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良い報告と悪い報告
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その日、お付きの女騎士ギアンテも訝しむほどにイェレミアス王子は上機嫌であった。
「いえ、僕はいつもこんなじゃないですか? 気のせいですよ。ただ、やはり親子というものはいいものだなあ、と」
理由を尋ねてもイェレミアスは何があったかは話さない。ただ、にこにこして当たり障りのない話をするのみ。母、王妃インシュラとの間に何かあったのか。しかしそれは誰にも分からない。
「お母様との間には、これからあるんですよ。ああ、楽しみだなあ。お母様の喜ぶ顔が目に浮かぶようです」
結局彼から何も核心的な話は聞くことができなかったのでギアンテは追及を諦めた。しかしこのイェレミアス王子の正体は村の少年ヤルノのはず。それをインシュラに打ち明けたのかどうかは彼女には分からなかったが、インシュラからはそのことについて何か相談があるわけでもない。もし気付いてしまえば自分と同じように大変なショックを受けるだろうが、そんな様子もないのでまだなのだろう、とだけ思った。
それよりも、彼女自身の内面の変化でギアンテは手いっぱいであった。
本来なら受け止める事の出来る筈のない、敬愛する王子の死、それも自分自身の手によってもたらされた。
そのこと自体はとうの昔に分かっているのだが、自分で受け入れることができず、頭では分かっていても心が理解してくれない。分かっていながらも、分からない。彼女の中で彼はヤルノであるような、イェレミアスであるような。なんとも曖昧な夢と現の間で心が揺れ動き、認識を歪めていた。
誰かが「お前は今、正気ではない」と指摘してくれればまだ救いがあったのだろうか。
その日の夜、イェレミアス王子は母の部屋を訪ねて行った。
「どうかしたのですか、イェレミアス」
妙に機嫌のいい息子に王妃インシュラは尋ねる。ヤルノの死後、不安定な雰囲気を見せていたイェレミアスがこんな態度を見せるのは初めてであり、彼女も訝しんでいる。
「お母様にいい報告ができるので、柄にもなくうれしくなってしまいまして……きっとお母様も、喜んでいただけると思います」
「まあ、もしかしてノーモル公のことかしら?」
訝しんではいたものの、しかし自分の愛する息子が上機嫌で嫌になるはずがないインシュラも、自然と笑みがこぼれた。あの件以降大分様子がおかしかったが、また以前のような朗らかな息子に戻ってくれるのだろうと。
そして最後に話したのは、まさに今口に出したノーモル公の事であった。政治力学上どうしても助力の必要な相手であることは重々承知。それでもノーモル公は彼女の忌み嫌う『古い体制』側の人間でもあるのだ。そこに何か進展があったのか。
「オーガン家とは息子のウォホール殿と親しくさせていただいていますからね。もはや公に無理して頭を下げる必要はありません。ウォホール殿は穏やかで、常識的な判断の出来る方ですよ」
例の、イェレミアスが会談の途中で激怒してしまった晩餐会からは二週間ほどが過ぎ、その間もウォホールとは幾度か会談の場を設けている。
インシュラは少し不安になった。その程度で現公爵の影響力を無視できるはずがないのだ。そんな楽天的な事を考えているのなら、少し考えが浅すぎる、と。
「まあ、言ってみればノーモル公はもう用済み、といったところです」
そう言いながらイェレミアスは椅子の後ろに置いてあった少し大きめのクラブバッグを膝の上に乗せ、何やらごそごそと探り始めた。
「お母様が不安になる気持ちも分かりますが、これを見ればきっとそれも払拭されることでしょう。どうぞ、御覧ください」
「ひっ……!?」
クラブバッグの口を大きく開けて、その中身をイェレミアスは母の方に見せた。そして、そのあまりにも非現実的な光景に、椅子に座ったままインシュラはのけ反り、椅子から転げ落ちてしまった。
「あっ、すいません。驚かせてしまいましたか。先に何が入ってるか言った方がよかったですかね? でも、びっくりさせたかったのは確かなんですよ。お母様なら、きっと喜ぶと思ったので……」
腰が抜けてしまい、立ち上がることも、その場を動くこともできない王妃インシュラ。恐怖のあまり悲鳴を上げる事すらできないようだ。口をぱくぱくとさせて、声なき声で助けを呼んでいる。
イェレミアスにはその行動がよく理解できなかったようで、もう一度大きくクラブバッグの口を大きく開けて中身をよく見せた。
「ほら、お母様。ノーモル公とその娘、キシュクシュの首ですよ」
クラブバッグの中に入っていたのは、確かにオーガン親子の生首であった。焦点の合ってない目、だらしなく半開きになった口。そこから漏れ出ている舌。真っ暗なバッグの中で、親子仲睦まじく保管されていたのだ。
「氷室で保管していたとはいえ殺した時期が大分ズレてましたからね。おそらくこうやって綺麗な形で親子揃って見られるのも今日限り。そう考えると、とても貴重な時間ですよ。今この時は」
