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オルドリア大陸編
第二話:大学院と地下遺跡
第二話:大学院と地下遺跡
この大学院の地下には、食糧などを貯蔵しておく為の倉庫がある。その倉庫は地下遺跡の一部と繋がっているらしく、以前までは何か事件があって封鎖されていたが、現在は確認出来る遺跡部分を調査した上で、地下倉庫の拡張空間として利用されているらしい。
エイネリアが傍受した信号は、その地下倉庫よりももっと深い場所。恐らくは地下シェルターとして使われていた古代の書庫施設の、最下層付近で稼働している部分があると思われる。
その事を朔耶達に伝えたところ、彼女の友人達はかなり興味を抱いたようだった。
「それは面白そうだねぇ」
「あたしも興味ある!」
「ぼ、僕も」
自分達でその遺跡を探索しようと盛り上がる中、グループリーダーの女生徒エルディネイア嬢は慎重な行動を促す。しかし――
「私も興味はありますけど、危険ではありませんの?」
「サクヤちゃんがいるなら大丈夫でしょ」
という意見に皆が頷く。
「まあ、ちょっと調べるくらいなら」
期待の眼差しを向けられた当の朔耶は、肩を竦めながらそう言って応じた。
コウは、朔耶の友人達の内面から読み取れた気持ちや感情から、皆が朔耶に大きな信頼を抱いている事を感じ取った。
上辺だけの友好ではなく、打算的な心情を抜きにした親しい友人関係は、見ていて気持ちが良いなぁ等と思うコウであった。
そうして朔耶達と地下の遺跡を調べに行く事になったコウは、彼等の案内でサロンの地下倉庫に下りて来た。
少し様子を見に行く程度なので特に念入りな準備をするでも無く、エルディネイア達はほぼ制服そのままの恰好で臨むようだ。倉庫と繋がる遺跡部分の地下通路に出たところで、エイネリアから指向性音声による報告が挙げられた。
『現在地の特定が出来ました。今、私達が居る場所は、書庫施設一階の北東側連絡通路です』
『詳しい地図とかあったら思い浮かべて?』
コウはエイネリアの思考を司る人工精霊に意識を向けると、彼女が現在参照している記憶情報、『書庫施設の詳細』に関するイメージの読み取りを試みた。結果、これから探索しようとしている遺跡である書庫施設の、大まかな構造を知識として得る事が出来た。
少し先に、最深部まで下りる為の仕掛けがあるようだ。朔耶の友人達から件の『稼働中の遺跡』への案内を求められたコウは、早速これらの情報を利用する。
「こっちに下りるところがあるよ」
「この地下通路と小部屋は、全て調べられていた筈ですけど……」
「まあまあ、ここは冒険者の彼に任せようじゃないか」
そんなやり取りをする彼らの内面からは、初めて訪れたであろう場所で迷いなく先導するコウに謎の貫禄を感じている心境が読み取れた。
朔耶の方を見れば、精霊と何やら話しながら意識の糸レーダーで周囲を探りつつ付いて来る様子が覗える。あの索敵範囲なら、この先の仕掛けにも気付きそうだ。
一行を先導するコウは、やがて通路沿いに並んだ小部屋の一つに入る。ガランとした室内には、小さい荷物袋や木材が疎らに置かれている。
「ここ?」
「ただの空き部屋みたいだけど」
魔術士コンビの男女が、部屋を見渡して見たままの感想を述べる。が、意識の糸レーダーで周囲を探っていた朔耶は、この部屋の仕掛けに気付いたようだ。
「ああ、こんな風になってたんだ? あんまり地下には下りて無かったから、気付かなかったよ」
「何かありまして?」
朔耶の言葉に小首を傾げているエルディネイアに、部屋の奥まで進んだコウが壁を指しながら答えた。
「ここに入り口があるよ」
それに頷いた朔耶が訊ねる。
「これって仕掛けは分かったけど、動かせるの?」
「ちょっと調べて見るね」
コウはそう答えてエイネリアと相談を始める。その間、朔耶はエルディネイア達にこの部屋の仕掛けについて説明していた。
この部屋には下層階に続く出入り口があるのだが、その仕掛けが結構大掛かりな物になっている。この付近一帯の地下部分には巨大な円柱形の層があり、それは複数のブロックに分かれている。
一層に付き一ルウカ程の厚みがあるそのブロックには、それぞれ特定の場所に穴が空いており、全てのブロックの穴を揃える事で、下層階に繋がる縦穴通路が開かれる仕組み。円柱形の層が丸々巨大な錠前と通路を兼ねているのだ。
『ここの動かし方が知りたいんだけど、詳しい構造分かる?』
『この円柱錠路は標準的なシェルター用昇降路です。開錠は出入り口の操作パネルを使用します。現在は魔力の供給が途絶えており、稼働不能状態です』
