スピリット・マイグレーション

ヘロー天気

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6巻

6-3

「何かこの部屋、蒸し暑くねーすか?」
「ああ、確かに少し暖かいな」

 先頭のリーパが「別に変な臭いはしねぇけど」と言うと、ガウィークも同意する。
 剣竜隊のメンバーがもう一つ魔術の光源を出して部屋の奥を照らすと、壁際に沢山の管がえているのが見えた。透明になりきれていない黒い影が、その管の中へと入っていく。

「あれは、もしかして地下に繋がっているのか?」

 管の周辺にはいくつか穴が開いている。形が揃っているので、床が抜けて出来たものではなく、通風孔が設けられているようだ。近付いてみると、そこから暖かい空気が吹き出しているのが分かった。

「地熱、でしょうかね……? この島に火山は見当たらなかったと思いますが」
「温泉でもあるんじゃねーの? ここって古代の高級宿らしいってコウが言ってたし」

 剣竜隊の剣士の疑問に、リーパが適当な推測で答える。

「ふむ……ここの地下には、何かありそうだな」

 ステルスゴキブリ達が姿を消した地下への通風孔があるこの部屋を調べて、ガウィーク達は一階の探索を切り上げた。


 夕方。拠点に戻って来たそれぞれの探索組は、成果の報告をし合った。

「こっちは何もなかったよ」
「そうか、まあこの階は安全な事が証明されたわけだ」

『からぶりっ』という、両手を片方に寄せて身体をひねる謎のポーズを決めながら報告するコウに、ガウィーク達はステルスゴキブリの群れと遭遇した事を話した。更に飲食店街なのである程度の推測はしていたが、あそこまで大量に居るのは想定外だったと付け加える。

「閉鎖された古い遺跡じゃあ、繁殖に耐えうる食料も無いだろうと予想してたんだがな」

 地下に繋がる小さな穴が複数あって、そこから吹き出してくる空気がやけに暖かかった事から、どうも地下階には熱源となりうる何かがありそうだとも推察していた。

「向こうをコウに調べてもらった方がよかったかもしれん」
「じゃあ後で調べてみるね」

 一階の探索は一応これにて完了したので、探索隊の今日の活動は終了。ガウィーク達は明日からの地下階探索に備えて休息に入った。
 メンバー達はシステムソファーにダイブして寛いでいる。しかし大きなソファーとはいえ、大の大人が五人も並べばぎゅうぎゅう詰めになってしまう。

「コウ、このベッドになるソファーは他に無いか?」
「イスはもう無いけど、ベッドならあるよー」

 ガウィークの要望に応え、コウは異次元倉庫からキングサイズとシングルサイズのベッドマットをそれぞれ取り出した。
 更にいくつかの布団や毛布も取り出して重ねる。おおーっと集まって来るソファーからあぶれた探索隊メンバー達。
 これも地球世界から持って帰って来た物で、美鈴のアパートに住んでいた時に、ゴミ捨て場に不法投棄されていたのを回収したのであった。
 ――そんなのまで拾ってたのか――

『地球世界って、いい物落ちてるよねー』

 ゴミ捨て場のゴミを勝手に回収してはいけないのだが、不法投棄されていた物ならまあいいかと、京矢は突っ込まないでおいた。


「さて、それじゃあボクは向こうの探索をしてこよう」

 皆が休息をとっている間、眠る必要のないコウは飲食店街の方を調べに向かう。京矢は離宮での仕事の為、交信から意識を外している。

「コウちゃん、いってらっしゃ~い」

 相変わらずゆる~いカレンの送り出しを受けつつ探索拠点を出発したコウは、複合体には乗り換えず少年型のまま飲食店街に入った。
 区分けされた空間が左右に並んでおり、そのいくつかは瓦礫や土砂で埋まっている。区分けの壁が低く、見通しの良い造りになっていた。
 通路を真っ直ぐ進んで行き、ガウィーク達の言っていた突き当たりの部屋までやって来る。

