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第1章 今日から君も魔法使い(見習い)
幕間Ⅱ、優しい影
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事故は突然に起こった。何の前触れも無く。
素人目で判らないだけだったのかもしれないが、天気は穏やかであるし、若き隊員達もこの日の為に訓練を積んできたであろうし、事実、その騎乗に危なげな様子は感じられなかった。
だが、それは起こってしまったのである。
7騎の隊列は一糸乱れぬ曲芸飛行を披露していた。時には雁行陣形、時には鶴翼陣形と隊列を頻繁に組み替え、運動場内上空数百mという空間を巧みに使いながら縦横無尽に飛び回る。その光景に観衆の生徒達は息を呑み、はたまた声援を送りながら見守っていた。
その最中の事だ。楔型の陣形に組み替わり、地面すれすれに急降下した時の事である。
先陣が再浮上し、後続の騎竜も再浮上するかと思われた矢先、運動場に砂煙がドウと舞う。そして響き渡る女性徒の悲鳴。
女性徒の悲鳴に呼応したのか、砂煙からこの世の生物とは思えない猛獣の雄叫びが、地団太を踏む地鳴りが、ここが開けた空間とは思えない程によく響いた。
「なになになに、何なのさ」カンナの隣に座っていた弓が立ち上がり、目を凝らして行く末を見守っている。
ドラゴンはどうやら接触して墜落したようだった。3頭のドラゴンがしきりに雄叫びを上げ、互いに威嚇し合っている。手綱が絡まっているのか互いに離れたくても離れられず、翼や尾、爪が、互いを傷つけ合う。
「ちょ、ちょっと…。あの人、死んでないよね…?」
詩織が震えた声で、ドラゴンがぐるぐると牽制し合う足元でぐったりと横たわっている隊員の人影を指差す。他の隊員2名は命からがら抜け出せたようだが、1名は遠目では意識があるのかどうかも判別出来ない状況だった。
4騎の隊列は砂煙の上空を旋回し、先陣の隊長が各隊員に『待機』の指示を出したようだ。1騎のみが急降下をする。
観衆の背後から群衆を掻き分けて教師達数名が運動場に躍り出る。有事の際に備えて控えていたのだろう。各々は杖を握りしめ、呪文を唱えながら、一様に騒動の渦中へと走り出して行く。
校舎備え付けのスピーカーから、生徒に屋内退去指示のアナウンスが流れる。繰り返し流れる。しかし、砂煙近くで観覧していた生徒が離れるだけで、そのアナウンスに『屋内退去』まで応じる生徒は誰も居なかった。騒動から数百m離れた土手の上で、カンナも含めてだが、行く末を見守っているだけだった。高台から高波を見守るような、屋根の下でにわか雨を見守るような、そんな安心感があったのかもしれない。
だがそれは、この事態を楽観視していたに過ぎず、すぐにその安心感が間違いであることを知ることになる。
隊長が駆るドラゴンは一番体躯が大きく、おそらく他の3騎と比較しても強者なのであろう。隊長騎が降下した途端、3頭は蜘蛛の子を散らすように逃げ出そうとする。手綱の戒めがそう易々と逃亡を許しはしないが。しかし、偶然なのか、冷静さを取り戻したのか、とある1頭が爪で手綱を引き千切ることに成功してしまう。
自由になった3頭は、先刻果たせなかった逃亡を再度果たす為、嘶きながら翼を羽ばたかせ、飛び上がろうとする。
その刹那、到着した教師の一人が、その人間離れをした巨躯を、体重を使って、ドラゴンの1頭にタックルをかます。浮上し始めたドラゴンはバランスを崩すも、飛び掛かってきた教師へそのナイフのような爪を立てんとする。しかし、それは後続の教師の魔法により防がれ叶わない。そして丁度、隊長騎が到着。ドラゴン同士で組み合うも、隊長騎の圧倒的な腕力の前に組み伏せられそうになる。
他2頭が問題だった。教師2名が立ちはだかるも、自由になったドラゴンには成す術が無かった。運動能力が違い過ぎる。ドラゴンにも効果覿面な上級呪縛魔法を難なく避けられた教師2名は、自棄気味に属性の攻撃魔法を連続で放つも、ドラゴンの全身を覆う鱗の耐魔力の前に傷一つ与えられず、怯ませることさえ叶わず、2頭に突破を許してしまう。その疾駆、その跳躍、数百m離れた土手など文字通り一瞬で詰めてしまう程の勢いだった。
「ヤバい!離れなきゃ…!」そう弓が叫ぶも、時既に遅し。ドラゴンはカンナが立ち上がる動作を取る瞬間にもその巨躯を弾丸の如く突撃させる。カンナはドラゴンと目が合う。逃げ出すことはおろか立ち上がる事も叶わず、その巨躯に蹂躙される光景をイメージしたその刹那―――
「―――神城さん、伏せなさい」
足元から聞こえた聞き覚えのある冷たい女性の声。声とは裏腹に優しい温もりのある気配。
カンナの足元から影が膨れ上がったかと思うと、それは輪郭を帯びる間もなく飛び跳ね、突進するドラゴンの前に躍り出る。
「と、東城先生…!」カンナは叫んだ。如何にも、カンナ達を庇う様に飛び出してきたのは、彼女達の担任教師である東城先生であった。東城先生は跳躍の最中に何処からか取り出した白鞘の太刀を抜刀する。
「か、刀一本で止めるのか…!?」弓が唖然とする。無理もない。無茶だ。その質量と速度、魔法を寄せ付けない硬度の鱗。いくら東城先生が達人でも、この状況でドラゴンを一刀のもとに斬り伏せられるとは考えられない。何も出来ないカンナには、只、見守る事しか出来ないが。
ドラゴンの突進に合わせ、東城先生は太刀を振り下ろす。狙うは唐竹、ドラゴンの頭骨を正中線から真っ二つ。容赦無いドラゴンの突進は、東城先生を轢殺する勢いを微塵も緩める事無く、今、衝突する……!
