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揃う
話し合い
しおりを挟む「理由……、ですか……。強いて言えば、『心配』ですかねぇ。太公望師叔が」
楊戬は視線を明後日の方に投げると、言葉を選ぶように考えながら話を続けた。
「私以外にも、女禍の飛び散った欠片を欲しがっている人物がいましてね…… 」
「あぁ、それ、妲己だろう」
楊戬の言葉にアイセンレイトは重ねるように言葉を吐き出す。
何かを思い出したのか、吐き出した言葉に棘がささっている。
そう楊戬が感じる程度には、アイセンレイトは感情を顕わにしていた。
「流石、妲己の事もご存知で」
「ふざけた女狐だよ。その反面、中身は結構マトモな様だが……挑発して来たな…… 」
「でも、相手にしなかったのでしょう? 君は…… 」
楊戬の言う事にアイセンレイトは、口角を吊り上げてにっこりと、瞳の笑わない笑みを刻んだ。
それが、楊戬の問い掛けに対する答えだとでも言うかのように。
「貴方はあの狐をどう思いました? 」
と、楊戬が問えば、
「どうって……、まぁ、地球を手中に収めたあの狐が、何を思ったのかねぇと、女禍の欠片は力を持たぬ石なのにねぇ…… 」
「あれがただの石ですか…… 」
「ただの石だよ、楊戬くん」
訝しむ楊戬に、アイセンレイトはくつくつと笑う。
この言い回し、聞く者が聞けば流石親子と言ったか。
こんな所までアイセンレイトは父親に似ていた。
レイトは微笑みながら楊戬を見て言う。
「女禍の欠片を君は集めて何に使う? 」
「地球に換えして力とする。地球には、まだまだ力が足りない。女禍の欠片は始祖達と同じだ。欠片でも地球再生の礎となろう」
「君らの地球は、そんなに弱っているのか…… 」
「この世界には哪吒と言う力を土台に世界樹と言う強い核が有るが、私達の地球にはあの妲己しかいない。アレと始祖だけでは心許ない」
「だから。求む、女禍の欠片な訳だ」
と、アイセンレイトが呟くように言えば、楊戬は嫣然と笑った。
「君の気持ちは解ったよ。でも難しいなぁ、太公望が何と言うかな? 彼の意向は無視出来ないよ。彼は君の師叔なんだろ? それにもう2つ問題が有る」
「問題? 」
「うん」
問題? と楊戬が問い掛けて、普通なら本題に入る筈が、アイセンレイトは楊戬の考えの斜め上を行った。
質問に頷きで返す事に意味などない。
目を瞬かせてアイセンレイトを見た楊戬は呆気に取られ何も言えずにいた。
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