6 / 15
第一章 生徒会勧誘編
会長vs次席
しおりを挟む
九条藍子は、戦闘用のボディスーツに着替え、刀の柄を片手に持っていた。先には刀身はない。
「それが九条家の刀ですか?」
魔法が発達したことにより、刀や剣などの武器は時代錯誤のものとなっていたからだ。
「そうですね。三井家も武芸を重んじるお家と聞いているので、三井くんはなぜ、銃学科に行ったのか、理解できません」
刀の刀身が魔法の輝きによって出現する。青く光る刀身は、周囲に冷気を漂わせていた。
「そうですね。俺は落ちこぼれですから、三井家の技は妹に任せます」
湊は、小銃のデバイスを握りしめる。
「それでは、三井くんの掛け声で初めていいわよ」
「それでは、いきます」
湊の銃弾が発射と同時に六つに分かれて、九条を攻撃する。
しかし、銃弾は九条に到達する前に、刀を振り落としただけで、銃弾は凍って落ちてしまう。
「すごいですね。三井くん。魔法銃は銃弾を一発しか打てないはずなのに、6発も同時に打つなんて。どんな仕組みなんでしょうね」
九条は微笑みながらも、間合いを近づけてくる。近接格闘になったら、湊の方は弱い。
「六発に見えましたかね?俺の場合は、錯覚魔法が得意なもんで、色々と先輩を惑わせると思いますよ」
「なるほど。気をつけなければなりませんね」
九条は氷にした銃弾を見るが、氷の中に銃弾があるのは一つだけで、他は銃弾もなく、氷だけのものであった。
自分の手の内を相手に教えてしまうと不利になるが九条にとって小細工は通じない。
「ストレイク・フレンジャー」
銃弾が大きくなり、九条に迫る。
「今度のは幻覚じゃなさそうですね」
九条は、両手で大きく構えて、一刀両断する。
銃弾は二つに割れて、後方で爆発する。
「やはり、銃学科の戦いではなく、魔法科の戦いのようですね」
ため息つき、九条は、刀の刀身の魔法を解いて、ベルトにしまう。
すると、ベルトのポシェットの中から、小銃のデバイスを取り出した。
「湊くん、あなたは銃の扱いがなっていません。私が銃戦闘のなんたるか、教えて差し上げます」
本来、魔法科に所属する生徒は、佐伯のようなパワー型と刀などの装備を使うことが多い。今年新設された銃学科は、本来の銃戦闘の戦いではなく、多くは自身の魔法効力でカバーしている部分の方が大きい。あくまでも、4月のこの時期は自身のセンスで戦うものが多かった。
「会長は銃も使えたんですね」
「そうです。この学校のトップですからね。準備はよろしいですか?。これから、三井くんの防戦となりますから」
九条は銃を構えたら、一瞬で装填数六発をほぼ同時のように撃ってきた。
「三井くんの幻影の弾と違って、こちらのは本物です。避けられますか?」
九条はマガジンを魔法で大量に生み出し、乱射をしてくる。
湊も銃弾で相殺しようとするが、あまりにも、一方的でだった。
「くそっ」
量と速さで、湊を凌駕し続ける。
「もう終わりですかね?」
九条は100数発を打ち込んでおきながら、平気な顔で、向こうにいるであろう湊の姿を目視で確認する。
「あらら、やりすぎたのですかね」
粉塵の中に湊の人影は見られない。もう終わったと思われたが、湊は九条が持っていた刀型のデバイスと銃を両方に持っていた。
「刀はやめたのでなかったのですか?」
九条は少し不満そうに言葉を返す。
「刀も捨てたもんじゃないですね」
多くの銃弾を切り裂いた刀身は炎のように赤く、火花が散っていた。湊の小型銃も炎纏っていた。
「やはり、まだまだ、一年生。たとえ、刀と銃を両方使えたとしても、私には届きませんよ」
「アイスザセレクション」
九条は銃弾を発射した瞬間、周りが一瞬のうちに凍ってしまう。
「向井さんから私も学びました。使えますね」
向井が先程の戦いで使っていた銃を発射したのと同時に、魔法が発動する。見ただけで、戦闘スタイルを真似できるのは才能以外の何者でもなかった。
「本当に人間かよ?」
湊は一瞬のうちに凍ってしまう。氷の造形物となってしまった。段々と意識が朦朧として視界が真っ暗になった。
----------------------------------------
「もしもし、起きてますか?」