呆気ない。実に呆気無く、刀身はドラゴンの鱗に弾かれる。
「…ま、そうだよね」
東城先生の呟きは誰に聞こえる物でも無く、ただ、何も残念がる様子も無かった。
「《解放》…《力場転成》…!」紡がれたのは2小節の呪文。呪文の解放と同時に行使される重力魔法。
ドラゴンは東城先生の眼前で、凄まじい轟音と共に腹から地面に落下した。
曰く、東城先生の太刀筋で叩き付けられた。曰く、地面に吸い寄せられた。その表現に違いはあれど、要は、ドラゴンはその突進の威力そのままに、垂直に地面に沈んだのである。
「流石のドラゴンもあの衝撃だったら、内臓が暴れて動けなくなるとは思うんだけど・・・」
ドラゴンには触れられさえすれば良かった。その実態はドラゴンが持っていた運動エネルギー、位置エネルギー、質量を全て一瞬の内にドラゴンの影に集約し、影と実体の間に発生させた引力である。ドラゴンがもし同族のドラゴンを殺すつもりで突進していたのなら、そのドラゴンは地面との衝突で死ぬ理屈だ。
接触した衝撃を、ひらひらと身体を回転させて殺しながら難なく高所から東城先生は着地する。右手の太刀が鋭く光っていた。
勝利の余韻に浸っている暇は無い。一瞬で決着をつけられたのは2頭の内の1頭。これから、もう1頭から生徒を守らなければならないのである。
振り向いた先、土手の上は予想通り最悪の展開となっていた。
もう1頭のドラゴンは先刻の1頭とは異なり、特にターゲットを決めて突進していた訳では無いようだが、土手に着地するなりすかさず駆け上り、東城先生に対して優位な場所に陣取っていた。幸いな事に、彼のドラゴンには、同族を一撃で沈めた東城先生しか現在注意が向いていない。しかし、東城先生と土手上のドラゴンの間には、不幸な事に神城カンナ、武藤弓、文塚詩織の3名が挟み込まれる形で立ち往生していた。
―――今、3人を逃がすのは…正解か?
