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4章 ラミーネル攻略戦
67話 アルフォスVSゼトラ④
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アルフォス床を蹴ってゼトラとの間合いを詰める。
ゼトラはすぐに後退しながら神槍グングニルを投げる。
キィィンッ
アルフォスの聖剣エクスカリバーが神槍グングニルを弾く。アルフォスはさらに踏み込み、ゼトラとの間合いを狭め、魔剣カラドボルグを横に一閃した。
「無駄だ!」
カラドボルグは黄金の鎧に弾かれ、ゼトラにダメージを与えることはできない。
背後からはグングニルがアルフォスの後頭部を狙って飛んでくる。それをエクスカリバーで弾きつつ、カラドボルグの魔力を解放する。
発生した紅い雷はゼトラの頬を掠めた。
(なるほど。やはり、防具を着けていない頭部を狙いますか)
ゼトラは余裕の態度を崩さない。流し込んだ魔力が底をつく前に神槍グングニルを一度手元に戻す。
しかし、グングニルが手元にかえってこない。いや、戻せないのだ。アルフォスの聖剣エクスカリバーと魔剣カラドボルグを巧みに使った連続攻撃により、神槍グングニルは弾かれて思い通りに動かせない。
(くそっ!)
ゼトラに焦りが生じる。もうすぐ神槍グングニルに流し込んだ魔力が尽きる。そうなれば遠隔操作は不可能となり、ゼトラの攻撃力は著しく低下してしまう。
(だったら、こっちから動くまでです!)
ゼトラは床を強く蹴って神槍グングニルの動きを制限しているアルフォスに迫る。
「水刃!」
ゼトラの行動を予測していたアルフォスは水刃を放って牽制する。
(おのれぇ!!)
ますます焦りを募らせたゼトラは横っ跳びにかわす。
「紅雷!」
アルフォスの攻撃は続く。聖剣エクスカリバーで神槍グングニルの動きを制し、魔剣カラドボルグの魔力を解放する。生じた紅い雷はまたしてもゼトラの頭に掠める。
ガラァァン……
遂に魔力が尽きた神槍グングニルは床に落下した。
(くそっ!……くそっ!……くそっ!……くそっ!)
武器を失くし、ゼトラの焦りは最高潮に達する。それが隙を生じさせた。
アルフォスは聖剣エクスカリバーと魔剣カラドボルグに自らの魔力を流し込む。エクスカリバーは蒼く、カラドボルグは紅く輝いた。
(な、なんだ!?)
「うぉぉぉぉぉっ!!」
アルフォスは吼え、怒涛の連続攻撃をゼトラが纏っている黄金の鎧に叩き込む。
ガガガガガガガガガッ!!
ゼトラは激烈な勢いで繰り出される斬撃を回避できず、無詠唱による防御膜魔術を自らに施すにとどまる。
「がはっ!」
嵐のような斬撃の最後に胸郭に蹴りを撃ち込まれたゼトラは吹き飛び、背中から円柱に激突し、床に片膝をつく。しかし、いくらかのかすり傷は負ったもののダメージは軽い。
「残念でしたね。僕にはこの黄金の鎧があるんですよ? お忘れでしたか?」
ゼトラは口角を上げて立ち上がる。
パキパキ……ガシャァァァンッ
あっという間の出来事だった。黄金の鎧に亀裂がはいったと思った瞬間、それは瞬く間に鎧全体に広がり、遂に黄金の鎧は破壊されて崩れ落ちた。
ゼトラはすぐに後退しながら神槍グングニルを投げる。
キィィンッ
アルフォスの聖剣エクスカリバーが神槍グングニルを弾く。アルフォスはさらに踏み込み、ゼトラとの間合いを狭め、魔剣カラドボルグを横に一閃した。
「無駄だ!」
カラドボルグは黄金の鎧に弾かれ、ゼトラにダメージを与えることはできない。
背後からはグングニルがアルフォスの後頭部を狙って飛んでくる。それをエクスカリバーで弾きつつ、カラドボルグの魔力を解放する。
発生した紅い雷はゼトラの頬を掠めた。
(なるほど。やはり、防具を着けていない頭部を狙いますか)
ゼトラは余裕の態度を崩さない。流し込んだ魔力が底をつく前に神槍グングニルを一度手元に戻す。
しかし、グングニルが手元にかえってこない。いや、戻せないのだ。アルフォスの聖剣エクスカリバーと魔剣カラドボルグを巧みに使った連続攻撃により、神槍グングニルは弾かれて思い通りに動かせない。
(くそっ!)
ゼトラに焦りが生じる。もうすぐ神槍グングニルに流し込んだ魔力が尽きる。そうなれば遠隔操作は不可能となり、ゼトラの攻撃力は著しく低下してしまう。
(だったら、こっちから動くまでです!)
ゼトラは床を強く蹴って神槍グングニルの動きを制限しているアルフォスに迫る。
「水刃!」
ゼトラの行動を予測していたアルフォスは水刃を放って牽制する。
(おのれぇ!!)
ますます焦りを募らせたゼトラは横っ跳びにかわす。
「紅雷!」
アルフォスの攻撃は続く。聖剣エクスカリバーで神槍グングニルの動きを制し、魔剣カラドボルグの魔力を解放する。生じた紅い雷はまたしてもゼトラの頭に掠める。
ガラァァン……
遂に魔力が尽きた神槍グングニルは床に落下した。
(くそっ!……くそっ!……くそっ!……くそっ!)
武器を失くし、ゼトラの焦りは最高潮に達する。それが隙を生じさせた。
アルフォスは聖剣エクスカリバーと魔剣カラドボルグに自らの魔力を流し込む。エクスカリバーは蒼く、カラドボルグは紅く輝いた。
(な、なんだ!?)
「うぉぉぉぉぉっ!!」
アルフォスは吼え、怒涛の連続攻撃をゼトラが纏っている黄金の鎧に叩き込む。
ガガガガガガガガガッ!!
ゼトラは激烈な勢いで繰り出される斬撃を回避できず、無詠唱による防御膜魔術を自らに施すにとどまる。
「がはっ!」
嵐のような斬撃の最後に胸郭に蹴りを撃ち込まれたゼトラは吹き飛び、背中から円柱に激突し、床に片膝をつく。しかし、いくらかのかすり傷は負ったもののダメージは軽い。
「残念でしたね。僕にはこの黄金の鎧があるんですよ? お忘れでしたか?」
ゼトラは口角を上げて立ち上がる。
パキパキ……ガシャァァァンッ
あっという間の出来事だった。黄金の鎧に亀裂がはいったと思った瞬間、それは瞬く間に鎧全体に広がり、遂に黄金の鎧は破壊されて崩れ落ちた。
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