(あ、居た居た)

 真っ暗闇でも見通せる上に視点を寄せる事も出来るコウは、遠くの壁に不自然な『ゆらぎ』を見つけた。それに近付いて観察してみると、予想通り、壁に張り付いているステルスゴキブリだった。
 憑依可能な距離まで近付いたコウは、そのままステルスゴキブリに憑依した。そうして情報を読み取る。
 実は、複合体に乗り換えずに少年型でここまで来たのはこの為だ。複合体の巨体だと、ステルスゴキブリに近付いただけで逃げられてしまう。少年型ならギリギリまで近付けると踏んだのだ。
 ――とうとうゴキブリにまで憑依したか……――

『あ、キョウヤおかえりー。そっちのしごと終わったの?』

 ――いや、ちょっと休憩だ――
 ノートPCによる情報入力作業を一段落させた京矢は、疲れた精神を癒やされようとコウに意識を繋いだのだが、いきなりのゴキブリ憑依にゲンナリしているようだ。

『ゴキブリ君もほかの虫とそう変わらないよ?』

 ――いやまあ、それは、分かってはいるんだ……分かってはいるんだけどな~――
 精神衛生的に気になると突っ込む京矢なのであった。



 3


 憑依したステルスゴキブリから情報を読み取ったコウは、この付近のおおよその構造を把握出来た。
 ダクトが地下まで延びていて、そこを伝って各階を行き来しているらしい。

『それじゃあ偵察に行ってくるね』

 ――おー、また後でな――
 そろそろ作業に戻るという京矢と交信を終えたコウは、ステルスゴキブリの身体で下の階を少し調べてみる事にした。
 複雑な思考が出来る知能の高い動物なら、その動物の持つ知識まで取得出来るが、思考しているかさえ怪しい虫達の場合はそうはいかない。
 脳の容量の問題か、場所に対して『危険』『安全』くらいに漠然とした情報しか読み取れないのだ。そんな大まかな情報の中に『餌場』を示す場所があった。
 まずはそこを目指してみようと、コウは狭いダクトの中をカサコソと這っていく。ステルスゴキブリが所属していた群れは、コウが憑依した事で人間の気配を察知してか、一定の距離をとっていて近付いてこない。

(警戒心が強いんだなぁ)

 それでも餌場に向かう個体は何匹か居て、コウから少し離れて這っている。
 やがて一つ下の階に到着した。一緒に移動していたステルスゴキブリ達は天井付近のダクトから地下一階の部屋へと下りて行ったが、コウはダクトから出ずに部屋の様子をうかがった。
 そこから見渡すと、壁や床は所々黒ずんだり腐食したりしているが、上階のように大きく崩れてはいなかった。魔法の光源を入れたような光を灯すランプが、いくつか床に転がっている。
 ステルスゴキブリから読み取れた情報によると、警戒が必要な場所は地下二階と三階。二階には『大きいの』が一体居て、見つかると排除されるらしい。
 ステルスゴキブリ達はコウやガウィーク達を『大きいの』と認識しているようなので、もしかしたら、ここに住んでいる人間が居るのかもしれない。
 三階には彼らの捕食者が多く棲息しているとの事。それが魔物のたぐいなのか、単にゴキブリを捕食する普通の生き物なのかまでは分からない。
 四階にはステルスゴキブリにとって先に進めない『何か』があって、下りられないらしい。
 よって、ステルスゴキブリから読み取れた遺跡の構造に関する大まかな情報は、地下三階までしかない。探索拠点の中央エントランスホールにあったような案内板が地下階にもあるかもしれないので、探索に降りる時は壁際を注意深く観察した方がいいだろう。

(このくらいでいいかな)

 明日からの探索に備えて一階に戻ったコウは、ステルスゴキブリから出ると少年型を召喚して憑依した。
 コウが離れたステルスゴキブリは、しばらくその場で触角をちろちろ動かしていたが、やがて姿を隠しながら餌場のある方へと這って行った。

