婚約破棄された転生令嬢は、魔の森の銀の薬師に溺愛される

黄色いひよこ

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4つの名前を持つ男

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「お二人の居所を聞いて、どうするつもりですか? 」


と、アイセンレイトが聞けば、


「まぁ、そう警戒しないで下さいよ。あの2人を取って食ったりなんてしませんから」


と、レイトににっこりと笑んで言う。

アイセンレイトは、じっとりと目を眇めて彼に、胡乱うろんな目向けた。


「名すら未だ名乗らないあんたに、僕が話すと思ってんの? 」


と、崩れた口調でアイセンレイトが言えば、彼はキョトンと目を丸くして、レイトを見た。


「あれ? 名乗って居ませんでしたか? 」


と、そう彼が呟けば、まるで相槌を打つように、彼を乗せていた大型犬が『ワン』と吼えた。


「えっ、吼天犬、お前も肯定するのですか? 」


その台詞に、レイトは総て察したのか、溜め息を吐き言った。


「あぁ、確かに奴が言った通り、面倒くさい奴が来たか…… 」


と、小声で吐く始末。

レイトは、気を取り直して、


 「顕聖二郎神君? それとも、清源妙道真君? それとも、楊二郎? もしくは、楊戬? どれが良い? 」


と、名前を羅列する。

勿論、これらは総て独りの人物の名前であった。


「……、詳しいですねぇ…君」


他人から呼ばれる総ての名を言い当てられて、眉を寄せた青年は、苦笑いで対応する。


「ええ、まぁ、色々と、隣の世界の出来事は書物と言う代物で確認出来るすべが此方には有りますから…… 」


と、己の一族は格上の神格なのだと言う事を相手に知らしめ、釘を刺す事を忘れないアイセンレイトであった。


「楊戬で。それ以外の何も付けないで下さい。貴方はアイセンレイトで良いのですか? 」


そう問い掛けて来た楊戬に、アイセンレイトは、口角を釣り上げて笑った。




「で、名乗った事ですし、協力を仰げるのでしょうか? 」


と、問い掛ける楊戬に、アイセンレイトは肩をすくめた。


「残念だが、まだ無理だね。何故2人を捜しているのか、理由が語られていない。その結果によりけりだ」


楊戬に言い放つアイセンレイトの顔つきは、至極真面目で隙が無かった。




──────────────────────


宣伝大変失礼致します。

この度、新しく『醜いと言われる神様の妻ですが、何か?聖女は優しい水神を溺愛する事に決めました!』と、言うお話を新しく登録致しました。

今回はヒロインが頑張ります!

宜しければご覧になって頂ければ、作者、感無量で御座います。




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