婚約破棄された転生令嬢は、魔の森の銀の薬師に溺愛される

黄色いひよこ

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prologue

prologue②

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何がどうしてこうなったのか。

公爵令嬢であったラスティエル =アル=エルディエクは目の前に広がる大森林を見て恐怖に震えた。

目の前は大森林、後からは彼女を亡き者にしようと画策した元婚約者の隣国の第二王子が放った刺客の騎士団。

八方塞がりのラスティエルが取った行動は、森林に入る、逸れしか無かった。




何時からだったのだろう。

第二王子が、ラスティエルを疎んじ始めたのは。

婚約は10歳の時だった。

好きでは無かったし、でも嫌いでも無かった。

そんな相手と婚約。

国同士の同盟の証。

末永くお互いを尊重しあえるようにと定められた条約。

それが、お互いの王族の血を引く者同士の婚姻だった訳で。


その後、自国で基本的共通するような王妃教育を経て、輿入れする国での王妃教育を受ける為留学すれば、王子には愛してやまない恋人がいた……。


── 何か酷く無い? わたくしの扱い ──


彼女、本気でそう思いましたよ。

王子もね、国同士の政略結婚だから隠そうとしたらしいんですけどね、バレてしまったから開き直ったと言う具合でね、あれこれ画策して事故死させれば、問題にならないと少ない脳味噌脳筋頭で考えたのでしょうね。

浅はかです。

各国の王達は知っていました。

賢い王子、王女、貴族達。

知らないのは第二王子だけでした。

馬鹿は死ななきゃ治らない。

阿呆は死んでも治らない。

王子はどちらであったのでしょうか?


普段はめったに表に出ない、世界樹ユグドラジルの番人を請け負う一族。

この世界の神の中で一番強いとされる神の一族。

彼等を怒らせたら、と~っても怖いと言う事を。

そして、彼等の一番の権力者である当主の嫡男のお気に入りが、ラスティエルだと言う事を。

果たして、この第二王子は知っていたのでしょうか?

あぁ絶対、知りませんね。

知る訳が無いですね、何故なら知っていたなら、彼女を暗殺しようだなどと考え付きもしないでしょうから。

だから王子は阿呆なんです。

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