164 / 224
第11章 レッドレオとブルータイガー
11―4 VSレッドレオ②
しおりを挟む
エルフェリオンの邪龍鎚とアズのメイスがぶつかり合っては火花を散らしてを繰り返す。
「子供が大人をなめると痛い目をみるぜ?」
アズはメイスに闘気をまとわせる。
「「闘気戦術・衝打!」」
エルフェリオンはアズが衝打をくり出すタイミングに合わせて同じ技を放つ。
「ぐっ!」
押し負けたアズが腕を弾かれて痛みと悔しさに歯噛みして飛び退く。
「どうした? 大人をなめると痛い目をみるんじゃなかったのか?」
挑発的な視線と言葉を投げかけられ、アズが憎々しげに睨み返す。
「調子こいてんなよ!」
再び闘気を帯びたメイスがうなりをあげる。
「闘気戦術・連舞!!」
愛用のメイスの重量を軽くし、攻撃速度を大幅にあげたアズだったが、エルフェリオンには当たらない。
(こいつ、ワイの攻撃を全部見切ってるのか!?……とことんなめやがってぇぇぇぇ!!!!)
憎悪をさらに増幅させたアズが白い魔力を身に纏い、強化された身体能力をフル活用して猛攻撃をくり出す。
「くっ!」
さすがに攻撃を捌き切ることができずに、飛び退いたエルフェリオンの頬をメイスがかすめた。
「ざまぁみろや! てめぇら、この子供をフクロしてやれ!!」
アズに命令されたレッドレオの構成員がエルフェリオンを取り囲む。だが、エルフェリオンに動じる様子が全くなく、アズから視線をはずさない。
「バーニング・ガトリング!!」
アルナの声が聞こえた刹那、聖杖から勢いよく飛び出した火炎球がエルフェリオンを取り囲む構成員を蹴散らす。
「なっ!? ちっきしょうが! ボス、加勢してくれ!」
ほんの一瞬、表情を強張らせたアズだったが、すぐにオグリスのほうへと視線を向ける。
「わかっとるわい!」
オグリスは指揮棒型の魔杖を取り出してエルフェリオンに向ける。
「ライトニング・ウィップ!」
振りかざされた指揮棒型魔杖から発せられた電撃が鞭となってエルフェリオンを襲う。
「当たるかよ!」
エルフェリオンは素早く後方へと逃れる。が、跳躍してメイスを掲げたアズが両腕に力を込める。
「死ねやぁ!」
ブゥンッ
「闘気戦術・衝打!!」
邪龍鎚に闘気を帯びさせたエルフェリオンが、振り下ろされたメイスを弾き返す。
「ぬぉっ!?」
攻撃が失敗して空中で体勢を崩したアズが着地時によろめく。
「がぶぇっ!」
すかさず繰り出されたエルフェリオンの蹴りがアズの顔面を捉えた。短く声をあげたアズは仰向けに地面に崩れる。
「とどめだ」
エルフェリオンが邪龍鎚を掲げる。
「バインド・チェーン!」
オグリスが魔力で鎖を作り出して邪龍鎚にからめる。
「ちっ!」
舌打ちしたエルフェリオンがオグリスを睨む。
「エア・ショット!」
今度はアルナが魔術を発動して圧縮された空気弾を放った。
「くっ!」
ターゲットとなったオグリスはやむなくバインド・チェーンを解除し、茶色の魔力で全身をおおって防御態勢をとる。
(ぬぐぐ……あの小娘め、なんという魔力じゃ。防御しておるというのにこれほどのダメージを受けてしまうとは!)
空気弾が直撃したオグリスは唇をゆがませる。
「ぶっ殺す!!」
アズはオグリスが作ったわずかな隙に素早く立ち上がり、メイスに闘気を纏わせてエルフェリオンに殴りかかる。
「闘気戦術・衝打!!」
エルフェリオンは闘気を帯びたメイスを邪龍鎚で受け止める。瞬間、闘気によって生じた衝撃波が邪龍鎚を伝播してエルフェリオンを襲う。
「ぐっ!」
エルフェリオンは低くうめいて後ろに弾き飛ばされる。
「ワイはラナリもレッドレオも手に入れ、やがてはティクを支配する裏社会の超大物になる男だ! その計画を邪魔するやつは皆殺しだぁ!!!」
アズは咆哮し、エルフェリオンに襲いかかる。
『やれやれ、浅慮なことじゃのぉ。人間とはかくも愚かな生き物ということじゃな』
レヴィジアルが呆れ果てたように呟く。
「……喜べよ、相棒。ひとりくらいはおまえに喰わせてやるよ」
内なる相棒に宣言すると、エルフェリオンは邪龍鎚を邪龍剣へと変形させる。
「子供が大人をなめると痛い目をみるぜ?」
アズはメイスに闘気をまとわせる。
「「闘気戦術・衝打!」」
エルフェリオンはアズが衝打をくり出すタイミングに合わせて同じ技を放つ。
「ぐっ!」
押し負けたアズが腕を弾かれて痛みと悔しさに歯噛みして飛び退く。
「どうした? 大人をなめると痛い目をみるんじゃなかったのか?」
挑発的な視線と言葉を投げかけられ、アズが憎々しげに睨み返す。
「調子こいてんなよ!」
再び闘気を帯びたメイスがうなりをあげる。
「闘気戦術・連舞!!」
愛用のメイスの重量を軽くし、攻撃速度を大幅にあげたアズだったが、エルフェリオンには当たらない。
(こいつ、ワイの攻撃を全部見切ってるのか!?……とことんなめやがってぇぇぇぇ!!!!)