(さあ、みんなのところに戻ろう)


 探索拠点の中央エントランスホールに戻って来たコウは、就寝しようとしていたガウィーク達に偵察結果を報告する。

「つまり地下一階までは安全と見ていいわけか。ご苦労だった、コウ」
「相変わらず仕事が早いな、コウは」
「しかし、なかなか興味深い情報が得られたものですな」
「コウちゃん、おつかれー」

 ガウィーク隊と剣竜隊の面々にねぎらわれつつ、早速カレンに抱き枕にされるコウ。

(あ、そうだ)

 カレン布団に包まれながら、コウはふと思い出した。そして以前朔耶に教わった精霊術の交信法『交感』を使って、京矢と同じく帝都の離宮に居るウルハに遠距離交信を試みる。
 まだ年端としはのいかない少女ながら、皇女殿下の側近候補として日々訓練にいそしんでいるウルハは、非常に強力な祈祷士きとうしの才能を持っている。
 既に一度コウとの遠距離交信を経験していたので交感はすぐに繋がった。
 ――……コウくん?――

『ボクだよー、もしかして寝るところだった?』

 ――大丈夫。どうしたの?――
 ウルハと意識を繋いだ事で、彼女の様子や感情も伝わって来る。どうやら私室でベッドに上がったところだったようだが、コウからの交信を嬉しく感じているらしい。

『とくに用事があったわけじゃないんだけど、今どうしてるかなーって』

 ――嬉しい……コウくんのお話を聞けるのは楽しい――

『そっかー、じゃあ今探索してる遺跡のお話をしてあげよう』

 ――うん、して――
 そうして、ステルスゴキブリの話を聞かせるコウに、京矢から無言のツッコミ交信が来ていたが、当のウルハは珍しい消えるゴキブリの話に興味津々のようであった。
 類稀たぐいまれなる祈祷士の才故に、常に相手の本質をて判断しているウルハは、対象の外見に左右される事はほとんど無い。その為、ゴキブリであっても気にしていないようだった。
 ――見てみたい――

『さすがに連れて帰るのは無理かなぁ』

 既に寝息を立てているカレンの腕の中で、コウは夜間遠距離交信を、ウルハが寝落ちするまで続けるのだった。


 古代遺跡の拠点にて探索隊が今日の活動を一段落させていた頃。岩陰の仮設テントの魔導船内に、朔耶が沙耶華を伴って現れた。

「あれ? 飛んでない、てか暗い」
「何だか、静かですね?」

 朔耶の呟きに沙耶華が応える。確かにいつもなら明るく騒々しいほど活気にあふれている船内が、非常灯のようなか細い明かりが申し訳程度に灯っているだけで、人の気配も無く静まり返っている。
 窓から見える景色に空は無く、そこには大きな岩壁と波打つように揺れる草の生い茂る地面があった。そして風の音がやけに大きかった。
 まさかどこかに墜落したのではあるまいなと危惧きぐする朔耶は沙耶華を連れて魔導船の出口に向かった。

「あ、他の船も並んでる」
「凄い風……ここで嵐をやり過ごしてるみたいですね」

 魔導船を出た朔耶と沙耶華は、岩壁を利用して張られた大きなテントの下にずらりと並べられた他の魔導船と魔導艇を見て一先ず安心する。
 テントは密閉型ではないので結構強い風が吹き抜けていく。かなり暗いが、テントの向こうには熱帯雨林が広がっており、強い雨風によって激しく揺れている様子がうかがえた。

