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4章 ラミーネル攻略戦
70話 解放されし魔腕の力
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「うぉぉぉぉ!」
アルフォスが聖剣エクスカリバーと魔剣カラドボルグによる連続斬撃を繰り出す。
「ふふふ……。なかなかいい太刀筋ですね」
シャイアはその全てを受け流しながら、なお余裕の表情を変えない。
セラが鞭を手に攻撃に加わる。
「あらあら。その程度では私は倒せませんよ?」
セラの鞭を避けながらシャイアが言いつつ、光属性中級広域魔術を無詠唱発動させる。
アルフォスとセラは、光の渦に巻き込まれ、体は傷つき、吹き飛ばされて背中を壁に打ち付ける。
「ぜぇぇいっ!」
ウィナーはクレイモアを横に凪いだ。しかし、虚しく空を裂くのみである。
シャイアはウィナーの左肩に指先を近付けると火属性上級魔術を無詠唱発動する。
「ぬぁぁぁぁぁっ!!」
ウィナーが絶叫する。発射された炎の弾丸はウィナーの肩を貫通し、壁を焦がす。
「水刃!」
アルフォスは聖剣エクスカリバーの魔力を解放した。だが、シャイアは神槍グングニルを一閃してあっさりと水刃を粉砕してしまう。
直後、アルフォスは再び聖剣と魔剣で連続して斬撃を繰り出していくが、やはり全て受け流されてしまい、ダメージを与えることができない。
その隙にセラはウィナーに治癒初級魔術をかける。
「でやぁぁぁぁぁ!!」
アルフォスは渾身の力で聖剣と魔剣をX字に振り下ろす。
ガキィッ
シャイアは神槍グングニルで受け止めたが、そのままベランダへと弾き飛ばされた。
「うぉぉぉぉ!」
アルフォスは追撃の手を緩めない。さらなる斬撃の嵐を浴びせかける。
(へぇ。ここにきて攻撃のキレが増してきているわね……。これも世界に名高い騎士ウォレンの血筋なのかしら?)
「流風」
シャイアが神槍グングニルを魔力を解放しつつ振りかざす。巻き起こった真空の渦はアルフォスの身体中を切り刻みながら吹き飛ばす。
「雷属性上級魔術!」
セラがベランダに飛び出すと同時に右手で雷の弾丸を発射した。が、放たれた弾丸は難なく避けられてしまう。
そこを狙ってセラは鞭を振るう。速さと柔軟さを兼ね備えたセラの鞭さばきにシャイアは避けきれない。やむなく防御膜魔術を無詠唱発動して防御する。
そこをウィナーのクレイモアが、アルフォスの聖剣エクスカリバーと魔剣カラドボルグがほぼ同時に斬りつける。
「火属性最上級魔術!」
さらにセラが得意の火炎系魔術を撃つ。
シャイアは吹き飛びベランダの手すりを破壊して落下する。
「殺ったか!?」
ウィナーが期待を込めて声を発するが、アルフォスとセラは険しい表情のままだ。アルフォスはすぐに魔剣カラドボルグを背中の鞘に納める。
「ふふふふふ…。さすがにちょっぴりはがんばりますね」
飛空魔術を無詠唱発動させ、シャイアが浮かび上がってくる。
(奥の手を出すしかないか……)
アルフォスは右腕の魔腕をシャイアに向けてかざす。それと並行して左眼の魔眼の力を解放する。
(なに!?)
