あなたの人生、なまくらですか?

桐坂数也

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目覚めたら異世界、で焦る。

3.会話

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「訊きたいことは山ほどあるが、何から訊いたらいいんだ?」

力なく尋ねる俊哉に、少し和らいだ声でしのぎは答えた。

「そうでしょうね。
知るかぎりのことをお話しいたしますし、お答えいたします。

ですが、まずはお召し替えをなされませ。
それは寝間着でございましょう?」

自分がパジャマのままでいたことに気づき、俊哉は赤面した。
あわてる俊哉に、しのぎは初めて小さく声をあげて笑った。


しのぎに手伝ってもらい、この世界の衣服に着替えた。

といっても、あまり介添えの必要もなかった。
和服に似ている。

襟を重ねて帯で締める。
袷のような上着の下は袴のようだがもっと細く、カーゴパンツのような感覚だ。
靴下は、ない。


しのぎを見てみる。
同じく上下があるが、真っ白な上着はずっと長い。
長衣と言うのか、ひざ上くらいまである。単衣だろうか。
ブラウスのような白さが、透きとおるような白い肌と長い黒髪を際立たせていた。

袴の色は青だ。全体の印象は巫女服に似ている。
シンプルで、素朴な可愛らしさに満ちていた。

「そんなに見つめないで下さいまし」

視線に気づいて、しのぎは少しはにかんだ。

俊哉はあわてて視線をそらした。
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