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4章 ラミーネル攻略戦
57話 アルフォスVSテイラ
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アルフォスは怪物に変貌した、顔見知りの兵士を見つめる。
「さあ、アルフォス君、死んでもらうよ!」
テイラは太く逞しい足で地面を蹴り、瞬時にアルフォスの眼前まで移動する。
(速い!)
予想以上の素早さを見せるテイラに反応が後れる。
ゴッ!
テイラの右拳がアルフォスの左頬を殴り付ける。
吹っ飛ばされたアルフォスは受け身をとって着地する。口元には血が滲んでいた。
「まだまだいくよ、アルフォス君!!」
テイラは再び突進する。
「水刃!」
アルフォスは聖剣エクスカリバーの魔力を解放し、圧縮された水の刃を放つ。しかし、テイラは跳躍してかわし、背中の翼を羽ばたかせ飛翔し、アルフォスに狙いを定めて急降下してくる。
アルフォスは横っ飛びにテイラの爪攻撃をかわし、魔剣カラドボルグの魔力を解放する。
「紅雷!」
紅い雷がテイラを襲う。が、テイラは翼をはためかせて再び飛翔し、紅雷を回避する。
「ふふ、あまいよ、アルフォス君!」
飛翔したテイラは余裕の笑みを浮かべて視線を足元へと移す。
「ぐあっ!?」
突然の激痛にテイラは落下する。アルフォスが紅雷の直後に放った水刃がテイラの左の翼を直撃したのだ。
「ちぃ……」
落下中に体勢を立て直して着地したテイラに聖剣エクスカリバーと魔剣カラドボルグの斬撃が次々に繰り出される。
聖剣と魔剣の斬撃をくらい、顔をゆがめるテイラの胸にX字の傷が深々と刻まれ、赤い血が流れ出ていた。
テイラは大きく開いた口をアルフォスに向ける。
(なんだ?)
アルフォスは警戒して間合いをとった。その直後、テイラの口の中から魔力の塊が放出される。
(くっ…)
咄嗟に上体を反らせて回避したアルフォスは魔剣カラドボルグと聖剣エクスカリバーを構える。
「アルフォス!」
テイラは怒りを顕にして両手の爪でアルフォスを引っ掻こうと攻撃してくる。速く鋭い攻撃はアルフォスの身体中を傷つけ、衣服に血の染みをつけていく。
「死ね、アルフォス!!」
テイラはアルフォスの喉元を爪で引き裂こうと攻撃する。
アルフォスは素早くしゃがんで攻撃をかわし、直後に聖剣エクスカリバーをテイラの腹部に突き刺す。
「ぎゃあっ!!」
悲鳴をあげるテイラにかまうことなく、聖剣を引き抜き、魔剣カラドボルグを横に一閃する。
「水刃!!」
血飛沫をあげて後退するテイラにとどめの一撃を繰り出す。水刃は上半身と下半身に分断した。
「強……く…なっ……た……な…。ア…ル……フォ…ス……君……」
倒れたテイラの上半身をアルフォスは見下ろす。
「僕…は…もう……ダ…メ……だ…。ま……だ…死に……た…く……」
そこまでだった。息絶えたテイラの瞳からこぼれた一筋の涙が頬を伝う。
「さあ、アルフォス君、死んでもらうよ!」
テイラは太く逞しい足で地面を蹴り、瞬時にアルフォスの眼前まで移動する。
(速い!)
予想以上の素早さを見せるテイラに反応が後れる。
ゴッ!
テイラの右拳がアルフォスの左頬を殴り付ける。
吹っ飛ばされたアルフォスは受け身をとって着地する。口元には血が滲んでいた。
「まだまだいくよ、アルフォス君!!」
テイラは再び突進する。
「水刃!」
アルフォスは聖剣エクスカリバーの魔力を解放し、圧縮された水の刃を放つ。しかし、テイラは跳躍してかわし、背中の翼を羽ばたかせ飛翔し、アルフォスに狙いを定めて急降下してくる。
アルフォスは横っ飛びにテイラの爪攻撃をかわし、魔剣カラドボルグの魔力を解放する。
「紅雷!」
紅い雷がテイラを襲う。が、テイラは翼をはためかせて再び飛翔し、紅雷を回避する。
「ふふ、あまいよ、アルフォス君!」
飛翔したテイラは余裕の笑みを浮かべて視線を足元へと移す。
「ぐあっ!?」
突然の激痛にテイラは落下する。アルフォスが紅雷の直後に放った水刃がテイラの左の翼を直撃したのだ。
「ちぃ……」
落下中に体勢を立て直して着地したテイラに聖剣エクスカリバーと魔剣カラドボルグの斬撃が次々に繰り出される。
聖剣と魔剣の斬撃をくらい、顔をゆがめるテイラの胸にX字の傷が深々と刻まれ、赤い血が流れ出ていた。
テイラは大きく開いた口をアルフォスに向ける。
(なんだ?)
アルフォスは警戒して間合いをとった。その直後、テイラの口の中から魔力の塊が放出される。
(くっ…)
咄嗟に上体を反らせて回避したアルフォスは魔剣カラドボルグと聖剣エクスカリバーを構える。
「アルフォス!」
テイラは怒りを顕にして両手の爪でアルフォスを引っ掻こうと攻撃してくる。速く鋭い攻撃はアルフォスの身体中を傷つけ、衣服に血の染みをつけていく。
「死ね、アルフォス!!」
テイラはアルフォスの喉元を爪で引き裂こうと攻撃する。
アルフォスは素早くしゃがんで攻撃をかわし、直後に聖剣エクスカリバーをテイラの腹部に突き刺す。
「ぎゃあっ!!」
悲鳴をあげるテイラにかまうことなく、聖剣を引き抜き、魔剣カラドボルグを横に一閃する。
「水刃!!」
血飛沫をあげて後退するテイラにとどめの一撃を繰り出す。水刃は上半身と下半身に分断した。
「強……く…なっ……た……な…。ア…ル……フォ…ス……君……」
倒れたテイラの上半身をアルフォスは見下ろす。
「僕…は…もう……ダ…メ……だ…。ま……だ…死に……た…く……」
そこまでだった。息絶えたテイラの瞳からこぼれた一筋の涙が頬を伝う。
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