コウはエイネリアの説明と解説を受けつつ、彼女の人工精霊が参照している記憶情報から詳しい構造を読み取る。仕掛けを動かす為の装置は、円柱錠路の外周に複数設置されているが、それらに魔力を送り込む供給路は一本に纏められている。
現在は供給が行われていないのか、どこかで断線しているのか分からないが、魔力が通っていないのでこの部屋の仕掛けも動いていない状態。
コウは朔耶にその辺りを説明した。
「魔力供給路に魔力が流れてないけど、仕掛けを動かす為の装置はまだ動くかも」
正規の手順ではないが、意識の糸を魔力供給路に繋いで直接魔力を流し込んでやれば動かせる。
「場所はここ」
そう言ってコウは、朔耶の精霊が読み取り易いように強調しながら『意識の糸を繋ぐポイント』をイメージした。
相手が内心を読み取る事を前提にしたこの伝え方は、以前バラッセの街で朔耶と出会った時に、彼女が自己紹介で使っていた手っ取り早い伝達法である。コウも意識の糸を扱う事は出来るものの、精霊のように糸の先に魔力を発現させる等の現象を起こす事までは出来ない。
朔耶に魔力の供給という労働役を振った事に、彼女の精霊が何やら反応しているようだ。精霊による思考流出ブロック効果で相変わらず朔耶の内心だけは読み取れないが、どんな感情を浮かべたか等は何となく分かる。
朔耶の精霊からは、コウに対する敵意や警戒といった雰囲気は感じられず、しかし親しみとはまた別の、呆れとも感心ともとれるような感覚があった。
「まあ、妥当な役割だからやるけど」
「よろしくー」
「サクヤ? どういう事ですの?」
コウと朔耶のやり取りを見ていたエルディネイア達は、今の会話の流れが分からず困惑している。朔耶が掻い摘んで説明している間に、コウは入り口になる壁の前に移動した。エイネリアから得た記憶情報によれば、ここに操作パネルが仕込まれているらしい。
「とりあえず魔力流してみるわ。揺れるかもしれないから、みんな足元に注意してね」
「わ、分かりましたわ」
「おっけー」
エルディネイア達は朔耶の近くで一塊になった。何かあっても、朔耶の魔法障壁で直ぐに護れる位置。コウは件の壁の前に陣取った。
朔耶の意識の糸が、地下へと伸びていくのが分かる。先程コウがイメージで伝えた、意識の糸を繋ぐポイントに魔力の流し込みが始まると、この部屋の仕掛けが動き出した。
コウが陣取っていた壁に光の文字が浮かび上がる。
「わお」
「な、何か出ましたわ!」
「古代文字みたいだねぇ」
「すっごい、ワクワクして来たっ」
エルディネイア達がざわめく中、コウは壁の文字を操作し始めた。
「あ、それってそうやって動かすんだ?」
「うん。古代遺跡の機械って、大体タッチパネルになってるんだよ」
無人島のリゾート遺跡では生体魔導通信機という外部デバイスを使ってデータベースの情報を参照したりもしたが、大抵の機械類にはタッチパネル式の操作盤が付いている。
そうこうしている間にも、地響きのような音と振動が足元から伝わって来る。円柱錠路の装置が動き始めたのだ。
やがて、円柱錠路を構成するそれぞれの層に設けられた穴の位置が揃うと、地下へと続く一本の縦穴通路が開けた。
文字が浮かんでいた壁が床下にスライドして、縦穴通路のエリアに進めるようになる。
「そっちに開くんかい」
朔耶が壁扉の開閉方向にツッコんだ。京矢と交信していれば、恐らく同じツッコミが聞けたかもしれない。ちなみに、京矢は現在フラキウル大陸のナッハトーム帝国は帝都エッリアにある離宮の仕事場にて、帝国データベースとして使っている地球世界から持ち込んだノートPCに情報入力の作業中である。
しばらくはコウと雑談を楽しめるような状況に無いので、互いに呼び掛け合う事はせず、心の奥で相方の状態を感じ取る程度に止めている。
作業が一段落すれば、また京矢とも交信で駄弁りながらフレグンス見物が出来るだろう。今回は他国の未発掘遺跡探索になりそうだが。
とりあえず、開いた壁扉の先へと進む一行。通路の幅は結構広く、三人ほど横並びで歩ける程の余裕があった。大きな荷物もここから搬入出来るようになっているのだろう。十数歩分くらい先で行き止まりだが、突き当たりには昇降用のリフトがある。
朔耶が魔法の光源を用意して視界を確保した。コウは暗闇でも見通せるが、普通の人間の目では真っ暗闇の空間だった。
「行き止まりですわ」
「んにゃ、これ多分リフトだわ」
エルディネイアの呟きに、朔耶が床を見ながら答える。一目で見抜いた朔耶に『流石だなぁ』と感心しつつ、コウは壁の一部に触れて光の文字を浮かび上がらせた。
「ここに操作盤があるよ」
「動かせそう?」
「だいじょうぶ。ここにはちゃんと魔力が流れてるみたい」
コウはそう言って操作盤に向き直り、『停止』となっている文字にタッチして『運転』に切り替えた。すると、天井の両隅に明かりが灯った。「おぉ~」と唸る一同。
周囲に意識の糸を巡らせた朔耶の精霊から、安全判定が下されたので、皆でこのリフトを使って地下階まで下りてみる事になった。
「下にまいりまーす」
エレベーターボーイ役を演じるコウの操作で、リフトはゆっくり降下を始めた。
「これって吊り下げてる訳じゃないわよね?」
「壁にレールがあるみたいだよ」
何万年も大昔に滅んだ超古代魔導文明の遺産。未だに正常に動かせる魔導技術力の高さに感心しつつ、一行はリフトの終着点まで下りて行く。
ゆっくり上へと流れていく縦穴の壁には、時折階層を示す古代文字が見られる。風化し、色褪せて表面がまだらに剥がれたそれは、長い年月の経過を感じさせた。
やがて最下層に辿り着くと、乗り込んだ方向とは反対側に出入り口が現れた。
その先には、公園のような憩いの風景が広がっていた。高い天井と、幅のある広々とした空間。中央部分に芝生地帯と並木。両側は石畳風の模様が描かれた遊歩道。芝生や並木はほとんど朽ちているようだが、あまり荒れた雰囲気を感じない。
これまでに探索して来た、どの地下遺跡やダンジョンでも、こんな空間は見た事が無かった。
コウは、エイネリアの記憶情報でこの場所の事も一応知ってはいたが、地下深くにいきなり地上のような光景が広がると、流石にびっくりするものだなぁと実感した。
「真っ暗で何も見えませんわ」
「少し風を感じるね」
「ここも明かりが必要かな?」
「ちょっとまって」
特殊視点で一足先にこの光景を目の当たりにしたコウは、このエリアの魔力供給路が生きている事を確認すると、彼等にも初見の衝撃を味わって貰うべく、朔耶が魔力の光源を出そうとしたところに待ったを掛けた。
魔力の流れを視認出来るコウは、魔力供給路が集中している奥の壁まで駆け寄ると、そこにある操作盤を弄って魔力の供給を復旧させた。
その途端、このエリアの照明が点灯して周囲が一気に明るくなる。
「わーお」
「これは……」
そこに広がるのは、地上に見る緑の公園のような、整備された並木と遊歩道の空間。
地下なのに空まで見えるのは、映像を映すパネルが天井一面に貼られているからのようだ。所々朽ちて剥がれているのが分かる。
皆から驚きの声が上がった。
「大学院の地下にこんな空間があったなんて……」
「凄いね~」
「これって大発見じゃない?」
「……正直、驚いた」
「本当にビックリだよ」
「空が見えますわ~~」
古代魔導文明の残照に圧倒され、ひとしきり感嘆した一行は、とりあえず奥へと歩を進めた。
公園のようなこの空間は、約三十三ルウカ、およそ五十メートルほど先まで続いている。行き止まりになった壁の中央付近に、さらなる通路が開いているようだ。
その通路は巨大なアーチが連なるゲートになっているのだが、アーチ上部の所々に監視カメラをもっと武骨な感じにしたような機械が、不自然な形で括り付けられている。
エイネリア曰く、あれは軍事施設などに配備されている侵入者撃退用の砲台で、こんな一般施設に設置するような代物では無いらしい。
そして、ここを発見する切っ掛けとなった件の識別信号は、このゲートの向こうから発信されているという。
ゲートの手前には、目立つ位置に大きな看板が立て掛けてある。
看板には大文字で『これより先、オルデル帝国の支配区画』と書かれてあり、その下には添えるような小さい文字で説明文が羅列してある。内容は『世界が分裂した今、ルドルン大陸の先住民族としてこの地の独立を目指す。同志達よ集え』というものだった。
『オルデル帝国って実在したの?』
『国家としての存在は情報が確認出来ませんでした。この施設のシェルターを利用していた避難民グループの名称に該当情報があります』
つまり、自称ルドルン大陸の先住民族達が、グループ名としてオルデル帝国を名乗っていた――という事が、この施設のデータベースにアクセスしたエイネリアの情報収集で明らかになった。
『そのグループとか世界の事とか、もうちょっと調べられる?』
『はい。色々な情報がアクセス制限無し指定で記録されているようですので、可能な限り収集しておきますね』
『よろしく~』
コウの個人所有機として所属を移してからのエイネリアは、コウの日頃の活動内容から学習し、主人が常に何を必要としているのか把握して、正確なサポートが出来るよう最適化され始めていた。その内ボケやツッコミまで覚えるかもしれない。
とりあえず、コウは看板に書かれている大文字の内容を皆に伝えた。