まるで美しい夕焼けの景色を見せるかのように自慢げに話すイェレミアス。過呼吸気味になっていたインシュラは大きく深呼吸をした後、つばを飲み込み、ようやく言葉を口にすることができた。
「だ……誰だ、お前は……」
ようやく確信が持てた。やはりこの目の前にいるのは、イェレミアス王子ではない。人かどうかも怪しい。王子の皮を被った獣か何かだと。
「誰だ、って酷いなあ、お母様。実の息子に向かって」
「お前は、イェレミアスではありませんね。イェレミアスをどこにやりました!」
問いかけるが、答えなど出ている。
イェレミアスでない、イェレミアスにそっくりな人物、そんなの一人しかいないではないか。そしてそれと同時に、本物のイェレミアスがどうなったのかの答えも出ている。
「どこにやったって……イェレミアスを殺したのはあなたとギアンテじゃないですか。こっちが聞きたいですよ。殺した僕をいったいどこに埋葬してくれたんですか? お墓はちゃんと作ってくれましたか?」
心の奥底に追いやっていた恐ろしい疑惑。可能性を知りつつも、考えないようにしていた過ち。
「そんな……イェレミアス……イェレミアス……うぅッ」
インシュラの瞳から大粒の涙がこぼれ、嗚咽を上げながら泣き出した。
「……ひどいな」
イェレミアスの顔から笑顔が消え、射すくめるような表情で母を見る。
「ヤルノが死んだときは、そんな涙なんか見せなかったじゃないですか……」
多分に怒気を孕んだ声。インシュラは激しく嗚咽を上げながらも、それに抗するように口を開く。
「ヤルノ、あなたは人間じゃない。人の情を解しない獣よ。誰もあなたを愛したりなんてしないわ」
「そんなことは、ない……あなたとギアンテは、僕の死を悲しんでいたはず、だ……」
「お前のような獣なんて誰が愛するものか!! たとえ親であってもお前のような怪物、毛嫌いしていたはずだ!! 過去からも未来からも呪われろ!! この悪魔め!!」
「獣……ですか」
静かな声。
その怒りだけは言外から伝わる冷たい声。
ヤルノはシャツを脱ぎ捨ててから、インシュラの髪を掴んで引き上げた。
「だったら、獣らしくしてあげようじゃないか」
そう言って王妃のベッドに彼女を投げ倒し、すぐにズボンと下着も脱いで素っ裸になった。
「ひっ、来ないで」
怒張した逸物を見せつけながらゆっくりとインシュラに近づく。
「そう邪険にしないでよ。あんたも本心じゃ思ってたんだろう? 美しい、愛する息子と結ばれたいと。その夢をかなえてあげようじゃありませんか」
「来ないで……いやッ……」
「人の命を何とも思わない獣同士、仲良くしようじゃありませんか」
「いえ、僕はいつもこんなじゃないですか? 気のせいですよ。ただ、やはり親子というものはいいものだなあ、と」
理由を尋ねてもイェレミアスは何があったかは話さない。ただ、にこにこして当たり障りのない話をするのみ。母、王妃インシュラとの間に何かあったのか。しかしそれは誰にも分からない。
「お母様との間には、これからあるんですよ。ああ、楽しみだなあ。お母様の喜ぶ顔が目に浮かぶようです」
結局彼から何も核心的な話は聞くことができなかったのでギアンテは追及を諦めた。しかしこのイェレミアス王子の正体は村の少年ヤルノのはず。それをインシュラに打ち明けたのかどうかは彼女には分からなかったが、インシュラからはそのことについて何か相談があるわけでもない。もし気付いてしまえば自分と同じように大変なショックを受けるだろうが、そんな様子もないのでまだなのだろう、とだけ思った。
それよりも、彼女自身の内面の変化でギアンテは手いっぱいであった。
本来なら受け止める事の出来る筈のない、敬愛する王子の死、それも自分自身の手によってもたらされた。
そのこと自体はとうの昔に分かっているのだが、自分で受け入れることができず、頭では分かっていても心が理解してくれない。分かっていながらも、分からない。彼女の中で彼はヤルノであるような、イェレミアスであるような。なんとも曖昧な夢と現の間で心が揺れ動き、認識を歪めていた。
誰かが「お前は今、正気ではない」と指摘してくれればまだ救いがあったのだろうか。
その日の夜、イェレミアス王子は母の部屋を訪ねて行った。
「どうかしたのですか、イェレミアス」
妙に機嫌のいい息子に王妃インシュラは尋ねる。ヤルノの死後、不安定な雰囲気を見せていたイェレミアスがこんな態度を見せるのは初めてであり、彼女も訝しんでいる。
「お母様にいい報告ができるので、柄にもなくうれしくなってしまいまして……きっとお母様も、喜んでいただけると思います」
「まあ、もしかしてノーモル公のことかしら?」
訝しんではいたものの、しかし自分の愛する息子が上機嫌で嫌になるはずがないインシュラも、自然と笑みがこぼれた。あの件以降大分様子がおかしかったが、また以前のような朗らかな息子に戻ってくれるのだろうと。