残念ながら、東城先生はドラゴンの習性が分からない。ただ言えるのは、一般論として、獣は目の前から逃げ出す獲物を追い掛ける、ということだけだ。
逃げなさい。土手から下りてきなさい。東城先生はそれらの言葉を飲み込みながら、再度『影転移』の魔法を構築し始める。
「先生!後ろ!ドラゴンが…!」
済んでの所だった。詩織の声で背後の気配に気付く。動けないと踏んでいたドラゴンだったが、思いの外ダメージは浅く、東城先生の直ぐ背後まで忍び寄って来ていた。
「《我が分身よ、汝の写し身に戒めを――――!》」
東城先生は翻ると、手に持った太刀の刀身をドラゴンの――――本体では無く足元に深々と突き刺す。
「《――――影縫い!!!》」
刀身からドラゴンの影に、赤黒い魔力の奔流が血管のように張り巡らされると、今にも喰い掛らんとするドラゴンはその動きを止めた。
影には魔法生物がもつ耐魔力は反映されない。よって、物理的指向を操作するだけならば、『影魔法』はドラゴンにすら有効なのである。
「…ぎぃ!……ぐぅ!」と、東城先生から呻き声が漏れる。有効とは言え、自重の何倍もある巨躯を抑えつけるのは一筋縄では行かない。東城先生は両手を使い、太刀を抑え込む。目の前には、口を開けたドラゴン。成す術は無くなった。
素人目で判らないだけだったのかもしれないが、天気は穏やかであるし、若き隊員達もこの日の為に訓練を積んできたであろうし、事実、その騎乗に危なげな様子は感じられなかった。
だが、それは起こってしまったのである。
7騎の隊列は一糸乱れぬ曲芸飛行を披露していた。時には雁行陣形、時には鶴翼陣形と隊列を頻繁に組み替え、運動場内上空数百mという空間を巧みに使いながら縦横無尽に飛び回る。その光景に観衆の生徒達は息を呑み、はたまた声援を送りながら見守っていた。
その最中の事だ。楔型の陣形に組み替わり、地面すれすれに急降下した時の事である。
先陣が再浮上し、後続の騎竜も再浮上するかと思われた矢先、運動場に砂煙がドウと舞う。そして響き渡る女性徒の悲鳴。
女性徒の悲鳴に呼応したのか、砂煙からこの世の生物とは思えない猛獣の雄叫びが、地団太を踏む地鳴りが、ここが開けた空間とは思えない程によく響いた。
「なになになに、何なのさ」カンナの隣に座っていた弓が立ち上がり、目を凝らして行く末を見守っている。
ドラゴンはどうやら接触して墜落したようだった。3頭のドラゴンがしきりに雄叫びを上げ、互いに威嚇し合っている。手綱が絡まっているのか互いに離れたくても離れられず、翼や尾、爪が、互いを傷つけ合う。
「ちょ、ちょっと…。あの人、死んでないよね…?」
詩織が震えた声で、ドラゴンがぐるぐると牽制し合う足元でぐったりと横たわっている隊員の人影を指差す。他の隊員2名は命からがら抜け出せたようだが、1名は遠目では意識があるのかどうかも判別出来ない状況だった。
4騎の隊列は砂煙の上空を旋回し、先陣の隊長が各隊員に『待機』の指示を出したようだ。1騎のみが急降下をする。
観衆の背後から群衆を掻き分けて教師達数名が運動場に躍り出る。有事の際に備えて控えていたのだろう。各々は杖を握りしめ、呪文を唱えながら、一様に騒動の渦中へと走り出して行く。
校舎備え付けのスピーカーから、生徒に屋内退去指示のアナウンスが流れる。繰り返し流れる。しかし、砂煙近くで観覧していた生徒が離れるだけで、そのアナウンスに『屋内退去』まで応じる生徒は誰も居なかった。騒動から数百m離れた土手の上で、カンナも含めてだが、行く末を見守っているだけだった。高台から高波を見守るような、屋根の下でにわか雨を見守るような、そんな安心感があったのかもしれない。
だがそれは、この事態を楽観視していたに過ぎず、すぐにその安心感が間違いであることを知ることになる。
隊長が駆るドラゴンは一番体躯が大きく、おそらく他の3騎と比較しても強者なのであろう。隊長騎が降下した途端、3頭は蜘蛛の子を散らすように逃げ出そうとする。手綱の戒めがそう易々と逃亡を許しはしないが。しかし、偶然なのか、冷静さを取り戻したのか、とある1頭が爪で手綱を引き千切ることに成功してしまう。
自由になった3頭は、先刻果たせなかった逃亡を再度果たす為、嘶きながら翼を羽ばたかせ、飛び上がろうとする。
その刹那、到着した教師の一人が、その人間離れをした巨躯を、体重を使って、ドラゴンの1頭にタックルをかます。浮上し始めたドラゴンはバランスを崩すも、飛び掛かってきた教師へそのナイフのような爪を立てんとする。しかし、それは後続の教師の魔法により防がれ叶わない。そして丁度、隊長騎が到着。ドラゴン同士で組み合うも、隊長騎の圧倒的な腕力の前に組み伏せられそうになる。
他2頭が問題だった。教師2名が立ちはだかるも、自由になったドラゴンには成す術が無かった。運動能力が違い過ぎる。ドラゴンにも効果覿面な上級呪縛魔法を難なく避けられた教師2名は、自棄気味に属性の攻撃魔法を連続で放つも、ドラゴンの全身を覆う鱗の耐魔力の前に傷一つ与えられず、怯ませることさえ叶わず、2頭に突破を許してしまう。その疾駆、その跳躍、数百m離れた土手など文字通り一瞬で詰めてしまう程の勢いだった。
「ヤバい!離れなきゃ…!」そう弓が叫ぶも、時既に遅し。ドラゴンはカンナが立ち上がる動作を取る瞬間にもその巨躯を弾丸の如く突撃させる。カンナはドラゴンと目が合う。逃げ出すことはおろか立ち上がる事も叶わず、その巨躯に蹂躙される光景をイメージしたその刹那―――
「―――神城さん、伏せなさい」
足元から聞こえた聞き覚えのある冷たい女性の声。声とは裏腹に優しい温もりのある気配。
カンナの足元から影が膨れ上がったかと思うと、それは輪郭を帯びる間もなく飛び跳ね、突進するドラゴンの前に躍り出る。
「と、東城先生…!」カンナは叫んだ。如何にも、カンナ達を庇う様に飛び出してきたのは、彼女達の担任教師である東城先生であった。東城先生は跳躍の最中に何処からか取り出した白鞘の太刀を抜刀する。
「か、刀一本で止めるのか…!?」弓が唖然とする。無理もない。無茶だ。その質量と速度、魔法を寄せ付けない硬度の鱗。いくら東城先生が達人でも、この状況でドラゴンを一刀のもとに斬り伏せられるとは考えられない。何も出来ないカンナには、只、見守る事しか出来ないが。
ドラゴンの突進に合わせ、東城先生は太刀を振り下ろす。狙うは唐竹、ドラゴンの頭骨を正中線から真っ二つ。容赦無いドラゴンの突進は、東城先生を轢殺する勢いを微塵も緩める事無く、今、衝突する……!
