悪役令嬢に転生しましたが、行いを変えるつもりはありません

れぐまき

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恋愛編

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殿下と共に皇家の紋章が入った馬車に揺られること数時間
今まで速度を落とさず走り続けていた馬車がゆっくりと停車した
それと同時に外から声がかけられる

「到着いたしました」
「あぁ、わかった」

殿下が短く答えると馬車の扉が開かれた

「さぁ、行くか」
「はい」

差し出された手をとり、エスコートを受けながら扉をくぐる

「……!」

目に入った光景に私は思わず感嘆の声をあげた

大きな湖の真ん中を、まるで大きな噴水のようなウォーターカーテンがぐるりと囲っている
水流からはぐれた小さな水の粒たちが日の光を受けてきらきらと輝き、まるで宝石が散りばめられているようだ
そしてカーテンの向こう側、ぼんやりと見える水色の建物
あれが東の離宮。別名…

「氷の、お城…」

ぽつりと呟けば、殿下がこちらを振り替える

「なんだ、知ってたのか?」
「あ、はい
噂でですが、東の離宮は魔法を駆使して氷でできていると…
本当なのですか?」

問いかけると殿下が頷く

「本当だ。皇族と国賓以外ほとんど入ることがないから知られたいるとは思わなかったが…
あの城は全て氷で出来ていて、大量の魔法具を使って溶けないように管理されている
魔道具も、年に2度ほど皇族が訪れて魔力を流すことで維持してるんだ」
「なるほど…そうなのですか」

説明を聞きつつも、この美しい光景を記憶に焼き付けようと熱心に見つめ続ける
しばらくそうしていると、黙って待っていてくださった殿下が口を開いた

「セシルはこういう技巧を凝らした建造物が好きだな
初めてあったときも皇宮の水の東屋にとても感動していた」
「!…覚えて要らしたのですね
あの時は思わずはしゃいでしまって…お恥ずかしい限りです」

気まずくて照れ笑いを浮かべながらそう答えると殿下がふっと微笑んだ

「いや、可愛いしいいと思うぞ」
「…!!」

予想していなかった言葉にかっと頬が熱くなるのを感じた
そんな私の反応に、殿下は一瞬きょとんとした後、はっと息を飲んでから私と同じように頬を染めた

「あ、いや…その…い、今のは……」
「ぇ、っと…」
「…そ、そろそろ中に入ろう
中からみる景色もいいぞ」
「ぁ、はい…」

ギクシャクと差し出された手に、私までギクシャクしながら手を重ねる

先程の言葉をなかったことにしながらも、ついてきていた護衛やメイドたちの微笑ましげな視線を感じ、私たちは顔をさらに赤く染めた
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