(ほぼ)5分で読める怖い話

涼宮さん

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近所のやばい婆さん

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これは私が小学校に入りたての頃でした。

「○○君、いつになったらわかるの!!」
幼少期の頃、私はかなりの問題児でした。先生や親の言うことは逆らうものだ。みたいなことを考えていたと思います。そのせいで勉強は全くできず、簡単な小テストは毎回0点。しかし、運動神経だけは人一倍あったので、体育の授業や運動会などは活躍していました。

六月の梅雨時のことでした。
梅雨時ということもあり、雨がずっと続いていました。私は運動ができなくてかなりウズウズしていたと思います。
その日は久しぶりに晴れて、学校から帰るとすぐに公園へ出かけて、友達とドッヂボールをしていました。私の家の家の門限は五時でした。ですが、一緒に遊んでいた友達の家の門限が六時だったので、私は門限を破って遊んでいました。

気づくと時計は六時前でした。日は落ち、だんだんと暗くなってきていて、私は親に怒られると思い走って帰りました。私の家と公園は歩いて七分、走って五分くらいで着く位置です。

「ハァハァ、疲れた...」

長時間動きっぱなしだったので、かなり疲れていました。喉が渇き、家から持ってきた水筒を飲もうとすると空っぽになっていました。

「困ったな...」

まぁ、後三分もあれば家に着くのですが、その時の私はすぐに飲みたかったのです。
考えていると、
「坊や、どうしたんだい」
と優しい口調で話しかけてくるお婆さんがいました。私は普段から親から、知らない人から話しかけられたら逃げるか叫びなさい。と躾けられていたので私はお婆さんの言葉を無視して逃げようとしました。
するといきなり、

「何逃げようとするんだい」

明らかにさっきの優しい声とは違う、ドスの聞いた恐ろしい老婆の声でした。それと同時に私は老婆に腕を掴まれました。

「こっちへくるんだ!!」

ものすごい力で私の腕を掴んできます。私は突然のことで助けを呼ぶことができませんでした。どんどん老婆に引っ張られていき、とある元民家の廃墟へさらわれました。

「ここで待っておきな」

老婆は私を廃墟の柱に縛り付けて、どこか別の部屋へ行きました。私はこのとき、このまま殺されてしまうのだと恐怖を感じていました。
すると老婆が、何も言わずに私の口をこじ開けて何かとてもまずい液体を飲まされました。

「これで用は済んだ。さぁ、このことは絶対に誰にも話すなよ。話した暁には殺されると思え。」

と言われ、私は廃墟から放り出されました。

私はとにかく家に帰ろうと思い、全力でその場を離れました。しかし、五十メートルほど走ったときにものすごい目眩に襲われてそのまま倒れてしまいました。

次に目が覚めたのは病院でした。
「ああ、やっと起きてくれたぁ...」
そこには憔悴しきった母がいました。どうやら私はあの老婆に、塩酸を飲まされたようです。
母に老婆のことを話すと、
「なんで逃げなかったの!」
ともの凄い勢いで怒鳴られました。私も今考えてみれば、そもそも門限を守っていれば起きなかったことでしたし、逃げる隙は結構あったので当時の自分に後悔しています。

母はすぐに警察に相談し、あの老婆の捜索が始まりました。ですが、老婆は中々見つかりませんでした。
私は1週間で退院できました。親は心配だからと学校の送り迎えを必ずしてくれるようになりました。また、学校のみんなから心配されました。そしてこの事件があってから遊ぶときは、みんな必ず親が行くようになりました。

2ヶ月が経ってもあの老婆は捕まりませんでした。だんだんと親の警戒が薄れていたときでした。遊ぶときは、なるべくあの廃墟の前を通らないようにしていたのですが、その日はどうしても通らなければならない事情がありました。その日は、親は仕事に行っており私一人で歩いていました。すると、

「坊や、元気そうだな」

あの優しい声が背中から聞こえてきました。
その瞬間私は逃げました。
「来るなぁ!来るなぁ!」
必死に家まで帰ると、家の鍵という鍵を閉めて布団にくるまって震えていました。

ピンポーンと家のチャイムがなりました。当時、覗き穴から相手を見ることしかできなかったので、私は台の上に乗り覗き穴を見ました。

「うわああああああ!!!」

そこにはあの老婆の顔があったのです。


それから老婆は逮捕され、殺人未遂で服役となったそうです。
あの経験は○十年経った今でもトラウマです。

『幼少期のトラウマ』 完
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