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覇権主義の刃使い、で談判。
6.脱兎
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館脇が地を蹴って飛びかかってきた。
俊哉も全力で剣を振るう。剣がぶつかって火花を散らす。
お互いに弾け飛んで、さらに斬りかかってきた館脇の剣を今度はしのぎが受ける。
またも弾かれ、入れ替わって俊哉が受ける。
「ぐうっ」
後ろに伸ばした左足に渾身の力を込めてつばぜり合いに持ち込む。
そのすきに右横からしのぎが剣を突き出す。よけるか思いきや、館脇は俊哉の剣を受けたまま、左手をしのぎの剣に突き出した。
「なっ!?」
しのぎの剣の切っ先が館脇の手甲にめり込む。構わず館脇は雄叫びをあげ、右の俊哉と左のしのぎを突き飛ばした。
(なんて馬鹿力だ!このけだものめ!)
だが悪態をつくのはあとでいい。
「走れ!」
俊哉の叫びを、しのぎは瞬時に理解した。二人同時に起き上がり、踵を返すと全力で走り出した。
「逃がすな!」
「囲め!」
手下どもが口々に叫んで動き出す。
「遅い!」
前に回り込むより早く、しのぎが左後ろに身をひるがえして一人を斬った。
致命傷は負わせない。のたうち回って、後続の人間を一人でも多く邪魔するためだ。
さらに俊哉の後ろを右に走って、もう一人を斬り伏せる。
直後、三人に囲まれそうになったが、舞うようにくるくると立ち回り、たちまちのうちに斬り伏せてしまった。
まるで風のようだ。
「ええい! いまいましい小娘が!」
館脇が苛立ったのは、しのぎに対してか、その小娘に翻弄される不甲斐ない部下に対してか。
かれは自分の大剣を振りかぶって、しのぎに向けて投げつけた。
「きゃあっ!」
鉄の塊をくらって、しのぎは吹っ飛んだ。
「しのぎ!」
俊哉があわてて駆け寄り、助け起こす。
しのぎはぐったりしていた。
身体能力は高くとも、身体自体はか弱い女の子だ。運悪く刃が当たったらしく、左の肩口が裂けている。
「しのぎ!大丈夫か?しっかりしろ!」
見る間に俊哉としのぎを、人垣が囲む。館脇がゆっくりと自分の剣を拾い上げ、うすら笑いを浮かべた。
俊哉も全力で剣を振るう。剣がぶつかって火花を散らす。
お互いに弾け飛んで、さらに斬りかかってきた館脇の剣を今度はしのぎが受ける。
またも弾かれ、入れ替わって俊哉が受ける。
「ぐうっ」
後ろに伸ばした左足に渾身の力を込めてつばぜり合いに持ち込む。
そのすきに右横からしのぎが剣を突き出す。よけるか思いきや、館脇は俊哉の剣を受けたまま、左手をしのぎの剣に突き出した。
「なっ!?」
しのぎの剣の切っ先が館脇の手甲にめり込む。構わず館脇は雄叫びをあげ、右の俊哉と左のしのぎを突き飛ばした。
(なんて馬鹿力だ!このけだものめ!)
だが悪態をつくのはあとでいい。
「走れ!」
俊哉の叫びを、しのぎは瞬時に理解した。二人同時に起き上がり、踵を返すと全力で走り出した。
「逃がすな!」
「囲め!」
手下どもが口々に叫んで動き出す。
「遅い!」
前に回り込むより早く、しのぎが左後ろに身をひるがえして一人を斬った。
致命傷は負わせない。のたうち回って、後続の人間を一人でも多く邪魔するためだ。
さらに俊哉の後ろを右に走って、もう一人を斬り伏せる。
直後、三人に囲まれそうになったが、舞うようにくるくると立ち回り、たちまちのうちに斬り伏せてしまった。
まるで風のようだ。
「ええい! いまいましい小娘が!」
館脇が苛立ったのは、しのぎに対してか、その小娘に翻弄される不甲斐ない部下に対してか。
かれは自分の大剣を振りかぶって、しのぎに向けて投げつけた。
「きゃあっ!」
鉄の塊をくらって、しのぎは吹っ飛んだ。
「しのぎ!」
俊哉があわてて駆け寄り、助け起こす。
しのぎはぐったりしていた。
身体能力は高くとも、身体自体はか弱い女の子だ。運悪く刃が当たったらしく、左の肩口が裂けている。
「しのぎ!大丈夫か?しっかりしろ!」
見る間に俊哉としのぎを、人垣が囲む。館脇がゆっくりと自分の剣を拾い上げ、うすら笑いを浮かべた。
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