シャイアは一瞬身動きがとれず、初めて焦りが表情に表れる。
「終わりだ!!」
アルフォスは続けざまに魔腕の力を解き放った。周囲は黒い暴風が吹き荒れ、シャイアから急激に生命力を奪いさっていく。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
絶叫するシャイアが吹き荒ぶ黒い暴風の中に消えた。
「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」
アルフォスは魔腕の力を鎮めると、その場に座り込む。
「アルフォス様!?」
「アルフォスの旦那!?」
セラとウィナーがアルフォスに駆け寄る。
「……すまない……あと…は……任せ…た……」
アルフォスはそれだけ言うと深い眠りについた。
アルフォスが聖剣エクスカリバーと魔剣カラドボルグによる連続斬撃を繰り出す。
「ふふふ……。なかなかいい太刀筋ですね」
シャイアはその全てを受け流しながら、なお余裕の表情を変えない。
セラが鞭を手に攻撃に加わる。
「あらあら。その程度では私は倒せませんよ?」
セラの鞭を避けながらシャイアが言いつつ、光属性中級広域魔術を無詠唱発動させる。
アルフォスとセラは、光の渦に巻き込まれ、体は傷つき、吹き飛ばされて背中を壁に打ち付ける。
「ぜぇぇいっ!」
ウィナーはクレイモアを横に凪いだ。しかし、虚しく空を裂くのみである。
シャイアはウィナーの左肩に指先を近付けると火属性上級魔術を無詠唱発動する。
「ぬぁぁぁぁぁっ!!」
ウィナーが絶叫する。発射された炎の弾丸はウィナーの肩を貫通し、壁を焦がす。
「水刃!」
アルフォスは聖剣エクスカリバーの魔力を解放した。だが、シャイアは神槍グングニルを一閃してあっさりと水刃を粉砕してしまう。
直後、アルフォスは再び聖剣と魔剣で連続して斬撃を繰り出していくが、やはり全て受け流されてしまい、ダメージを与えることができない。
その隙にセラはウィナーに治癒初級魔術をかける。
「でやぁぁぁぁぁ!!」
アルフォスは渾身の力で聖剣と魔剣をX字に振り下ろす。
ガキィッ
シャイアは神槍グングニルで受け止めたが、そのままベランダへと弾き飛ばされた。
「うぉぉぉぉ!」
アルフォスは追撃の手を緩めない。さらなる斬撃の嵐を浴びせかける。
(へぇ。ここにきて攻撃のキレが増してきているわね……。これも世界に名高い騎士ウォレンの血筋なのかしら?)
「流風」
シャイアが神槍グングニルを魔力を解放しつつ振りかざす。巻き起こった真空の渦はアルフォスの身体中を切り刻みながら吹き飛ばす。
「雷属性上級魔術!」
セラがベランダに飛び出すと同時に右手で雷の弾丸を発射した。が、放たれた弾丸は難なく避けられてしまう。
そこを狙ってセラは鞭を振るう。速さと柔軟さを兼ね備えたセラの鞭さばきにシャイアは避けきれない。やむなく防御膜魔術を無詠唱発動して防御する。
そこをウィナーのクレイモアが、アルフォスの聖剣エクスカリバーと魔剣カラドボルグがほぼ同時に斬りつける。
「火属性最上級魔術!」
さらにセラが得意の火炎系魔術を撃つ。
シャイアは吹き飛びベランダの手すりを破壊して落下する。
「殺ったか!?」
ウィナーが期待を込めて声を発するが、アルフォスとセラは険しい表情のままだ。アルフォスはすぐに魔剣カラドボルグを背中の鞘に納める。
「ふふふふふ…。さすがにちょっぴりはがんばりますね」
飛空魔術を無詠唱発動させ、シャイアが浮かび上がってくる。
(奥の手を出すしかないか……)
アルフォスは右腕の魔腕をシャイアに向けてかざす。それと並行して左眼の魔眼の力を解放する。
(なに!?)
シャイアは一瞬身動きがとれず、初めて焦りが表情に表れる。
「終わりだ!!」
アルフォスは続けざまに魔腕の力を解き放った。周囲は黒い暴風が吹き荒れ、シャイアから急激に生命力を奪いさっていく。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
絶叫するシャイアが吹き荒ぶ黒い暴風の中に消えた。
「はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…」
アルフォスは魔腕の力を鎮めると、その場に座り込む。
「アルフォス様!?」
「アルフォスの旦那!?」
セラとウィナーがアルフォスに駆け寄る。
「……すまない……あと…は……任せ…た……」
アルフォスはそれだけ言うと深い眠りについた。
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