「あっ、サクヤさんにサヤカさん!」

 朔耶と沙耶華が魔導船群の前でどうしようかとキョロキョロしていると、仮設テントの見張り小屋に残っていた若い船員が声を掛けて来た。

「あ、船員さんが居た」
「こんばんはー」

 二人が反応すると、船員は気を利かせて告げる。

「レイオス様達は今、洞穴の拠点に移ってますよ」

 案内しましょうかと、見張り小屋の壁に掛けてある雨具を用意しようとする船員に、朔耶は場所さえ分かれば大丈夫だからと遠慮する。

「今見つけたわ、森の方に居るのね」
「それじゃあ、わたし達は洞穴の方に行ってみますね」

 見張り役の船員に礼を言った朔耶と沙耶華は、そのまま暴風雨の中へと歩き出した。
 この船員は、実は朔耶の力の事をよく知らなかったので、断られたにもかかわらず雨具を取ると二人を追って飛び出そうとした。しかし二人は雨に濡れる事も風に煽られる事もなく平然と歩いている。
 嵐の影響を全く受けずに歩き去る二人を、船員は唖然としながら見送るのだった。


 意識の糸レーダーで洞穴拠点の位置を確認した朔耶は、魔法障壁で雨風を防ぎつつ、魔術の光源で周囲を照らしながら、暴風雨に曝される密林の中を突き進んで行く。

「もう少し先みたい。沙耶華ちゃん、大丈夫?」
「あ、はい。平気です」

 雨風は魔法障壁で封じても、足元は整地されていないぬかるんだデコボコ悪路で、かなり歩きにくい。
 朔耶は大抵いつも山道にも強そうな動き易いスニーカーを履いているが、沙耶華は普通のローファーシューズ装備なので、気を付けないと滑って転んでしまいそうだ。
 二人で寄り添うようにしながら歩く事しばらく、魔導船団が拠点にしている洞穴に辿りついた。

「やほー、みんな元気ー?」
「こんばんはー」

 少し薄暗いうらぶれた雰囲気の洞穴拠点に、若い女性の元気な声が響く。それだけで、洞穴内の空気が少し華やいだ。

「おお! サクヤ殿にサヤカ殿!」
「癒し要員が来たっ!」


 今日の作業を終えてうだうだと過ごしていた船員達が、二人の周りにわーっと集まって来る。
 彼らにとって、沙耶華は居るだけで回復してくれる『癒し要員』として定着していた。実際、沙耶華の近くに居ると本当に治癒効果を受けられる。
 沙耶華は、朔耶に連れられて元世界に還る際、古代文明の緊急自動治癒装置である『人工精霊・ボー』に魂と精神を包まれて世界を渡るという経験をしている。その為、人工精霊が魂と精神に混ざった状態となった。
 その影響で、彼女は意識せずとも常に周囲を癒すという特殊効果が身についたのだ。ちなみに、この現象は同じ処置を取った京矢にも現れている。
 沙耶華の周囲に群がる船員達を押しのけ、レイオス王子がやって来ると、沙耶華の腰に手を回して抱き寄せながら言った。

「ええい、お前達下がれ! サヤカは俺のだっ」
「……否定はしませんけど、人前で堂々と言わないでください」

 部下達の前で公然と『俺の女宣言』するグランダール王国の第一王子に、沙耶華はそう言って少し赤くなりながら目を逸らす。
 そんな二人を見た朔耶は、『知り合いの皇帝を思い出すわ~』などと思いつつ、回復要員を独り占めされてぶー垂れている船員達に精霊の癒しを送るのだった。

「あれ? そう言えばコウ君達は?」
「ああ、コウはガウィーク隊と遺跡探索の先発隊として出向いている」

 洞穴拠点内の統一性の無いインテリアを見てすぐにコウの仕事だと気付いた朔耶が訊ねると、レイオス王子がそう答えた。

「遺跡? へ~、こんな場所にもあったんだ?」
「見つけたのは偶然だったがな」

 グランダール王国の天才魔導技師、アンダギー博士の推論では、古代魔導文明の時代、世界中が転移装置で繋がっていたという話だった。ならば、世界のどこに遺跡があっても不思議はないだろう。

「あ~、なるほどね」

 レイオス王子の説明に頷く朔耶。アンダギー博士は以前、王都の地下遺跡にコウと沙耶華を招き、転移装置について調査し、博士なりの推論を出した。
 それは、古代の遺跡で時折見つかる石塔型せきとうがたの転移装置が当時繋がっていたという説だった。部屋から部屋へと歩き渡るように、一歩踏み出せばそこは隣の街や隣の大陸。ごく普通の一般民が、気軽に長大な距離を飛び越えて世界中を飛び回れる。それが日常である世界。
 博士の推論は、世界中に遺跡が点在する理由の説明になるとして、学者達の間でも注目されていた。

「まあそんなわけで、しばらくは魔導船の修理と遺跡探索でバタバタする事になるだろうな」

 とりあえず洞穴拠点周辺の安全は確認しているが、それとて確実ではない。今のところ原住民とは遭遇していないが、まだこの島が無人島かどうかも定かではないのだ。

「そっか、じゃあ安全が確保されるまで沙耶華ちゃんはこっちに連れて来ない方がいいね」
「ああ、俺としては残念だが……状況が落ち着くまでは元世界で待機していた方がいいだろう」

 そう言ってレイオス王子は沙耶華を正面から抱きしめ、彼女のよく手入れされたセミロングの黒髪を掻き上げて口づける。沙耶華が照れながら「そろそろ離してください」と抗議した。

「だが折角だから今夜は俺の寝床に泊まって行け」
「遠慮します」

 お泊まりの誘いを速攻で却下した沙耶華は、レイオス王子の腕から抜け出して朔耶の隣に避難する。王子の熱愛ぶりを苦笑した朔耶は、「ごちそうさまです」と呟きつつ、沙耶華を連れて世界を渡った。
 まるで初めから誰も居なかったかのように、またたく間に消え失せる二人。かすかに漂う石鹸とシャンプーの残り香だけが、確かに二人が今そこに存在していた事を示していた。
 レイオス王子は残念そうに溜息を吐くと、一人自分の寝床へ向かうのだった。


 翌日、遺跡の探索拠点にて。夜が明けて嵐が少し収まり始めた頃、洞穴拠点からレイオス王子達がやって来た。魔導船の修理の目途がついたので、今後の作業は魔導技士達に任せるらしい。
 そんなわけで、レイオス王子は遺跡探索組と合流を果たした。彼は洞穴拠点に沙耶華を連れた朔耶が現れた事など話しつつ、ガウィーク達から現在この遺跡について分かっている情報の報告を受けた。

「よし、今日は昼前から探索に出るとしよう。まず注意すべきは、コウの情報にあった地下二階に居るという『大きいの』の確認だな」

 そうして手際よく探索方針と計画を練り上げて伝える。『大きいの』とはこの島の住人なのか、人型の魔物や動物のたぐいなのか、まずはその正体を突き止めようという事になった。
 ステルスゴキブリ達がコウやガウィーク達人間に対して『大きいの』という認識を持っていた事から、二階に居る『大きいの』も、人間である可能性が高い。

「コウは他に出入り口があって、そこから島の住人が出入りしている可能性を示唆していたな」
「ええ、一階の出入り口は完全に封鎖されていたようですからな」
「その可能性も考えられるが、『一体居る』という部分が気になる」

 ガウィークとマンデルの言葉に、レイオス王子はコウがステルスゴキブリから読み取った情報の細かいニュアンスまで分析して、島の住人説に懐疑的な反応を見せる。

「島民が居て遺跡に出入りしているなら、複数人は居るはずだ。まあ、出入りしている人間が一人しか居ない場合も考えられるが」

 もし人間が居たとして、友好的な相手なら問題無いが、危険な人食い族だったりした場合も想定して警戒は怠らない方がいいだろう。
 そんな打ち合わせをしつつ準備を整えたコウ達は、いよいよ地下階の探索に乗り出した。


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