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第3章 5年後のレバルフ
3―13 圧勝
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ならず者たちはジリジリとエルフェリオンたちとの間合いを詰める。
「あくまでも殺り合おうってんなら覚悟してもらうぜ」
地面を蹴って勢いよく前進しながら邪龍剣を召喚する。
「く、くるぞ!」
恐怖を顔面に張り付かせつつも臨戦態勢をとるならず者たち。
「邪魔だ」
エルフェリオンが躊躇なく邪龍剣を揮う。その軌跡が描かれる度にレヴィジアルによって喰らわれた者が肉体と魂を完全に消失していく。
「実際に目の当たりにしても信じられんぞ、これは。本当に斬られた人間が消えていっとる!」
ドッズは目の前で繰り広げられている光景に目を見張る。
「おまえら、なにボサッとしてんだ? 俺が全部もらっちまうぞ?」
エルフェリオンは、ザコを次々に斬り捨てながら余裕綽々といった様子で言う。
「うるせぇ!」
「わかっとるわい!」
ルートンとドッズはそれぞれ周りの敵の掃討にのりだす。
「てめぇらも今日で壊滅だ!」
ルートンの剛腕から繰り出される鉄拳がならず者たちを一撃でノックアウトしていく。
「今さらエルフェリオンが戻ってきたからっていい気になってんじゃねぇぞ!」
敵を殴り飛ばしていくルートンの背後からならず者のひとりが斬りかかる。
「ワイもいることを忘れるな!」
ドッズが揮ったメイスがルートンに斬りかかったならず者の顔面を打つ。
「べぶっ!」
ならず者は吹っ飛んで気絶する。
「クソジジイが!」
ガンッ
横から斬りかかってきた、別のならず者の攻撃を盾で受け止める。
「失敬じゃぞ! ワイはクソジジイなんぞではないわい!!」
ドッズは反論しつつメイスでならず者に反撃を入れて倒す。
「うりゃぁぁぁぁぁ!!」
ルートンは、両足をしっかりと掴んだ敵を振り回し、遠心力を加えてぶん投げた。
「のわぁぁっ!?」
投げ飛ばされた敵は仲間たちを巻き込んで気絶する。
3人の獅子奮迅の活躍により圧倒的多勢だったならず者たちはあっけなく全滅することとなった。
「ふん、今どきの若いやつは根性がないわい! これでは肩慣らしにすらならんぞい」
愛用のメイスを肩に担いだドッズが地面でのびているならず者たちを一瞥する。
「まっ、こいつ程度じゃこんなもんだろ。しかしよぉ、おまえのその剣はえげつねぇな」
ルートンは腕を回しながらエルフェリオンが持つ邪龍剣レヴィジアルを見る。
『こやつ、またわしを魔剣の類を見るような目で!!』
「あん? これはこれでけっこう使い勝手がいいんだぜ? 死体を後始末する手間も省けるしな」
エルフェリオンは怒るレヴィジアルを無視してルートンに返す。
「死体を後始末って物騒なことを平気で言うじゃねぇか」
ドッズが話に加わる。
「実際そうなんだからしかたねぇだろ。それより、ゲーブの手下はこんなザコばかりなのかよ? まさか、昨日のベグが最強の手下でしたなんてオチじゃねぇよな?」
「へっ! エルフェリオンは相変わらずの戦闘狂ぶりだな。安心しろよ。ゲーブの野郎は手下の中でも実力のあるやつは自分を警護させている」
エルフェリオンは、ルートンからの返答に口元に不敵な笑みを浮かべる。
「そいつはなによりだ。どうせなら目一杯に楽しませてもらわねぇとな!」
ルートンとドッズは肩をすくめ、意気揚々と酒場ルコアールに向かうエルフェリオンの後に続く。
「あくまでも殺り合おうってんなら覚悟してもらうぜ」
地面を蹴って勢いよく前進しながら邪龍剣を召喚する。
「く、くるぞ!」
恐怖を顔面に張り付かせつつも臨戦態勢をとるならず者たち。
「邪魔だ」
エルフェリオンが躊躇なく邪龍剣を揮う。その軌跡が描かれる度にレヴィジアルによって喰らわれた者が肉体と魂を完全に消失していく。
「実際に目の当たりにしても信じられんぞ、これは。本当に斬られた人間が消えていっとる!」
ドッズは目の前で繰り広げられている光景に目を見張る。
「おまえら、なにボサッとしてんだ? 俺が全部もらっちまうぞ?」
エルフェリオンは、ザコを次々に斬り捨てながら余裕綽々といった様子で言う。
「うるせぇ!」
「わかっとるわい!」
ルートンとドッズはそれぞれ周りの敵の掃討にのりだす。
「てめぇらも今日で壊滅だ!」
ルートンの剛腕から繰り出される鉄拳がならず者たちを一撃でノックアウトしていく。
「今さらエルフェリオンが戻ってきたからっていい気になってんじゃねぇぞ!」
敵を殴り飛ばしていくルートンの背後からならず者のひとりが斬りかかる。
「ワイもいることを忘れるな!」
ドッズが揮ったメイスがルートンに斬りかかったならず者の顔面を打つ。
「べぶっ!」
ならず者は吹っ飛んで気絶する。
「クソジジイが!」
ガンッ
横から斬りかかってきた、別のならず者の攻撃を盾で受け止める。
「失敬じゃぞ! ワイはクソジジイなんぞではないわい!!」
ドッズは反論しつつメイスでならず者に反撃を入れて倒す。
「うりゃぁぁぁぁぁ!!」
ルートンは、両足をしっかりと掴んだ敵を振り回し、遠心力を加えてぶん投げた。
「のわぁぁっ!?」
投げ飛ばされた敵は仲間たちを巻き込んで気絶する。
3人の獅子奮迅の活躍により圧倒的多勢だったならず者たちはあっけなく全滅することとなった。
「ふん、今どきの若いやつは根性がないわい! これでは肩慣らしにすらならんぞい」
愛用のメイスを肩に担いだドッズが地面でのびているならず者たちを一瞥する。
「まっ、こいつ程度じゃこんなもんだろ。しかしよぉ、おまえのその剣はえげつねぇな」
ルートンは腕を回しながらエルフェリオンが持つ邪龍剣レヴィジアルを見る。
『こやつ、またわしを魔剣の類を見るような目で!!』
「あん? これはこれでけっこう使い勝手がいいんだぜ? 死体を後始末する手間も省けるしな」
エルフェリオンは怒るレヴィジアルを無視してルートンに返す。
「死体を後始末って物騒なことを平気で言うじゃねぇか」
ドッズが話に加わる。
「実際そうなんだからしかたねぇだろ。それより、ゲーブの手下はこんなザコばかりなのかよ? まさか、昨日のベグが最強の手下でしたなんてオチじゃねぇよな?」
「へっ! エルフェリオンは相変わらずの戦闘狂ぶりだな。安心しろよ。ゲーブの野郎は手下の中でも実力のあるやつは自分を警護させている」
エルフェリオンは、ルートンからの返答に口元に不敵な笑みを浮かべる。
「そいつはなによりだ。どうせなら目一杯に楽しませてもらわねぇとな!」
ルートンとドッズは肩をすくめ、意気揚々と酒場ルコアールに向かうエルフェリオンの後に続く。
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