そして最後に話したのは、まさに今口に出したノーモル公の事であった。政治力学上どうしても助力の必要な相手であることは重々承知。それでもノーモル公は彼女の忌み嫌う『古い体制』側の人間でもあるのだ。そこに何か進展があったのか。
「オーガン家とは息子のウォホール殿と親しくさせていただいていますからね。もはや公に無理して頭を下げる必要はありません。ウォホール殿は穏やかで、常識的な判断の出来る方ですよ」
例の、イェレミアスが会談の途中で激怒してしまった晩餐会からは二週間ほどが過ぎ、その間もウォホールとは幾度か会談の場を設けている。
インシュラは少し不安になった。その程度で現公爵の影響力を無視できるはずがないのだ。そんな楽天的な事を考えているのなら、少し考えが浅すぎる、と。
「まあ、言ってみればノーモル公はもう用済み、といったところです」
そう言いながらイェレミアスは椅子の後ろに置いてあった少し大きめのクラブバッグを膝の上に乗せ、何やらごそごそと探り始めた。
「お母様が不安になる気持ちも分かりますが、これを見ればきっとそれも払拭されることでしょう。どうぞ、御覧ください」
「ひっ……!?」
クラブバッグの口を大きく開けて、その中身をイェレミアスは母の方に見せた。そして、そのあまりにも非現実的な光景に、椅子に座ったままインシュラはのけ反り、椅子から転げ落ちてしまった。
「あっ、すいません。驚かせてしまいましたか。先に何が入ってるか言った方がよかったですかね? でも、びっくりさせたかったのは確かなんですよ。お母様なら、きっと喜ぶと思ったので……」
腰が抜けてしまい、立ち上がることも、その場を動くこともできない王妃インシュラ。恐怖のあまり悲鳴を上げる事すらできないようだ。口をぱくぱくとさせて、声なき声で助けを呼んでいる。
イェレミアスにはその行動がよく理解できなかったようで、もう一度大きくクラブバッグの口を大きく開けて中身をよく見せた。
「ほら、お母様。ノーモル公とその娘、キシュクシュの首ですよ」
クラブバッグの中に入っていたのは、確かにオーガン親子の生首であった。焦点の合ってない目、だらしなく半開きになった口。そこから漏れ出ている舌。真っ暗なバッグの中で、親子仲睦まじく保管されていたのだ。
「氷室で保管していたとはいえ殺した時期が大分ズレてましたからね。おそらくこうやって綺麗な形で親子揃って見られるのも今日限り。そう考えると、とても貴重な時間ですよ。今この時は」
まるで美しい夕焼けの景色を見せるかのように自慢げに話すイェレミアス。過呼吸気味になっていたインシュラは大きく深呼吸をした後、つばを飲み込み、ようやく言葉を口にすることができた。
「だ……誰だ、お前は……」
ようやく確信が持てた。やはりこの目の前にいるのは、イェレミアス王子ではない。人かどうかも怪しい。王子の皮を被った獣か何かだと。
「誰だ、って酷いなあ、お母様。実の息子に向かって」
「お前は、イェレミアスではありませんね。イェレミアスをどこにやりました!」
問いかけるが、答えなど出ている。
イェレミアスでない、イェレミアスにそっくりな人物、そんなの一人しかいないではないか。そしてそれと同時に、本物のイェレミアスがどうなったのかの答えも出ている。
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心の奥底に追いやっていた恐ろしい疑惑。可能性を知りつつも、考えないようにしていた過ち。
「そんな……イェレミアス……イェレミアス……うぅッ」
インシュラの瞳から大粒の涙がこぼれ、嗚咽を上げながら泣き出した。
「……ひどいな」
イェレミアスの顔から笑顔が消え、射すくめるような表情で母を見る。
「ヤルノが死んだときは、そんな涙なんか見せなかったじゃないですか……」
多分に怒気を孕んだ声。インシュラは激しく嗚咽を上げながらも、それに抗するように口を開く。
「ヤルノ、あなたは人間じゃない。人の情を解しない獣よ。誰もあなたを愛したりなんてしないわ」
「そんなことは、ない……あなたとギアンテは、僕の死を悲しんでいたはず、だ……」
「お前のような獣なんて誰が愛するものか!! たとえ親であってもお前のような怪物、毛嫌いしていたはずだ!! 過去からも未来からも呪われろ!! この悪魔め!!」
「獣……ですか」
静かな声。
その怒りだけは言外から伝わる冷たい声。
ヤルノはシャツを脱ぎ捨ててから、インシュラの髪を掴んで引き上げた。
「だったら、獣らしくしてあげようじゃないか」
そう言って王妃のベッドに彼女を投げ倒し、すぐにズボンと下着も脱いで素っ裸になった。
「ひっ、来ないで」
怒張した逸物を見せつけながらゆっくりとインシュラに近づく。
「そう邪険にしないでよ。あんたも本心じゃ思ってたんだろう? 美しい、愛する息子と結ばれたいと。その夢をかなえてあげようじゃありませんか」
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