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学園につけば刺さる視線。聞こえてくる声。内容は悪女に落ちこぼれ、悪魔と男好き。
変わりなし。
昨日の行為はバレていないだろう。バレていたら今頃私は死んでいる。
校内に入り教室へ向かう。
どこにいても囁きは消えない。
「エッエメルネスさん!」
「⋯⋯またなの」
そしていつもの声が聞こえてきた。
──毎回毎回飽きないのか。
振り向けばそこにいるのはなぜか泣きそうな聖女、とその他諸々。
聖女を守るように立つ4人の男とその後ろに立つ1人の男。
「お、おはようっ!エメルネスさんっ!」
「⋯⋯何か用?」
「あ、あの今日の演習!1、2年合同なんだけどっ、あたしのクラスとエメルネスさんのクラス合同だから、その一緒に組めたらって」
「嫌よ。あなたと一緒なんて」
相変わらず殺人予告をしてくる聖女に嫌気がしてくる。本当に殺す気なんだろうか。
周囲の男たちは私の返答が気に入らなかったのか睨みを強くしている。
「⋯⋯クソ女」
聖女の左手にくっつく小さい男の子は新入生で天才と言われてる少年。私を親の仇のように見てくる。殺されそう。この男たちの中で1番聖女を好いており、聖女に執着していると言っても過言ではない。
「悪女ちゃんあんまり、ニーナを怖がらせないで欲しいなぁ」
天才くんの隣、ニコニコ気味悪い男。嬉しくもないのにへらへら笑うこの男は首席の下、成績2番目の人。あんまり詳しくこの男を知らないがよく女の人と空き教室だの校舎裏だのに行く姿を見る。ニーナって誰。
「お前、一体何者ダァ?」
天才くんと2番目の反対、聖女の右側に立ち私を好奇な目で見下しニヤニヤ笑う男は1つ上の3年。第一騎士団団長の息子。優秀なだけあって私の異変に気がつき始めている。
その隣、何も話さずにこやかに笑う男は団長息子と同じ3年。上級魔法研究所所長息子。傍から見れば優しげで温厚に見えるが実際近くで見てみれば目の奥は真っ黒で感情がよく見えない。きっとかなり性格が悪いと思う。
そしてその男たちに隠れるように立つのが昨日の男、首席。こちらを睨みつけてるが心なしか頬が赤い。しかし何も言わないところを見ると夢と思ってるのだろう。催眠は成功していると考えていい。
昨日でいくらか魔力の摂取ができたものの、感覚的に以前の1割程度。生活するためと軽い授業を受けるのがやっと、ってところだろう。
首席は匂いからして昨日の行為に多少の嫌悪はあるものの快感を感じていたのは確かだし、多少の期待はあると見える。
魔力は消費する。できれば毎晩摂取をしたい。
今ここにいる5人は全員極上の香りがする。しかしその分危険も伴う。一般生徒のところを混ぜつつたまにデザートのような感覚でこの5人の誰かを摂取すればいいだろう。
私は夜のことを考えながら今度こそ教室へ向かった。
「まっ待って!」
「おい!」
「⋯⋯っち」
「ハハッ」
泣く聖女、それを見て私を憎む天才少年。
笑みが消え舌打ちする2番目、さらに好奇心を宿す団長息子と表情の変わらない所長息子、意味ありげに私を見つめる首席。
各々何を考えているのかなどつゆ知らず私は夜の計画を立てていった。
変わりなし。
昨日の行為はバレていないだろう。バレていたら今頃私は死んでいる。
校内に入り教室へ向かう。
どこにいても囁きは消えない。
「エッエメルネスさん!」
「⋯⋯またなの」
そしていつもの声が聞こえてきた。
──毎回毎回飽きないのか。
振り向けばそこにいるのはなぜか泣きそうな聖女、とその他諸々。
聖女を守るように立つ4人の男とその後ろに立つ1人の男。
「お、おはようっ!エメルネスさんっ!」
「⋯⋯何か用?」
「あ、あの今日の演習!1、2年合同なんだけどっ、あたしのクラスとエメルネスさんのクラス合同だから、その一緒に組めたらって」
「嫌よ。あなたと一緒なんて」
相変わらず殺人予告をしてくる聖女に嫌気がしてくる。本当に殺す気なんだろうか。
周囲の男たちは私の返答が気に入らなかったのか睨みを強くしている。
「⋯⋯クソ女」
聖女の左手にくっつく小さい男の子は新入生で天才と言われてる少年。私を親の仇のように見てくる。殺されそう。この男たちの中で1番聖女を好いており、聖女に執着していると言っても過言ではない。
「悪女ちゃんあんまり、ニーナを怖がらせないで欲しいなぁ」
天才くんの隣、ニコニコ気味悪い男。嬉しくもないのにへらへら笑うこの男は首席の下、成績2番目の人。あんまり詳しくこの男を知らないがよく女の人と空き教室だの校舎裏だのに行く姿を見る。ニーナって誰。
「お前、一体何者ダァ?」
天才くんと2番目の反対、聖女の右側に立ち私を好奇な目で見下しニヤニヤ笑う男は1つ上の3年。第一騎士団団長の息子。優秀なだけあって私の異変に気がつき始めている。
その隣、何も話さずにこやかに笑う男は団長息子と同じ3年。上級魔法研究所所長息子。傍から見れば優しげで温厚に見えるが実際近くで見てみれば目の奥は真っ黒で感情がよく見えない。きっとかなり性格が悪いと思う。
そしてその男たちに隠れるように立つのが昨日の男、首席。こちらを睨みつけてるが心なしか頬が赤い。しかし何も言わないところを見ると夢と思ってるのだろう。催眠は成功していると考えていい。
昨日でいくらか魔力の摂取ができたものの、感覚的に以前の1割程度。生活するためと軽い授業を受けるのがやっと、ってところだろう。
首席は匂いからして昨日の行為に多少の嫌悪はあるものの快感を感じていたのは確かだし、多少の期待はあると見える。
魔力は消費する。できれば毎晩摂取をしたい。
今ここにいる5人は全員極上の香りがする。しかしその分危険も伴う。一般生徒のところを混ぜつつたまにデザートのような感覚でこの5人の誰かを摂取すればいいだろう。
私は夜のことを考えながら今度こそ教室へ向かった。
「まっ待って!」
「おい!」
「⋯⋯っち」
「ハハッ」
泣く聖女、それを見て私を憎む天才少年。
笑みが消え舌打ちする2番目、さらに好奇心を宿す団長息子と表情の変わらない所長息子、意味ありげに私を見つめる首席。
各々何を考えているのかなどつゆ知らず私は夜の計画を立てていった。
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