呆気ない。実に呆気無く、刀身はドラゴンの鱗に弾かれる。
「…ま、そうだよね」
東城先生の呟きは誰に聞こえる物でも無く、ただ、何も残念がる様子も無かった。
「《解放》…《力場転成》…!」紡がれたのは2小節の呪文。呪文の解放と同時に行使される重力魔法。
ドラゴンは東城先生の眼前で、凄まじい轟音と共に腹から地面に落下した。
曰く、東城先生の太刀筋で叩き付けられた。曰く、地面に吸い寄せられた。その表現に違いはあれど、要は、ドラゴンはその突進の威力そのままに、垂直に地面に沈んだのである。
「流石のドラゴンもあの衝撃だったら、内臓が暴れて動けなくなるとは思うんだけど・・・」
ドラゴンには触れられさえすれば良かった。その実態はドラゴンが持っていた運動エネルギー、位置エネルギー、質量を全て一瞬の内にドラゴンの影に集約し、影と実体の間に発生させた引力である。ドラゴンがもし同族のドラゴンを殺すつもりで突進していたのなら、そのドラゴンは地面との衝突で死ぬ理屈だ。
接触した衝撃を、ひらひらと身体を回転させて殺しながら難なく高所から東城先生は着地する。右手の太刀が鋭く光っていた。
勝利の余韻に浸っている暇は無い。一瞬で決着をつけられたのは2頭の内の1頭。これから、もう1頭から生徒を守らなければならないのである。
振り向いた先、土手の上は予想通り最悪の展開となっていた。
もう1頭のドラゴンは先刻の1頭とは異なり、特にターゲットを決めて突進していた訳では無いようだが、土手に着地するなりすかさず駆け上り、東城先生に対して優位な場所に陣取っていた。幸いな事に、彼のドラゴンには、同族を一撃で沈めた東城先生しか現在注意が向いていない。しかし、東城先生と土手上のドラゴンの間には、不幸な事に神城カンナ、武藤弓、文塚詩織の3名が挟み込まれる形で立ち往生していた。
―――今、3人を逃がすのは…正解か?
残念ながら、東城先生はドラゴンの習性が分からない。ただ言えるのは、一般論として、獣は目の前から逃げ出す獲物を追い掛ける、ということだけだ。
逃げなさい。土手から下りてきなさい。東城先生はそれらの言葉を飲み込みながら、再度『影転移』の魔法を構築し始める。
「先生!後ろ!ドラゴンが…!」
済んでの所だった。詩織の声で背後の気配に気付く。動けないと踏んでいたドラゴンだったが、思いの外ダメージは浅く、東城先生の直ぐ背後まで忍び寄って来ていた。
「《我が分身よ、汝の写し身に戒めを――――!》」
東城先生は翻ると、手に持った太刀の刀身をドラゴンの――――本体では無く足元に深々と突き刺す。
「《――――影縫い!!!》」
刀身からドラゴンの影に、赤黒い魔力の奔流が血管のように張り巡らされると、今にも喰い掛らんとするドラゴンはその動きを止めた。
影には魔法生物がもつ耐魔力は反映されない。よって、物理的指向を操作するだけならば、『影魔法』はドラゴンにすら有効なのである。
「…ぎぃ!……ぐぅ!」と、東城先生から呻き声が漏れる。有効とは言え、自重の何倍もある巨躯を抑えつけるのは一筋縄では行かない。東城先生は両手を使い、太刀を抑え込む。目の前には、口を開けたドラゴン。成す術は無くなった。
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