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薬師、嫌な予感が的中する
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俺が作る薬は独特で、この世界では俺にしか作れない。元々薬師の技術は師匠から伝授された物で、作成出来るのは俺と弟弟子の2人だけだ。
弟弟子は師匠の息子で、俺は師匠の義理の弟になる。だから薬作りの技を教えて貰い、弟子となった。
普通、ポーションと言えば液体だ。瓶は重く、最近では(この世界では)スライムを加工した軽い素材で衝撃に強い物が出来たらしいが、まだまだ値が張るようでほとんどのポーションは、瓶に詰められている。
そんな中、俺の作るポーションは丸薬で、手のひらサイズのケースに30粒入る。因みに丸薬3粒で中級ポーション1瓶分だ。1粒だと初級ポーション並みの回復力しか持っていない。
このポーション、3粒以上飲んでも中級レベル以上にはならないので悪しからず。それ以上の上級ポーション並みの丸薬は、また別の物になる。
どう見分けるか、その方法は丸薬の色という至極解りやすい物だった。
因みに、傷でも何でも飲めばたちどころに治る。それが俺の薬だ。
但し、毒はそれ用の物でないと効かない。
そんな俺の作るポーションだけども、ちょっとした難があって、俺は商人では無いので作る薬が市場に出回っていないという事だ。なので使用している人は少なく、あまり知られていないというのが現状な訳で。
そうなると、俺が作る物は所属するパーティーでのみ使用される。
ストックは勿論、俺のアイテムボックスので中だ。直近では、『暁の閃光』で使われていた。と、言っても彼らの俺への扱い方がまずまず悪かったので、俺もそれ相応の貢献しかしていない。
何かの物語のように、あれやこれやと尽くして捨てられて、後で捨てたやつがざまぁされるような、非現実的な事は望んでないからね。
言われた事と見返りを天秤に掛けて、傾かない生き方をする。俺はこの世界に召還されて、嫌と言う程辛酸を舐めて来たんだから、当然と言えば当然の結果なんだよ。
うん、自分の生き方に文句は言わせない。
さて、俺が怪我人達のテントに入って見ると、そこは意外と殺伐としていない。俺の出る幕は無いのか? 一瞬だがそう思う。僧侶もシスターも居ない割に深い怪我の手当ても適切で軽い傷で済んでいるようだ。
この世界のポーションは、振りかければたちどころに綺麗さっぱりと治る、って言うような物語にあるような代物では無い。この世界のポーションは、人の持つ回復力を引き上げはするが、たちどころに消える傷というのは、擦り傷か切り傷くらいなものだ。所謂中級ポーションや上級ポーション、その上のハイポーション等は、今では作成する薬草が絶滅して存在しないと言われて久しい。
まぁ、俺のアイテムボックスにはわんさかと、それらの薬草や魔石、何なら薬とは関係無い絶滅種や絶滅危惧種等が入っている。残念ながら生きている種は入れれないけどね。あ~、冷凍保存している結合済みの卵子ならあるけどwww(笑えないんですけど義兄上)。後、ハイポーションやエクストラポーションの丸薬もあります。何なら欠損から毒も治しHPも完全回復するエリクサーもあります。出せませんけど。
表に出せば、殺されますよ、俺。
俺はあくまでも薬師なんで。冒険者ですけど、薬師ですので、余り期待はしないで欲しい……かな。
って、そんな事考えていたら(嫌、誰に話しかけてる? って感じなんだけどね)急に怪我人増えて来たんですけど、どう言うこと!?
