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3章 聖剣エクスカリバー
46話 ゼトラ戦②
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「火属性上級魔術!」
セラが放った炎の弾丸がゼトラに迫る。ゼトラは跳躍してかわし、左手をセラに向ける。
「雷属性初級魔術!」
ゼトラが放った雷の球を回避したセラは再び魔力を高める。
「風属性上級魔術!」
セラが作り出した真空の刃がゼトラに迫る。
「防御膜魔術!」
風属性上級魔術はゼトラをとらえるが、詠唱した防御魔術と鎧の効果でほとんどダメージを与えることはできない。
(魔術攻撃はほとんど効果的なさそうですわね……)
セラは唇を噛む。魔術による攻撃を得意とするセラにとっては天敵ともいえる存在である。
「ぬぉりゃあ!」
ウィナーがクレイモアを手に斬りかかる。ゼトラは聖剣エクスカリバーでそれを受け止める。
「むぅぅん!!」
ウィナーはクレイモアを握る手にさらに力を込める。
(くっ、馬鹿力が!)
押し負けたゼトラの頬をクレイモアの切っ先が掠めていく。
「光属性中級魔術!!」
ゼトラは左手をウィナーに向け、攻撃魔術を詠唱する。生じた光の矢はウィナーの右肩を貫通した。
「ぐあぁ!!」
ウィナーは流血する傷口を押さえて後方によろよろと移動する。
「死ね!」
ゼトラはこの機を逃さず聖剣エクスカリバーをウィナーの首もと目掛けて振りかざした。
キィン!
アルフォスの魔剣カラドボルグがゼトラの剣を弾く。
「ちっ!」
バランスを崩したゼトラは舌打ちをして後方に飛び退く。
「させるか!」
アルフォスはさらに踏み込んで追撃にでる。
魔剣カラドボルグの紅い剣身が数度閃く。
「紅雷!」
ゼトラの鎧に接触した瞬間を狙って魔剣カラドボルグの魔力を解放する。
「ぐぁぁぁぁぁ!!」
ゼトラは叫んで片膝をつく。アルフォスはさらに魔剣カラドボルグを振るう。
「くそっ!」
すぐさま回避行動にでたゼトラだったが、魔剣カラドボルグが左上腕部を斬りつける。だが、傷口はそれほど深くはなかった。
「アルフォス……貴様ぁ!」
怒りの相好となったゼトラは聖剣エクスカリバーを振るって反撃してくる。幾度も斬り結び、激しい攻防戦を繰り広げるアルフォスとゼトラ。その間にセラはウィナーに治癒初級魔術をかける。
「すまねぇな、セラ嬢ちゃん」
「そんなことより、あいつの鎧は相当に厄介ですわね……」
「ああ。おまけに剣の腕も立つみてぇだな……」
「ですが、完全無欠というわけではありませんわ。先ほどアルフォス様がなさったように至近距離からの魔力攻撃なら効果がありそうですわ」
「なるほど。そんじゃ、オレとアルフォスの旦那が時間を稼いでる間にセラ嬢ちゃんお得意の火属性最上級魔術の準備を整えるんだな!?」
「おバカさん! 毎回、同じようにして勝てるなら苦労しませんわ」
「じゃあ、どうするんだよ?」
「まずはあなたにはアルフォス様に加勢してもらいますわ。おそらくアルフォス様も同じことを考えておられますわ。いいですの……」
セラはウィナーに作戦の説明をする。
「……よし! 決まりだな。そんじゃ、オレはアルフォスの旦那に加勢してくるぜ!」
作戦を聞いたウィナーはクレイモアを手にゼトラに立ち向かっていく。
セラが放った炎の弾丸がゼトラに迫る。ゼトラは跳躍してかわし、左手をセラに向ける。
「雷属性初級魔術!」
ゼトラが放った雷の球を回避したセラは再び魔力を高める。
「風属性上級魔術!」
セラが作り出した真空の刃がゼトラに迫る。
「防御膜魔術!」
風属性上級魔術はゼトラをとらえるが、詠唱した防御魔術と鎧の効果でほとんどダメージを与えることはできない。
(魔術攻撃はほとんど効果的なさそうですわね……)
セラは唇を噛む。魔術による攻撃を得意とするセラにとっては天敵ともいえる存在である。
「ぬぉりゃあ!」
ウィナーがクレイモアを手に斬りかかる。ゼトラは聖剣エクスカリバーでそれを受け止める。
「むぅぅん!!」
ウィナーはクレイモアを握る手にさらに力を込める。
(くっ、馬鹿力が!)
押し負けたゼトラの頬をクレイモアの切っ先が掠めていく。
「光属性中級魔術!!」
ゼトラは左手をウィナーに向け、攻撃魔術を詠唱する。生じた光の矢はウィナーの右肩を貫通した。
「ぐあぁ!!」
ウィナーは流血する傷口を押さえて後方によろよろと移動する。
「死ね!」
ゼトラはこの機を逃さず聖剣エクスカリバーをウィナーの首もと目掛けて振りかざした。
キィン!
アルフォスの魔剣カラドボルグがゼトラの剣を弾く。
「ちっ!」
バランスを崩したゼトラは舌打ちをして後方に飛び退く。
「させるか!」
アルフォスはさらに踏み込んで追撃にでる。
魔剣カラドボルグの紅い剣身が数度閃く。
「紅雷!」
ゼトラの鎧に接触した瞬間を狙って魔剣カラドボルグの魔力を解放する。
「ぐぁぁぁぁぁ!!」
ゼトラは叫んで片膝をつく。アルフォスはさらに魔剣カラドボルグを振るう。
「くそっ!」
すぐさま回避行動にでたゼトラだったが、魔剣カラドボルグが左上腕部を斬りつける。だが、傷口はそれほど深くはなかった。
「アルフォス……貴様ぁ!」
怒りの相好となったゼトラは聖剣エクスカリバーを振るって反撃してくる。幾度も斬り結び、激しい攻防戦を繰り広げるアルフォスとゼトラ。その間にセラはウィナーに治癒初級魔術をかける。
「すまねぇな、セラ嬢ちゃん」
「そんなことより、あいつの鎧は相当に厄介ですわね……」
「ああ。おまけに剣の腕も立つみてぇだな……」
「ですが、完全無欠というわけではありませんわ。先ほどアルフォス様がなさったように至近距離からの魔力攻撃なら効果がありそうですわ」
「なるほど。そんじゃ、オレとアルフォスの旦那が時間を稼いでる間にセラ嬢ちゃんお得意の火属性最上級魔術の準備を整えるんだな!?」
「おバカさん! 毎回、同じようにして勝てるなら苦労しませんわ」
「じゃあ、どうするんだよ?」
「まずはあなたにはアルフォス様に加勢してもらいますわ。おそらくアルフォス様も同じことを考えておられますわ。いいですの……」
セラはウィナーに作戦の説明をする。
「……よし! 決まりだな。そんじゃ、オレはアルフォスの旦那に加勢してくるぜ!」
作戦を聞いたウィナーはクレイモアを手にゼトラに立ち向かっていく。
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