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7・依頼人⑦向井絢斗
※ケントさんの悪趣味
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どこかのカフェにでも行くかと思ったら、ケントさんのマンションに着いた。
「オレ、ビール飲みたいから」
「え、喜多嶋先輩はどうやって帰るんですか?」
「さっき親にメールしたら、あとで迎えに来てくれるって」
「あーそうなんですか……」
ケントさんは俺とラブラブなのを見せつけたいのかと思っていたがそんな素振りは見せず、先輩にも紳士的に話してくれた。
「風呂入って来い」
やっぱり~!
ケントさんのマンションに着くと、いつも通りシャワーを促された。
お客さんいても、俺は風呂が先なんですね、ケントさん。俺今日はそんなに汚れてませんけど?
ケントさんと喜多嶋先輩が2人で何を話すのか気が気じゃなく、俺は急いで洗って上がると、脱衣所に着替えがなかった。いつもケントさんがタオルと着替えを用意してくれるので、つい確認せずに入ってしまった。
寮から持ってきたボストンバッグは、リビングにある。
「ケントさ~ん、俺着替え忘れてた」
バスタオルを下半身に巻いてリビングに行くと、2人はビール片手に談笑していた。
「ああー、! ケントさんっ先輩に飲ませないでよッ」
喜多嶋先輩がフフ、と笑って近づいてきた。
「相変わらず、髪の毛乾かさないんだね」
手に持ったフェイスタオルを、先輩に取られ、わしゃわしゃと髪を拭いてくれた。
「あ、ありがとうございます」
これはケントさん的にOKなのだろうか。ヒヤヒヤしながら拭いてもらう。
「あ……」
喜多嶋先輩はじっと肩を見つめた。首筋から肩、背中に残された痕に気づいたようだ。
気まずい空気が一瞬流れた。が、それをケントさんの一言で更に一転する。
「侑李、どこ見てんの? 早くひざまずけよ」
突如、喜多嶋先輩に命令したのだ。
「えっ?」
俺は驚き、目の前の先輩を見つめる。
先輩は「はい」と返事をし、タオルをケントさんに渡した。
棒立ちの俺の足元に、先輩はひざまずき、こともあろうか右足の指をペロペロと舐め始めた。
「えっえっ先輩っ?!」
思わず俺は足をずらし後ずさると、いつの間にかケントさんが後ろに来ていて二の腕を掴まれた。
先輩は、30センチほど後退した俺の足指を再び舐め始める。
「なっなにこれっ?」
「侑李が、お前を舐めたくて舐めたくてたまらないんだと」
「ッ━━━ケントさんっ!!」
なんて悪趣味なことをするんだ、と羞恥と怒りで声が震える。
「俺がいない間に、なに話したんですかっ!!」
「ソファに座ろう」
ケントさんは俺の問いには答えず、俺の腕を拘束したまま、L字型のソファに移動させた。
バッグハグの形でソファに座ると、先輩がまた四つん這いになって俺の足指を丁寧に舐め、しゃぶり、くるぶしからふくらはぎへと舌を這わせた。
「や、やめて」
「ダメだ」
膝からはバスタオルが巻いてあったが、喜多嶋先輩が床についていた手をバスタオルの中に入れまくり上げた。止めた箇所が外れ、下半身は丸出しになった。
「や゛、や゛だ、お願い」
恥ずかしくて、逃れようと身体を動かすが、ケントさんにガッチリと上半身を掴まれているので、足で喜多嶋先輩を蹴るしかなかった。
左脚で先輩の脇腹を軽く蹴るが、全く動じず俺の右内ももに舌を這わせる。
「ううーっごめん、先輩ッ」
俺は先輩の頭を蹴った。
先輩は斜め後方に倒れ、メガネが飛んだ。
「はぁっはぁっ」
俺は、涙が溢れていた。
「あまね、足癖悪いな」
「ぅ゛あ゛━━ッ」
ケントさんにのどを掴まれた。呼吸ができず、ケントさんの手を振り払おうと手首を掴む。
「侑李、やっぱあれ取って」
「はい」
喜多嶋先輩はテレビ台の引き出しから、何か取り出しケントさんに渡した。
「ゲホッゲホッ」
ケントさんの手がはずれたが、むせて上手く息が吸えない。
「ゲホッゲホッ……はぁ、はぁ」
涙と鼻水で顔を汚し、俺はひどく惨めな気持ちになった。
俺に蹴られた喜多嶋先輩は、怒る様子もなく先ほどのフェイスタオルで俺の顔を優しく拭いてくれた。
「先輩……な、んで……」
ケントさんは俺の腕を後ろに回し、何かで固定した。さっき先輩が渡したのは拘束具だったのか。
ケントさんは俺の太ももを下から抱え、M字に広げた。性器は丸見えだった。
俺は再び涙を溜め、ケントさんに許しを乞う。
「お願い、ケントさん。やめて……」
「ダメ」
