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日直である新多を教室で一人待つ透琉は、ぼーっと窓の外を見ていた。
校庭にあるイチョウ木の葉も淡く煤けている。冬はもうすぐそこに迫って来ている。
一月には本格的に受験が始まり、春には別れが待っている。
あとどれくらい、あの甘ったるい声で名を呼ばれるのだろうか――。
大学生になっても、就職しても、また並んで空を見上げて語らいたい。
それでも透琉は、受験日が近づくにつれてヒステリックになっていく寿美子を前にして、土岐家が抱える問題と向き合う覚悟が未だに悩んでいた。
「あのう、土岐くん。今ちょっと時間あるかな?」
物思いにふけっている透琉に話しかけてきたのは、クラスメイトの高木綾那だ。
夏休みも夏期講習を一緒に受けた一人で、ずっと透琉に勉強法を聞いてみたかったのだという。
高木と机をはさんで向かい合い話していると、他のクラスメイトも何人か集まって来て、いつの間にか透琉への質問大会になってしまった。
「はぁーあ、こんなに話しやすい人なら、土岐くんともっと早くに話してみれば良かったな。卒業までもうあと半年もないよ」
高木がそう言うと、皆が同意して頷いた。
「すみません。僕、話しかけ難いオーラ出てましたか……?」
「ち、違くて! 土岐くんを責めてるわけじゃないよ! 成績も三年間ずっと一位で、特別に仲が良い人もいないみたいだったから、誰も踏み込んじゃいけないのかな~って、みんな思ってたっていうか……。土岐くんを保護しよう、みたいな暗黙の同盟が組まれていたというか……」
「ど、同盟……? でもなんで高木さんは、今になって声をかけてくれたんですか?」
透琉がわからないと首を傾げると、高木は隣の女子と顔を見合わせて吹き出した。
「それは岡崎くんのおかげかな?」
「新多君の……? でも新多君は僕が一緒にいるせいで、あまりクラスの皆さんと関わらなくなったような気がするんですが……。人気者をひとりじめして、恨まれてはいないんでしょうか?」
「えーッ恨むとかないよ! 岡崎くんといる土岐くんは、良い意味で同級生って感じの顔で笑ったり怒ったりしていて、人間味が出てきたっていうか。それに土岐くんが岡崎くんを私達から遠ざけてたんじゃなくて、逆に岡崎くんが土岐くんを――……」
「高木さん?」
話している途中にも関わらず、皆の視線が教室の扉に注がれている。
視線の先にいたのは、日直の仕事を終えて職員室から戻って来た新多だった。
「おかえり、新多君」
「帰ろう、透琉」
新多は、昼休みのあとから少しばかり表情が暗い。自分も体調が悪いのに、無理をしてこちらを介抱してくれたのだろうか。
心配になった透琉は、急いでスクールバッグを肩にかけると、高木たちに手を振った。
「ごめんなさい。用事があるので、今日はもう……」
「あっ、うん。大丈夫だよ! バイバイ、土岐くんと……岡崎くん……」
高木の声が若干震えていたことも気になるが、今は新多の方が大事だ。
廊下に出ると、透琉は新多の背中を追いかけた。
「お待たせ。新多君、もしかして体調悪い?」
「ああ、いや……。てか、ごめん。他のやつらと話してたのに、邪魔したな」
体調不良ではないと知り安心した透琉は胸を撫で下ろした。
「ううん。新多君を待っている間だけって話だったから、大丈夫だよ。もしかして僕が何かしでかして、みんなから問い詰められてると思ったの?」
「そういうわけじゃねぇよ。ただ、囲まれて困ってるんじゃないかと思って」
「確かにビックリしたけど、新多君と話してる僕を見て、話しかけてくれたみたいだよ」
「どういうこと?」
「ずっと笑わないサイボーグだと思われていたみたい。でも、新多君と一緒にいる僕を見て、人間味が出て来たって。それで話しかけてみてもいいかなと思ったようだよ。新多君のおかげだね」
頬を赤く染めた新多は、目元を手で覆って俯く。
「そっか……。あー最悪……。勘違いで高木たちのことすげぇ睨んじゃった。明日、謝んないとな……」
「僕のこと心配してくれたんだよね。ありがとう。明日一緒にごめんなさいしよう」
「サンキュー。でも、やっぱ、あんま他の人とは、仲良くなんないで……ほしい、かも、的な……」
目元が潤んで、弱った表所の新多を見るのは初めてだ。
胸の奥がきゅうっと絞られるような感覚に襲われる。
「ど、どうして……?」
「だって、透琉の一番は、俺がいいじゃん!」
「一番……。一番の友達ってこと?」
「ああ~ッ! 今のやっぱ無しで! 流石にキツいって、やばすぎ……。ダサい。俺すげぇ重い……」
いつも飄々としていて余裕のある新多が、ここまで弱っているのは初めてだ。
何か嫌なことがあって心が沈んでいるのかもしれない。
透琉は、新多のカーディガンの袖をきゅっと握る。