「熟睡中のようですね。私の錯覚魔法が強すぎたようですね。どのような夢を見ているんでしょうかね」
九条は床に寝転んで眠っている湊に囁くように呟いた。氷漬けにされた湊という現実はなく、フィールド上には仰向けで寝ている湊とそれを上から覗く九条しかいなかった。
本来の九条は氷魔法が得意である。
九条がこの学校で一番である理由の一つは目の前にいる相手の魔法をコピーできることである。それもより強力に魔法を発動できる。
だが、九条はこの才能を誇示することはない。
「それにしても、寝顔が可愛いですね」
九条が微笑みながら、バトルフィールドが去ったのであった。
————————————————————————-
ここまで御覧いただきありがとうございました。
もし少しでも作品が『面白かった』『続きが気になる』と思われましたら、
お気に入り追加 感想をお願い致します。
「それが九条家の刀ですか?」
魔法が発達したことにより、刀や剣などの武器は時代錯誤のものとなっていたからだ。
「そうですね。三井家も武芸を重んじるお家と聞いているので、三井くんはなぜ、銃学科に行ったのか、理解できません」
刀の刀身が魔法の輝きによって出現する。青く光る刀身は、周囲に冷気を漂わせていた。
「そうですね。俺は落ちこぼれですから、三井家の技は妹に任せます」
湊は、小銃のデバイスを握りしめる。
「それでは、三井くんの掛け声で初めていいわよ」
「それでは、いきます」
湊の銃弾が発射と同時に六つに分かれて、九条を攻撃する。
しかし、銃弾は九条に到達する前に、刀を振り落としただけで、銃弾は凍って落ちてしまう。
「すごいですね。三井くん。魔法銃は銃弾を一発しか打てないはずなのに、6発も同時に打つなんて。どんな仕組みなんでしょうね」
九条は微笑みながらも、間合いを近づけてくる。近接格闘になったら、湊の方は弱い。
「六発に見えましたかね?俺の場合は、錯覚魔法が得意なもんで、色々と先輩を惑わせると思いますよ」
「なるほど。気をつけなければなりませんね」
九条は氷にした銃弾を見るが、氷の中に銃弾があるのは一つだけで、他は銃弾もなく、氷だけのものであった。
自分の手の内を相手に教えてしまうと不利になるが九条にとって小細工は通じない。
「ストレイク・フレンジャー」
銃弾が大きくなり、九条に迫る。
「今度のは幻覚じゃなさそうですね」
九条は、両手で大きく構えて、一刀両断する。
銃弾は二つに割れて、後方で爆発する。
「やはり、銃学科の戦いではなく、魔法科の戦いのようですね」
ため息つき、九条は、刀の刀身の魔法を解いて、ベルトにしまう。
すると、ベルトのポシェットの中から、小銃のデバイスを取り出した。
「湊くん、あなたは銃の扱いがなっていません。私が銃戦闘のなんたるか、教えて差し上げます」
本来、魔法科に所属する生徒は、佐伯のようなパワー型と刀などの装備を使うことが多い。今年新設された銃学科は、本来の銃戦闘の戦いではなく、多くは自身の魔法効力でカバーしている部分の方が大きい。あくまでも、4月のこの時期は自身のセンスで戦うものが多かった。
「会長は銃も使えたんですね」
「そうです。この学校のトップですからね。準備はよろしいですか?。これから、三井くんの防戦となりますから」
九条は銃を構えたら、一瞬で装填数六発をほぼ同時のように撃ってきた。
「三井くんの幻影の弾と違って、こちらのは本物です。避けられますか?」
九条はマガジンを魔法で大量に生み出し、乱射をしてくる。
湊も銃弾で相殺しようとするが、あまりにも、一方的でだった。
「くそっ」
量と速さで、湊を凌駕し続ける。
「もう終わりですかね?」
九条は100数発を打ち込んでおきながら、平気な顔で、向こうにいるであろう湊の姿を目視で確認する。
「あらら、やりすぎたのですかね」
粉塵の中に湊の人影は見られない。もう終わったと思われたが、湊は九条が持っていた刀型のデバイスと銃を両方に持っていた。
「刀はやめたのでなかったのですか?」
九条は少し不満そうに言葉を返す。
「刀も捨てたもんじゃないですね」
多くの銃弾を切り裂いた刀身は炎のように赤く、火花が散っていた。湊の小型銃も炎纏っていた。
