは質問を続ける。

「もとの世界……グエンラルデには戻れるかい?」
『残念だがそれは不可能だ。ボクにできるのは、きみの名前をたどって姫たちをきみのもとに届けることだけだ。グエンラルデにはリンクできる目印が何もない』

 でもそれじゃあ。

 傍らのミアを見て、ぼくは言葉に詰まった。

 ミアはもう二度と故郷に帰れないのか。
 家族と再会することもかなわないのか。

「心配いりませんわ、リョウタさま」

 ミアの笑顔は明るかった。

「わたくしは国も家族も捨てて、リョウタさまのもとに参ったのです。今さら未練はございませんわ」

 そうは言っても家族と離れてたったひとり、どことも知れない世界に飛ばされて不安でないわけがない。ぼくはミアをそっと抱きしめた。

「ありがとう、ミア」

 あやうく「すまない」と言いそうになったが、それではミアの心根を踏みにじるような気がした。だから「ありがとう」これでいい。


 と、突然、「きゃあっ!」という叫び声が聞こえた。誰?

「あいたたた……。ひどいですう」
「ディベリア!?」

 頭をさすって起き上がったのは、前の世界アンカスターで見失ったディベリアだった。

「ディベリアさん、一体どこにいたですか? みんな一所懸命探したですよ?」

 サキが代表して訊いたが、みな同じ気持ちだ。さんざん心配させといて。

「今回の騒動を教会が仲裁することになったんですよう。それであちこち走り回らされて……ここ、どこですかあ? アタシまた飛ばされたんですかあ?」

 どうやらグエンラルデに飛ばされたところで教会に拾われ、それなりの働きをしていたらしい。その途中でまた異世界に飛ばされた、と。

「やっと落ち着いたと思ったのに……。またリョウタどのに巻き込まれるなんて」
「ぼくのせいかよ」

 自分の巻き込まれ体質を棚に上げて、それか。

「ところでリョウタどの、またお妾さん増やしたんですかあ? こんな年端もいかない少女を毒牙にかけるなんてリョウタどのも鬼畜ですねえ」

 ぴしっ。

「いったーい!」

 ディベリアが額を押さえてうずくまる。

「うるさい」

 デコピンくらいでぴーぴー騒ぐな。
 まったくこやつは、ぼくを敬えとまでは言わないが、少しは敬意を払おうという気はないのか?


 ともあれ、これが今回の旅の一行のようだ。



 + + + + +


 幸いなことに今回は遠出する準備をしていたおかげで、着の身着のまま、ということはなかった。けれど、準備万端というにはほど遠い。
 何より、持参したグエンラルデのお金が、多分使えない。これはけっこう痛い。

 したがってぼくらはまた、新しい世界とコンタクトを取るべく動き始めたのだが。


 人がいない。


 人が少ない場所なのか。それとも人自体がいないのか。
 建物はそれなりにあるので、人がいそうな気もするのだけれど。

「なんだか、あまり生気が感じられないね」

 クルルが言う声には不安成分が混じっていた。それはみな同じで、何となく不安を感じていた。

「あっ、何か動きましたわ!」

 ミアが前方を指さす。みな一斉にその方向を見るが、その時にはもう何もない。

「サキ。熱は感じるかい?」
「いいえ。少なくとも人の体温は感じないです」

 熱の感覚に優れたサキに訊いてみたけど、手ごたえはなし。

「クルル。何か聞こえるかい?」
「うん。正体はあたしにはわからないけど、唸るような音がする」

 聴覚鋭いクルルの猫耳は、何かを捉えているようだ。

 何かがいる。人ではない何かが。

「あっ、後ろにもきた。あそこっ!」

 クルルが振り向いて指を突き付けた先。
 宙に浮かぶいくつかの黒い点があった。

(……ドローン?)

 ふわふわと空を飛ぶそれは、こちらに急接近して、ある位置で停止した。ホバリングの状態だ。
 形ははっきりとわかるが、位置は高い。手はとうてい届かない。

 それに気を取られているうち、前後もふさがれていることに気がついた。

 複数の車輪がついた車体。その上には人型の上半身。

「これも広義の、いわゆるドローン、ってやつだよね」

 確認するように口にしたぼくの言葉を理解したかどうかわからないけれど。

 少女たちが一瞬のうちに戦闘態勢に入った。
 ぼくとディベリアを囲んで、三人が外向きに身構える。
 紅い髪のサキ。青い髪のクルル。金の髪のミア。ゆらめく髪の少女たちの眼は、紅。