「心配しないで! 新多君は、ずっと僕の一番だよ! オンリーワンでナンバーワンだから、順位なんて気にする必要ないし、不安になることなんてないよ。それに、前に新多君が言ってくれた意味、今ならわかるんだ……。一緒にいたいやつくらい、自分で選ばせろ――ってやつ。僕が新多君といたいから、いるんだよ」
卒業しても、一緒にいたい人は新多だけ。
自分で好きな道を選ぶには、抱えている問題を解決しなければならない。
これまで避けてきた負債もあるため、寿美子を説得にはそれ相応の時間と気力が必要になるだろう。
「なんだよぉ透琉~! なんか最近どんどんカッコよくなっていくな」
「ふふっ、やった。僕も最近自分のこと、ほんの少しだけど、好きになってきたんだ。新多君といる時の自分が一番自然体なんだと思う。誰かと食べるご飯は、こんなに美味しくて楽しいものなんだなぁって、新しい発見まであってさ。本当に感謝してる」
「俺、透琉の支えになれてんだ……」
「うん。僕よりも僕のことわかってる」
「……それは、俺がエスパーだからだったりして」
新多があまりにも真剣な表情をしていて、透琉は思わず息をのんだ。
トイレの鏡を隠して、なんでもない、と言っていた顔によく似ているし、声もわずかに震えていた。
またからかって、などといつものように受け流してはいけない。新多を傷つけたくはないのだ。
何と答えるのが正解か考えていると、沈黙が恐ろしかったのか、新多が先に口を開いた。
「ごめん、気持ちがわかる覚系の能力じゃない。でも、もし本当に俺に普通じゃない力があったら、透琉は……どうする?」
「ど、どうするも、僕は新多君の隣から離れるつもりは、毛頭ないけど……」
「バケモノでも?」
「バケモノって……。白くて、綺麗で、なんだか少し寂しそうな、はぐれ狼ってところかな? どんな新多君だって、僕がずっとそばにいるよ」
「本当に……?」
「約束する! 僕だって新多君を支えたい。守られるばかりじゃなくて、守ってあげたい。辛い時は僕を頼ってほしい。今日みたいに元気がない日こそ、新多君の力になりたいんだ。どうしたら新多君は嬉しい?」
気恥ずかしくもあるが、透琉は、しっかりと新多の目を見て本音を打ち明ける。
すると、もの凄い勢いで抱きしめられた。
苦しいと言って笑えば、こういう時は抱きしめ返すのがセオリーだと教えられたので、両腕を背中に回して正面から抱きしめ返した。
「感謝してるのは、俺の方だよ……」
頭の上からひとり言のような囁きが聞こえてきた。
透琉が顔を上げて視線を合わせると、新多は目を細めて幸せそうな顔で微笑んでいた。
校庭にあるイチョウ木の葉も淡く煤けている。冬はもうすぐそこに迫って来ている。
一月には本格的に受験が始まり、春には別れが待っている。
あとどれくらい、あの甘ったるい声で名を呼ばれるのだろうか――。
大学生になっても、就職しても、また並んで空を見上げて語らいたい。
それでも透琉は、受験日が近づくにつれてヒステリックになっていく寿美子を前にして、土岐家が抱える問題と向き合う覚悟が未だに悩んでいた。
「あのう、土岐くん。今ちょっと時間あるかな?」
物思いにふけっている透琉に話しかけてきたのは、クラスメイトの高木綾那だ。
夏休みも夏期講習を一緒に受けた一人で、ずっと透琉に勉強法を聞いてみたかったのだという。
高木と机をはさんで向かい合い話していると、他のクラスメイトも何人か集まって来て、いつの間にか透琉への質問大会になってしまった。
「はぁーあ、こんなに話しやすい人なら、土岐くんともっと早くに話してみれば良かったな。卒業までもうあと半年もないよ」
高木がそう言うと、皆が同意して頷いた。
「すみません。僕、話しかけ難いオーラ出てましたか……?」
「ち、違くて! 土岐くんを責めてるわけじゃないよ! 成績も三年間ずっと一位で、特別に仲が良い人もいないみたいだったから、誰も踏み込んじゃいけないのかな~って、みんな思ってたっていうか……。土岐くんを保護しよう、みたいな暗黙の同盟が組まれていたというか……」
「ど、同盟……? でもなんで高木さんは、今になって声をかけてくれたんですか?」
透琉がわからないと首を傾げると、高木は隣の女子と顔を見合わせて吹き出した。
「それは岡崎くんのおかげかな?」
「新多君の……? でも新多君は僕が一緒にいるせいで、あまりクラスの皆さんと関わらなくなったような気がするんですが……。人気者をひとりじめして、恨まれてはいないんでしょうか?」
「えーッ恨むとかないよ! 岡崎くんといる土岐くんは、良い意味で同級生って感じの顔で笑ったり怒ったりしていて、人間味が出てきたっていうか。それに土岐くんが岡崎くんを私達から遠ざけてたんじゃなくて、逆に岡崎くんが土岐くんを――……」
「高木さん?」
話している途中にも関わらず、皆の視線が教室の扉に注がれている。
視線の先にいたのは、日直の仕事を終えて職員室から戻って来た新多だった。
「おかえり、新多君」
「帰ろう、透琉」