「やはり、まだまだ、一年生。たとえ、刀と銃を両方使えたとしても、私には届きませんよ」
「アイスザセレクション」
九条は銃弾を発射した瞬間、周りが一瞬のうちに凍ってしまう。
「向井さんから私も学びました。使えますね」
向井が先程の戦いで使っていた銃を発射したのと同時に、魔法が発動する。見ただけで、戦闘スタイルを真似できるのは才能以外の何者でもなかった。
「本当に人間かよ?」
湊は一瞬のうちに凍ってしまう。氷の造形物となってしまった。段々と意識が朦朧として視界が真っ暗になった。
----------------------------------------
「もしもし、起きてますか?」
「熟睡中のようですね。私の錯覚魔法が強すぎたようですね。どのような夢を見ているんでしょうかね」
九条は床に寝転んで眠っている湊に囁くように呟いた。氷漬けにされた湊という現実はなく、フィールド上には仰向けで寝ている湊とそれを上から覗く九条しかいなかった。
本来の九条は氷魔法が得意である。
九条がこの学校で一番である理由の一つは目の前にいる相手の魔法をコピーできることである。それもより強力に魔法を発動できる。
だが、九条はこの才能を誇示することはない。
「それにしても、寝顔が可愛いですね」
九条が微笑みながら、バトルフィールドが去ったのであった。
————————————————————————-
ここまで御覧いただきありがとうございました。
もし少しでも作品が『面白かった』『続きが気になる』と思われましたら、
お気に入り追加 感想をお願い致します。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
「お前みたいな卑しい闇属性の魔女など側室でもごめんだ」と言われましたが、私も殿下に嫁ぐ気はありません!
野生のイエネコ
恋愛
闇の精霊の加護を受けている私は、闇属性を差別する国で迫害されていた。いつか私を受け入れてくれる人を探そうと夢に見ていたデビュタントの舞踏会で、闇属性を差別する王太子に罵倒されて心が折れてしまう。
私が国を出奔すると、闇精霊の森という場所に住まう、不思議な男性と出会った。なぜかその男性が私の事情を聞くと、国に与えられた闇精霊の加護が消滅して、国は大混乱に。
そんな中、闇精霊の森での生活は穏やかに進んでいく。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
アリエッタ幼女、スラムからの華麗なる転身
にゃんすき
ファンタジー
冒頭からいきなり主人公のアリエッタが大きな男に攫われて、前世の記憶を思い出し、逃げる所から物語が始まります。
姉妹で力を合わせて幸せを掴み取るストーリーになる、予定です。
【完結】うさぎ転生 〜女子高生の私、交通事故で死んだと思ったら、気づけば現代ダンジョンの最弱モンスターに!?最強目指して生き延びる〜
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
女子高生の篠崎カレンは、交通事故に遭って命を落とした……はずが、目覚めるとそこはモンスターあふれる現代ダンジョン。しかも身体はウサギになっていた!
HPはわずか5、攻撃力もゼロに等しい「最弱モンスター」扱いの白うさぎ。それでもスライムやコボルトにおびえながら、なんとか生き延びる日々。唯一の救いは、ダンジョン特有の“スキル”を磨けば強くなれるということ。
跳躍蹴りでスライムを倒し、小動物の悲鳴でコボルトを怯ませ、少しずつ経験値を積んでいくうちに、カレンは手応えを感じ始める。
「このままじゃ終わらない。私、もっと強くなっていつか……」
最弱からの“首刈りウサギ”進化を目指して、ウサギの身体で奮闘するカレン。彼女はこの危険だらけのダンジョンで、生き延びるだけでなく“人間へ戻る術(すべ)”を探し当てられるのか? それとも新たなモンスターとしての道を歩むのか?最弱うさぎの成り上がりサバイバルが、いま幕を開ける!
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる