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6巻
6-1
プロローグ
夜明け前、レイオス王子の魔導船団が大海原の上空を進んでいた。前方に迫る巨大な雲の塊は嵐の予兆か。
甲板に立ち望遠鏡で周囲を見張っていた航海士が、島の発見を告げる。
「この先に丁度いい大きさの島が見えます! あそこなら着陸出来るかも」
現在、魔導船団の一隻は、その心臓部である魔導機関に深刻なトラブルを抱えており、修理の為に着陸出来る島が無いかと探していた。
「全く厄介な事だ。コウが居なければ危なかった」
「下手をすれば、この大海原に墜落して全滅でしたな」
レイオス王子の呟きに、ガウィークが同意する。
実はその一隻の船内では、先日立ち寄った無人島で忍び込んだと思われる小動物が、船倉の固定ロープを噛み切った事で荷崩れを引き起こしていた。
対処する為、捕獲した一匹にコウが憑依して情報を読み取り、船内に忍び込んでいる残りの小動物もどうにか捕まえる事は出来た。だが、そのうちの一匹が魔導機関の制御室に入り込んでいた事が発覚したのである。
ただの小動物だったなら然したる問題は無い。しかしこの密航小動物、〝魔喰種〟という魔力を糧にする種の生き物だった。
害獣が畑の作物を喰い荒らしてしまうかの如く、この〝魔喰種〟が魔導機関の魔力を喰い散らした事で、魔導船は制御不能に陥った。
幸いにもトラブルが出たのは三隻のうちの一隻だけだったので、残りの二隻で曳航していたのだが、更に間の悪い事に、天候が悪化してしまった。
雷や暴風雨を伴う嵐雲には魔力溜まりがあって、魔導製品全般に誤作動などの悪影響を及ぼす。魔導機関が不安定で上昇に時間が掛かる状態では、雲の上に退避して嵐をやり過ごすという方法は危険だ。
そもそも不安定な魔導機関で魔力濃度の薄くなる高度を飛ぶのは無理がある。そんなわけで、嵐に呑まれる前に降りられそうな島を見つけられたのは幸いであった。
レイオス王子が船員に告げる。
「かなり風が強くなってきたな。魔導船が引き連れている魔導艇と衝突しないよう向きに注意しろ」
「平地を見つけて着陸します」
浜辺から距離のある場所に平地を探して、緊急着陸態勢に入る。既に暴風圏内に入ったらしく、船体が強風で煽られた。
曳航している魔導艇がぶつからないよう、魔導船団は縦長の陣形に切り替えて並ぶ。各船体の前後で、眩しく輝く魔力の光源が暗闇の空に点々と続いている。それらが船の後方で大きく弧を描いている様子から、船がかなり風に流された事が分かる。
「あの辺りはどうだ!」
「光源っ、射ち込めー!」
着陸地点を探す魔導船から光源が地上に向かって放たれ、それらが周囲を照らして地形を浮かび上がらせる。どうやら着陸出来そうな場所を見つけられたようだ。
「固定杭射出用意! 一番船っ、降りまーす!」
「総員、衝撃に備えろ!」
魔導船が、大きな岩が風除けになっている平地に向かって降下して行く。岩陰に入った途端、船体を押し流していた強烈な横風が急に弱まり、その反動で船体が大きく傾く。
「取り舵! 機関そのままで固定杭射出!」
反対方向に舵を切って船体を立て直すと、魔導船の船底付近から錨の役割を果たす固定杭を撃ち出し、地面に突き刺した。
更に固定杭は、杭自体に内蔵されている内燃魔導器の推進力により地面を掘り進みつつ、爪の仕掛けが展開して船体を平地の上空に固定する。
「よし、捉えたっ! 巻き取り始めっ、垂直降下!」
そうして固定杭の付いたロープを巻き取りながら魔導船を丈夫な岩の近くに着陸させると、船員達が飛び出してロープで船体を固定し、係留させた。
続いて雨風から護る為のシートを被せてテントを張り、嵐をやり過ごしつつ魔導機関の修理を行える態勢を整えていった。
そんな中、魔導船のマストでは、少年型のコウが強風に煽られて旗のようにひらひらしていた。なぜこの強風が荒れ狂う中、甲板に出たのかと問えば、『好奇心の一択』という、実にコウらしい答えが返って来るだろう。
「すごい風だー」
やがて雷鳴と共に雨も降って来る。
「コウちゃーん、だいじょうぶ~?」
ガウィーク隊の射手、カレンが甲板の出入り口のドアにしがみ付きながら呼び掛ける。それに応えようとしたコウは、うっかり手を滑らせてしまった。
「ぁぁあめがふってきたよぉぉ――」
ドップラー効果により徐々に低音になるメッセージを残しながら、コウが飛ばされていく。
「コウちゃーーん」
カレンが手を伸ばすが、届くはずもない。宙を舞ったコウの小さな身体は、そのまま背の高い木々が茂る密林地帯へと消えていった。
しばらくして、万能ゴーレムである『複合体』に乗り換えたコウが戻って来た。
飛んで行った少年の姿は魔力で形成された召喚獣で、コウの仮の姿の一つである。その事をよく分かっているカレンは、全く心配した様子もなくコウを迎えた。
「コウちゃん、おかえり」
「ヴァヴァウヴァー、ヴォッヴァヴァヴォヴァ〝ただいまー、向こうに洞穴があったよ〟」
飛ばされたついでに落ちた付近をちょいと探索してきたらしい。
そうこうしているうちに、現在着陸している一番船の隣に、二番船、三番船が降り立つ。地上では魔導船団の着陸に備えて、皆てんやわんやになっているのに、コウとカレンの周りだけのほほんとした空気が流れていた。
凧のように連なった魔導艇を空に残して、全ての魔導船が無事に着陸し、皆で一息吐いている仮設テントにて。
「ほう? そんなに大きな洞穴だったのか」
「うん、中はまだ見てないけど、入り口は大きかったよ」
レイオス王子はコウから洞穴発見の報告を受けた。そして、この吹き曝しの仮拠点に野営の陣を構えるのは大変なので、その洞穴が拠点として使えそうならそちらに移ろうと思い至る。
そして、この周辺一帯の安全確認と並行して、ガウィーク隊を洞穴の探索に向かわせる事を決めた。それを聞かされたコウが無邪気に言う。
「じゃあボクも」
「コウ、お前は残れ。魔導船の係留と補強に力仕事を担当して貰わなければならん」
「そっかー」
早速探索メンバーに加わろうとしたコウだったが、複合体の労働力が必要という事で却下されてしまった。
「それでは、我々は探索に出て来ます」
「頼んだ」
レイオス王子達の本隊が係留された魔導船の状態を調べている間、ガウィーク隊は付近の探索に出掛けた。
「ヴァヴァヴォー〝いってらっしゃーい〟」
出発するガウィーク隊を見送るコウ。そして彼は、複合体で魔導船の隣に並んだ魔導艇を岩陰に運んだり固定したりするなどの仕事をこなしていくのだった。
1
横殴りの雨風に打たれ、熱帯雨林が激しく揺れている。外套で身を固めて仮拠点の岩場を出たガウィーク達は、森に入る手前で二手に分かれた。
「俺とカレン、ディスとダイドで洞穴の確認に行くぞ、残りはマンデルに続け」
「了解」
ガウィークの率いる部隊がコウの見つけた洞穴を調べに向かい、マンデル副長が率いる部隊は付近一帯の探索に乗り出す事になった。
洞穴確認組のガウィーク達は、ほぼ真っ直ぐ進んで少し開けた場所に出る。
「コウが飛ばされて来たのはこの辺りか」
「あ、コウちゃんの〝しるし〟がつけてある」
カレンが指差した木の表面に、光の顔文字が浮かんでいた。装飾魔術を木に刻み付けて光文字を浮かべているのだ。
「また器用な事を……」
ガウィークがそう言って苦笑する。
案内として非常に分かり易い。魔力の視認が出来、完璧な魔力付与をこなせるコウだからこそ、そこに装飾魔術の文字を長時間発現させておけるのだ。
地球世界の文化であるらしい『顔文字』。頑張っているような雰囲気が伝わって来る表情の、顔文字の下に書かれた矢印が指し示す方向に進む事しばらく。
コウが複合体で切り開いたのであろう痕跡がある草叢の隙間を抜けると、蔓草の垂れ下がる岩面に大きな穴が開いていた。その大穴を見つめながらガウィークが言う。
「これか」
「な、何だか不気味ですね」
ガウィーク隊の魔術士ディスが不安げに呟いた。
フラキウル大陸に点在するダンジョンは、入り口周辺が整地されていたが、こんな風に原生林の中にぽっかりと開いている大穴を見るのは初めてだった。
「草のツブツブがいっぱいついちゃった~」
カレンはそんな不気味さも割と平気らしく、髪や外套についた草の種をプルプルと振り払っている。
「とりあえず中の様子を探るか。ディス、光源を用意しろ。カレンとダイドは臨戦態勢でディスの前に立て」
まずは洞穴の外から魔力で出来た光玉を放り込んで様子を見る。
猛獣の棲処だったり、危険なガスが充満していたりする場合もあるので、入る前に出来る限り探っておくのだ。
更にガウィークは、愛剣である魔法剣〝風斬り〟で周辺の草を刈って洞穴前に動き易い場所を確保する。そして隊を率いて更に探索を進めていくのだった。
夜明けと共に、雨風の勢いが少し落ち着いてきたかという頃。魔導船を係留している岩場の陰の仮拠点にガウィーク達、マンデル達の両探索隊が戻って来た。それぞれ探索結果を報告する。
「洞穴はかなり朽ちていたが、人の住んでいた痕跡があった」
ガウィークによれば、そんなに深い洞穴では無く、危険な動物等も棲み着いていないので、拠点に使えそうだという。
一方、森の浅いところとその周辺を探索して来たマンデル達は、崖の上から森一帯を眺めた時に建造物らしき影を見つけたらしい。
「見間違いかもしれませんが……あれは恐らく人工物だと思われます」
雨風の吹き荒れる暗闇の中、何度か雷鳴に照らされて浮かび上がるその建物に、テラスのような欄干が見えたのだという。なお明かりは点いていなかったそうだ。
「もしかしたら、島に先住民が居るのかもしれない」
「ふむ、なるほどな。ご苦労だった」
そう言ってレイオス王子は、探索組を労った。
次に彼は、魔導船の修理状況について、船団所属の魔導技士に報告を求める。魔導技士は深刻な表情を浮かべると、修理にはだいぶ時間が掛かりそうである旨を伝えた。
「今回〝魔喰種〟に荒らされた魔導機関は、中枢の触媒パネルに被害が出ていて……いくつか交換が必要になります。パネルの予備はありますが、魔力の出力調整には一度全てのパネルを外して呪文の同期をしなければならないので、魔導機関を安全に解体出来る環境作りから始めなくては」
そんなわけで魔導船の修理にはしばらく掛かるらしい。
こうして一行は、嵐をやり過ごして修理を済ませるまでこの島に滞在する事となった。とりあえず滞在中は、コウが見つけた洞穴を生活の拠点として使う。
「数日はここで足止めだな」
「まあ、大事にならなくて幸いでしたな」
ふと溜息を吐くレイオス王子に対し、ガウィークはこれだけのトラブルにもかかわらず一人の脱落者も出なかった事を良しとした。
魔導船団の皆で手分けして荷物を洞穴へと運び込む作業が進められる中、コウはレイオス王子に呼ばれる。そして彼は一人、特別な任務を与えられた。
「この状況下ではコウ、お前が最も適任だ」
「りょーかーい」
マンデル達が見たという建造物について、コウが単独で確認に向かう事になったのだ。
通常ならこんな嵐の中で森の奥深くまで赴くのは危険だ。しかしだからこそ、今のうちに島民の存在の有無を確認しておいた方が良いとレイオスは言う。
「先住民が居たとして、友好的であれば問題ないが、危険な存在だった場合を考えるとな」
「聡明な判断ですな」
レイオスの決定にガウィークも賛成した。
早めに情報を掴んでおけば、先手を打って対処出来るというわけだ。それに悪天候でも、コウなら自由に動き回れる。
「ヴァーヴァヴァヴォヴォ〝じゃー行ってくるね〟」
「ああ、頼んだ」
「コウちゃん、きをつけてねー」
レイオスとカレンに見送られ、雷鳴轟く嵐の中、密林を掻き分けて進む複合体コウ。
偵察目的としては、複合体は少々目立ってしまうが、この暴風雨の中で虫のような小さな生き物に憑依して進むのは無理がある。移動に便利な伝書鳥のぴぃちゃんも吹き飛ばされてしまうので、今は洞穴で留守番をしている。
ちなみに偵察のやり方は、集落を見つけたら少年型に乗り換えてこっそり近付き、雨風の影響を受け難い場所を確保。そこから虫などに憑依し、様子を探るというものであった。
やがてマンデル達が建物の影を見たという地点にやって来た。そこでコウは、遠くの景色に目を凝らす。
(あれかな?)
