猛獣の妻に初夜の手ほどきを

久遠縄斗

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抜いて、入れる ※

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 彼女の眉間に深く皺が寄る。体を裂く痛みは、剣で斬られるものとはまた違うのだろう。だから俺には彼女の痛みがわからない。

 それでも、止めるわけにはいかない。というか、止められない。

 わずかに入り込んだ先端が、彼女の中の熱さに溶けそうだった。痛むことがわかっていながら、俺の大きさと形になじませつつ彼女の中へと押し進んでいく。ロッカはさすが騎士と言うべきか、苦痛の表情は浮かべても呻きは上げなかった。

 すべてを収めて、俺はようやく詰めていた息を吐き出した。
 ロッカの中は熱く、俺のモノを締め付けてくる。思わず快楽のため息を漏らした。俺のモノを飲み込めるほど秘所が濡れそぼっているのが、俺の愛撫に感じ、そして俺を受け入れてくるていると思うと堪らなくなる。
「ああ、やっと………一つになれた」
 十年思い煩った。そのロッカに包まれていると思うだけで心が満たされていく。同時にもっと彼女を味わいたいとの思いも膨らんでくる。

「これで私はルースにすべてを知られたんだな」
 慣らすためにしばらく動かずにいたら、ロッカがそう言ってきた。
「今度は私がルースを知る番だ」
「心配しなくても、ちゃんと教えてやる。それより体は大丈夫か? まだひどく痛むか?」
「痛みはもう慣れた。これくらいどうということはない。ただ物凄い違和感がある。中に……異物が入ってるのがわかる」
 ロッカの返事に苦笑する。確かにロッカとは違うモノだが、はっきり異物と言われると若干凹む。
「これが俺だ。俺の形を覚えて、忘れないでくれ」
「大丈夫だ。ちゃんと色も形も記憶している」
「そういう意味じゃない。体で覚えてくれ」
「体で? どうやって?」
「動かすんだ」
「動く!? このまま剣の試合でもするのかっ」
「そういう動かし方じゃない」
 口で教えるよりも、体で教えた方が早い。

 俺はロッカに埋め込んでいた剛直をゆっくりと引き抜いた。体の奥深くを貫いていた圧迫感がなくなって、ロッカの肩から力が抜け安堵の吐息が漏れる。
「また入れるぞ」
「え?」
 宣言通りゆっくりと腰を進めれば、俺の硬い剛直が彼女の柔らかく熱い中をかき分けて進む。ロッカは息を詰めて痛みに耐えている。そうして奥まで入れてからまた抜く。
「抜いて……入れる……抜く……入れる……」
 新米騎士に剣での戦い方の基礎を教えるように、同じことをゆっくりとした動作で繰り返し行う。入れるときには痛みと緊張のせいか力が入るが、抜くときには力が若干抜ける。

「ルース、待て。何か、変だ」
 抜き差しを繰り返す俺の腕にロッカの指が絡み付いた。
「体が……中が熱い」
 熱い呼気を吐き出したロッカが悩まし気に頬を染めて呻く。
「俺を知りたいんだろう? だったら、そのまま俺を感じ続けろ。もっと、もっと教えてやる」
 ロッカの手を取って指を絡め、ゆっくりと腰を動かしながら口づけた。舌を差し込めば即座に舌が絡み付いてくる。口内を舌で愛撫し、秘所を俺自身で優しく攻めた。

 動くことで筋肉に熱が宿り、攻めることで内側に快楽の熱が灯る。ロッカの肌を汗が流れた。

 そうしてゆっくりと抜き差しを繰り返していた時、ロッカの背中がピクリと震えて跳ねた。
「あっ!」
 痛みではない声が上がり、苦痛とは違う表情が浮かぶ。
 俺は抜いていた剛直を再び奥深くまで差し込んだ。ぐちゅっと音が鳴る。ロッカの蜜と俺の先走りが中で混じり合って淫猥な音色を奏でた。中を探るように埋め込んでいたモノを、今度は抜けるギリギリまで引き抜く。
「ああっ」
 ロッカが背を反らした。胸が突き出されるような姿勢になって、その頂点にある蕾を口に含んだ。軽く歯を立てて甘噛みする。ロッカが快感に喘いで喉を反らした。
 汗の浮いた喉に噛みつきたい衝動に駆られる。

 そう考えた俺は、自分の理性がちぎれかけていることを悟る。
「ロッカ、悪い。限界だ」
 彼女の体を思えばこのままゆっくりと抜き差しをするのがいいのだろう。けれど、俺の理性の限界が先に来た。

 繋いでいた指を外してロッカの腰をつかむと、一気に奥深くへ差し込んだ。そのまま間を置かず素早く再び抜く。
 速度を伴って攻めだした俺にロッカが叫びを上げた。苦痛の叫びの中に快楽のそれが混じっている。身をよじって逃げようとするが、逃がすわけがない。

 猛然と腰を振り、獣のように彼女の中に己自身を叩きつける。

「ロッカ!」
 足を抱え上げてさらに深く求めながら、愛おしい名前を呼ぶ。
「ル、ルース……」
 彼女に名前を呼ばれるだけで一気に熱が高まる。快楽に溺れそうになる俺と、快感はあっても未だ苦痛に身をよじるロッカ。
 少しでも同じように快楽を感じてほしくて、親指で花芽を探った。途端に中の締め付けがきつくなる。ロッカの腰が跳ね、嬌声が上がる。
「ルース、そこ、駄目だ!」
 花芽への刺激による快楽で息が上がり、首を振って訴えてくる。それを無視して容赦なく彼女を求めて攻めた。

 ロッカの身を案じていた思考が、快感に塗りつぶされていく。ただ自分の快楽のためだけに腰を打ち付ける。肉同士がぶつかり合う音が部屋に響き、それを彩るようにロッカの色混じり叫びが空気を震わせた。

 上り詰めてくる感覚。息苦しく、自身を締め付ける熱さに呻いたとき、ロッカが叫んで身をこわばらせた。中が一気にぎゅっと締まり、快楽が弾ける。

 数度腰を打ち付けて奥深くへと欲望を迸らせた。




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