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第7章 野盗集団レイゼジル討伐
7―2 VSポイズンスネーク
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シャッ
鎌首を擡げたポイズンスネークがエルフェリオンとザラギスに次々と襲いかかる。
「なめるなよ、蛇が!」
黄土色の魔力をまとったザラギスが愛用の大戦鎚を振りかざし、飛びかかってきた数匹のポイズンスネークをまとめて吹っ飛ばす。
一方、エルフェリオンはポイズンスネークの攻撃を回避しては邪龍剣による反撃で確実に仕留めていく。
「おっと!」
エルフェリオンの足下に忍び寄ったポイズンスネークが首を伸ばして噛みつこうとする。が、いち早く気付いたエルフェリオンは真上に跳躍して躱し、反撃で首を刎ねる。魔力を使うことで周囲の状況を細かく把握し、より迅速に的確な行動をとることができている。
『演習場での修行の成果は出ておるようじゃの。少しはマシな魔力の使い方ができるようになっておるではないか』
褒めるレヴィジアルにエルフェリオンは、当然だとばかりに口角を上げる。
「当たり前だろ。演習場にいた冒険者にいろいろアドバイスをもらったりしたからな。今は少しでも強くなりてぇんだよ」
言いつつ、邪龍剣を邪龍槍に変えて周囲のポイズンスネークを薙ぎ払うエルフェリオン。
シュッ
エルフェリオンの傍の木立の枝からポイズンスネークが飛びかかる。だが、エルフェリオンが揮った邪龍槍が瞬時に両断した。
「……しまった!」
木立から飛びかかってきたポイズンスネークを倒した直後、木立の幹に隠れていたポイズンスネークがエルフェリオンを襲う。それに気付くのが遅れたエルフェリオンは回避が間に合わない。
ガッ
大口を開けたポイズンスネークの首をたくましい腕が掴む。
「油断禁物だぜ、エルフェリオン?」
ザラギスは掴んだポイズンスネークを地面におもいきり叩きつける。その一撃によりポイズンスネークは絶命して霧消する。
「すまない、助かった」
「いいってことよ。それより、こいつで最後みたいだな。おまえはなにか感じるか?」
ザラギスは、魔力を周辺に広げるようにして索敵しながら訊く。
「いや、それらしい気配は感じない」
魔力を広げて慎重に周囲を索敵したエルフェリオンが答える。
「それじゃ、今日はここで野営といこうか。まずはポイズンスネークの魔石を回収してから準備しようぜ。まだ残ってるやつがいるかもしれんから、念のために暫くは警戒しておけよ」
「わかった」
エルフェリオンとザラギスは明るいうちに野営の準備をするために行動を開始するのだった。
鎌首を擡げたポイズンスネークがエルフェリオンとザラギスに次々と襲いかかる。
「なめるなよ、蛇が!」
黄土色の魔力をまとったザラギスが愛用の大戦鎚を振りかざし、飛びかかってきた数匹のポイズンスネークをまとめて吹っ飛ばす。
一方、エルフェリオンはポイズンスネークの攻撃を回避しては邪龍剣による反撃で確実に仕留めていく。
「おっと!」
エルフェリオンの足下に忍び寄ったポイズンスネークが首を伸ばして噛みつこうとする。が、いち早く気付いたエルフェリオンは真上に跳躍して躱し、反撃で首を刎ねる。魔力を使うことで周囲の状況を細かく把握し、より迅速に的確な行動をとることができている。
『演習場での修行の成果は出ておるようじゃの。少しはマシな魔力の使い方ができるようになっておるではないか』
褒めるレヴィジアルにエルフェリオンは、当然だとばかりに口角を上げる。
「当たり前だろ。演習場にいた冒険者にいろいろアドバイスをもらったりしたからな。今は少しでも強くなりてぇんだよ」
言いつつ、邪龍剣を邪龍槍に変えて周囲のポイズンスネークを薙ぎ払うエルフェリオン。
シュッ
エルフェリオンの傍の木立の枝からポイズンスネークが飛びかかる。だが、エルフェリオンが揮った邪龍槍が瞬時に両断した。
「……しまった!」
木立から飛びかかってきたポイズンスネークを倒した直後、木立の幹に隠れていたポイズンスネークがエルフェリオンを襲う。それに気付くのが遅れたエルフェリオンは回避が間に合わない。
ガッ
大口を開けたポイズンスネークの首をたくましい腕が掴む。
「油断禁物だぜ、エルフェリオン?」
ザラギスは掴んだポイズンスネークを地面におもいきり叩きつける。その一撃によりポイズンスネークは絶命して霧消する。
「すまない、助かった」
「いいってことよ。それより、こいつで最後みたいだな。おまえはなにか感じるか?」
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「いや、それらしい気配は感じない」
魔力を広げて慎重に周囲を索敵したエルフェリオンが答える。
「それじゃ、今日はここで野営といこうか。まずはポイズンスネークの魔石を回収してから準備しようぜ。まだ残ってるやつがいるかもしれんから、念のために暫くは警戒しておけよ」
「わかった」
エルフェリオンとザラギスは明るいうちに野営の準備をするために行動を開始するのだった。
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