「お願いします……ケントさん、喜多嶋先輩にももうさせないであげてよ」
「侑李は、久しぶりに会ったお前を見て我慢できないんだと。昔みたいに舌を這わせたいと懇願してきたぞ。……なあ、そうだろ?」
「はい」
「俺のこと、捨てたくせに! なんで今さらこんなことするの!!」
俺は涙を流して叫んだ。
喜多嶋先輩は何も言わず、俺の性器をペロペロと舐め始めた。
「あっあっ」
先輩の舌。
覚えてるこの感触。
玉の方から、裏スジを丁寧に舐めあげてくれる、愛しい先輩の舌。
俺は、ケントさんに見られながら、はしたなく喘いでしまった━━━。
「んっ♡ぁあッあっあっ━━━」
「ずいぶん気持ち良さそうだな、あまね?」
「やだっ見ないでッんあっあっあ♡」
気持ちよくて、いやらしく唾液を垂らしながら喘ぐ。
その様子を、俺の陰茎を舐めながら嬉しそうに見上げる先輩。
「脚、拡げたままでいろよ」
ケントさんは太ももから手をどけ、上半身を柔らかく触りながらうなじを愛撫し、乳首を撫でたりつまんだりしていた。
倒錯的な光景に、俺はきっと夢を見ているのだと現実逃避しようとした。脳を溶かすような心地よさで、俺は何か薬でも盛られたのではないかと疑う。
やがて先輩は俺の陰茎を含み、ケントさんが先輩の頭を押さえてのどの奥に押し込んだ。
「んん゛っ」
先輩は苦しそうな声を上げたが、俺にはどうすることもできない。
「ケントさん、やめてっ━━せ先輩、ごめんなさい━━」
「あまね、違うだろ。もっとお願いしなきゃ。どうやって欲しいんだ?」
ギュッと乳首をつまんでねじられた。
「あっあっ先輩ぃっ激しく、ヨダレいっぱいでジュポジュポしてぇ━━ッ」
先輩は苦しそうに、しかし自身の下半身をしゅこしゅことしごきながら、俺の陰茎を強く咥えながら上下にジュポジュポ動かしてくれた。
「あっ♡ぁあっ♡イ、イッちゃう━━ッ」
ビュッ━━
俺は先輩の口に、精液を吐き出した。
「はぁ゛っはぁ゛っ」
一度果てて、俺はひどく脱力し、ケントさんに寄りかかった。
「イクの早すぎだろ。そんなに侑李の舌は気持ち良かったか?」
意地悪く聞くケントさんに、俺は肩で息をし答えることができない。
こんなことって、こんなことって。
悲しくて涙がつたい、ポタポタと胸元に落ちていった。
振られて終わったはずの関係が、こんな形で復活させられるなんて。
ケントさんの悪趣味に、俺は涙が止まらなかった。
「オレ、ビール飲みたいから」
「え、喜多嶋先輩はどうやって帰るんですか?」
「さっき親にメールしたら、あとで迎えに来てくれるって」
「あーそうなんですか……」
ケントさんは俺とラブラブなのを見せつけたいのかと思っていたがそんな素振りは見せず、先輩にも紳士的に話してくれた。
「風呂入って来い」
やっぱり~!
ケントさんのマンションに着くと、いつも通りシャワーを促された。
お客さんいても、俺は風呂が先なんですね、ケントさん。俺今日はそんなに汚れてませんけど?
ケントさんと喜多嶋先輩が2人で何を話すのか気が気じゃなく、俺は急いで洗って上がると、脱衣所に着替えがなかった。いつもケントさんがタオルと着替えを用意してくれるので、つい確認せずに入ってしまった。
寮から持ってきたボストンバッグは、リビングにある。
「ケントさ~ん、俺着替え忘れてた」
バスタオルを下半身に巻いてリビングに行くと、2人はビール片手に談笑していた。
「ああー、! ケントさんっ先輩に飲ませないでよッ」
喜多嶋先輩がフフ、と笑って近づいてきた。
「相変わらず、髪の毛乾かさないんだね」
手に持ったフェイスタオルを、先輩に取られ、わしゃわしゃと髪を拭いてくれた。
「あ、ありがとうございます」
これはケントさん的にOKなのだろうか。ヒヤヒヤしながら拭いてもらう。
「あ……」
喜多嶋先輩はじっと肩を見つめた。首筋から肩、背中に残された痕に気づいたようだ。
気まずい空気が一瞬流れた。が、それをケントさんの一言で更に一転する。
「侑李、どこ見てんの? 早くひざまずけよ」
突如、喜多嶋先輩に命令したのだ。
「えっ?」
俺は驚き、目の前の先輩を見つめる。
先輩は「はい」と返事をし、タオルをケントさんに渡した。
棒立ちの俺の足元に、先輩はひざまずき、こともあろうか右足の指をペロペロと舐め始めた。
「えっえっ先輩っ?!」
思わず俺は足をずらし後ずさると、いつの間にかケントさんが後ろに来ていて二の腕を掴まれた。
先輩は、30センチほど後退した俺の足指を再び舐め始める。
「なっなにこれっ?」
「侑李が、お前を舐めたくて舐めたくてたまらないんだと」
「ッ━━━ケントさんっ!!」
なんて悪趣味なことをするんだ、と羞恥と怒りで声が震える。
「俺がいない間に、なに話したんですかっ!!」
「ソファに座ろう」
ケントさんは俺の問いには答えず、俺の腕を拘束したまま、L字型のソファに移動させた。
バッグハグの形でソファに座ると、先輩がまた四つん這いになって俺の足指を丁寧に舐め、しゃぶり、くるぶしからふくらはぎへと舌を這わせた。
「や、やめて」
「ダメだ」
膝からはバスタオルが巻いてあったが、喜多嶋先輩が床についていた手をバスタオルの中に入れまくり上げた。止めた箇所が外れ、下半身は丸出しになった。
「や゛、や゛だ、お願い」
恥ずかしくて、逃れようと身体を動かすが、ケントさんにガッチリと上半身を掴まれているので、足で喜多嶋先輩を蹴るしかなかった。
左脚で先輩の脇腹を軽く蹴るが、全く動じず俺の右内ももに舌を這わせる。
「ううーっごめん、先輩ッ」
俺は先輩の頭を蹴った。
先輩は斜め後方に倒れ、メガネが飛んだ。
「はぁっはぁっ」
俺は、涙が溢れていた。
「あまね、足癖悪いな」
「ぅ゛あ゛━━ッ」
ケントさんにのどを掴まれた。呼吸ができず、ケントさんの手を振り払おうと手首を掴む。
「侑李、やっぱあれ取って」
「はい」
喜多嶋先輩はテレビ台の引き出しから、何か取り出しケントさんに渡した。
「ゲホッゲホッ」
ケントさんの手がはずれたが、むせて上手く息が吸えない。
「ゲホッゲホッ……はぁ、はぁ」
涙と鼻水で顔を汚し、俺はひどく惨めな気持ちになった。
俺に蹴られた喜多嶋先輩は、怒る様子もなく先ほどのフェイスタオルで俺の顔を優しく拭いてくれた。
「先輩……な、んで……」
ケントさんは俺の腕を後ろに回し、何かで固定した。さっき先輩が渡したのは拘束具だったのか。
ケントさんは俺の太ももを下から抱え、M字に広げた。性器は丸見えだった。
俺は再び涙を溜め、ケントさんに許しを乞う。
「お願い、ケントさん。やめて……」
「ダメ」
「お願いします……ケントさん、喜多嶋先輩にももうさせないであげてよ」
「侑李は、久しぶりに会ったお前を見て我慢できないんだと。昔みたいに舌を這わせたいと懇願してきたぞ。……なあ、そうだろ?」
「はい」
「俺のこと、捨てたくせに! なんで今さらこんなことするの!!」
俺は涙を流して叫んだ。
喜多嶋先輩は何も言わず、俺の性器をペロペロと舐め始めた。
「あっあっ」
先輩の舌。
覚えてるこの感触。
玉の方から、裏スジを丁寧に舐めあげてくれる、愛しい先輩の舌。
俺は、ケントさんに見られながら、はしたなく喘いでしまった━━━。
「んっ♡ぁあッあっあっ━━━」
「ずいぶん気持ち良さそうだな、あまね?」
「やだっ見ないでッんあっあっあ♡」
気持ちよくて、いやらしく唾液を垂らしながら喘ぐ。
その様子を、俺の陰茎を舐めながら嬉しそうに見上げる先輩。
「脚、拡げたままでいろよ」
ケントさんは太ももから手をどけ、上半身を柔らかく触りながらうなじを愛撫し、乳首を撫でたりつまんだりしていた。
倒錯的な光景に、俺はきっと夢を見ているのだと現実逃避しようとした。脳を溶かすような心地よさで、俺は何か薬でも盛られたのではないかと疑う。
やがて先輩は俺の陰茎を含み、ケントさんが先輩の頭を押さえてのどの奥に押し込んだ。
「んん゛っ」
先輩は苦しそうな声を上げたが、俺にはどうすることもできない。
「ケントさん、やめてっ━━せ先輩、ごめんなさい━━」
「あまね、違うだろ。もっとお願いしなきゃ。どうやって欲しいんだ?」
ギュッと乳首をつまんでねじられた。
「あっあっ先輩ぃっ激しく、ヨダレいっぱいでジュポジュポしてぇ━━ッ」
先輩は苦しそうに、しかし自身の下半身をしゅこしゅことしごきながら、俺の陰茎を強く咥えながら上下にジュポジュポ動かしてくれた。
「あっ♡ぁあっ♡イ、イッちゃう━━ッ」
ビュッ━━
俺は先輩の口に、精液を吐き出した。
「はぁ゛っはぁ゛っ」
一度果てて、俺はひどく脱力し、ケントさんに寄りかかった。
「イクの早すぎだろ。そんなに侑李の舌は気持ち良かったか?」
意地悪く聞くケントさんに、俺は肩で息をし答えることができない。
こんなことって、こんなことって。
悲しくて涙がつたい、ポタポタと胸元に落ちていった。
振られて終わったはずの関係が、こんな形で復活させられるなんて。
ケントさんの悪趣味に、俺は涙が止まらなかった。
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