「『これより先、オルデル帝国の支配区画』って書いてあるよ」
「ええっ!? フレグンスの地下に別の国が!」
「そうじゃなくて、昔ここに住んでた人達が自分達のグループでそう名乗ってたみたい」
まさか地底人が!? と驚くエルディネイア達に「ちがうちがう」とツッコんだコウは、要約した内容を説明した。
「珍しいコウ君のツッコミはさておいて――ここで生活してた古代人のコミュニティって感じ?」
「そう、そんな感じ」
朔耶の大まかな認識に、コウは頷いて肯定する。そしてアーチ状のゲートを振り返ると、砲台を見上げながら告げた。
「ここから先は、ちょっと危ないかも」
「そうなの?」
コウの警告に、朔耶も砲台を見上げる。
「うん。あの砲台とか、まだ動いてるみたいだし」
恐らく、施設のセキュリティはまだ稼働している。ここから発信されている識別信号に同期する身分証明でも用意しなければ、攻撃される危険がある。
「ちょっと試してみるね」
コウは少年型から複合体に乗り換えると、大盾を装備してゲートに近付いてみる事にした。砲台が実際に動くのか、どのくらいの距離でどの程度の攻撃を仕掛けて来るのか確かめる。エイネリアの記憶情報から読み取った限り、威力は警備ガイドアクターだったエティスの光線兵器よりも少し低いと見積もっている
魔法障壁を展開した朔耶が、エルディネイア達を護りつつ少し下がって見守る。
大盾を若干上向きに構えながらズシンズシンと進んで行くと、アーチ状のゲートが連なる通路に入った辺りで、警告音と共に砲台から光線攻撃が放たれた。
等間隔に並ぶアーチ状のゲートそれぞれに、死角を補うよう設置されているらしく、四方八方から飛んでくる。通路の中頃まで進んだところで引き返す。
複合体のあちこちから白煙が上がっているが、自動回復する装甲皮膚に大してダメージは無い。だが、人間が撃たれれば、例え甲冑を付けていてもひとたまりも無いだろう。
「危ないの分かってて無理に進む訳にもいかないわよね」
「仕方ありませんわね……」
そんな訳で、朔耶達も探索をここまでで切り上げ、地上に引き返す事になった。
エイネリアの情報収集も一段落したようだ。ここからのアクセスで引き出せる情報は、大体引き出せたという。オルデル帝国を名乗っていた組織の活動記録の他、当時の世界情勢に関する情報や、通信ログの一部。物資の搬入目録まで取得済みらしい。
帰りの道中、再び少年型に乗り換えたコウは、エイネリアが集めた情報の中から、古代魔導文明時代の末期に何があったのかや、この地下遺跡を根城にしていた集団について掻い摘んで語った。
フラキウル大陸に、魔王トゥラサリーニを誕生させた件の凶星。オフューバム時代にも出現したそれは、魔導技術で栄える世界に魔力の乱れという致命的な混乱をもたらせ、超統一国家群を崩壊に導いた。
遺されたインフラの奪い合いで世界中に争いが広がり、やがて大きな戦争にまで発展した。
大規模な破壊が繰り返される中、進み過ぎた魔導技術は倫理の崩壊した世界で人々の手を離れ、制御を失って暴走。結果、有害な魔力が地上を覆い、多くの異形を生み出す災厄をもたらせた。
生き残った人々は、汚染された魔力で危険地帯となった地上を離れ、地下シェルターで生活するようになった。
「ちょっと待って、それってもしかして魔物とか変異体の元凶って事?」
「たぶん、そうかも」
朔耶の指摘に、コウはまだ確証は無いものの、恐らくそういう事なのだろうと頷く。当時の記録を見つけられれば、確認出来るかもしれない。朔耶は、想像以上に凄い発見をしてしまったのではないかと緊張している。一方で、朔耶の友人達はこの情報の貴重さをいまいち理解していないらしく、朔耶の様子にキョトンとしている。
コウの要約した大昔話の続き。地下シェルターに構築された社会でも、民族や派閥による衝突、対立で組織化と分裂が繰り返された。
そうした末に彼等が辿り着いた結論。争いに疲れた人々は、新しい管理統治の体制として、人工精霊を中枢に添えたコンピューターを意思決定機関に使うようになる。
精霊は嘘を吐かない。裏切らない。常に公平で正しい答えに導くから、と。
「あたしらの世界で言う、AIみたいなもんか……」
そう呟いた朔耶は、自身の精霊と何事か会話しながら、物思いにふけるような表情を見せた。
人間社会の管理に、人間を外したその制度が、果たして上手く行ったのか、行かなかったのか。この地下シェルター遺跡をもっと詳しく調べれば、それを判断する情報も得られるかもしれない。
(この先の探索は、ガウィーク隊のみんなやレイオス王子達との調査になるかな)
地上に戻ったら早速皆に報告に行こうと、これからの予定を立てるコウなのであった。