憎悪をさらに増幅させたアズが白い魔力を身に纏い、強化された身体能力をフル活用して猛攻撃をくり出す。
「くっ!」
さすがに攻撃を捌き切ることができずに、飛び退いたエルフェリオンの頬をメイスがかすめた。
「ざまぁみろや! てめぇら、この子供をフクロしてやれ!!」
アズに命令されたレッドレオの構成員がエルフェリオンを取り囲む。だが、エルフェリオンに動じる様子が全くなく、アズから視線をはずさない。
「バーニング・ガトリング!!」
アルナの声が聞こえた刹那、聖杖から勢いよく飛び出した火炎球がエルフェリオンを取り囲む構成員を蹴散らす。
「なっ!? ちっきしょうが! ボス、加勢してくれ!」
ほんの一瞬、表情を強張らせたアズだったが、すぐにオグリスのほうへと視線を向ける。
「わかっとるわい!」
オグリスは指揮棒型の魔杖を取り出してエルフェリオンに向ける。
「ライトニング・ウィップ!」
振りかざされた指揮棒型魔杖から発せられた電撃が鞭となってエルフェリオンを襲う。
「当たるかよ!」
エルフェリオンは素早く後方へと逃れる。が、跳躍してメイスを掲げたアズが両腕に力を込める。
「死ねやぁ!」
ブゥンッ
「闘気戦術・衝打!!」
邪龍鎚に闘気を帯びさせたエルフェリオンが、振り下ろされたメイスを弾き返す。
「ぬぉっ!?」
攻撃が失敗して空中で体勢を崩したアズが着地時によろめく。
「がぶぇっ!」
すかさず繰り出されたエルフェリオンの蹴りがアズの顔面を捉えた。短く声をあげたアズは仰向けに地面に崩れる。
「とどめだ」
エルフェリオンが邪龍鎚を掲げる。
「バインド・チェーン!」
オグリスが魔力で鎖を作り出して邪龍鎚にからめる。
「ちっ!」
舌打ちしたエルフェリオンがオグリスを睨む。
「エア・ショット!」
今度はアルナが魔術を発動して圧縮された空気弾を放った。
「くっ!」
ターゲットとなったオグリスはやむなくバインド・チェーンを解除し、茶色の魔力で全身をおおって防御態勢をとる。
(ぬぐぐ……あの小娘め、なんという魔力じゃ。防御しておるというのにこれほどのダメージを受けてしまうとは!)
空気弾が直撃したオグリスは唇をゆがませる。
「ぶっ殺す!!」
アズはオグリスが作ったわずかな隙に素早く立ち上がり、メイスに闘気を纏わせてエルフェリオンに殴りかかる。
「闘気戦術・衝打!!」
エルフェリオンは闘気を帯びたメイスを邪龍鎚で受け止める。瞬間、闘気によって生じた衝撃波が邪龍鎚を伝播してエルフェリオンを襲う。
「ぐっ!」
エルフェリオンは低くうめいて後ろに弾き飛ばされる。
「ワイはラナリもレッドレオも手に入れ、やがてはティクを支配する裏社会の超大物になる男だ! その計画を邪魔するやつは皆殺しだぁ!!!」
アズは咆哮し、エルフェリオンに襲いかかる。
『やれやれ、浅慮なことじゃのぉ。人間とはかくも愚かな生き物ということじゃな』
レヴィジアルが呆れ果てたように呟く。
「……喜べよ、相棒。ひとりくらいはおまえに喰わせてやるよ」
内なる相棒に宣言すると、エルフェリオンは邪龍鎚を邪龍剣へと変形させる。
0
あなたにおすすめの小説
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
愛しているなら拘束してほしい
守 秀斗
恋愛
会社員の美夜本理奈子(24才)。ある日、仕事が終わって会社の玄関まで行くと大雨が降っている。びしょ濡れになるのが嫌なので、地下の狭い通路を使って、隣の駅ビルまで行くことにした。すると、途中の部屋でいかがわしい行為をしている二人の男女を見てしまうのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる