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第一章 生徒会勧誘編
放課後②
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「あら、君は?」
シューティング部がある特別棟A3に行くと、生徒会長九条藍子が、副会長の佐伯隼人と一緒にいた。
「こんにちは」
湊は無愛想に、挨拶をして去ろうとするが、桜子に袖を引っ張られ、体がよじけてしまう。
「ね。湊。この方々、生徒会長と副会長だよね?」
九条会長は初めは無愛想だったが、湊の姿を見るなりに態度を変えた。
「紹介が遅れてごめんなさい。私は生徒会長の九条藍子と副会長の佐伯隼人くんです。あなたは以前、平松さんといた男の子ですね?」
桜子は俺の前に出て、挑むように九条会長を見る。
「そうです。この男の子は次席の三井湊です。名前を覚えられてないみたいですけど。覚えてください。会長?」
「お前、会長に対して失礼だぞ」
佐伯が桜子を叱責する。
「いいえ。構いません。佐伯くん。私が悪いのですから。良かったら、あなたの名前もお聞かせてください」
九条会長はお淑やかに、桜子に尋ねる。
「向井桜子です。よろしく、お願いします」
「こちらこそ、よろしくね。向井さん。ところで、三井くん?あなたは平松さんと同じクラスで仲がいいの?」
「仲は良くありません。先輩方と会った時、以来、避けられてる感じなので」
九条会長は頬に手を当てて、考える素振りをする。
「困ったわね。私もあの後、生徒会に誘っているのだけど、いい返事もらえないわ.....」
「はぁ、そうですか」
湊は間の抜けた返事をする。すると、九条会長は、まるで獲物を見つけた猫のような目をした。
「そうだ。三井くんは、生徒会に興味ある?」
「えっ」
湊は動揺してしまった。
「この前、三井くんも生徒会に興味ありみたいな感じでしたし。やる気あるなら、是非とも、生徒会に入ってもらいたいわ」
「いいえ、結構です」
すかさず、桜子が九条の提案を却下する。
「ごめんなさい。向井さんには聞いてないのだけど」
「湊だって、平松さんが断った役目なんてごめんよね?」
「九条会長、俺はその役目には務まりません」
桜子に言われ決めたように見えるが、俺の本心なんて決まってる。今更、引き受けるわけにはいかない。
「えっ、そうなの?
・・・うーん、困ったわね。
そうだ。それじゃあ、私と一緒に平松さんを説得するのはどうかな?」
九条会長は最初から断ることを見通していたようにそ本題に入った。
「俺が平松を説得?」
「九条先輩、それって湊に何か、得があるんですか?」
「さっきから黙っていたら、我慢がならん。本当はお前たちを強制的に従わせる権限があるのに、権限を使わないのは会長がお優しいからだ。正直、我々を舐めている。・・・・・・・・・」
佐伯は何かを思い出したように九条に提案をする。
「九条会長ここは、魔法の戦いで決着をつけましょう。勝った者が言い分を通すということで」
「佐伯くん乱暴は、よくないわ。私闘は禁止されているわ」
「会長、俺からもよろしくお願いします」
「私も白黒つけたいです」
九条はため息を盛大について、大きく頷いた。
「三井くん、桜子さん、私は穏便に解決したいのだけれど・・・やる気なら、許可をしましょう」
この学校の規則では生徒会長の権限が強く、生徒会長の許可がおりれば、魔法勝負ができる。
「ルールとしては、一対一の勝負で、勝ち残った方が勝者ね。佐伯くんと私。三井くんと向井さん。相手に後遺症ならびに大怪我をするような攻撃はダメね」
「えっ会長も出るんですか?」
「だって、私も体が鈍ってきてるし。面白そうじゃない?」
九条会長は体を伸ばしながら話す。
「戦闘場に移動しましょう」
高等学校に入学して初めての対人戦闘がこの学校のナンバーワンとツーとの対戦であった。
————————————————————————-