この大学院の地下には、食糧などを貯蔵しておく為の倉庫がある。その倉庫は地下遺跡の一部と繋がっているらしく、以前までは何か事件があって封鎖されていたが、現在は確認出来る遺跡部分を調査した上で、地下倉庫の拡張空間として利用されているらしい。
エイネリアが傍受した信号は、その地下倉庫よりももっと深い場所。恐らくは地下シェルターとして使われていた古代の書庫施設の、最下層付近で稼働している部分があると思われる。
その事を朔耶達に伝えたところ、彼女の友人達はかなり興味を抱いたようだった。
「それは面白そうだねぇ」
「あたしも興味ある!」
「ぼ、僕も」
自分達でその遺跡を探索しようと盛り上がる中、グループリーダーの女生徒エルディネイア嬢は慎重な行動を促す。しかし――
「私も興味はありますけど、危険ではありませんの?」
「サクヤちゃんがいるなら大丈夫でしょ」
という意見に皆が頷く。
「まあ、ちょっと調べるくらいなら」
期待の眼差しを向けられた当の朔耶は、肩を竦めながらそう言って応じた。
コウは、朔耶の友人達の内面から読み取れた気持ちや感情から、皆が朔耶に大きな信頼を抱いている事を感じ取った。
上辺だけの友好ではなく、打算的な心情を抜きにした親しい友人関係は、見ていて気持ちが良いなぁ等と思うコウであった。
そうして朔耶達と地下の遺跡を調べに行く事になったコウは、彼等の案内でサロンの地下倉庫に下りて来た。
少し様子を見に行く程度なので特に念入りな準備をするでも無く、エルディネイア達はほぼ制服そのままの恰好で臨むようだ。倉庫と繋がる遺跡部分の地下通路に出たところで、エイネリアから指向性音声による報告が挙げられた。
『現在地の特定が出来ました。今、私達が居る場所は、書庫施設一階の北東側連絡通路です』
『詳しい地図とかあったら思い浮かべて?』
コウはエイネリアの思考を司る人工精霊に意識を向けると、彼女が現在参照している記憶情報、『書庫施設の詳細』に関するイメージの読み取りを試みた。結果、これから探索しようとしている遺跡である書庫施設の、大まかな構造を知識として得る事が出来た。
少し先に、最深部まで下りる為の仕掛けがあるようだ。朔耶の友人達から件の『稼働中の遺跡』への案内を求められたコウは、早速これらの情報を利用する。
「こっちに下りるところがあるよ」
「この地下通路と小部屋は、全て調べられていた筈ですけど……」
「まあまあ、ここは冒険者の彼に任せようじゃないか」
そんなやり取りをする彼らの内面からは、初めて訪れたであろう場所で迷いなく先導するコウに謎の貫禄を感じている心境が読み取れた。
朔耶の方を見れば、精霊と何やら話しながら意識の糸レーダーで周囲を探りつつ付いて来る様子が覗える。あの索敵範囲なら、この先の仕掛けにも気付きそうだ。
一行を先導するコウは、やがて通路沿いに並んだ小部屋の一つに入る。ガランとした室内には、小さい荷物袋や木材が疎らに置かれている。
「ここ?」
「ただの空き部屋みたいだけど」
魔術士コンビの男女が、部屋を見渡して見たままの感想を述べる。が、意識の糸レーダーで周囲を探っていた朔耶は、この部屋の仕掛けに気付いたようだ。
「ああ、こんな風になってたんだ? あんまり地下には下りて無かったから、気付かなかったよ」
「何かありまして?」
朔耶の言葉に小首を傾げているエルディネイアに、部屋の奥まで進んだコウが壁を指しながら答えた。
「ここに入り口があるよ」
それに頷いた朔耶が訊ねる。
「これって仕掛けは分かったけど、動かせるの?」
「ちょっと調べて見るね」
コウはそう答えてエイネリアと相談を始める。その間、朔耶はエルディネイア達にこの部屋の仕掛けについて説明していた。
この部屋には下層階に続く出入り口があるのだが、その仕掛けが結構大掛かりな物になっている。この付近一帯の地下部分には巨大な円柱形の層があり、それは複数のブロックに分かれている。
一層に付き一ルウカ程の厚みがあるそのブロックには、それぞれ特定の場所に穴が空いており、全てのブロックの穴を揃える事で、下層階に繋がる縦穴通路が開かれる仕組み。円柱形の層が丸々巨大な錠前と通路を兼ねているのだ。
『ここの動かし方が知りたいんだけど、詳しい構造分かる?』
『この円柱錠路は標準的なシェルター用昇降路です。開錠は出入り口の操作パネルを使用します。現在は魔力の供給が途絶えており、稼働不能状態です』
コウはエイネリアの説明と解説を受けつつ、彼女の人工精霊が参照している記憶情報から詳しい構造を読み取る。仕掛けを動かす為の装置は、円柱錠路の外周に複数設置されているが、それらに魔力を送り込む供給路は一本に纏められている。
