悪役令嬢に転生しましたが、行いを変えるつもりはありません

れぐまき

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恋愛編

73

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「さぁ、行きましょう」

目の前に差し出された王太子殿下の手を見つめる
この手をとれば二人で昼食をとることを了承することになる

昨日の言動を考えれば二人で食事は避けたいのだけど…

だからと言って断ることもしにくい
何か手はないものかと思考を巡らせていると、後ろから声がかかった

「セシリア嬢」
「!レオナルド様…?」
「あ、兄上もご一緒でしたか」
「あぁ、何かようかい?」
「はい、セシリア嬢をランチに誘いに
アルベルトはローズマリーに先を越されてしまっていたので」

レオナルド様の発言に王太子様が答える

「そうか
だが彼女はたった今、僕がお誘いした所なんだ」
「おや、そうなんですね」
「あぁ、だから「ならちょうどいい!3人でランチにしましょうか」……ん?」
「ちょうどよかった!やっぱり婚約者のいる女性と二人きりで過ごすのはどうかと思っていたんです
セシリア嬢もそう思うだろう?」
「え?えぇ、そうですわね」
「だよね!でも三人ならなんの問題もないよ
今日は天気がいいから外が見られるように窓の大きな部屋に用意させよう
よし、そうと決まれば行こうか
さぁ、セシリア嬢お手をどうぞ?」

捲し立てるような勢いで全てを決めたレオナルド様が手を差し出してくる
私は唖然としながらも王太子様と二人でいるよりはとその手をとった
____________________________________


「セシ「あ、これ美味しいねー
はじめて飲む味だよ。君達のお土産かな?」

王太子殿下の言葉をさえ切りレオナルド様がグラス片手に話しかけてくる
私は気がつかないふりをしてグラスを手に取り、香りを確かめてから頷いた

「…はい、そうですね
うちの公爵領で生産しているものです」
「ほん「へ~!
ワインなのにいろんな風味がするなんて面白いね
どうやってるの?」
「…ワインにスライスした果物と、風味付けとしてブランデーかシナモンなどのスパイスを少量加えて一晩寝かすだけですよ」
「それは「え!それだけでこうなるの?」
「えっと、はい…
作り方は簡単ですが販売には痛まないようワインに魔法をかける必要があるのです
その魔法が少し特殊なので販売しているのはうちだけですね」

答えるとレオナルド様は意外そうな顔を納得したような表情に変える

「なるほどね」
「漬け込むフルーツによって風味が大分変わるので、ご自身のお好みのものを作ってみても楽しいかもしれません
魔法をかけない場合は冷所保存で2~3日持ちます」
「ぜひ「そうなんだ?やってみようかな~」

全ての言葉をさえ切ったにも関わらず、にこにこと笑顔でそう言うレオナルド様の横で王太子殿下が苦虫を噛み潰したような顔をする

ありがたいけれど、少しやりすぎなような…
こんなことしてレオナルド様のお立場は大丈夫なのかしら……

心のなかで考えながらもどうすることも出来ない私はただ曖昧に微笑み、目の前のお料理に視線を落とした
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