「遼太さんをいじめる人は、このわたしが許しません」
「リョウタにあだなす者は、このあたしが許さないよ」
「リョウタさまに悪さする人は、わたくしが懲らしめて差し上げます」
「待て待て待て」

 あわててぼくは、三人をなだめにかかる。
 この三人の力ならこの辺一体を軽く灰にできるだろうが、それはまずい。

 まだ相手が敵と決まったわけじゃない。
 見たところ相手はこの地の警邏用ドローン、おそらくセキュリティ用の何かだ。いきなり殺しにくるとは考えにくい。
 それに建造物などから想像するに、文明の程度は相当高い。
 今まで相対してきた世界は、言っては失礼だが自分の世界より若い文明の世界だった。だからぼくの知識でもチートで乗り切る余地があった。
 だけど今度の世界は、それが通用しないかも知れない。
 その予想が、ぼくを慎重にさせていた。やみくもに力を振るうだけでは解決しない、ありていに言えば負ける怖れがある。

 だから、相手の出方を見極めたかった。

 ドローンたちは目に当たる部分を明滅させて、じっとぼくらを「見ている」。そんな風に見えた。

 そのうちに、前方のドローンの一体から質問が投げかけられた。

 ――Tell Your ID.

「ぼくらは、こことは違う異世界から来た。だから存在証明アイデンティファイできるものは持っていない」

 ドローンの目がしばらく明滅したあと、またもその固体が告げる。今度は日本語に聞こえた。

 ――きみたちを異物と認識し、ひとたび拘束する

 異物とは、ひどいな。
 ぼくはちょっとげんなりした。

 密入国者みたいな扱い、と考えていいのだろうか。すぐさま抹殺されるようなことはないみたいだ。ひとまず胸をなでおろし、大きく息をつく。


 ドローンが向きを変え、動き出した。ついてこい、ということらしい。

「とりあえず、行ってみよう」
「今度は牢屋じゃないといいですね」

 サキの言葉にぼくは本気でいやな顔をし、それを見たサキは口もとを押さえてくつくつと笑ったた。



 + + + + +


 牢屋ではなかったものの、隔離されたことは間違いなかった。
 清潔そうな一室に押し込められ、さまざまな検査、観察をされた。まあ関税での手続きと思えば、やむを得ないところではある。

 最後に身ぐるみ剥がれて着替えさせられた。

「ちょ! せめて別の部屋で!」

 男女一緒で素っ裸にされるのは、いくら未開人といえど承服できぬ!
 と世話係のドローンに文句を言ってみたものの、通じたとは思えなかった。
 仕方なく、ぼくだけなるべく後ろを向いて、黙々と着替える。女の子たちは、あまり気にしたふうもない。それはそれで傷つくな。

 衣服は割と緩めの上下。スカートではなく全員ズボンだ。色はぼくにはわからないけれど、だいたいそれぞれの髪の色合いに近いようだった。つまりぼくとサキは黒、クルルは水色、ミアはオレンジ、ディベリアは銀色となる。

 身支度を終えたぼくらは、別の部屋に連れていかれた。

 ドアが滑らかにスライドし、現れた部屋には女性が一人、真ん中に座っていた。
 彼女はぼくらに気づくと立ち上がり、言葉を発した。

「やあ。ようこそ異の世界、『エルファンティーネ』へ」

 凛とした、冴えた声だ。怜悧な女性だとうかがえる。

「歓迎するよ、異物、いやちがう、異質、これも違うな。うーん、何と表現しよう?」

 今のはニュアンスとして「alien」が近いかな。ぼくらを指すなら多分「stranger」が近い。
 ぼくがそのような事を口にしたとたん。

 彼女が、がたっと音を立てて立ち上がった。

 びくっと身を竦ませるサキ、クルル、ミア、ディベリア。
 なによりびくついているのが、ぼく。
 なにかまずいこと言った? 一体これから何をされるの?

 と、冷静だった彼女は一転、目を輝かせて身を乗り出してきた。

「うんうん、きみはそのように表現するのだな! それは他にどのように言い換えればよいのだ?」

 喰いつかんばかりの姿勢で訊いてくる。

「ええと、『異邦人』がいいかな?」
「なるほど! 『異邦人』というのだな!? 面白い響きだ。気に入ったよ!」

 なぜか大喜びである。何がそんなに嬉しいのだろう?

「失礼した。ワタシはサーラ。アレクサンドラ・OP-12503A。しばらくきみたちを監視するオペレーターとなる」

 そう言うと彼女、サーラは眼鏡をわずかに上げてにっこりと笑ったのだった。



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