現在は供給が行われていないのか、どこかで断線しているのか分からないが、魔力が通っていないのでこの部屋の仕掛けも動いていない状態。
コウは朔耶にその辺りを説明した。
「魔力供給路に魔力が流れてないけど、仕掛けを動かす為の装置はまだ動くかも」
正規の手順ではないが、意識の糸を魔力供給路に繋いで直接魔力を流し込んでやれば動かせる。
「場所はここ」
そう言ってコウは、朔耶の精霊が読み取り易いように強調しながら『意識の糸を繋ぐポイント』をイメージした。
相手が内心を読み取る事を前提にしたこの伝え方は、以前バラッセの街で朔耶と出会った時に、彼女が自己紹介で使っていた手っ取り早い伝達法である。コウも意識の糸を扱う事は出来るものの、精霊のように糸の先に魔力を発現させる等の現象を起こす事までは出来ない。
朔耶に魔力の供給という労働役を振った事に、彼女の精霊が何やら反応しているようだ。精霊による思考流出ブロック効果で相変わらず朔耶の内心だけは読み取れないが、どんな感情を浮かべたか等は何となく分かる。
朔耶の精霊からは、コウに対する敵意や警戒といった雰囲気は感じられず、しかし親しみとはまた別の、呆れとも感心ともとれるような感覚があった。
「まあ、妥当な役割だからやるけど」
「よろしくー」
「サクヤ? どういう事ですの?」
コウと朔耶のやり取りを見ていたエルディネイア達は、今の会話の流れが分からず困惑している。朔耶が掻い摘んで説明している間に、コウは入り口になる壁の前に移動した。エイネリアから得た記憶情報によれば、ここに操作パネルが仕込まれているらしい。
「とりあえず魔力流してみるわ。揺れるかもしれないから、みんな足元に注意してね」
「わ、分かりましたわ」
「おっけー」
エルディネイア達は朔耶の近くで一塊になった。何かあっても、朔耶の魔法障壁で直ぐに護れる位置。コウは件の壁の前に陣取った。
朔耶の意識の糸が、地下へと伸びていくのが分かる。先程コウがイメージで伝えた、意識の糸を繋ぐポイントに魔力の流し込みが始まると、この部屋の仕掛けが動き出した。
コウが陣取っていた壁に光の文字が浮かび上がる。
「わお」
「な、何か出ましたわ!」
「古代文字みたいだねぇ」
「すっごい、ワクワクして来たっ」
エルディネイア達がざわめく中、コウは壁の文字を操作し始めた。
「あ、それってそうやって動かすんだ?」
「うん。古代遺跡の機械って、大体タッチパネルになってるんだよ」
無人島のリゾート遺跡では生体魔導通信機という外部デバイスを使ってデータベースの情報を参照したりもしたが、大抵の機械類にはタッチパネル式の操作盤が付いている。
そうこうしている間にも、地響きのような音と振動が足元から伝わって来る。円柱錠路の装置が動き始めたのだ。
やがて、円柱錠路を構成するそれぞれの層に設けられた穴の位置が揃うと、地下へと続く一本の縦穴通路が開けた。
文字が浮かんでいた壁が床下にスライドして、縦穴通路のエリアに進めるようになる。
「そっちに開くんかい」
朔耶が壁扉の開閉方向にツッコんだ。京矢と交信していれば、恐らく同じツッコミが聞けたかもしれない。ちなみに、京矢は現在フラキウル大陸のナッハトーム帝国は帝都エッリアにある離宮の仕事場にて、帝国データベースとして使っている地球世界から持ち込んだノートPCに情報入力の作業中である。
しばらくはコウと雑談を楽しめるような状況に無いので、互いに呼び掛け合う事はせず、心の奥で相方の状態を感じ取る程度に止めている。
作業が一段落すれば、また京矢とも交信で駄弁りながらフレグンス見物が出来るだろう。今回は他国の未発掘遺跡探索になりそうだが。
とりあえず、開いた壁扉の先へと進む一行。通路の幅は結構広く、三人ほど横並びで歩ける程の余裕があった。大きな荷物もここから搬入出来るようになっているのだろう。十数歩分くらい先で行き止まりだが、突き当たりには昇降用のリフトがある。
朔耶が魔法の光源を用意して視界を確保した。コウは暗闇でも見通せるが、普通の人間の目では真っ暗闇の空間だった。
「行き止まりですわ」
「んにゃ、これ多分リフトだわ」
エルディネイアの呟きに、朔耶が床を見ながら答える。一目で見抜いた朔耶に『流石だなぁ』と感心しつつ、コウは壁の一部に触れて光の文字を浮かび上がらせた。
「ここに操作盤があるよ」
「動かせそう?」
「だいじょうぶ。ここにはちゃんと魔力が流れてるみたい」
コウはそう言って操作盤に向き直り、『停止』となっている文字にタッチして『運転』に切り替えた。すると、天井の両隅に明かりが灯った。「おぉ~」と唸る一同。
