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刃選びと仕事選び、で失敗。
1.世界
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「で、おれはこの世界で何をすればいい?」
内心の迷いにふたをして、俊哉は尋ねた。
「お心のままになされませ」
絶句した俊哉に、しのぎが思わず笑みをもらした。
「困る」
俊哉はまず、理不尽な神に文句を言ってやろうと思ったが、どこにいるのか、どんな形なのかもわからないものに文句の言いようもない。取り敢えず目の前のしのぎに言うしかなかった。
「いきなり人を異世界から呼び出しておいて好きにしろとは、どういう神さまなんだ?はた迷惑にもほどがある」
「そうですね」
受け止めるように、しのぎは穏やかに微笑んだ。その柔らかい表情に俊哉はちょっとどぎまぎしてしまう。
「神のご意志は、わたくしにもわかりませぬ。
ですが、何のお告げもないのでしたら、きっと好きなようにしてよいのだと思います。
ですから、お心のままになされませ」
そんなものなのか。
ずいぶん緩い神もあったものだ。
「わが神はわたくしに、あなたさまのお手伝いをするよう命じました。
ですからわたくしは、あなたさまが何をなさろうと、あなたさまの命に従うのみです」
一方の神のしもべは、いたって生真面目である。
おのれに課せられた務めを果たす旨を、凛として宣言した。
「わたくしの役割は、あなたさまの世界では『がいど』とか『なびげーたー』と言うのでしょうか」
しのぎの口から出た言葉に、俊哉は強烈な違和感をおぼえた。
「……なんでそんな言葉を知っているんだ?」
「俊哉さまの世界のことも、ずいぶんと勉強したのですよ。
両の世界の違いがわからなければ、この世界のこともうまく説明できないでしょう」
「勉強?どうやって?」
「まあ、いろいろと」
口もとをたもとで隠して、しのぎはころころと笑った。
ふと俊哉は疑念に駆られた。
実はこの娘が黒幕なんじゃないのか。
すべて知っているじゃないのか、と。
内心の迷いにふたをして、俊哉は尋ねた。
「お心のままになされませ」
絶句した俊哉に、しのぎが思わず笑みをもらした。
「困る」
俊哉はまず、理不尽な神に文句を言ってやろうと思ったが、どこにいるのか、どんな形なのかもわからないものに文句の言いようもない。取り敢えず目の前のしのぎに言うしかなかった。
「いきなり人を異世界から呼び出しておいて好きにしろとは、どういう神さまなんだ?はた迷惑にもほどがある」
「そうですね」
受け止めるように、しのぎは穏やかに微笑んだ。その柔らかい表情に俊哉はちょっとどぎまぎしてしまう。
「神のご意志は、わたくしにもわかりませぬ。
ですが、何のお告げもないのでしたら、きっと好きなようにしてよいのだと思います。
ですから、お心のままになされませ」
そんなものなのか。
ずいぶん緩い神もあったものだ。
「わが神はわたくしに、あなたさまのお手伝いをするよう命じました。
ですからわたくしは、あなたさまが何をなさろうと、あなたさまの命に従うのみです」
一方の神のしもべは、いたって生真面目である。
おのれに課せられた務めを果たす旨を、凛として宣言した。
「わたくしの役割は、あなたさまの世界では『がいど』とか『なびげーたー』と言うのでしょうか」
しのぎの口から出た言葉に、俊哉は強烈な違和感をおぼえた。
「……なんでそんな言葉を知っているんだ?」
「俊哉さまの世界のことも、ずいぶんと勉強したのですよ。
両の世界の違いがわからなければ、この世界のこともうまく説明できないでしょう」
「勉強?どうやって?」
「まあ、いろいろと」
口もとをたもとで隠して、しのぎはころころと笑った。
ふと俊哉は疑念に駆られた。
実はこの娘が黒幕なんじゃないのか。
すべて知っているじゃないのか、と。
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