望遠鏡のように視点を寄せられるコウは、白い靄の向こうに人工の建物を発見した。
このまま崖を滑り降りて直進する事も出来る。だが、後で皆が探索に来られるように、人の足で往来出来るルートも見つけておかなければならない。そう考えてコウは迂回路を探す。
洞穴周辺からこの辺りまでに道らしい道は無かったので、洞穴に痕跡を残した人達とあの建物とは関わりが無いのかもしれない。そもそも、あの建物に人が住んでいるかどうかも、まだ分からないが。
森を切り開くように道無き道を突き進んで行くうち、崖の下を流れる小さな沢に辿り着いた。川幅はそれほど広くはないが、この暴風雨で流れは急になっている。
「ヴァヴァーーヴ〝じゃーんぷ〟」
『ボーの素ブースト効果』、略して『ボースト効果』を使って川を飛び越え、コウは反対岸に渡った。
『ボーの素』とは、古代の魔導技術で作られた人工精霊内蔵の緊急自動治癒装置『ボー』を製造する際に使う液体で、複合体に超回復力を持たせる為に注入されたモノだ。
本来は回復力が著しく上昇するだけのはずだったのだが、複合体が特殊だった為か、身体能力の上昇効果がオマケで付いてきた。今回それを利用して、川を飛び越えたというわけだ。
そして、そのまま建物を目指して進んでいく。やがて開けた場所に出た。
そこには、遠くから見えた件の建物がそびえ立っていた。
近付いて見ると、その建物は古代遺跡を流用した施設らしい事が分かった。半壊した遺跡に木枠を組んで、積み石などで補強してある。マンデルの言っていたテラスの欄干らしき手すり状の部分も、上の方に見つける事が出来た。入り口には丈夫そうな金属の扉がある。
建物の周りをぐるりと回って危険物が無いか調べる。所々に垣根のような囲いの跡があると思ったが、よく見ると木の柵に蔦が絡まり、葉が生い茂って垣根っぽくなっていただけのようだ。
補強された部分も随分と古い物らしく、ほとんど朽ちている。
(一応、中も見ておこうかな)
扉は固く閉ざされている――というより、錆び付いてしまっているようだ。それだけでも、もう長い間ここには人が訪れていない事が窺える。
ガンッ。
扉を――ノックすると、それは金属の重々しい音を立てて倒れた。
『開いた』
心の中でコウがそう呟くと、何者かの声が聞こえてきた。
――それは開いたと表現していいのか――
コウと心の奥で繋がっている元々の本体とも言うべき魂の兄弟、京矢。
今や遠く離れたフラキウル大陸はナッハトーム帝国の帝都エッリア、そこにある離宮で目覚めた彼が、目覚めの挨拶と共にツッコミを入れて来たのだった。
『あ、キョウヤおはよー』
――おはよう、何かトラブってるみたいだな――
『うん、魔導船に忍び込んでた動物が、船の魔導機関を壊しちゃったんだ』
コウは現在の状況をかいつまんで説明した。無人島で魔導船の修理をしながら、嵐をやり過ごしている最中なのだと。
――〝魔喰種〟か……そんなのも居るんだなぁ――
『見た目は〝カピバラ〟みたいだったよ』
冒険飛行に出てからのコウと京矢は、以前ほど頻繁に交信はしていない。
活動する場所が遠く、環境も違い過ぎるという理由もあるが、心の奥で互いに相手の状態を感じているので、小まめなやり取りが必要無いからだ。
なので現在は京矢側から暇な時にツッコミが来たり、雑談の話し相手としての交信だったりがほとんどであった。
コウは京矢と雑談交信をしながら複合体の巨体をかがませ、建物の中に入ってみた。外の風が吹き込んだ影響で埃が舞い上がる。
建物の中はガランとした広い空間が続いていた。見渡せば奥の方に大きな円柱が等間隔で並んでいる。元は立派な作りだったのであろう壊れた椅子や、テーブルらしき残骸がちらほら転がる。
壁際にある長テーブルは、ホテルの受付カウンターっぽい。京矢がエントランスみたいだなと感想を述べたが、コウも地球世界に遊びに行った時に見た、旅館の一階ホールに似ていると感じた。
こちらの世界に点在している古代遺跡は、地球世界の現代科学文明にも通じる、高度な魔導文明を築いていた事が分かっている。
――ここも案外、ホテルみたいな施設だったのかもしれないな――
『それで正解っぽい』
京矢の適当な呟きに、コウが確信をもってそう答えた。
――マジか、何かそれらしい物でも見つけたのか?――
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