周囲に意識の糸を巡らせた朔耶の精霊から、安全判定が下されたので、皆でこのリフトを使って地下階まで下りてみる事になった。
「下にまいりまーす」
エレベーターボーイ役を演じるコウの操作で、リフトはゆっくり降下を始めた。
「これって吊り下げてる訳じゃないわよね?」
「壁にレールがあるみたいだよ」
何万年も大昔に滅んだ超古代魔導文明の遺産。未だに正常に動かせる魔導技術力の高さに感心しつつ、一行はリフトの終着点まで下りて行く。
ゆっくり上へと流れていく縦穴の壁には、時折階層を示す古代文字が見られる。風化し、色褪せて表面がまだらに剥がれたそれは、長い年月の経過を感じさせた。
やがて最下層に辿り着くと、乗り込んだ方向とは反対側に出入り口が現れた。
その先には、公園のような憩いの風景が広がっていた。高い天井と、幅のある広々とした空間。中央部分に芝生地帯と並木。両側は石畳風の模様が描かれた遊歩道。芝生や並木はほとんど朽ちているようだが、あまり荒れた雰囲気を感じない。
これまでに探索して来た、どの地下遺跡やダンジョンでも、こんな空間は見た事が無かった。
コウは、エイネリアの記憶情報でこの場所の事も一応知ってはいたが、地下深くにいきなり地上のような光景が広がると、流石にびっくりするものだなぁと実感した。
「真っ暗で何も見えませんわ」
「少し風を感じるね」
「ここも明かりが必要かな?」
「ちょっとまって」
特殊視点で一足先にこの光景を目の当たりにしたコウは、このエリアの魔力供給路が生きている事を確認すると、彼等にも初見の衝撃を味わって貰うべく、朔耶が魔力の光源を出そうとしたところに待ったを掛けた。
魔力の流れを視認出来るコウは、魔力供給路が集中している奥の壁まで駆け寄ると、そこにある操作盤を弄って魔力の供給を復旧させた。
その途端、このエリアの照明が点灯して周囲が一気に明るくなる。
「わーお」
「これは……」
そこに広がるのは、地上に見る緑の公園のような、整備された並木と遊歩道の空間。
地下なのに空まで見えるのは、映像を映すパネルが天井一面に貼られているからのようだ。所々朽ちて剥がれているのが分かる。
皆から驚きの声が上がった。
「大学院の地下にこんな空間があったなんて……」
「凄いね~」
「これって大発見じゃない?」
「……正直、驚いた」
「本当にビックリだよ」
「空が見えますわ~~」
古代魔導文明の残照に圧倒され、ひとしきり感嘆した一行は、とりあえず奥へと歩を進めた。
公園のようなこの空間は、約三十三ルウカ、およそ五十メートルほど先まで続いている。行き止まりになった壁の中央付近に、さらなる通路が開いているようだ。
その通路は巨大なアーチが連なるゲートになっているのだが、アーチ上部の所々に監視カメラをもっと武骨な感じにしたような機械が、不自然な形で括り付けられている。
エイネリア曰く、あれは軍事施設などに配備されている侵入者撃退用の砲台で、こんな一般施設に設置するような代物では無いらしい。
そして、ここを発見する切っ掛けとなった件の識別信号は、このゲートの向こうから発信されているという。
ゲートの手前には、目立つ位置に大きな看板が立て掛けてある。
看板には大文字で『これより先、オルデル帝国の支配区画』と書かれてあり、その下には添えるような小さい文字で説明文が羅列してある。内容は『世界が分裂した今、ルドルン大陸の先住民族としてこの地の独立を目指す。同志達よ集え』というものだった。
『オルデル帝国って実在したの?』
『国家としての存在は情報が確認出来ませんでした。この施設のシェルターを利用していた避難民グループの名称に該当情報があります』
つまり、自称ルドルン大陸の先住民族達が、グループ名としてオルデル帝国を名乗っていた――という事が、この施設のデータベースにアクセスしたエイネリアの情報収集で明らかになった。
『そのグループとか世界の事とか、もうちょっと調べられる?』
『はい。色々な情報がアクセス制限無し指定で記録されているようですので、可能な限り収集しておきますね』
『よろしく~』
コウの個人所有機として所属を移してからのエイネリアは、コウの日頃の活動内容から学習し、主人が常に何を必要としているのか把握して、正確なサポートが出来るよう最適化され始めていた。その内ボケやツッコミまで覚えるかもしれない。
とりあえず、コウは看板に書かれている大文字の内容を皆に伝えた。
「『これより先、オルデル帝国の支配区画』って書いてあるよ」
「ええっ!? フレグンスの地下に別の国が!」