新多は、昼休みのあとから少しばかり表情が暗い。自分も体調が悪いのに、無理をしてこちらを介抱してくれたのだろうか。
心配になった透琉は、急いでスクールバッグを肩にかけると、高木たちに手を振った。
「ごめんなさい。用事があるので、今日はもう……」
「あっ、うん。大丈夫だよ! バイバイ、土岐くんと……岡崎くん……」
高木の声が若干震えていたことも気になるが、今は新多の方が大事だ。
廊下に出ると、透琉は新多の背中を追いかけた。
「お待たせ。新多君、もしかして体調悪い?」
「ああ、いや……。てか、ごめん。他のやつらと話してたのに、邪魔したな」
体調不良ではないと知り安心した透琉は胸を撫で下ろした。
「ううん。新多君を待っている間だけって話だったから、大丈夫だよ。もしかして僕が何かしでかして、みんなから問い詰められてると思ったの?」
「そういうわけじゃねぇよ。ただ、囲まれて困ってるんじゃないかと思って」
「確かにビックリしたけど、新多君と話してる僕を見て、話しかけてくれたみたいだよ」
「どういうこと?」
「ずっと笑わないサイボーグだと思われていたみたい。でも、新多君と一緒にいる僕を見て、人間味が出て来たって。それで話しかけてみてもいいかなと思ったようだよ。新多君のおかげだね」
頬を赤く染めた新多は、目元を手で覆って俯く。
「そっか……。あー最悪……。勘違いで高木たちのことすげぇ睨んじゃった。明日、謝んないとな……」
「僕のこと心配してくれたんだよね。ありがとう。明日一緒にごめんなさいしよう」
「サンキュー。でも、やっぱ、あんま他の人とは、仲良くなんないで……ほしい、かも、的な……」
目元が潤んで、弱った表所の新多を見るのは初めてだ。
胸の奥がきゅうっと絞られるような感覚に襲われる。
「ど、どうして……?」
「だって、透琉の一番は、俺がいいじゃん!」
「一番……。一番の友達ってこと?」
「ああ~ッ! 今のやっぱ無しで! 流石にキツいって、やばすぎ……。ダサい。俺すげぇ重い……」
いつも飄々としていて余裕のある新多が、ここまで弱っているのは初めてだ。
何か嫌なことがあって心が沈んでいるのかもしれない。
透琉は、新多のカーディガンの袖をきゅっと握る。
「心配しないで! 新多君は、ずっと僕の一番だよ! オンリーワンでナンバーワンだから、順位なんて気にする必要ないし、不安になることなんてないよ。それに、前に新多君が言ってくれた意味、今ならわかるんだ……。一緒にいたいやつくらい、自分で選ばせろ――ってやつ。僕が新多君といたいから、いるんだよ」
卒業しても、一緒にいたい人は新多だけ。
自分で好きな道を選ぶには、抱えている問題を解決しなければならない。
これまで避けてきた負債もあるため、寿美子を説得にはそれ相応の時間と気力が必要になるだろう。
「なんだよぉ透琉~! なんか最近どんどんカッコよくなっていくな」
「ふふっ、やった。僕も最近自分のこと、ほんの少しだけど、好きになってきたんだ。新多君といる時の自分が一番自然体なんだと思う。誰かと食べるご飯は、こんなに美味しくて楽しいものなんだなぁって、新しい発見まであってさ。本当に感謝してる」
「俺、透琉の支えになれてんだ……」
「うん。僕よりも僕のことわかってる」
「……それは、俺がエスパーだからだったりして」
新多があまりにも真剣な表情をしていて、透琉は思わず息をのんだ。
トイレの鏡を隠して、なんでもない、と言っていた顔によく似ているし、声もわずかに震えていた。
またからかって、などといつものように受け流してはいけない。新多を傷つけたくはないのだ。
何と答えるのが正解か考えていると、沈黙が恐ろしかったのか、新多が先に口を開いた。
「ごめん、気持ちがわかる覚系の能力じゃない。でも、もし本当に俺に普通じゃない力があったら、透琉は……どうする?」
「ど、どうするも、僕は新多君の隣から離れるつもりは、毛頭ないけど……」
「バケモノでも?」
「バケモノって……。白くて、綺麗で、なんだか少し寂しそうな、はぐれ狼ってところかな? どんな新多君だって、僕がずっとそばにいるよ」
「本当に……?」
「約束する! 僕だって新多君を支えたい。守られるばかりじゃなくて、守ってあげたい。辛い時は僕を頼ってほしい。今日みたいに元気がない日こそ、新多君の力になりたいんだ。どうしたら新多君は嬉しい?」
気恥ずかしくもあるが、透琉は、しっかりと新多の目を見て本音を打ち明ける。
すると、もの凄い勢いで抱きしめられた。
苦しいと言って笑えば、こういう時は抱きしめ返すのがセオリーだと教えられたので、両腕を背中に回して正面から抱きしめ返した。
「感謝してるのは、俺の方だよ……」
頭の上からひとり言のような囁きが聞こえてきた。
透琉が顔を上げて視線を合わせると、新多は目を細めて幸せそうな顔で微笑んでいた。
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