ここまで御覧いただきありがとうございました。
もし少しでも作品が『面白かった』『続きが気になる』と思われましたら、
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シューティング部がある特別棟A3に行くと、生徒会長九条藍子が、副会長の佐伯隼人と一緒にいた。
「こんにちは」
湊は無愛想に、挨拶をして去ろうとするが、桜子に袖を引っ張られ、体がよじけてしまう。
「ね。湊。この方々、生徒会長と副会長だよね?」
九条会長は初めは無愛想だったが、湊の姿を見るなりに態度を変えた。
「紹介が遅れてごめんなさい。私は生徒会長の九条藍子と副会長の佐伯隼人くんです。あなたは以前、平松さんといた男の子ですね?」
桜子は俺の前に出て、挑むように九条会長を見る。
「そうです。この男の子は次席の三井湊です。名前を覚えられてないみたいですけど。覚えてください。会長?」
「お前、会長に対して失礼だぞ」
佐伯が桜子を叱責する。
「いいえ。構いません。佐伯くん。私が悪いのですから。良かったら、あなたの名前もお聞かせてください」
九条会長はお淑やかに、桜子に尋ねる。
「向井桜子です。よろしく、お願いします」
「こちらこそ、よろしくね。向井さん。ところで、三井くん?あなたは平松さんと同じクラスで仲がいいの?」
「仲は良くありません。先輩方と会った時、以来、避けられてる感じなので」
九条会長は頬に手を当てて、考える素振りをする。
「困ったわね。私もあの後、生徒会に誘っているのだけど、いい返事もらえないわ.....」
「はぁ、そうですか」
湊は間の抜けた返事をする。すると、九条会長は、まるで獲物を見つけた猫のような目をした。
「そうだ。三井くんは、生徒会に興味ある?」
「えっ」
湊は動揺してしまった。
「この前、三井くんも生徒会に興味ありみたいな感じでしたし。やる気あるなら、是非とも、生徒会に入ってもらいたいわ」
「いいえ、結構です」
すかさず、桜子が九条の提案を却下する。
「ごめんなさい。向井さんには聞いてないのだけど」
「湊だって、平松さんが断った役目なんてごめんよね?」
「九条会長、俺はその役目には務まりません」
桜子に言われ決めたように見えるが、俺の本心なんて決まってる。今更、引き受けるわけにはいかない。
「えっ、そうなの?
・・・うーん、困ったわね。
そうだ。それじゃあ、私と一緒に平松さんを説得するのはどうかな?」
九条会長は最初から断ることを見通していたようにそ本題に入った。
「俺が平松を説得?」
「九条先輩、それって湊に何か、得があるんですか?」
「さっきから黙っていたら、我慢がならん。本当はお前たちを強制的に従わせる権限があるのに、権限を使わないのは会長がお優しいからだ。正直、我々を舐めている。・・・・・・・・・」
佐伯は何かを思い出したように九条に提案をする。
「九条会長ここは、魔法の戦いで決着をつけましょう。勝った者が言い分を通すということで」
「佐伯くん乱暴は、よくないわ。私闘は禁止されているわ」
「会長、俺からもよろしくお願いします」
「私も白黒つけたいです」
九条はため息を盛大について、大きく頷いた。
「三井くん、桜子さん、私は穏便に解決したいのだけれど・・・やる気なら、許可をしましょう」
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「ルールとしては、一対一の勝負で、勝ち残った方が勝者ね。佐伯くんと私。三井くんと向井さん。相手に後遺症ならびに大怪我をするような攻撃はダメね」
「えっ会長も出るんですか?」
「だって、私も体が鈍ってきてるし。面白そうじゃない?」
九条会長は体を伸ばしながら話す。
「戦闘場に移動しましょう」
高等学校に入学して初めての対人戦闘がこの学校のナンバーワンとツーとの対戦であった。
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