「そうじゃなくて、昔ここに住んでた人達が自分達のグループでそう名乗ってたみたい」
まさか地底人が!? と驚くエルディネイア達に「ちがうちがう」とツッコんだコウは、要約した内容を説明した。
「珍しいコウ君のツッコミはさておいて――ここで生活してた古代人のコミュニティって感じ?」
「そう、そんな感じ」
朔耶の大まかな認識に、コウは頷いて肯定する。そしてアーチ状のゲートを振り返ると、砲台を見上げながら告げた。
「ここから先は、ちょっと危ないかも」
「そうなの?」
コウの警告に、朔耶も砲台を見上げる。
「うん。あの砲台とか、まだ動いてるみたいだし」
恐らく、施設のセキュリティはまだ稼働している。ここから発信されている識別信号に同期する身分証明でも用意しなければ、攻撃される危険がある。
「ちょっと試してみるね」
コウは少年型から複合体に乗り換えると、大盾を装備してゲートに近付いてみる事にした。砲台が実際に動くのか、どのくらいの距離でどの程度の攻撃を仕掛けて来るのか確かめる。エイネリアの記憶情報から読み取った限り、威力は警備ガイドアクターだったエティスの光線兵器よりも少し低いと見積もっている
魔法障壁を展開した朔耶が、エルディネイア達を護りつつ少し下がって見守る。
大盾を若干上向きに構えながらズシンズシンと進んで行くと、アーチ状のゲートが連なる通路に入った辺りで、警告音と共に砲台から光線攻撃が放たれた。
等間隔に並ぶアーチ状のゲートそれぞれに、死角を補うよう設置されているらしく、四方八方から飛んでくる。通路の中頃まで進んだところで引き返す。
複合体のあちこちから白煙が上がっているが、自動回復する装甲皮膚に大してダメージは無い。だが、人間が撃たれれば、例え甲冑を付けていてもひとたまりも無いだろう。
「危ないの分かってて無理に進む訳にもいかないわよね」
「仕方ありませんわね……」
そんな訳で、朔耶達も探索をここまでで切り上げ、地上に引き返す事になった。
エイネリアの情報収集も一段落したようだ。ここからのアクセスで引き出せる情報は、大体引き出せたという。オルデル帝国を名乗っていた組織の活動記録の他、当時の世界情勢に関する情報や、通信ログの一部。物資の搬入目録まで取得済みらしい。
帰りの道中、再び少年型に乗り換えたコウは、エイネリアが集めた情報の中から、古代魔導文明時代の末期に何があったのかや、この地下遺跡を根城にしていた集団について掻い摘んで語った。
フラキウル大陸に、魔王トゥラサリーニを誕生させた件の凶星。オフューバム時代にも出現したそれは、魔導技術で栄える世界に魔力の乱れという致命的な混乱をもたらせ、超統一国家群を崩壊に導いた。
遺されたインフラの奪い合いで世界中に争いが広がり、やがて大きな戦争にまで発展した。
大規模な破壊が繰り返される中、進み過ぎた魔導技術は倫理の崩壊した世界で人々の手を離れ、制御を失って暴走。結果、有害な魔力が地上を覆い、多くの異形を生み出す災厄をもたらせた。
生き残った人々は、汚染された魔力で危険地帯となった地上を離れ、地下シェルターで生活するようになった。
「ちょっと待って、それってもしかして魔物とか変異体の元凶って事?」
「たぶん、そうかも」
朔耶の指摘に、コウはまだ確証は無いものの、恐らくそういう事なのだろうと頷く。当時の記録を見つけられれば、確認出来るかもしれない。朔耶は、想像以上に凄い発見をしてしまったのではないかと緊張している。一方で、朔耶の友人達はこの情報の貴重さをいまいち理解していないらしく、朔耶の様子にキョトンとしている。
コウの要約した大昔話の続き。地下シェルターに構築された社会でも、民族や派閥による衝突、対立で組織化と分裂が繰り返された。
そうした末に彼等が辿り着いた結論。争いに疲れた人々は、新しい管理統治の体制として、人工精霊を中枢に添えたコンピューターを意思決定機関に使うようになる。
精霊は嘘を吐かない。裏切らない。常に公平で正しい答えに導くから、と。
「あたしらの世界で言う、AIみたいなもんか……」
そう呟いた朔耶は、自身の精霊と何事か会話しながら、物思いにふけるような表情を見せた。
人間社会の管理に、人間を外したその制度が、果たして上手く行ったのか、行かなかったのか。この地下シェルター遺跡をもっと詳しく調べれば、それを判断する情報も得られるかもしれない。
(この先の探索は、ガウィーク隊のみんなやレイオス王子達との調査になるかな)
地上に戻ったら早速皆に報告に行こうと、これからの予定を立てるコウなのであった。
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