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第一章 生徒会勧誘編
過去との宿命①
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平松と桜子と湊は昨日バトルした戦闘場にまた来ていた。
「桜子、許可取ってないんだから、見つかったらやばいぞ」
湊は桜子を嗜めるが、まるで聞く耳を持たない。
「平松、お前も何でそんなに生徒会に入りたくないんだ?」
湊は率直の考えを平松にぶつける。生徒会に入ることは名誉なことで、自分にとって得となることなのにだ。
「湊くん、私は九条の下にいたくはないわ。ただ、それだけ」
平松は、何か悲しげな声色で話したのであった。
「それってどういう意味なんだ?」
湊が答えを聞こうとするが、平松の返答はなかった。
桜子と湊はバトルフィールドの上に立つ。二人とも小銃を持っている。
「向井さん、あなたから打ってきていいわ」
「ずいぶん余裕じゃない?余裕のままでいると、首席だからって足元すくわれるわ。
ブレッスリー・ポイズン」
桜子は最初から本気でけりをつけようとしている。平松にとって、初見の魔法であるから、佐伯のように、やられてしまうのかと思われた。
「フレイド・フォルテ」
平松が発射した銃弾は、あたり一面を焼き尽くす。当然、桜子の攻撃は銃弾ごと消えて無くなってしまった。
「ブレイド・プリズン・ポイズン」
桜子は弾丸を上に撃つと毒の雨が降り注ぐ。
「フォルテ・アーマー」
平松は、自身の周りに炎をたぐり寄せて、自身を守る障壁にする。
「平松さんの魔法力、すごいわね」
平松の魔法力は佐伯の魔法力以上に攻撃範囲と威力が大きく、魔法持続時間が長かった。
「首席ということは嘘ではないみたいだな」
「次席の湊がそれをいう、ぷふふ」
桜子は口に手をあてて、笑いを堪える。
「うるさい」
たしかに一年生でここまでの魔法を展開できるのは、平松しかいないのだろう。だが、なぜ、ここまでの魔法力がありながら、魔法を主体とする魔法科に進学しなかったのか疑問に思えた。
「平松さんの魔法力あれば、魔法科に行った方がよかっらんじゃないの?湊もそう思うわよね?」
「そうだな、何で、銃学科にしたんだ?」
「九条がいたから。九条藍子がいたからよ」
平松から苦虫を噛むように、九条の名前を口にした。
「九条会長と何かあったのか」
「そうよ。九条家のことは忘れることなんかできない。九条藍子の父、九条亘くじょうわたるは私の父を殺したのだから。九条藍子あいつだけは許さない」
平松からは強い執念に近いものを感じた。
「平松さん、あなたのお父さんに何があったか知らないけど、九条会長はまた違う人間だわ。あなたもわかっているはずだわ」
「そんな、言葉なんか聞きたくない。どうあがいても、私の父は戻ってこないのよ」
平松はそう話すと、銃を捨てて、ポシェットから刀のデバイスを取り出したのであった。
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「桜子、許可取ってないんだから、見つかったらやばいぞ」
湊は桜子を嗜めるが、まるで聞く耳を持たない。
「平松、お前も何でそんなに生徒会に入りたくないんだ?」
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「湊くん、私は九条の下にいたくはないわ。ただ、それだけ」
平松は、何か悲しげな声色で話したのであった。
「それってどういう意味なんだ?」
湊が答えを聞こうとするが、平松の返答はなかった。
桜子と湊はバトルフィールドの上に立つ。二人とも小銃を持っている。
「向井さん、あなたから打ってきていいわ」
「ずいぶん余裕じゃない?余裕のままでいると、首席だからって足元すくわれるわ。
ブレッスリー・ポイズン」
桜子は最初から本気でけりをつけようとしている。平松にとって、初見の魔法であるから、佐伯のように、やられてしまうのかと思われた。
「フレイド・フォルテ」
平松が発射した銃弾は、あたり一面を焼き尽くす。当然、桜子の攻撃は銃弾ごと消えて無くなってしまった。
「ブレイド・プリズン・ポイズン」
桜子は弾丸を上に撃つと毒の雨が降り注ぐ。
「フォルテ・アーマー」
平松は、自身の周りに炎をたぐり寄せて、自身を守る障壁にする。
「平松さんの魔法力、すごいわね」
平松の魔法力は佐伯の魔法力以上に攻撃範囲と威力が大きく、魔法持続時間が長かった。
「首席ということは嘘ではないみたいだな」
「次席の湊がそれをいう、ぷふふ」
桜子は口に手をあてて、笑いを堪える。
「うるさい」
たしかに一年生でここまでの魔法を展開できるのは、平松しかいないのだろう。だが、なぜ、ここまでの魔法力がありながら、魔法を主体とする魔法科に進学しなかったのか疑問に思えた。
「平松さんの魔法力あれば、魔法科に行った方がよかっらんじゃないの?湊もそう思うわよね?」
「そうだな、何で、銃学科にしたんだ?」
「九条がいたから。九条藍子がいたからよ」
平松から苦虫を噛むように、九条の名前を口にした。
「九条会長と何かあったのか」
「そうよ。九条家のことは忘れることなんかできない。九条藍子の父、九条亘くじょうわたるは私の父を殺したのだから。九条藍子あいつだけは許さない」
平松からは強い執念に近いものを感じた。
「平松さん、あなたのお父さんに何があったか知らないけど、九条会長はまた違う人間だわ。あなたもわかっているはずだわ」
「そんな、言葉なんか聞きたくない。どうあがいても、私の父は戻ってこないのよ」
平松はそう話すと、銃を捨てて、ポシェットから刀のデバイスを取り出したのであった。
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