猫に聞けばわかる〜とある野良猫の話〜

何でも聞いて

　イギリスの街中、トラムや車や人間が通る道から少し外れた路地に僕らの家がある。僕の名前はルイ、物知りな野良猫だ。家族はいないが何匹も友達がいる。
(あの猫に聞けばわかる)と周りの猫から噂されるのが楽しい😊毎日色々な知識を披露している。(三毛猫はほとんどメス)とか(猫は9つの命がある)とか。(人間は猫好きと犬好きに別れる)とか。しかし最近はウンチクよりボス猫との戦いが毎日の日課になっている。負けては挑み、また挑みては負けを繰り返している。だがまだ諦めない！ただの物知り猫では足りない！もっと上を目指すんだ！そして野良猫の頂点に立つんだ！
　終わらない戦いは野良猫界だけでなく、人間界でも噂になっていた。(また猫が喧嘩してる)といった具合に。その内警察が僕達を止めるようになった。これでは決着が着かない。でも諦めたくない。
そこでみんな寝静まった夜中に決着を着ける事にした。そして満月の夜、決闘の日が来た。(お前にボスの座は渡さない)
僕も(ボスの座は奪い取る！)と力を入れた。ゆっくり距離を縮めていく。先に始めたのはボス猫、高速の猫パンチで翻弄する。しかし本当には#すんで#で避けた。そして猫パンチを繰り出す。そんな攻防が続きのいつしか朝になった。2匹とも疲れが見えていた。僕がゆっくり猫パンチを出そうとしたら、(もういい、お前は十分戦った。ボスの座はくれてやる。俺も引退だな。)遂にボスが折れて、僕が勝った！最後に2匹で健闘を称えあった。
　　　　　　　～完～