急に運び込まれた怪我人達の対応に、医者(居るんだよ)達がてんやわんやと動き回る。
俺や他の薬師達は、医者の処方通りに薬を処方し、通常勤務のシスターに薬を手渡す。
通常勤務のシスターとは、主に魔法の使えない(生活魔法なら使用可)シスターの事を指す。後、地方教会に居る僧侶は司祭と呼ばれ、彼等も魔法は使えない。
彼等は通常業務の他に、戦争や魔物の被害に駆けつけて奉仕する。
市民から見れば彼等の方が身近だったりする。司祭と僧侶は区別が付くが、彼女達はシスターでも、尼僧様と呼ばれ慕われている。
白魔法が使えるのが僧侶とシスターと一般的に区別されている。
弟弟子は師匠の息子で、俺は師匠の義理の弟になる。だから薬作りの技を教えて貰い、弟子となった。
普通、ポーションと言えば液体だ。瓶は重く、最近では(この世界では)スライムを加工した軽い素材で衝撃に強い物が出来たらしいが、まだまだ値が張るようでほとんどのポーションは、瓶に詰められている。
そんな中、俺の作るポーションは丸薬で、手のひらサイズのケースに30粒入る。因みに丸薬3粒で中級ポーション1瓶分だ。1粒だと初級ポーション並みの回復力しか持っていない。
このポーション、3粒以上飲んでも中級レベル以上にはならないので悪しからず。それ以上の上級ポーション並みの丸薬は、また別の物になる。
どう見分けるか、その方法は丸薬の色という至極解りやすい物だった。
因みに、傷でも何でも飲めばたちどころに治る。それが俺の薬だ。
但し、毒はそれ用の物でないと効かない。
そんな俺の作るポーションだけども、ちょっとした難があって、俺は商人では無いので作る薬が市場に出回っていないという事だ。なので使用している人は少なく、あまり知られていないというのが現状な訳で。
そうなると、俺が作る物は所属するパーティーでのみ使用される。
ストックは勿論、俺のアイテムボックスので中だ。直近では、『暁の閃光』で使われていた。と、言っても彼らの俺への扱い方がまずまず悪かったので、俺もそれ相応の貢献しかしていない。
何かの物語のように、あれやこれやと尽くして捨てられて、後で捨てたやつがざまぁされるような、非現実的な事は望んでないからね。
言われた事と見返りを天秤に掛けて、傾かない生き方をする。俺はこの世界に召還されて、嫌と言う程辛酸を舐めて来たんだから、当然と言えば当然の結果なんだよ。
うん、自分の生き方に文句は言わせない。
さて、俺が怪我人達のテントに入って見ると、そこは意外と殺伐としていない。俺の出る幕は無いのか? 一瞬だがそう思う。僧侶もシスターも居ない割に深い怪我の手当ても適切で軽い傷で済んでいるようだ。
この世界のポーションは、振りかければたちどころに綺麗さっぱりと治る、って言うような物語にあるような代物では無い。この世界のポーションは、人の持つ回復力を引き上げはするが、たちどころに消える傷というのは、擦り傷か切り傷くらいなものだ。所謂中級ポーションや上級ポーション、その上のハイポーション等は、今では作成する薬草が絶滅して存在しないと言われて久しい。
まぁ、俺のアイテムボックスにはわんさかと、それらの薬草や魔石、何なら薬とは関係無い絶滅種や絶滅危惧種等が入っている。残念ながら生きている種は入れれないけどね。あ~、冷凍保存している結合済みの卵子ならあるけどwww(笑えないんですけど義兄上)。後、ハイポーションやエクストラポーションの丸薬もあります。何なら欠損から毒も治しHPも完全回復するエリクサーもあります。出せませんけど。
表に出せば、殺されますよ、俺。
俺はあくまでも薬師なんで。冒険者ですけど、薬師ですので、余り期待はしないで欲しい……かな。
って、そんな事考えていたら(嫌、誰に話しかけてる? って感じなんだけどね)急に怪我人増えて来たんですけど、どう言うこと!?
急に運び込まれた怪我人達の対応に、医者(居るんだよ)達がてんやわんやと動き回る。
俺や他の薬師達は、医者の処方通りに薬を処方し、通常勤務のシスターに薬を手渡す。
通常勤務のシスターとは、主に魔法の使えない(生活魔法なら使用可)シスターの事を指す。後、地方教会に居る僧侶は司祭と呼ばれ、彼等も魔法は使えない。
彼等は通常業務の他に、戦争や魔物の被害に駆けつけて奉仕する。
市民から見れば彼等の方が身近だったりする。司祭と僧侶は区別が付くが、彼女達はシスターでも、尼僧様と呼ばれ慕われている。
白魔法が使えるのが僧侶とシスターと一般的に区別されている。
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